高齢社長の仕合わせな日々 706 | 2025年9月5日

値上げの腕を磨く

 価格が倍になっても驚かない。何が値上げになるか分からない。値上げになったら受け入れるだけ。今の購買者の心境だ。

 王子段ボール㈱は長らく売値の値上げはしてこなかった。「他社が値上げをしている時に価格据え置きでやって行けば、仕事はこちらに流れてくる」という下読みがあった。

 ここ5年間で段ボールシート値上げが2回(35%、10%UP)あったが王は沈黙していた。おかげで新規お客様が増えたが、社の利益が圧迫されてきた。今年5/20決算の経常利益率は2.6%に落ちた(前年7.5%)。

 「値上げしない分は効率UPで乗切れる」と踏んでいたが、そうでもなかった。段ボール箱製造でシート仕入れ額が46.6%占める。どうしてもシート値上げ分は価格に反映させなければやって行けない。

 同じ業界の㈱トーモクさんは値上げのスピード完了では模範企業だ。他社より利益を数か月早く計上しているから経常利益率は2%ほど高い。私もトーモクさんを見習わなければいけない。

 王にはPSを使った値上げ方法がある。それで値上げの腕を磨くつもりだ。