高齢社長の仕合わせな日々 51 | 2022年8月15日

雨が降ると庭を駆け巡る

 表題のような性癖を私は持っている。これを言うとほとんどの人は「犬みたいですね」という。マンション住まいだから庭はないが、私は傘を持ち歩かない。多少の雨なら濡れて歩き回ることは快感だ。濡れても放っておけば乾く。

 いつも傘を持ち歩いている人を見ると「バッカジャナカロカ」と思う。雨は天からの恵みである。ありがたく濡れれば蒸発と共に涼しくさせてくれる。

 8/13(土)は颱風8号の影響で断続的に降る雨の中を小さな折りたたみ傘を持って神奈川県横須賀市の街中を3時間ほど歩いた。私は25歳から1年半毎日新聞横須賀支局に勤務した。今や昔の知人はゼロだが「このビルの4階で美人母娘がスナックをやっていた」と思いながら鉛筆ビルを見上げて歩いている。

 当時は仕事がうまく行かない記憶しかない。他社の記者がスラスラと記事を書いているのに私は文章が書けないのだ。苦しかった思い出も40年経った今や薄らぎ、行く所がないと横須賀をふらふら歩いている。