高齢社長の仕合わせな日々 527 | 2024年11月12日

83歳まで営業現場で働いてくれた新卒1期生

 奥村印刷さん(北区栄町)の名物社員がこのほど83歳で退職された。

 何しろ現場の1営業部員として働いてくれているのだから他の社員の精神的支柱だった。「私だって健康で80歳過ぎまで働きたい」と考えている社員がいるーと言う。

 耕文社で60歳以上の契約社員に「83歳まで働いてください」とお願いすると応えは決まっている。「勘弁してくださいョ」。

 奥村さんと耕文社の差はどこにあるのか考えさせられる。それぞれの社員の人生設計が違うのだから「致し方ない」で済ますことはできない。

 いつまでも世間と接していることが長寿の秘訣ーと私は思っている。世間と接するには昔とった杵柄(きねずか)で技術ある仕事を継続するのが1番ではないか。それ以上のことは言えない。