耕文社の8月の売上が前年比10%減った。それに伴って工場(制作課、印刷課、加工課)の課別損益は軒並み悪化した。
早速営業課長を集め対策会議を聞いたが売上目標未達の伊野、稲嶺2課長から確信の持てる回答はなかった。「これはどうだ」「あれはやる価値はあるか」。アイデアの出し合いをやりたいのだが当事者からは案は出ない。
「まず、これから始めよう」でともかく課長がやるべきことを決める。たとえば、思い付いた対策を2項書いてくる。そして毎翌朝2つのやるべきことが「完了したか」の会議を開く。15分ほどの会議を毎朝やって行くことで対策が少しずつ明確になってくる。
ポイントは、会議は15分内にすることだ。15分内であれば課長も耐えられる。対策への意欲が折れなくて済む。対策が半歩進んだような気がし出せば大成功だ。こんな呼吸で対策が出来上がってくる過程は面白い。
要約すると
①まず対策に着手する。着手は見当外れでもいい
②着手の結果を確認する。次の着手を決める。
こうなると朝の15分課長会議がゲームになってくる。