12年前、㈱耕文社が王子段ボール㈱を買収した時はチョコレート菓子メーカーの芥川製菓様は売上の80%を占めていた。段ボール箱のほかチョコレートの箱詰めも請負っていた。支払いは4ヶ月手形。手形残は5千万円近くあった。当時「芥川様が倒産したら王子も倒れる」と恐怖の中にあった。
その後箱詰めの仕事は返上して芥川様への依存度はかなり減った。それでも担当営業の芝崎孝一さんは「手形の短縮」をお願いし続け今回の手形廃止になった。新しい支払は「末締めー50日後の振込」である。
芥川様の決断とはいえ「おめでたいこと」と思えてならない。取引額はかなり減ったが王は安心して仕事を請けられる。元々芥川様はTDB(帝国データバンク)評点57の優良企業だが今後は短期決済でさらに優良になられるだろう。
ちなみに王の現在の受け手形残は14万円である。12年前は7千万円あった。