連日34度という熱気だが私は冷房を点けない。空けた窓からの風が1番の清涼剤だ。あとは1枚ずつ服を脱いでいく。休日、会社に出ると事務所は私1人だけ。猿股1つになって熱いお茶を飲みアンパンをかじりながら新聞を読む。至福の時である。眠くなったら床に段ボールを敷いて長々と体を伸ばし15分ほど眠る。これまた気持ちいい。
よくソファーに体を折り曲げて寝ている人を見るがこれはいけません。体は好きなように伸ばして横にならないといけない。だから私はベッドは嫌いだ。自宅10畳の畳の間には特大のせんべい布団を敷いて寝ている。帰宅してこの万年床に両手を伸ばして横になる瞬間私は「生きていて良かった」と思う。
会社では段ボールが無かったらPタイルの床に紙か布を敷いて横になる。床だから平らだし面積は際限なく広い。どんな体形で寝ようと自由だ。
私は水を大量に使うのは惜しいとは思わない。水で洗い流して水が蒸発する様は見ていて気持ちがいい。例えば便所の清掃は思いっ切り水を床に流し続ける。床の排水溝から立ち上ってくる悪臭は水が洗い流してくれる。床はデッキブラシで擦れば十分だ。水を流しっ放した床は自然に乾く。
一方、電力を使うのは「もったいない」と思ってしまう。
高層ビルが建てば莫大な電力を消費するようになる。「このビルの月間電力使用量は〇〇〇キロワット」と明示すべきだ。広大なフロアーに立つと「冷暖房、空調にどれだけの電力を使っているのか。無駄だ」と思う。「二酸化炭素排出量削減」を唱えても火力で発電しそれを野放図に消費するのはどうもおかしい。
つまるところ「戦前のような外気を通して涼を取る生活・仕事場」が望ましい。