高齢社長の仕合わせな日々 118 | 2022年12月6日

早急な取引中止で焦げ付き逃れる

 「支払いサイトを延ばして欲しい」との㈱インドア様の要請に「怪しい」と思い王子段ボール㈱営業1課、高桑学さん(51)は即刻、取引中止した。その後最近になって「インドアさんが倒産した」というニュースが入ってきた。

 高桑さんは「判断が早くて良かった」といっているが、私に言わせれば「赤飯ものだ」。立派な判断の結果、倒産後の売掛金回収という厄介な後始末をしないで済んだのだ。

 営業には2つの使命がある。①売上目標達成と②売掛金100%回収―である。ある倒産会社の売掛金を分解したら80%が回収不能債権だったという。お金が入ってこなかったら材料費、給料は払えない。その会社の杜撰(ずさん)な与信管理の結果の倒産である。

  高桑さんは褒めると伸びるタイプなので私は滅茶苦茶に褒めたい。高桑さん、あんたは商売人だ