75歳になって階段の上り下りは必ず手摺りに掴まるようになった。転げ落ちたら大変だ。最近は右足のつけ根に激痛が走る。自然とメニエール患者のような小股歩きになる。
先日山手線の吊り革に掴まっていたら背の高い若い男が席を譲ってきた。こんなこと初めてだ。「どうぞお座りください」。同伴者らしい横に座っていた若い女2人がニヤニヤ笑っている。
私は断った。男はなおもしつこく席を勧めるのに「大きなお世話だ」と言った。2駅ほど行くと反対側の後ろの席が空いたので私はそこに座った。3人組はいつの間にかいなくなっていた。
私は譲られた席に感謝しながら座るのは嫌だ。不羈独立で生活したい。そうならばその分自分で用心しないといけない。右足のつけ根の激痛にも我慢しなければいけない。いつかは回復するだろう。
兎も角「医者に頼らずやって行きたい」。私の格言は「医者を見たら泥棒と思え」だ。