高齢社長の仕合わせな日々 524 | 2024年11月6日

「共有」は無責任な言葉

 当社は「共有した」という言葉を禁止している。相手と情報を共有した-と言われても「だからどうだって言うのだ」ということになってしまう。正しくは「相手に○○の情報を伝えた」である。

 あくまで文章は書き手が主人公である。主人公の意思が表現できればいい。だから文章の主語は「私は」にならないといけない。「共有した」では自分と相手の共同作業にしてしまっている。これは逃げである。

 公務員の記者発表で「共有しました」などと言われるとガックリきてしまう。使命を帯びなければいけない公務員が必死に自分を打ち消そうとしている姿が見え見えなのだ。「責任は私だけにあるのではない」と言っているのだ。

 「公務員の使命として私は○○を実行いたします」と言って初めて責任の所在が明らかになる。

 「共有」を使う公務員は人前に出してはいけない。