印刷会社が印刷関連会社例えば製本会社を買収しても苦労が増えるばかりで益がない。当社は段ボール製箱会社を買って利益の出し方が分からなくて苦労した。それでもマーケットが違うから勉強のやり甲斐があった。縮小している印刷業界ではなくて成長が見込まれる段ボール業界だから希望があった。
結論として違うマーケットの会社を買収するのは意義があると思う。しかしそれには余程の覚悟がいる。「買った会社から利益を出してみせる」という覚悟だ。幸いにしてM&Aの仲介会社から持ち込まれた物件が段ボール製箱会社だったから私は飛びついた。①工場は立派だし②環7沿いという立地もいい。利益に向かってのやりがいがあった。10年前のことだ。
そうすると本体の印刷会社のビジネスモデルにも興味が行くようになった。営業品目を印刷以外に持って行くことを考え始めた。1番はパッケージ、2番目はシール、3番はカレンダーだ。この順で売上を増やしていくのだ。カタログ、パンフレット、出版印刷以外なら何でもいいというスタンスだ。マーケットが縮まるところ以外にターゲットを絞っていけばいい。
そして今、毎日の全員参加の日銭朝会で3営業品目の売上が増える方向で話を持って行くようにしている。私としては面白い挑戦だ。朝会の社員の発言からまた増やすヒントをもらえそうだ