高齢社長の仕合わせな日々 142 | 2023年1月24日

渋谷スクランブルに登った

 渋谷駅に直結した渋谷スクランブル12Fの中華料理店で都立広尾高校の同窓会があった。窓が大きく、下を見るとほぼ垂直に地面が見える。「今の高層建築はこういうものか」と思った。鉄筋コンクリートの建物と違って壁が薄いのだ。その分部屋も広くとれるしガラス窓は大胆に大きくはめ込まれている。明るさ、景観が大きく広がっている。

 今、アチコチの高層建築が立て直しに入っている。浜松町の貿易センタービル、品川駅前の品川グースは取り壊しが進んで土台を残すだけになっている。建築資材の強化に伴い設計も革新された。最新設備に入れ替えるための建て直し投資が盛んに行われている。

 しかしここで踏み止まるべきだ。西欧では築150ー200年の建物がザラだ。旧い建築物を平気で使い切る精神が必要だ。減価償却も終わっているから利益を生み出すビルを使うべきだ。

 渋谷スクランブルも年月が経てば、いつの間にか使い勝手の悪い旧いビルになる。最新ばかりを追いかける必要はない。