例年通り①社内報②ゆうLuckペン(毎日新聞退職者作文集)を20人に送った。今回は「王耕借金ゼロ」の記事に異様に反応してくれた。皆「凄い」「素晴らしい」とおっしゃってくれる。こちらもそこが狙い目だった。誰でも「借金」という言葉には過大に反応する。皆さんの苦労の種なのだろう。
ある印刷会社社長は「印刷業は装置産業と思っていた」という。「とんでもない。印刷業とは自主保全産業ですよ」と言いたい。
基幹設備はそう進歩するものではない。例えばオンデマンド印刷機。メーカーの宣伝文句に乗ってはいけない。ちょっと化粧を厚くしただけなのに「革新的前進」などと思い込んだらメーカーのカモである。
私はことあるごとに「85年使っている活版印刷機」の写真を思い出す。活版機は磨き抜かれ、鉄の芯は黒光りしていた。堂々たる現役の印刷機であった。
耕にはメーカーに騙されやすい社員が一杯いる。私はそこに目を光らせる。