ラベル新聞に九州工組役員の叙勲祝賀会の記事が載っていた。写真を見ると質素なパーティーのようだがニヤニヤしながら読んだ。
そもそも叙勲とは公務員にやる気を起こさせるための明治来公務員のための制度だ。戦後、叙勲対象が民間人にも広がったわけだが、知人友人がこの機に挙げてお祝いをするのは微笑ましい。
私が印刷業界に転職した46年前、印刷業盛んで業界で「富士講」があった。富士山信仰で印刷業界人が富士に参拝する講だ。とても奥深い業界に思えたものだ。もちろん叙勲祝賀パーティーもあちこちで開かれていた。
その印刷業界はマーケットの縮小とともに崩壊し続け、生き残った業者がなりふり構わず需要を漁っている。叙勲祝賀、富士講どころではない。
その中でラベル業界の叙勲祝賀会は40年前の余裕のあった印刷業界を思い起こさせるほほえましい記事だった。