最近所々で「文章を紡ぐ」という表現を見ることが多くなった。作文者の自己陶酔的言い回しに私はウンザリしている。「文章を書く」と言えばいいのだ。
「良い文章とは分かり易い文章である」と私は思っている。人には文章の上手い人と下手な人がいる。歌が上手いか音痴かの違いと同じ話だ。作文の上手い人を特別上等な人間と言わんばかりの「紡ぐ」には辟易している。
しかも文章は教育で上手くなれる代物なのだ。歌は教育しても上達しない。
私自身60歳まで文章が書けなかった。そこでたどり着いた結論は
①良い文章とは分かり易い文章を言う。
②結論―理由―事例の順で書く。
この2つを守るだけで分かり易い文章になる。読んでくれる人を思い浮かべて「どう書けば分かってもらえるだろうか」を考え続ければいいのだ。
「どう書けば分かってもらえるだろうか」を考えるだけで楽しいひと時になる。