月: 2022年6月

スマホで銀行出入額分かる

 スマホで何よりも有難かった機能が私の唯1の通帳のみずほ銀行の出入額が一瞬にして見ることができるようになったことだ。印刷会社全社員が集まって毎日開いている「日銭朝会」で営業社員のスマホ操作ワンポイントレッスンで教えてもらった機能だ。

 私は会社・個人ともに決済行は1行と決めている。出入金が1行で分かれば効率がいい。経理社員は夕方、決済行から送られてくる出入額と残高の紙1枚を見るだけで経理日報を締められる。15行と取引している会社があった。この中10行で決済していたらもう滅茶苦茶だ。「取引先別に通帳を分けた」というが、毎夕10行の出入金表の足し算をしないと残高は出てこない。恐ろしいほどの効率の悪さだ。

 私個人の通帳の入り金は①給料②年金③家賃ぐらいだが、出の方は水道-光熱ほか年会費、JR・ホテルの自動引き落とし分、なかでも税金が複雑だ。

 私には節税という意識は余りない。「お(かみ)が請求してきたら一刻も早く払ってしまう」という主義だ。

今の目標はすべての個人決済を自動入金・引き落としにすることだ。支払先がまだそうなっていないものはないか調査中だ。それがスマホで確認できるようになったのだ。ありがたい。

私の頭の中は効率UPだけ

 高齢社長が仕合わせに過ごすには会社が利益を出していないといけない。売上の大きい小さいは問題ではない。印刷会社の5/20決算の売上は前年比7.2%減だ。経常利益は売上の8%ほど出ているから胸をなでおろしている。社員数、売上が減っても利益さえ出ていればいい。

 利益を出すには効率UPだけやっていればいい。60分でやっているのを30分でできないか。3人でやっている部署を2人にできないか。そんなことばかり考えている。

 要は ①良品を作る ②お客様サービスの品質をほんの少しUPさせて行けばいいーのだ。やるべきことが単純に決まっているので私は迷う必要は無い。

 効率UPになる→すぐやる

  〃  にならない→やらない

 最近のヒットは、段ボール製箱会社の方で、製函機のフレキソインキの噴出ノズルが詰まってどんな洗浄液でもインキカスが取れなかった。アイデアマンの機長(39)がシンナー液に1晩浸けておいたら見事にインキカスは溶けて無くなっていた。

 これでノズルは1晩放っとくだけで綺麗になるし、段ボールフレキソ印刷の品質も大幅に向上した。物凄い効率UPである。

 こんなニュースに接すると高齢社長の寿命は粛々と延びる。

賞与、前年より2週早く支給完了

 6/23夏季賞与支給を完了した。払うものはサッサと払ってしまえーの当社方針に則って今年2022から始めた「公務員より1週早く支給する」という新しい会社習慣だ。

 公務員賞与は、夏は6/30、冬は12/10に支給だ。当社はその1週前だから夏は6/23、冬は12/3支給するルールだ。

 翌6/24私の気分はスッキリしたものである。賞与の件は頭から消えた。次の課題に向かっていく。次は社内報発行だ。私がモタモタしていたので編集作業が1週遅れている。

ひつまぶし食べ放題

 6/21夕、名古屋産業人クラブの講演・懇親会がありその晩、名古屋駅前の三井ガーデンホテル名古屋プレミアム(宿泊代=16,000円、朝食代2,350円)に泊まった。

 朝食にひつまぶしコーナーがあり大きな皿に幅7mmに切られた蒲焼が山と積まれていた。感動した。宿泊施設はその土地の名産を食卓に添えるのが気の利いたサービスだ。滋賀県のホテルでは琵琶湖の小鮎の甘露煮が山と出たことがあった。旨かった。

 小丼にご飯を少々、蒲焼を山と盛って小葱を振掛け、だし汁を小丼すれすれまで入れて一気にかっ込んだ。これを3回やってチェックアウトした。外は雨だったが高齢社長は傘も差さずに元気に市内を歩き回った。

 念のため。当ホテルでは朝食だけでもOK。近くの安ホテルに泊まってここで朝食をとるのも手だ。

夏至より冬至の方が未来ある

 2022.6.21 今日は夏至。昼が1番長い日だ。自転車通勤の私にとって朝夕が明るいと助かる。安全に運転できるからだ。しかし、私は夏至より冬至の方が好きだ。「これから日1日と陽が短くなるより、長くなる方が未来があるから」だ。

 人間なんて言うものは未来が描ければなんとかなる。苦境で水とカップラーメンだけでも生きていける。

 高齢社長にとっての未来とは何か。ビジネスモデルだ。

 従来の印刷営業品目では未来はない。①出版印刷 ②カタログ・パンフレットはダメだろう。未来の無い営業品目ならいくらでも思い付く。

 一方、未来ある品目はなかなか出てこない。今まで「パッケージ、カレンダーをやろう」と意気込んだことがあったが売上は何年経っても増えない。「アッセンブル・梱包発送はいいかもしれない」と今進行中だ。ダメ元でやってみるだけでも価値はある。マーケットが必要としている営業品目は何か。青い鳥を探していれば高齢社長は生きていける。

次々に再開される行事

 小旅行好きの私にとって行事が次々に再開されてきて益々生活が充実してきた。例えば聖一国師顕彰会主催の博多祇園山笠視察会7/14-15、サトウキカク主催のうめ吉と行く宮島・尾道の旅10/21-23。白紙の手帳が予定で埋まっていくのは快感だ。

 手帳を埋めていくコツは ①新しい会に入る ②連絡が来た行事にダボハゼのように食いつき参加する―だ。行った先に初対面の人がいる。その人たちと雑談を交わすのが何よりの御馳走なのだ。

 ある会で70代の老婦人が「私はアメリカのLOWスクールを出て、現地米企業の法律担当を長年やってきた。企業だから違法スレスレの所で戦っていかないといけない。弁護士資格などかえって邪魔だ。イタリア人弁護士は「私は資格を持っていない」と言って仕事をしていた。ともかく勝つことに全力を挙げてきた。40年やってきたが充実したビジネス生活だった」と。私はいつしかその婦人を尊敬の目で見ていた。

 こんな話はめったに聞けるものではない。感動のあまり婦人の名前も聞けず、私の名刺を渡すのも忘れてしまった。

自分から動く組織はありがたい

 埼京線の遅れで足立区の段ボール製箱会社に着いたのは8:40。①8:10課長朝会 ②8:20 3S ③8:30日銭朝会の朝の3行事は終わっていた。

 結局私はどの行事にも参加できず昼前に製箱会社を退出した。1つの組織が自らルールを決めて整然と動いているのに何ら口を挟むべきものはない。高齢社長はますます楽になる。

 私は近くのバス停「環7新田」から都バスで池袋駅手前の大正大学前の「掘割」まで行き、巣鴨地蔵通り商店街を北から南に歩いて下った。途中氷イチゴを食べ、巣鴨庚申塚、とげぬき地蔵尊・高岩寺にお参りして巣鴨駅前の中華料理店でワンタンラーメンを食べ、満腹。

 無料で乗れるシルバーパスで内幸町に出て喫茶店で30分。更に有楽町駅前の洋品店で40分。いずれも1人だけの孤独な散歩で帰宅は19:00。

夏はスイカ

 品川区の北品川本通り商店街の八百福でスイカ2個買った。5L熊本産と4L新潟産だ。計6,000円。八百福のお婆さんは近所に住む富裕層の高額な買い物にとても喜んでリンゴ1個おまけにくれた。

 私はスイカを食べないと夏を越せない体質なのだ。スイカの水が五臓六腑にしみ渡ると、清純な水が体の隅々の汚物を洗い流してくれるような気になる。「ひと夏スイカを思いっ切り食べると風邪ひかない」「スイカを食べた健全な体に健全な精神が宿る」。スイカにまつわる言葉はいくらでも出てくる。

 4Lは4日で食べ終わる。

創業70年のベンチャー

 当社(品川区、印刷業)は2022.6.19で創業70年だ。だからと言って記念行事も何もやらない。古い社歴などは「糞食らえ」だ。何の役にも立たない。役員・社員が古い歴史に縛られてしまう弊害の方が大きい。

 2021.9.1「当社はベンチャーである」宣言をした。ベンチャーとは「新しい技術、新しいアイデアを提案し、お客様の期待を超える感動サービスを提供する会社」だ。一例が、見積り提出時にお客様から指示の無い形状見本を自発的に作って持参するといったプラスαの行動だ。

 よく「老舗の会」「100年企業の集まり」、面白い所では「県市指定文化財所有者の会」がある。集まりがあることはとてもいいことだが、私が本腰を入れて加わる気はない。

 むしろ創業して5年未満のベンチャー若者社長の集まりの方が面白い。そこで「会社は6年続かないと信用されないよ」と私は偉そうなことを言っている。若者ベンチャーが丁と出るか、半と出るか。そんなことはどうでもいい。自己責任だ。ただ「自分で会社をやりたい」という意欲は尊敬する。

 ちなみに1948.3.1生まれのもう1社の足立区の段ボール箱製造会社は創業74年だ。

書体(フォント)は大事

 社名、店名などで読めない文字を見かける。フランス料理店で何語だか分からない店名では2度目が行けない。これは商売として初めから×だ。相手に分かってもらいたい社名、店名が崩し文字、デザイナーの作った奇抜な表記で読めないのでは機能を全く果たしていないことになる。

 社名、店名は相手に読めればいいのだ。これでいつも感心するのは家具の「ニトリ」だ。あの店名は私でも読める。

 当社は1950年代に書家に書いてもらった隷書体の文字を後生大事に名刺の社名に70年間使っていた。要領の悪い会社だ。やっと2年前の2020年、フォント貸与会社の㈱モリサワの新ゴRを選んで社名、HPの文字に使い始めた。線がくっきり出て読み易い書体だからだ。

 モリサワには1,500種のフォントがある。全部を使える38,880円×マッキントシュ10台=388,800円をライセンス料として当社は毎年モリサワに払っている。デザイナーは「モリサワを使わないとデザインできない」という。書体の費用は惜しくはない。デザイナー需要のほかに分かりやすい書体は当社が皆さんに分かってもらえるための大事なツールだからだ。

安ベルトは心を引き締める

 赤羽駅北改札口通路で革製品の出張販売をやっていた。爺さん売子が「これは縫いがしっかりしているチドリだよ」「チドリがどうした」「ベルトメーカーじゃブランドだよ。お客さんならロングサイズじゃなくてもいい」と言って胴回り95㎝のズボンの上にベルトを巻き付けて採寸した。丁度いい。

 ベルトは穴あきを使っていたがどうも微妙な調節が効かない。20本すべて廃棄。穴無しスーツベルトに替えている。出張販売品はいかにも安そうな気がする。イメージがいい。5本買った。計6,400円。

 そのうち婆さん売子も加わって「これで首を吊らなくて済んだ。良かった、良かった」「俺はあんたがたの命を助けるためにベルトを買ったんじゃないよ。必要だからだ」。

 見ると2人はすでに次の客に行っていた。

 自分に合ったベルトを持てて「高齢の俺はますます快調になる」と思った。

店員に馴(な)れ馴(な)れしくされると嬉しい

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 6/9 昼食に自転車で五反田に行き朝鮮焼肉屋に入った。元は老舗フグ料理屋で焼肉屋が居抜きで営業している。初めて入って中の広さに驚いた。1,000円のホルモンビビンバランチを食べた。味は大したことない。

 暇らしく40ぐらいの男の店員がしきりに私にまとわりついてくる。「どちらからですか」「会社は西品川1丁目だよ」「ご自宅は」「高輪だよ」。高輪と聞いて少し(ひる)んだ。「この店は間借りしているのか」「イヤ、使わせてもらっている」「間借りと同じことだ。間借りと言われるのがイヤか」「そんなことない」。

 支払い後、店の前に止めておいた私の自転車に来て「さすがドイツ製ですね」「中国製だよ」「乗っている人を見れば高価車に見える」「うるせーな。放っておいてくれ」。

 私はニヤニヤしながら焼肉屋を離れた。

借金の心の負担は金利より元金返済

 ゼロゼロ(無利子・無担保=限度6,000万円)融資の返済が2022年6月から本格化するという。金利が1%以下の現在、利子支払いの負担は軽減されている。問題は元金返済だ。

 6,000万円借りて5年返済とすると、月の元金返済は6,000万円÷5年÷12か月=100万円となる。これが津波のように毎月やってくる。高齢社長にとって元金返済がボディブロウのように効いてくる。辛い。

 高額元金返済から逃れる方法はただ1つ。借りないことだ。高齢社長が仕合わせに過ごす方法は旧いものを使い続けることだ。

 当社の平べったい小さな5階建てビルは40年前、築20年の中古物件を買ったものだ。修理・修理で使っているが不便はない。大事な印刷機3台は15年前に買ったものだ。自主保全を毎週機長がやってくれているからいずれも高品質の印刷物を生産している。

同業者との雑談に目輝かす

 6/7 印刷機械メーカー主催のゴルフ会(参加20社)に出た。指折り数えて楽しみにしていた会だ。目当ては同業の印刷業者と雑談することだ。

 雑談の手法は

①自分の悪い情報を話す。例えば「売上が3%下がった」「営業求人を出しているが応募がない」。「転ぶことが多くなった。階段では必ず手摺りに掴まっている」。すべて事実だ。

②相手の会社・自宅住所、主な営業品目、基幹設備など聞く。これは自分のことを開示してからの質問だ。根掘り葉掘り聞くので嫌がられることもあるが、ポイントは深く追及しないことだ。

 多くの人は正直に応えてくれる。これがまた私の快感なのだ。

罰金を隠そうとする報奨担当

 当社21人の営業部員のうち3人が下期(2021.11.21-2022.5.20)お客様新規獲得ゼロだった。規定通り半期新規ゼロ罰金1万円を払うことになる。

 ところが報奨金集計表に罰金の項がない。報奨担当は「表には載せなかったが、給料から1万円は差し引く」と言っている。これはいけません。賞を明示しているので罰も明らかにしなければいけない。「信賞必罰」と「開示」は企業が大事にしなければいけない原理原則だ。企業集計の公明正大さはスポーツの世界の単純明快さと同質のものだ。

 ちなみに5月の営業・工場の報奨金総額は803,655円、罰金は30,000円だった。報奨金の集計表に計30,000円の罰金の項を入れて報奨担当は全社員にメール再配信した。

背骨を真っ直ぐ立てろ

 高齢者同世代が「目が痛い」だの「ケツが痛い」だのうるさい。すべての原因は姿勢が悪いからだ。背骨を真っ直ぐ立てて正面を向いて歩いていれば問題は発生しない―と私は思っている。

 それでも私自身は、顎が出て、前かがみになり、肩も一方が下がったままみっともなく歩いていることが多い。矯正はショーウインドウだ。正面・側面を映して姿勢を正すようにしている。簡単に言えば踏ん反り返っていれば合格だ。他から見れば「横柄な態度」かもしれないが自分の健康の方が大事だ。

 姿勢の悪い人を見ると ①背骨を立てろ ②踏ん反り返れ―という。「大きなお世話」という顔をされるが、本人のためだ。私は使命感を持って忠告している。

 当社検査担当の男社員(58)の姿勢が悪かった。私は横に立って「こういうふうに立って頂戴」と余計なお世話を繰り返した。2年後男社員の姿勢は見事に良くなった。「これで彼の寿命は20年延びた」と思った。

補助金を申請しない

 ここ10年ほど補助金の申請をしていない。コロナ関連補助金もである。

 理由は①リピート入金になるわけではないので申請する意欲が湧かない。②もらっちゃうと気の緩みができそうで怖い―ためだ。

 数千万円の補助金を何回も取っている印刷会社社長が私に教授してくれた。「アノナー、申請書には写真と表を沢山入れて担当者さんが分かりやすくしないといけないよ」。誠に貴重な意見として拝聴はした。

 しかし私には生産設備を買い替えたいという意欲がまるでない。74歳と高齢なせいもある。「新しい機械を買うより、その機械の機長が自主保全の技術を磨いてもらった方がよっぽどありがたい」と思っている。その方がリピート利益になるからだ。

生き延びるコツは蒸かしニンジン

 何故だか蒸かしたニンジンを食べると五体が順調に動く気になる。

 品川区の調査によると「区民の90%が野菜不足。1日の目標摂取量350g食べているのは2.8%」という。

 年を取ったら「野菜だけ食べていれば、何とか生き延びられる」と信じ込んでいるのだが、なかなか量は増えない。とくに1番大事と言われている葉っぱの量が増えない。そこで「ニンジンなら食べ続けられそうだ」と方向修正したわけだ。

 一方、最近ホルモン焼きをしきりに食べるようになった。良薬(ニンジン)を飲んで毒薬(ホルモン)をあおっているようなものだ。