港区の虎ノ門ヒルズに行って驚いた。中小鉛筆ビルの集合地だったのが巨大高層ビル群に変貌していた。中に入って「こんなものだろう」と思った。①100%空調で②広いスペース。どこも1パターンだ。
私はこういう建物に通勤しようとは思わない。良い建物の要件は①風通しがいい②日当たりがいい―だ。モーターで空気を入れ替える必要は無い。窓を開ければいい空気が流れる。室内の温度は電力で作り出すものではない。外気に合わせて窓とカーテンを開け閉めすればいい。自然と和合して働くのが1番だ。
以前中央区のゼネコン本社を見学に行ったら、どうも暑い。社員は半袖で働いている。大きなビル全体の室温がなんと28度に設定されていた。「こんなところでは働けない」。私だったらサッサと退職届を出して他の職場に転職する。
印刷会社旧館は築60年、新館は33年。段ボール製箱会社は築28年だ。旧いけれど何の問題もない。不具合が出れば修繕すればいくらでも快適なスペースに再現できる。年中窓・戸を開けてあるからコロナは外から入って外に流れ出てしまう。だから社員は健康だ。