「オフセット印刷業だけでは未来はない」と思い出したのは今から30年前の47歳の時だ。かといって次にやることは分からない。ともかく銀行、M&A仲介会社に「包装資材の製造会社に売物がないか」注文を出した。
最初に来た物件は地銀紹介の静岡県の段ボールシートメーカーだった。早速現地に行って工場の周りを歩いた。平屋の屋根の高さが10㍍ほどの大きな工場に「自分には手に負えない」と思った。その後30カ所ほど物件を見て回った。
検分の手口は「紹介を受けて2日内に現地で外観を見る」だ。これが結構面白い。工場の壁の汚れ具合からその会社の歴史を読み取れたり、通勤交通手段で実際に歩いて行く。
王子段ボール㈱は13年前に買った会社で黒字に持って行くためにえらい苦労をした。売り物件紹介は相変わらずボチボチ来ている。77歳だが売り物件1周外観観察を再開しようと思う。