王製函課の忠雄大さんがタトウ式段ボール箱の生産スピードを1.5倍にした。プリスロで毎分90枚作っていたものを130枚にしたのだ。シート跳ね上げ防止バーを外したことで一気にスピードが上がった。バーを外しても安全性に問題はなかったという。
タトウ式とは外側から内側に包み込む形状の段ボール箱だ。メール便で最も価格が安い形状で、王製函機は一気通貫でタトウ式を作れるのが特徴だった。最も一般的なA式段ボール箱製造と同じ130枚/分のスピードになったのだ。
大変な効率UPである。忠さんは「シート流し込みの山室さんと後工程のフォルダーグロアーの茂田さんと藤井さんが忙しくなってしまう」と心配していた。私は「あんな連中なんか放っておけ」といった。
忠さんのアイデアで王体質は更に強化された。