高齢社長の仕合わせな日々 468 | 2024年8月2日

特別清算になった三菱航空機

 私の毎日の愛読書の「帝国データバンクの日誌TEIKOKU NEWS」に載っていた。負債は6413億円。天下の三菱にしてこんなことが発生するのだ。

 部外者として評論家的に言わせてもらえば三菱航空機は「型式証明を取る」ことを目標に掲げるべきであった。

 目標は①具体的に②身近なものに設定すべきである。ゼロ戦戦闘機を開発した過去の栄光に浸ることなく、航空当局の指示に従った型式証明を取ることに全力を集中すべきであった。

 目標は具体的になると関係者は理解して力を発揮してくれる。「日本の航空機産業発展のために」などと言い出したら部下は何をやっていいか分からない。

 私には他山の石である。「他人のつまらない言行、誤りや失敗なども自分を磨く助けとなる」という意味。いかに噛み砕いて周囲に分かってもらえる目標設定をするかがプロジェクト完遂の分け目である。