月: 2024年3月

いよいよ初夏 3/29

 気温は14度。天気は小雨模様で春の嵐。股引を穿かずに出勤した。

 小さな問題を3つ抱えている。①集まりの会を退会したらそこの社長が「1ヶ月分3万円追加支払いしろ」と言ってきた。②大利根CCの支配人をクビにする。③日程を記入した手帳を紛失した。

 いずれも適切な時間をかけて1つずつ完了していけばいい。

外注さんに負担かけない

 ニデック(旧日本電産)の子会社が外注に型の保管を600件もさせていたことで公取委が改善の勧告をした。

 大量の型を保管するだけで結構なコストがかかる。この手の問題は発注側の配慮で如何様にもなる。

 子ニデックの求める保管期間は10年だったというが、王が型抜き外注さんに型保管をお願いしている期限は2年だ。2年間リピート発注がなければ外注さんは「型を勝手に廃棄できる」という取り決めだ。これで行けば保管型はそれほど増えない。外注さんも我慢できる量だ。

 「何をすれば外注さんのためになるか」を両社のテーブルに上げることが大事だ。発注側の小さな決定で外注さんの大きな負担を無くすことができる。

 発注者も自分で決定できる改善策で外注さんに喜んでもらえば大きな仕事のやりがいになる。

下版日の書込みで完璧保存

  以上の動作をやることで探すのが簡単な完璧保存ができる。ポイントは①担当名②下版日を大きく大胆に書込みする。③資料の束をホッチキスで止める④下版日順に重ねるーである。

 皆さんは資料を汚すのを嫌がる。事実は反対である。①②を大胆にやればやるほど資料が書込みだらけになり必要な資料は見つけ易くなる。とんでもなく効率UPする。

 探すだけでウンザリしていたものが余りにも早く見つけることができるので「すぐ見つかるだろう」と下版日順のとじ込みを取り出すのが楽しくなる。

 「袋に入れて大事に保管」は最悪である。見た目が奇麗なだけで「中が何の資料か」が分からないように本人がしているのだ。最初の表紙の作業指示書に赤マッジックで①担当名②下版日が書いてあれば必要資料の一発発見である。

アルバイト採用に踏出した王

 社員採用にばかり気が行っていた王がアルバイトを増やして内製のキャパを拡大することに方向転換した。

 13年前の買収以来1日の上限製函平米数は5万㎡を目標にしてきたが、2024年2月の内製平米は4万㎡を超えた日があった。このまま5万㎡生産を目指すと「製函課員は血を吐いて倒れることになりそう」との観測が飛び出し急遽アルバイトで生産力増強を図ることにした。

 市村社長ご夫妻が王を経営していた頃はチョコレートのアッセンブルでおばさんアルバイトが15人ほどいて、奥さんが差配していた。当時の労働体制の再現である。

 基幹設備は変えないで設備の周りの労働力を増強することで1日当たりの生産高を増やしていく。1日の上限製函平米数5万目標は変えない。これからは如何に楽に5万㎡超えの日数を増やしていくかである。

大相撲が面白い

 横綱がいなくてもいい。若手力士が台頭してくる場所は胸膨らむ思いで見ている。人の良さそうな顔より油断ならない顔つきがいい。若隆景の周りの人間すべてに恨みを持っているような目つきがいい。

 私は野球が嫌いだ。理由は選手の年棒が高すぎるからだ。熱狂的野球ファンは「選手としてやっていけるのは短い期間だから短期間の高額年棒は仕方ない」とおっしゃるがそれはどのスポーツも同じだ。限られた収入で節約しながら生活するスポーツ選手がいてもいい。

 母・登喜の実践女学校の同級生が元大関の美男力士・名寄岩にお嫁に行った。「なんであんな人のところに」と皆で話したという。

 私がたまに出席する錦戸部屋(元水戸泉)の祝勝会ではオペラ歌手の親方夫人がサラ・ブライトマンのタイム-セイ・グッドバイを歌い、その見事さに感心したものだ。力士には美人がお嫁に来る。相撲界が華やかになっていい。

売上見込み達成者、初日に3人

 耕営業部員11人のうち3人が4月度初日の3/21に売上見込みを達成した。このような大量人数の早期達成は初めてだ。見込み達成者は残り30日海外でも温泉にでも行ってのんびり過ごしてもらいたい。

 早期達成者は引き出しの中の売上材料が多いのだ。仕事を発注してくださるかどうかはお客様の都合。仕事のカードが引き出しにいっぱいあれば、いずれかの仕事が発注される。それにスピード応対すればお客様は喜んでくださる。

 全社共有にある「売上見込み表」を私は毎朝真っ先に開く。競馬を見ているようで面白い。抜きつ抜かれつ。まさにゲームである。仕事はゲーム感覚でやってもらいたい。

 例えば制作課グラフィクG員が「このページのレイアウトUPは前回50分かかった。今回は40分でやろう」。39分で終われば勝ち。45分掛かったら負けだ。てな具合だ。

印刷業は自主保全産業である

 「印刷業とは装置産業だと思っていた」と言う大阪の印刷会社社長のメールからヒントを得た。オフセット印刷機を買換える気が全くない耕文社の社内報を見ての大阪社長の感想だ。

 「それでは耕は何産業なのか」私は自問してみた。そこで思い付いたのが「自主保全産業」である。自主保全で装置を最善の状態にしておけば良品を生産できる→お客様は満足してくださるーという図式だ。

 数千円の部品交換で16年前に購入したオフセット印刷機3台は滑らかに動き、新機と比べ遜色のない刷本を排出する。素晴らしい光景である。その結果金融機関からの借入はゼロになった。

 毎月利益が出た分、王耕の当座預金が積み上がっている。「いくら当座が増えたからと言って運用しようと思うな。会社の金は金利ゼロの当座において置け。それが1番健全だ」と西沢良一会計士はおっしゃる。

185年動いている活版印刷機

 私がいつも思い浮かべるのは185年動いているドイツの活版印刷機である。1枚ずつ印刷する古典的印刷機だが活字がヘタっていなければクッキリと立派な書面印刷ができる。185年良品を生産できるのは機長の自主保全の結果である。

王耕の魅力は財務データ

 王耕HP(ホームページ)のトップに企業情報と並んで財務データ(毎月更新)のページを入れた。強調したいのは①借入ゼロ②自己資本比率の改善の進み具合―だ。見る人が見れば分かる項目だから学生にも見てもらいたい。

 会社の行き着く先は財務データという形で表現される。それが良いか悪いかは商売している人には大体分かる。簡単に言えば「資金が効率よく回っている会社か」判断されるわけだ。

 社長がロールスロイスに乗っていようが、自転車通勤かは問題ではない。貸借対照表の負債の部にすべてが表現される。自己資本比率20%は欲しい。5%でロールスロイス通勤している社長がいたらこれは「単なる阿呆」である。

 負債の部から「王耕は王道を歩きながら儲けている会社」と判断されたらとても名誉なことである。

リモートは便利だ

 王耕のパソコン総入れ替えに便乗して私の個人所有のものも担当の山村さんに新機種にしてもらった。

 3/14 ケ-ブルテレビと通信を一括管理しているJcomの技術者が自宅に来てデータ移行した。技術者が帰った後、①個人と②会社のメールを開くマークがデスクトップにないのに気づき「戻ってやってくれ」と電話した。「戻れない規則になっている」とか言われて結局はJcomとリモートで回復することになった。

 やってみると便利だ。リモート先の担当者は回復後リモートに繋ぐマークをデスクトップに入れてくれることまでしてくれた。これで分からないことは今後すべてリモートで解決できる。ありがたい。技術者が引き返して回復するよりもっと大きな成果を得ることができた。

 世の中大体こんなものである。粘りに粘って解決に漕ぎつければ予想もしなかった成果にたどり着くことができる。途中腹の立つことも多いが「最後には大きな成果を手にすることができる」と思い込むことが大事である。

得意技で仕事をやって行けばいい

 5つのうち1つ得意技を持っていればいい。例えば印刷機の自主保全。これ1つを強調して勤務するのは可である。本人が「自主保全は私に任せてくれ」と公言して自主保全を着々と進めてくれたら周りの人は助かる。自主保全で派生的に出てくる問題を解決してくれれば周りは感謝する。

 手順は次の通り

1、自信がなくとも「この問題の専門家になってみせる」と公言する。

2、1点集中で修練を重ねる。

3、専門の周辺の問題が発生したら自ら進んで私見を述べ、担当すべき業務を請負う。

4、担当すべき業務の周りの地固めをしていく。

 多くの業務の熟達者になる必要はない。「1点突破で穴をこじ開けていくつもり」に価値がある。

反響大きかった王耕借金ゼロ

 例年通り①社内報②ゆうLuckペン(毎日新聞退職者作文集)を20人に送った。今回は「王耕借金ゼロ」の記事に異様に反応してくれた。皆「凄い」「素晴らしい」とおっしゃってくれる。こちらもそこが狙い目だった。誰でも「借金」という言葉には過大に反応する。皆さんの苦労の種なのだろう。

 ある印刷会社社長は「印刷業は装置産業と思っていた」という。「とんでもない。印刷業とは自主保全産業ですよ」と言いたい。

 基幹設備はそう進歩するものではない。例えばオンデマンド印刷機。メーカーの宣伝文句に乗ってはいけない。ちょっと化粧を厚くしただけなのに「革新的前進」などと思い込んだらメーカーのカモである。

 私はことあるごとに「85年使っている活版印刷機」の写真を思い出す。活版機は磨き抜かれ、鉄の芯は黒光りしていた。堂々たる現役の印刷機であった。

 耕にはメーカーに騙されやすい社員が一杯いる。私はそこに目を光らせる。

1社依存の設備投資はキケン

 毎月とっているラベル新聞に設備増強のストーリィが載っていた。お客様から「抜き加工は非常に難しいのでお宅で請負ってほしい」との話があり、その朗報を喜んだ事業主は早速高性能の抜き機を買ったーという。話はそこまでだが1番多い設備投資きっかけである。

 この手の話は王子段ボールでもあった。「抜きを内製化すれば売上は増えるだろう」という予測をもとに1千万円で中古の抜き機を買った。ところが操作が難しくて加工できない。誰がやっても抜き機は稼働しなかった。結局抜き機は700万円で売却した。散々であった。

 抜き加工の最終的解決策は「抜きは難しい加工だ。専門にやってくれる外注さんにお願いする」だった。現在、技術のある外注さんが3社ある。請けてくれるところに発注者がお願いする」というサイクルが順調に動いている。

 王子が外注さんを使えるのは受注が増えているからだ。また王は「抜きの仕事はお宅で全部やってほしい」という頼み方はしない。1点1点の仕事で見積りをお願いするーというやり方だ。

 変な約束をしてしまうとお互いが縛られてしまう。

我が家の違法建築物を撤去

 私のマンションは64年前の東京オリンピックの時1960に建てられたものだ。その後広いバルコニーに各戸で勝手に3畳間を増築した。その中古マンションを私が34年前に購入した。ここにきてその違法増築部分を撤去することになり3/8 工事が始まった。

 建設会社は「不要なものは出してくれれば一緒に捨てる」と言ってくれるので喜んで出した。使っていない座布団、古い靴、溜まった本など。不要物がほとんど断捨離された。

 私の居住空間は3畳間分減ったが、ゴミがなくなったため10畳ほど空間が増えたような印象だ。ありがたいことだ。

 撤去工事は1か月続く。「その間気が付いた不要物をその都度出していけばいい」と業者は言ってくれている。利用可能空間はさらに2畳分ほど増えるだろう。まさに76歳にして発生した珍事である。

基幹生産設備は社の運命決める

 愛知県で水性グラビア印刷で菓子袋を印刷していた会社が安価な油性グラビア印刷に負けて倒産した。①原価②鮮明度③印刷操作性ーから見て最適の基幹設備にしないと競争に負けてしまう。

 王耕の売上比でみる印刷法は次の通り

1、王=フレキソ印刷100%

2、耕=①オフセット印刷70% ②オンデマンド印刷30%

 耕の①②は②が押し気味で進行している。「基幹生産設備は何で決まるか」と言えば、それはマーケットの大きさで決まる。肩に力を入れず現実を眺めていればいい。

寝るときは外す。92万円入れ歯

 確かに保険で作った入れ歯よりも口内の上顎に吸い付いているようで噛みやすい。日中は嵌めたままでも不都合はないが寝るときは外している。まだ慣れていない。

 ポイントは食事が美味しくなるかだが、まだ美味しく食べられている状態ではない。

 私に与えられた道具はこの入れ歯だけだ。十二分に使っていくつもりである。入れ歯に慣れるだけだ。

パソコン2か所とつながった

 プリンターと②TDB(帝国データバンク)である。この2か所がPCと繋がらないと私は羽をもがれた鳥である。

1、ガンガンプリントアウトして私の考えを発信する。

2、費用を惜しまず安直にTDB評点資料を出して取引先与信管理する。

 私の業務の両輪である。この2点を抑えておけば自信をもってことを進められる。

王子のPCはデスクトップだ。初めての大きな画面は新鮮だ。

上顎の入れ歯作りが終わった

 戸越の平和坂商店街の菅原歯科で製作中だった。埼玉県上尾市から来た著名な歯科技工士(82)の手による入れ歯だ。

 従来と違うのは①保険診療ではない。②請求額は92万円。③金属で薄く作ってあり上顎にピッタリ装着されている。④「1日中つけておくように」というアドバイスだった。

 厚肉の保険で作った入れ歯はどうも食べにくい。面倒だから入れ歯を着けないで食事をしていた。うまく噛めない。さっぱりご飯がおいしくない。老人が食事を楽しめなくなったら終わりだ。

 いよいよ切羽詰まって自由診療で作ることにした。「1週間で合っているか判断できる。3月末までに振込をお願いします」と言う。振込先はなぜか みずほ銀行五反田支店。

 インプラント3本入れた老女は400万円請求されたという。いずれにせよ歯は大事だ。

新PCがプリンターに繋がって嬉しい

 3/1に入ったPCが私のだけがプリンターに繋がらなくて困っていた。3/4朝システム管理者の山村さんが繋げてくれた。

 急に手足が自由になった気がした。入力→プリントができるようになっただけだが「色々なことができる」感覚になった。

 プラスαのことは順次追加して皆さんにお知らせしていけばいい。例えば「新と旧PCのちがいはなにか」とか。

 システムはとても重要なテーマだ。深堀して私のテーマ設定を通じて王耕社員のシステムへの理解を深めたい。

縁の下の力持ちを表舞台に出す

 基本的考え方は「その人が集計したものはその人が発表する」である。上司からの指示で集計・表づくりしたら結果数字は上司が発表するーでは救いがない。今後は「製作者が発表する」に変更する。

 これまでの反省は「良きに計らえ」上司を認めてきたことだ。「(部下に)良きに計らえ」だから結果に興味を持たない。発表はおざなりになる。熱は入らない。良い面は何もない。

 データ作りから発表まで製作者に一連の責任を持ってもらえれば聞く方もその意欲を感じることができるだろう。

 その第1弾が集計者による報奨金の手交である。