月: 2024年11月

相撲解説・北の富士親方亡くなる

 私は親方の解説が好きだった。言葉は少ないがズバリ言い当てる。「あの力士は引きが得意だから。クックック」。「引きが得意」と言われた力士は故郷のファンに顔向けできない。それでも勝負には勝たねばならない。また引いちゃうのだ。

 1番の特徴は「落ち着いて聞ける」解説だった。昔は玉ノ海梅吉(1912-1988)が長いこと辛口解説していたが北の富士にはユーモアがあった。

 向こう正面に舞の海がいれば北の富士に胡麻を摺る様なこと言う。「親方がおっしゃったとおり…」を繰り返す。親分子分がハッキリしてこれがまたいい。舞の海の分析解説が一層冴えてくる。

 亡くなって私が「惜しい」と思う人は少ない。北の富士は惜しい人だった。

製鉄所は大変な職場

 11/19 JFEスチール東日本製鉄所(千葉地区)を見学した。千葉市中央区にあり商業地区・住宅街に隣接している。

 高温、粉塵と決して良い環境の工場ではない。工場にエレベーターはなく4階まで階段を登らなくてはならない。足の悪い私は50人の見学者の中で1人だけ後半の見学をパスした。

 50年前多くの同級生が「鉄は国家なり」と言われた製鉄会社に就職した。「そこがこんな職場環境だったのか」と呆れた。

 今や世界の鉄はほとんどが中国で生産されている。地球温暖化を緩めるためにも何らかのアイデアで策を講じるべきだろう。

 人類のアイデアこそが問題解決につながるーと思った。

写真を送る術(すべ)を11/30に習得する

 ひどいものである。私はパソコン、スマホで写真を送れない。やり方を教えてもらうが、再度自分でやってみる事をしないからいつまで経っても写真を送れない。ザルに水を入れているようなものだ。

 毎日発信しているブログに写真を入れれば読者の反応は違ってくるだろう。

 パソコン、スマホから写真を取り込む術を習得する。D=11/30

毎日見てるマツケンサンバ

 私は5:45に出社する。早速パソコンを開いてユーチューブでマツケンサンバを見る。松平健と腰元ダンサーズ30人の激しい振付に見惚れる。

 腰元ダンサーズは狂言師に娘だったり元タカラジェンヌだったり本当だか生活に困ってない人ばかりと言う。これだけ品質のいい人達の激しい踊りに生の喜びがもろに伝わってくる。

 途中から振付師の真島茂樹さんが笑顔を満面に浮べて後ろに登場する。そりゃそうだ。自分で作った踊りだ。嬉しくない訳はない。

 真島さんは5/22に77歳で亡くなっている。踊り一筋で生きてきてヒットした「マツケンサンバⅡ」を思いっ切り踊っている様は見事だ。本職だ。

 こんな人たちを早朝見てニヤニヤしながら時間をつぶしている。

追い込みを掛けた作文

 私は午後から会社から消えることにしている。昼ご飯を食べに出て帰社しないのだ。

 ところがここ3日間夕方まで在社していた。毎日新聞社の退職者で作る同人誌「ゆう Luck ペン」に作文を送らなければならないためだ。締切は明後日の11/16。

 テーマも決めず最終1ヶ月フラフラしていたが切羽詰まった。先月(10月)に行った中国の話を書く。

 ところが毎日長めの伝言板兼ブログを書いているため体内に作文余力がなくなっている。「ここは性根を据えてやらないと終わらないぞ」と自分を鼓舞した結果の1日中在社だ。

 とりあえず提出作文は概要ができた。後は何回も何回も読み返す動作が残っている。文章の微調整をすることで分かり易い内容にできる。

板紙価格の3分の1の白段

 板紙=板のように厚い紙、450平方ミリで7万円

 白段=ライナーが白い段ボール 450平方ミリで2万円

 営業の報告によると「意外な結果」だと言う。これだけの価格差があれば白段に選定されても当然と言う。しかし重厚な風合いを出す必要がある時には板紙が選ばれている。

 全体の流れとしては白段に行くだろう。理由はコストだ。コストが安ければいくらでも改善は効く。高いと改善できる範囲が限られる。

 結論としては白段の利用は進み、板紙は頭打ちになるー積りでやって行けば製函メーカーはアタフタすることはない。

83歳まで営業現場で働いてくれた新卒1期生

 奥村印刷さん(北区栄町)の名物社員がこのほど83歳で退職された。

 何しろ現場の1営業部員として働いてくれているのだから他の社員の精神的支柱だった。「私だって健康で80歳過ぎまで働きたい」と考えている社員がいるーと言う。

 耕文社で60歳以上の契約社員に「83歳まで働いてください」とお願いすると応えは決まっている。「勘弁してくださいョ」。

 奥村さんと耕文社の差はどこにあるのか考えさせられる。それぞれの社員の人生設計が違うのだから「致し方ない」で済ますことはできない。

 いつまでも世間と接していることが長寿の秘訣ーと私は思っている。世間と接するには昔とった杵柄(きねずか)で技術ある仕事を継続するのが1番ではないか。それ以上のことは言えない。

カラー印刷の正確な色出し

1、オフセット印刷はMACで行う色調補正である。

 印刷機で機長が色を調整するーと思われがちだが、その前工程の制作課のMAC操作でしか現物に近い色出しができない。

 耕は制作課に色調補正担当の都築明彦さん(59)がいる。現実問題として都築さんが色を確定して初めて現物に近い色出しができるのだ。

 カラーオフセット印刷機の機長によるインキ出しノズルの操作では不可能である。正確な色出しが必要になったらサッサとMACで色調補正をやって刷版の再出力をやれば問題は解決する。「刷版の材料代が余計にかかる。無駄だ」などと言ってはいけない。

2、オンデマンド印刷機はすべての印刷機に搭載されているトーンカーブ機能を使って正確な色出しができる。

 トーンカーブはCMYKの濃度を上げたり下げたりできる機能だ。右上がりの斜めの直線の中途点を摘(つ)まんで上下させることで濃度を変更できる。

 CMYKとはCyan(シアン)・Magenta(マゼンタ)・Yellow(イエロー)のかけ合わせで色を表現する色の三原色。

 結論から言えばオンデの方が色調補正が簡単にできる。そんなところからオンデが重用される理由がある。

ハイデル第27回全国大会に出た

 丸の内の東京会館でおよそ全国から300社が参加して開かれ、ハイデルらしい相変わらず豪華な雰囲気の会であった。ハイデルはドイツの印刷機メーカーで耕は昔からのハイデルオフセット印刷機を愛用している。

 立食の懇親会ではなるべく東京以外の業者さんと話すようにした。(印刷注文が減って)皆「大変だ、大変だ」とおっしゃるが東京の全国大会に出てくるのだから基本的に元気な会社さんばかりだ。

 私は「オフセット印刷は将来無くなりますよ」と吹聴して回った。本当にそう思っているから吹聴したのだ。印刷業の将来構造が見えていれば怖いものはない。オフセット印刷の注文がゼロになったら他の販売商品を作ればいいのだ。

 耕はゼロになることを予測して、オンデマンド印刷機での生産100%に持って行くつもりだ。

 「どうなるのか分からない」「どうしたらいいのか分からない」と言うのが1番の恐怖である。見通しさえついていればラクチンである。

「共有」は無責任な言葉

 当社は「共有した」という言葉を禁止している。相手と情報を共有した-と言われても「だからどうだって言うのだ」ということになってしまう。正しくは「相手に○○の情報を伝えた」である。

 あくまで文章は書き手が主人公である。主人公の意思が表現できればいい。だから文章の主語は「私は」にならないといけない。「共有した」では自分と相手の共同作業にしてしまっている。これは逃げである。

 公務員の記者発表で「共有しました」などと言われるとガックリきてしまう。使命を帯びなければいけない公務員が必死に自分を打ち消そうとしている姿が見え見えなのだ。「責任は私だけにあるのではない」と言っているのだ。

 「公務員の使命として私は○○を実行いたします」と言って初めて責任の所在が明らかになる。

 「共有」を使う公務員は人前に出してはいけない。

3点支持で街中をフラフラ

 3点支持=4つの手足のうち3つで体を支えること。

 登山家であり年商1,500億円のモンべル創業者の辰野勇さん(77)は21歳の時、高低差1,800㍍のアイガー北壁を登った。「3点支持を徹底していれば危ないことはない」とおっしゃる。

 私は3点支持を徹底して街中を歩いている。階段は必ず片方の手は手すりに掴(つかま)る。電車では両足を踏ん張っても吊革では不安だ。ステンレスの棒にしっかり掴って3点支持している。

 年寄りは転ぶと大変だ。歩くスタイルは気にしていられない。安全第1だ。

 私は4年前72歳の時ゴルフ場のアスファルト下り坂で滑って転んで左足首の靱帯を切った。それ以来いわゆるよちよち歩きになってしまった。転んだ後、思わぬ所から出てくる不具合が恐ろしい。

減り続ける手形残

 王子段ボール㈱ 3件842,752円(月平均売上4,900万円)、

 ㈱耕文社 5件5,124,328円(同8,150万円)

 11/1現在の両社の手形残がこれだけ下がれば私は枕を高くして寝られる。

 支払いの先延ばしはいけません。「払うものはトットと払ってしまえ」が王耕の昔からの方針だ。おかげで「買掛金がどれだけあったっけ」と振り返る必要がない。なにしろ毎月初の王耕買掛金はゼロなのだから。

 王耕の方針は

1、前金のお客様は神様です

2、手形支払いのお客様にはまず1ヶ月の短縮をお願いする

3、目標は「末締め翌末振込」にしてもらうーの3点だ。

過去には1社手形800万円が丸ごと焦げ付いたことがあった。サイトが5か月というシロモノであった。今では支払いが5か月手形では取引しない。

 手形廃止・短縮はお客様のためになるーのだ。短期決済はお客様の効率UPになる。商売への見方がまるで変ってくる。例えば1千万円銀行から借りて手形発行をやめるーという手もある。