高齢社長の仕合わせな日々 414 | 2024年5月8日

会社を弱くするホールディング

 ホールディング制に移行する大手が増えている。私はホールディングになった会社を信用しない。本業が不明確になるからだ。

 グループトップはホールディングで子会社の数多くの業種を束ねて統率できるからこんな便利な組織体はない。

 しかしホールディングにぶら下がる会社は本業が何であるかがぼやけてくる。高じて単体で儲けなければいけないものがホールディング内で利益の移動を始めたらもう末期症状だ。

 社員が自社が儲かっているのかが分からなくなってしまう。1トップの都合で全体がぼやけてしまう恐ろしい麻薬なのだ。大手には事業部制をとって業種別に分けるところもあるが生ぬるい。やはり別会社にする方がはっきり分けられる。

 最近の専門店が売上を伸ばしているのは本業1つに力を集中しているからである。どんな波が来ようとも「単体で乗り切っていく」という社員の心構えが1番のエネルギーになる。

なによりも重要なのは単体の決算書が次のPLAN-DO-CHECKの資料として使えることだ。