全国の芸者の数が激減している。それは芸者遊びの衰退が原因だが、それに伴って料亭が次々廃業に追い込まれた。芸者が芸を見せるところが無くなり、職場を失った芸者のなり手も居なくなったのだ。
ところがである。人口67万人の静岡市にはいまだに「昼の芸妓の踊り鑑賞会」が6軒の料亭で開かれている。私は9/16(火)、清水区のなすび総本店の会に参加した。
清水区銀座の清水芸妓置屋協同組合には現在9人の芸妓がいる.そこで踊り、地方(三味線)の腕を磨いている。
「料亭がどうして今でも成り立っているのか」タクシーの運転手さんに聞いたら「やはり料理が旨いからだ。何らかの会合があれば静岡の人間は料亭を利用する」という。
料亭の方でも昼の弁当を販売したり、食堂のような利用を一般客に勧めたりしている。やはり売上を上げるためには独立採算でアイデアを出し合っている。たくましい」と思った。
鑑賞会の客9割は老婆、おばさんだ。男は少ない。女は「ランチする」気分で来ている。健全だと思った。