高齢社長の仕合わせな日々 713 | 2025年9月17日

文章に「数字、固有名詞」入れる

 言ったことを分かってもらうには「文章には数字と固有名詞を入れろ」と私は言っている。

 例えば「○○さんは中途で仕事を打ち切って帰ってしまった」では分からない。「○○さんは昨日△△様の仕事を50%しか終わらせないで退社した。後工程は仕事に着手できなかった」という。俄かに実情が浮き上がってくる。

 言うべきことをオブラートで包んだような言い方は解決には繋がらない。互いに単刀直入に言う社風を作りたいものだ。

 抽象的表現で世を渡って行こうとすれば、言っている本人が核心を掴まないままで「問題は終わった」と考えてしまっているのだ。長い会社生活の中で知らないうちに問題解決能力のない人間を作っている。恐ろしいことだ。

 原因を明確に指摘する社員が優秀な人材なのだ。明確な原因をテーブルに置くことによって再発防止策も明確になる。

 これによって耕王で多発した製品事故が激減した。激減によって利益が見込まれるようになった。