月: 2025年10月

無形文化財になる加賀料理

 文化庁は需要無形文化財の制度を見直し、料理人や杜氏など食文化に関わる人達を「人間国宝」に認定できるようにする。国の文化審議会が10/24基準改正を答申した。その中に加賀料理があった。

 私は加賀料理が好きだ。品川駅前のホテルにあった加賀料理・大志満によく通った。現在大志満は東京・横浜に3店舗ある。

 小麦粉をまぶしたカモ肉を煮込んだ治部煮(じぶに)は田舎料理のようで、えも言われぬ味わいがある。まさに加賀前田藩の伝統の料理である。

 和食と言えば加賀料理のことと思っていた時期がある。その加賀料理が晴れて無形文化財となり、技を磨いた料理人は人間国宝になる。

 権威に弱い事大主義の私はこれから人間国宝の料理を大志満で食べられるのだ。仕合せ者である。

 人間国宝には1人当たり年200万円の特別助成金が交付される。

貸金庫を解約した

 みずほ銀行五反田支店から貸金庫利用規定の変更通知が10/7来た。

1、貸金庫内に現金を保管しないでください。

2、利用目的を申告してください。

 「丁度いいタイミング」とばかりに10/28私は貸金庫に入れてあった書類を全部持ち帰り、貸金庫を解約した。中にはゴルフの会員権、古い土地の権利書など今では必要ないものが多い。金目の物はゼロ。

 77歳ともなると身辺の整理をしなくてはならない。私が50代の頃は貸金庫を契約するのが1種ステータスだった。しかしこの年になるとどうでもいい。「なるべく簡単にしておきたい」と思うようになった。

 金庫の中の書類は要らないものが半分以上ある。整理(捨てる)すれば必要なものは3分の1になってしまうだろう。そうすれば私の頭はスッキリする。

 あまり余計なことを考えないで生活したい。それが長生きの秘訣だ。

3年目の和彊(わきょう)館(かん)まつり

 私の住んでいる港区高輪4のボロマンションの斜め向かいに旗竿地ながら2,300㎡の社員保養施設があり10/25(土)そこで 和彊(わきょう)(かん)まつりが開かれた。

 元々は日立金属㈱のものであったが4年前に鹿島建設㈱に所有が移った。鹿島は品川駅高輪口の再開発の工事事務所として使っている。なにせ昔から地元に根付いた施設なので高輪南町会が後援している。雨の中300人近くが訪れた。

 私は小魚を酢でしめたものとポテトサラダをオカズにサッポロ缶ビールを1人飲んだ。雨は激しくなり寒い。中庭の簡易テーブルで40分ほど座っていた。

 3カ所ほど電話したが「今からそっちに行く」と言ってくれる人は無し。つくづく孤独だ。近所の子供たちが雨の中走り回るのを見て心が和んだ。

他組から2人参加 小学クラス会

 世田谷区立等々力小学校1960年卒3組クラス会が10/24(金)状元楼自由が丘店で開かれた。3組が8人、今回初めて2組から女2人が参加してくれ華やぎが一層増した。

 「状元」といえば中国の科挙の首席合格者の称号。横浜中華街に本店がある上海料理の店。私ははしゃいだ。飲めない体質ながらビール、紹興酒を煽った。

 当クラス会はNEC出身の万年幹事がいて年2回開いている。昨年(2024)は3回開いた。皆勤は女2人と男4人、栃木県鹿沼市から毎回駆けつけてくれる人も。あと6人は出たり出なかったり。クラス会などは気が向いたら参加すればいいだけの話。

 料理を突っついて特に話題もないが、皆の顔を見ているととにかく楽しい。担任の渡辺瑶子先生は生涯独身で6年前93で亡くなった。先生は茫洋として私たちを指導してくださった。「楽しい、楽しい等々力小学校クラス会」である。

斉藤ダイナP社長の論調に頷(うなづ)いた

 7/19の週刊包装ニュース誌の斉藤光次社長の論調は読み応えがあった。①言っていることが明快だ②固有名詞が入っている。

 コルゲータを持っていない王子段ボール㈱としては未知な分野が多い。㋑値上げを何故早急にできるのか㋺海外展開のやり方―などなど。

 しかし当社としては配送手順、製函段取りなど現場のアイデアを取り入れることでどうにか革新を図っているのが現状だ。

 物事は断定的にやらないといつまで経っても結果が出ない。誰かさんが断定して実行しないと事は進まない。今当社の1番の課題は値上げだ。

 営業はウダウダ言って10%値上げを切り出せないでいる。私はこちらの要望をはっきりお客様に言い切れる営業風土を作りあげたいと思っている。

愉快な印刷機械メーカー懇親会

 10/22江東区のホテルで印刷機メーカーの小森会が320人を集めて開かれた。同業者の集まりは「あんた何処から来たの。オレ品川区」の声掛けから始まる。初対面だから話は面白い。 

 まず当方の説明から「オフセット印刷が減っちゃってオンデマンド印刷と半々だ。オンデは1点当たりの売上が小さいから大変だ」。ここからスタートしていくらでも話題は尽きない。

 「お宅の社長は俺の顔を見ても挨拶しない。言っておいてくれよ」言いたい放題だ。と言う私は眩暈でフラフラしながら口だけは達者だ。

 小雨の中、地下鉄の東西線・東陽町駅まで滑らないように40分かけて1人トボトボ歩いて帰った。しかし愉快な晩であった。

港区「長寿を祝う集い」に出た

 10/21東京プリンスホテル鳳凰の間に2,000人が集まった。招待されたのは区内の77歳以上の長寿。飲物・食事なし。お土産は紅白饅頭2つだけ。10:00-12:00までの健全な集いだった。

 歌謡ショーは山本リンダ(72)。「こまっちゃうな」など4曲を明るく歌ってくれた。リンダは特に老婆に評判がいい。リンダの軽快な身のこなしは見習わなければならない。我々は皆ヨレヨレだ。

 行事終了後ホテルで1人ナポリタンとコーヒー(3,990円)。これは旨かった。食後にわかに眩暈がひどくなり、800㍍先の浜松町の行きつけの床屋までタクシーで行く。

 1つ発見した。腹一杯になると眩暈はひどくなる。先週赤羽のまるます屋で倒れた時もお腹一杯だった。今日はプリンスホテルの前で到底歩けるような状態ではなかった。食後は要注意だ。

 早く眩暈を克服して健康体になってアチコチ放浪の旅に行きたいものである。

新ソフト出続ける印刷業界

 10/17(金)印刷機材商社の懇親会に出た。そこでDM印刷の優良会社の社長(66)に「プリントサピエンスの調子はどうか」と聞くと「あれは駄目だ。10年前に違うソフトに変えた」という。「スマホに対応してないので不便だ。サイボウズのキントーンというソフトを使っている。これなら見積りから請求までスマホで完結できる」。

 機敏な9歳年下の社長に会うといつも驚かされる。面食らった私はソフト名を聞いたがまるで分らない。プリントサピエンスを越えるパッケージソフトがあるとは思いもよらなかった。

 「サテ、どうするか」。この際、新しい情報をもらったのだから教えてもらうしかない。「大分年下だから再度聞くのは恥ずかしい」などとは言っていられない。「段ボール箱製造の管理ソフトでも今使っているケース2000より新しいものがある」と王社員にせっつかれている。

 「効率UPのためなら何でもやる」というのが当社の大方針だ。この祭、辞を低くして私自身勉強し直す必要がありそうだ。

耕王支える3パケージソフト

1、会計ソフト=オービック  1997.3導入

2、印刷ソフト=プリントサピエンス(PS)2003購入

3、CASU2000 

 耕王は上記の3つのパケージソフトを使っている。お陰で順調に 見積り―受注―生産―納品―請求の輪が回っている。

これまで耕文社設立以来62年の歴史を振り返ってみると

①ソフト導入→②社員への周知→③ルーチン化の順だ。

 何よりも難関だったのは②社員への周知だった。これも当時の総務部の藤田倫代(みちよ)さんの努力により早急にルーチン化することができた。22年前のことだ。

 ソフト会社さんでありがたいと思うことはカスタマイズのお願いをすると快く協力してくれることだ。「納品予定日に暫定納品日の欄を並べて作ってほしい」と頼めば翌日にはセットしてくれる。

 23年前にソフト制作会社に「新しく印刷業管理ソフトを作ってほしい」と依頼したら3,000万円の見積りが来た。出来合いのソフトにいくらでも良いものがある。

 王子段ボール㈱では段ボール箱受注と同時にPSに登録している。これが当社の強力な武器だ。他の段ボール箱メーカーではやっていない。

 PSは印刷管理ソフトだからPSの工程管理もできる。PSを見ればすべての履歴が閲覧できる。

大型車は左スレスレに来る

 大型自動車の運転技術とは「左スレスレに車を走らせる」技である。最近その危険さをつくづく考えるようになった。

 千葉県八千代市で歩道を自転車で走行していた小学生が前から来た高校生の自転車を左に避けようとして車道側に倒れた。そこにトラックが歩道スレスレに走ってきて小学生は引かれて死亡した。恐ろしいことである。

 夜、足立区西新井の環7道路で赤羽駅行きバスを待っていて歩道から首を出したらトラックがものすごいスピードで眼前を通り過ぎた。危うく顔面をトラックの車体で弾き飛ばされる所であった。

 私はバスに乗ると左側に座る。左隣の車を見ると車両幅が30㎝ほどしかない。「もし駐車中の運転席のドア―が開いたらぶつかってしまう。大変だ」。そんなことばかり心配している。それでも大型車の運転手さんは車間をすり抜けて行く。

 「車は凶器だ」という言葉が盛んに交わされている。人1人運ぶために1トンの鉄の塊が移動している。凶器に乗る時は決まった事故防止手順が頭になければ危険だ。私の事故防止手順は上限スピード30㎞の低速運転だ。もちろん高速道には乗らない。

盛況の飲み屋で倒れた

 10/15(水)13:00過ぎ北区赤羽1番街のまるます屋で鯉の旨煮定食(1300円)を食べてカウンター席を離れようとしたら後ろにのけぞって倒れてしまった。

 男の店員2人が持ち上げてくれたので逃げるように店を出た。みっともないったらありゃしない。フラフラと赤羽駅に行き電車に乗った。

 眩暈で苦しんでいる私は倒れることが1番恐ろしい。怪我も無く有楽町の喫茶店の路上テーブル席で1人甘いものを時間を掛けて飲み帰宅した。

 倒れることは危ない。3年前静岡市の路上で倒れ救急車で運ばれ、頭を7針縫ったことがある。倒れたらどこをぶつけるか分からない。

 今回は席から離れる時、何故か右足の神経の感覚が無かった。感覚を取り戻すまで時間を掛けてゆっくり待ってから席を離れるべきであった。これが再発防止である。

ベビーチーズが旨い

 4個入り97円のベビーチーズを日に4個食べている。パンが好きなため4切りの食パンとマーマレードとベビーチーズの取り合わせがとても良い。飽きずに食べられる。

 パンは敷島製パン㈱の小麦全粒粉のウィートナゲッツ20枚スライスなら更にいい。製パン業者は菓子パンで新製品を出すのは簡単だ。しかし食パンで新製品を出すのは大変だ。パンそのものの味を変えていかねばならないからだ。

 コメは単一作物だから銘柄の差はあるが大きな差ではない。その点製パン業界の方がアイデアの出しようがある。「これでもか、これでもか」と新しい食パンを発売することは可能である。

マイナンバーカードに署名は不用

 私は交付されたマイナンバーカードに署名していた。しかも戸籍謄本の渡ではなく易しい渡辺にして記入した。「字が違う」との指摘をこれまで何回も受けた。そのたびに「旧字は書くのに面倒だ。易しい字を使っている」と説明してきた。

 ところがマイナンバーカードのパスワードを忘れてしまい、10/10再設定に港区役所に行ったところ「署名欄には記入しないでくれ」と言われカードの署名は消されて戻ってきた。

 これで邊を旧字か易字にするか迷う必要は無くなった。

 職員はマイナンバーカードガイドブックを1冊くれた。これを読み込めばマイナンバーカードを適切に利用できる。

 この世を渡って行く術を1つ習得できそうだ。

パスワードを覚えない

 私の頭の弱点は「マニュアルを読み込めない」ことだ。ジックリ読めばいいのだが途中で(こん)切れしてしまう。あとは読まない。理解できないまま投げ出してしまう。それの繰り返しだ。

 目黒駅近くのソフトバンクショップのスマホアドバイザー(27)の所に2年通った。アドバイザーが美人だったこともあって喜び勇んで出かけたがスマホの技術は身に付かなかった。

 途中考えた。「30分の研修で予習・復習をやればもっと習得できるだろう」と思ったが結局、予習・復習はやらなかった。

 第2のネックはパスワードだ。○○会の会員番号は手帳に記入するが、パスワードは書かない。結局忘れてしまう。初めから調べ直す。区役所に行ったり大変な手間だ。パソコン・スマホ軽視の表れで時間の無駄だ。

 これでは駄目だ。今後は手帳にパスワード頁を作って厳重に管理する。

知りたい具体的道筋

 オフセット印刷機メーカーの全国大会に10/8参加した。これは全国の印刷業者が自由に出られる会でおよそ200人が集まった。

 しかし毎度のことながら講演者の話にはウンザリした。AIの話は何回も出てくるが、一般論で「我々印刷業者とどう関係するのか」全く分からない。演者は上っ面を一方的にまくし立てて帰ってしまった。

 このメーカーの社員は定着が良くて有名だ。しかし会社の戦略的道筋は具体的に明示されていない。我々顧客にも説明はない。社員個人のレベルUPはどのような形でされているのか不明だ。

 道筋を示すには具体性がなければ理解できない。

1、1年内にオンデマンド印刷機を売り出す。

2、1年に1機ずつ新機を発売する。

3、当社のオンデマンド機売上を5年内に10%に持って行く。

 数字と固有名詞をない混ぜて具体的道筋を示す社風が必要だ。

座る時、椅子の端を掴む

 眩暈(めまい)で転んだらお終いだ。骨折でもしたらその後が大変だ。右手で椅子の板を掴んでから椅子に座る。私にはこんな自己防衛策が身についている。

 手で1カ所手すりを掴み両足で踏ん張る「3点支持」で駅の階段を上下している。スピードよりも安全だ。腰掛けるときは右手で椅子の板を掴んで座る。

 横断歩道では歩行者信号が青になってから渡る。青の途中で歩道に入らない。ヨチヨチ歩きだと赤に変わる寸前にやっと反対の歩道にたどり着く。情けないがしようがない。

 年寄りは1つ1つ新しい安全方法を決めて実行しないと生きて行けない。

 96歳で亡くなった母は長いこと大きな家で1人暮らしをしてきた。夫婦仲は決していい方ではなく父(88歳で死去)は家を出てマンションで1人間借りしていた。

 実家に行くと母が書いた貼り紙があった。「アンチエイジング」ではなく「ウイズエイジング」とあり自分なりに工夫して生活しているのが分かった。老化に対抗していこうではなく、年令に従って行こうという意味だ。

 口やかましい母だけに貼り紙を見て私はニヤリと笑った。

我が心の 金鳥蚊取り線香

 火を点けて煙で蚊を追い払う金鳥蚊取り線香が近所のスーパーの店頭から消えた。薬剤をしみこませたシートを電気で温めて虫を追う方式に変わっていた。

 しかし虫刺されにあうと私は季節に関係なく金鳥蚊取り線香を点ける。煙が立ち上っていると「虫はいなくなる」という先入観に変わる。

 除虫菊の香りは決して不快なものではない。インバウンドは「自国の線香より香りがいい」と言って金鳥蚊取り線香を買って帰るという。

 大井町の三又地蔵尊の向かいにある古い薬局で50巻(2,632円)を購入できた。店主は「うちは1年中金鳥蚊取り線香を在庫している」と言って出してきた。包装箱は大分汚れていた。

 金鳥蚊取り線香は南部鉄器の蚊やり器に入れ更に容器は特大の丼ぶりに入れて燃やす。火事になったら大変だ。

 自室の金鳥蚊取り線香は使い果たし、新たに50巻の金鳥蚊取り線香を補給した。「これで生活備品は揃った」と急に私の心に安心感が出てきた。小さなことで心の安定は得られるものだ。

葬儀で雑談する癖

 10/5夕、目黒区立第6中学校の同級生のお通夜に出た。「今時家族葬以外の葬儀は珍しい」と思いながら品川区にある桐ケ谷斎場で50人が参列した。

 故人は管工事業をやっていて私の進んだ都立広尾高校より1格上の難関校の都立大付属高校に進学した。現在も学芸大学駅付近に住んでいて私が学大に行くと必ず故人を呼び出した。その彼が居なくなってしまった。寂しい。

 例によって私は葬儀の時は派手に雑談する癖がある。都立大附の同級生が3人来て直会(なおらい)の席で雑談が始まった。故人の話はゼロ。

 「印刷業をやっているが注文が減って困っている」「印刷の仕事は無くならない。また盛り返すよ」「そんなに甘くはない。他人(ひと)の商売のことで大きなお世話だ」と見知らぬ老人に回答。そんな調子だから葬儀もまんざら退屈でもない。

要領のいい医院

 眩暈(めまい)の治療のためアチコチの医院に行っている。そこでアイデア医院は「医院名の頭に地名を付けている」という法則があることに気づいた。

 例えば「渡辺医院」では印象が薄い。「西品川渡辺皮膚科医院」とすれば住民の記憶に残り易い。ちょっとしたことだが重要なポイントだ。すべて個人医院を経営する医者のアイデアだ。

 Yシャツ・背広・ネクタイで診察している。「なんで白衣を着ないのか」と聞くと「冷房がきついので上着でやっている」と訳の分からない回答。患者の椅子を肘掛けの着いた立派なものにして自分は丸椅子で診察している。

 ここまでくると医者の下心は分かってくる。こういう医院は患者が多いという共通点がある。いずれにせよ繁盛医院になればいいのだ。アイデアにはそうお金が掛からない。

 アイデアで大いに儲けてもらいたい。

どこでも必要な「資金」

  1. ベンチャー

 「会社を立ち上げた」などは若手社長のカッコいい科白(せりふ)だが、内実は火の車だ。①事務所の家賃②社員の給料③社会保険④材料仕入れ代⑤外注費など波のように支払いが押し寄せてくる。それをどう乗り切るかがカギなのだ。

 40代社長が私に言った「最近1番嬉しかったことは1,000万円銀行から借入れできたことだ」。

2、スポーツビジネス

 外見は派手だが1つのチームを持つとはトンデモナイ固定支出を伴う。こんなことには近づかないに限る。

 収入を増やすには観客を増やすことだ。それには競技場を大きくするーなどやるべきテーマは果てしがない。

3、暴力団

 最盛期(1963)には全国に18万人いた。それが今では1万人を切った。団員が食べて行くだけの収入が無いからだ。彼らにも生活がある。

 団員は給料をもらえる仕事に転職して行った。誠に良いことである。

どうしようもない製紙→書店

 マーケットの大きな流れには抗しようがない。印刷業は縮小の一途だ。特に中小印刷業者は「紙に印刷する」ことしか頭にない。ハテ、どうするか。

 「ここが知恵の出しどころだ」などと悠長なことは言っていられない。「我々アナログ業界は駄目なのだ」と腹をくくっていった方がいいようだ。

 まず止めることだ。①書店は廃業すべきだ。②下請け印刷・製本業もしかり。③用紙販売業。早めの会社整理で商売替えすべきだ。製紙大手は不採算事業売却を進めている。

 私たちのやるべき基本動作は営業品目の変更だ。

 例えば耕文社はカタログ、パンフレット、出版印刷の受注は期待していない。POP、シール、パッケージの受注を増やすことに焦点を絞っている。

 そのため全社員50人が毎朝日銭朝会を開いている。時間にして20分ほどだが、担当が前日の売上の発表をしている。全社員が拘束される20分だが営業品目の変更のため社員の頭を切り替えていくには有効な時間だ。