海上自衛隊のヘリが鳥島沖の海上で衝突した。潜水艦探知のためとはいえ2機が同じ高度で飛べば衝突の危険は100倍に達する。
例えば複数機で行動するときは各機の飛行高度を決めて探索することはなかったのか。高度差を50㍍保ってもいい。いくら自衛隊とはいえ自機の安全が最優先されるべきだ。安全飛行の前提でこそ防衛活動を行える。
私の性癖からつい再発防止策を考えてしまう。事故防止のための飛行訓練であったはずだ。
私は23歳の時、神奈川県山北の水害に取材に行った。行きは毎日新聞横浜支局の古い日産セドリックで行ったが帰りは自衛隊のヘリコプターで街中まで送ってもらった。初めてのヘリ乗機で余りに大きい左右の傾きと高度の上下移動に必死に機にしがみついていた記憶がある。
「ヘリコプターとはこんなに自由に空を飛べるものか」と驚いたものだ。ソナー探知であれば高度を保って安定的に飛行するのが訓練ではないか。なにも2機が同じ高度で飛ぶ必要はない。危ない。