東京ビッグサイトで開かれたIGAS(印刷機材展)2022に行った。この展示会が開かれると胸がわくわくしたものだ。「どんな新しい印刷機が登場するのか」印刷業界の将来を占ううえで方向性が見えてくるのだ。
ところが今年はサッパリ機材への興味が失せてしまった。効率UPの機械を買おうと思わないのだ。「生産性UPは外注さんがやってくれる。設備投資は外注さんがやってくれる」と思うからだ。上から目線で展示会を見ているのだ。はなはだ不遜な態度だが仕方ない。印刷会社のビジネスモデルが変わったせいだ。
印刷会社のビジネスモデルは
- 最低限の基幹生産設備を持ってプラスαの生産は外注さんにお願いするーだ。
小さなブースでレスラーの格好をした顎のしゃくれたピン芸人「アントキの猪木」が吠えていた。「侍ジャパンが何だっていうんだ。昨日は何見ていた」「サッカーだ」と私が言ったら「そんなもの見るの止めろ…」。何を言っているのか分からない芸人だ。馬鹿馬鹿しいからその場を離れた。ブースを出したメーカーは何のために意味不明の科白しか言わない芸人を呼んだのか。それでもニヤニヤ見ていた私にはささやかな息抜きになった。