高齢社長の仕合わせな日々 465 | 2024年7月27日

写植機発明100周年記念パーティに出た

 書体メーカーの㈱モリサワが主宰するパーティが7/24大阪のホテルで開かれた。800人が全国から集まり100年を盛大に祝った。

 印刷業者にとって邦文写真植字機は印刷の重大なツールであった。業界は写植機とともに商売をしてきた忘れられない歴史がある。

 写植機はパソコンに入れ替り、印字技術者の作業形態は様変わりした。モリサワは新デザインの文字を開発する方向に転換して年間20書体の新文字を世に送り出している。年1本4万円前後でリースする優良企業に発展した。

 名刺交換した人にコリアフォントアソシエーションの議長がいた。「今日は韓国から20人来た。我々はハングル文字の新デザインを作っている」という。モリサワの韓国支社のようだが、全世界文字のあるところすべてでモリサワの新デザイン開発の手法が通用する。

 10年前モリサワの文字リースのビジネスモデルを聞いて私は「これはやればやるほど儲かる」と思って感心した。耕文社は1本年3.9万円×10本=39万円をモリサワに支払っている。国内だけでも1,000社とリース契約を結べば3億9千万円の定期収入になる。

 フォントを使う業界は印刷に止まらない。あらゆる業界は販促のために適切なフォントを使う。食品・ゲーム業界などなど。更に外国でも必要とされる。お客様は増える一方だ。

 ポイントは毎年新フォントを送り出す開発力があればモリサワは必要とされる。