月: 2025年11月

新宿駅で2時間ウロウロ

 新宿西口の野村ビル2Fで11/26夜、会合があった。眩暈(めまい)で真っ直ぐ歩けない上に駅は工事中で地下1階西口への行き方が分からない。構内で行きつ戻りつその間2時間。「行くのを止めようか」と何回も考えた。

 タクシーで野村ビル入口までたどり着いて会合に間に合った。講師の敏腕営業マンの話を聞いて立食懇談。会場には若手経営者が40人ほど集まっていた。8人と名刺交換、料理はホテル・オークラの仕出しで旨かった。私はとりあえず所期の目的を終えて「ほっ」とした。

 帰りはヨチヨチながら駅まで40分歩き電車で帰宅した。自宅玄関に入った時は「日程が終わった」という達成感があった。新宿駅から途中引き返していたら何も残らなかっただろう。

 痛い足を引きずりながら工事中の新宿駅界隈を歩いたことは無駄ではなかった。苦しい歩行であった。「時間が過ぎると物事は終わる」と歩きながら考えていた。

 日程は終了した。一晩眠って「明日の朝は何かいいことが起きるのではないか」と思ったが、何も起きなかった。眩暈は改善されていなかった。それでも気持ちは充実していた。

皆さんのお力を借りる

 自力でやろう、自分で作り出そう―などと大それた考えを持って挑戦すると大変だ。「今ある材料を使おう。全部他人(ひと)の力を使って作りあげよう」-と考えると楽だ。

 耕王の生産は見事にそれに当てはまる。1、紙の材質は現在生産されている用紙から選ぶ。2、印刷方法はオフ、オンデ、シルクなど最適方法でやる。3、表面加工はニス、PP、エポキシ樹脂などお客様用途に合わせる。

 いわば大工さんがお施主さんの要望に合わせて建物の詳細を作り上げて行く動作に似ている。そのためには

①現在ある材料をお客様に全部披歴する。

②それにまつわる技術を伝えるーことだ。

 そのためには私たちは新素材・新技術に興味をもたねばならない。興味を持つ義務のある私は仕合せ者である。

減り続ける耕棚卸額

 2025.11.20の耕文社棚卸額が1,286,386円(前年3,038,683円)だった。11月売上が8322万円で前年比105%だったのに余りにも少ない。売上に対する棚卸額比率は1.54%だ。

 これは耕のオフセット印刷機の仕事が減ったため用紙の在庫が5分の1、インキが2分の1になったためだ。オンデマンド印刷機の印刷インクジェット用紙・インキはさほど増えてはいない。

 棚卸額が急激に減っていることは良いことだ。工場はむだな在庫を減らすことに専念している。理想的な工場に近づいている。

段ボール箱11月売上が新記録

 王子段ボール㈱の11月売上が6693万円となり前年の5313万円を大幅に超えた。月6693万円は過去最高記録である。

 これは当社最大の特徴である「スピード応対」がお客様に好感をもって迎えられているからだ。

スピード応対の骨子は

1、返電は1分内

2、見積り提出は当日中

3、見本提出は翌日中

以上の基本動作を営業が実行していればお客様は当社を使ってくださる。

 食品値上げが続いたここ3年間は食品物流が減り段ボール箱受注は低迷を続けた。

 帝国データバンク(TDB)によると11月の飲食品値上げ品目が年内最少で、食品値上げが山を越えたという。

 これからは段ボール箱を使った食品物流が活発になる。だから段ボール箱の注文が増えていく見通しだ。

銀行パートは良い話し相手

 「暇そうだから20万円引き出してよ」。みずほ銀行のおばさんパートにお願いするとキャッシュコーナーの横でも快くやってくれる。

 「ちょっと前まで忙しかったんです」。「嘘つけ。パートが多すぎるんじゃないか」「そんなことないです。主人の転勤で秋田から東京に来たんです」。

 この辺から内輪の話になってくる。「俺は77歳だ。カネの使い道がなくて困っている」「羨ましい」「昼は日高屋でればニラレバ炒めランチ810円だ。あれは旨い。あんなものしか食べないから金が減らない」。

 「確かに年取ると物欲は無くなるでしょう」「あんた俺を舐めているのか」「トンデモない。尊敬しているんです」「どうもそんな風には見えない。兎も角、支出を減らしていれば安全だ。それが私の老後を安全に過ごすコツだ」。

 初対面の50ぐらいのパートのおばさんと延々と無駄話が進む。これも金を引き出しに行った時の楽しみの1つだ。

 会話を楽しくやるポイントは

➀事実を話す。嘘をついてはいけない。

②自分のことを多めに話す。

新規やらない営業は営業ではない

 新規の反対の言葉にルート営業がある。既存のお客様に通う営業である。これはモノを運ぶだけの役割しかなく単なる運搬人だ。私はルート営業は営業ではないと思っている。業界を問わずである。金融、建設、食品、医療すべてである。

 三菱UFJ銀行の新宿に新規の部隊があるという。「立派なことだ」と思った。隊員が当社にも2度ほど来た。みずほを決済行にしているため当社は三菱UFJを使ってみることはなかった。

 しかし三菱UFJの行動は、ダメでも価値がある。営業は何たるものかの原点を考えるうえで、まず新規をやってみることが第1歩である。

 お客様がどんな反応をするか、それを現場で見るだけでも価値がある。そこから次のアイデアが生まれてくる。

宿題を終わらせる達成感

 良いものである。

 此のところ3つの宿題を抱えていた。1、毎日新聞社定年退職者の文集投稿 2、軽新車購入の手続き 3、自動車免許証の更新

 宿題が複数あると何となく鬱陶しい。このうち11/18、2つが終わった。あとは3の神田警察に行って免許証の更新だけだ。

 免許証を手仕舞いにする手はあった。しかし近所への食料品買物にはどうしても必要だ。眩暈は治っていない。事故でも起こしたら大変だ。前後左右行ったり来たり迷っているがとりあえず免許証更新はする。

 そこから先は別な判断をすることもあるだろう。兎も角その時点で決断を下していくことはやらなければならない。

足遠のいた名古屋産業人クラブ

 私は15年前から日刊工業新聞社が主催している産業人クラブの名古屋に入っている。

 当時、東京で交流してきた人たちと縁が切れて「このままでは1人ぼっちになってしまう」と恐れたため新たな会・産業人クラブに入った。

 「今さら東京の会に入っても新鮮味がない」と考えた私は新幹線90分で行ける名古屋を選んだ。25年前の2000年9月のことだ。財布の紐が固い名古屋人は気性が私と合っているという思いもあった。

 クラブは年2回遠出をした。長崎県の軍艦島、山形県の羽黒山など現地の県職員の案内があったので普通では見られない所まで行けた。

 ところが新聞社の方針転換があり3泊の旅行はここ10年無い。クラブの魅力は無くなってしまった。退会はしないが名古屋での懇親会にも行かなくなった。

 旅行催事があっての産業人クラブなのに。

表題とファイル名を同じにしろ

 耕王ではワード、エクセルで作った資料が「全社共有」に集められている。ここではイロハ順の最初の言葉で順番が決まる。例えば最初に営業、工場と入れてしまうと何処に入っているか分からなくなってしまう。

 表題が日銭朝会資料営業売上とあればそのままファイル名にすればイロハ順通りに探せばすぐ見つかる。資料を修正・更新すれば仕事は終わる。ここで自分が作った資料がどこにあるか分からなくなってしまうと大変な時間が掛かる。無駄である。

 表題とファイル名を同じにするだけで大幅効率UP になる。私はワード、エクセルを作るだけで目標管理をしている。例えば売上TOPの営業には名前の左に王冠マークを入れる。ビリには口で嫌味を言う。いつもアイデアを入れた新しいエクセル表を考案して月ごとにTOP 、ビリを明確にしている。

 いわば「ワード、エクセルで表現した無言のマネジメント」は労力を必要としない。楽である。

石川会長に100歳の祝

 日頃ご指導頂いている富士精版印刷 ㈱=大阪市=の石川忠会長が100歳を迎えられた。品質管理の最も厳しい会社として知られている富士さんに耕文社は40年前からご指導を受けてきた。

 当時耕は製品事故多発で収拾がつかない状態だった。富士さんから常務が派遣され2日間指導を受けた。その後互いの社内報を送り合うなどの交流が続いている。

 石川さんは桂米朝、日本画家など多くの文化人とも交流がある趣味人である。その多彩さが長寿の秘訣かも知れない。

 おめでとうございます。

 満100歳には総理大臣から記念品が贈与される。2025年の対象者は45,141人。

渋谷の面白い1角

 ハチ公広場の道路を挟んだ西側の1角だ。井の頭線の改札口があり昔からゴチャゴチャした一帯だ。昭和40年(1975)頃から父に連れられて喫茶「トップ」に通った。

 コーヒーが旨い。酒を飲まない父親のお好みの場所だった。煙草の煙でモウモウたる店内は今も喫煙可である。今は1人私はショートケーキを食べながらコーヒーを飲む。悪くない場所だ。

 筋向いに汚い24時間居酒屋「河童」があった。店内はやけに広くガラガラ。店の兄ちゃんが座る椅子まで指定する。「面倒な店だ」と思いながら蕎麦の大もりを注文する。雑に盛っているが不味くはない。

 河童は以前パチンコ屋だった。60年前私が都立広尾高校に通っていた時、帰りがけカバンを持って寄った所だ。河童は渋谷駅やトップに近いしモリ蕎麦は旨い。ちょっと離れたところには鳥竹もある。私のお好みのランチの場所になるだろう。

学長になる方法

 大学同窓会の萩友会は面白い会だ。「学部は何処、卒業は何年」と聞くだけで会話が始まる。11/9(日)静岡県在住者の萩友会が静岡市内のホテルで開かれ、私はよそ者として参加した。

 名刺を交換した人に静岡理工科大学学長 木村雅和さん(65)が居た。開学は1991年、卒業生は8000余人。教授・名誉教授は世間にゴロゴロいるが現役の学長にご挨拶できるのは珍しい。

 大学を出て長く静岡大学で工学の先生をしていたという。「学長になる方法を教えて頂戴」と聞いたら「なんとなく」という。

 帰りの静岡駅新幹線ホームに縦横6㍍ほどの静岡理工科大(袋井市)の大ポスターがあり木村学長のドUPの顔があった。大学のキャッチフレーズは「おれたちは本気だ」。学長は私たちを睨みつけている。

 これからは学生獲得が大きな仕事となるだろう。木村さんは教育者より学長の方が向いていると思った。

商売の安全地帯

 ➀商売が遠く離れた分野 ②流行の言葉 ③研究開発。この3点には手を出さないようにしている。危険が大きいからだ。

 ➀13年前に段ボール製函会社の王子段ボール㈱を買収した。印刷業の㈱耕文社とは隣の業界と思っていたが、イザ経営してみると利益の在処(ありか)が分からない。

 8年目にようやくトントンまでに漕ぎつけた。業界の専門家にならなければ利益の出し方は分からない。

 ②今で言う「AI、課金商売、推し」など流行の言葉には乗らない。どうなるか分からない分野だからだ。労力・資金を投入しても実を結ばない可能性が高い。1歩退いて静観を決め込むことにしている。

 流行の言葉は5年もすれば消えてしまうことがある。

 ③研究開発は私の不得意な分野だ。どうやって行けばいいか分からない。1つの研究開発が会社の業績にどれだけ貢献するか予測がつかない。

 研究開発投資がどのように回収されるか見当がつかない。当社の過去に成功例もない。それなら止めた方がいい。

 できることは「効率UP」だ。身近なところで時間と材料コストを下げることはできる。多大な投資は必要ない。

 ①②③には手を出さない。安全である。

気軽に返品 ジャパネット

 電子レンジを何時か買いたいと思っていた。ジャパネットで高機能レンジを売出していた。ジャパネットファンの私は飛びついて注文した。47,000円。

 早速現品が届いたが、予想よりはるかに大きいし重い。日立の過熱水蒸気オーブン機能の付いたレンジだった。

 私の民宿のような簡素な住まいには不用だ。私に料理の趣味もない。デカい荷物を目の前にして考えた。梱包もほどいていない。返品すればすべて解決する。

 「レンジなどは大型店に行って好きなのを選べ」と妹(73)が言う。私は妹の言うことは大体聞くことにしている。そこでジャパネットに返品の電話を入れた。

 返品がシステム化されていて宅配業者が引取ってくれた。引き取り料1,980円、プラスペナルティ料1,980円。一気に問題は解決した。後日、私が大型電気店で買えばいい。

ここで重要なのは返品システムだ。通販会社によってはいろいろ条件を付けてくるところがある。「1回目の注文は2回以降も注文されたと見なしている」という健康食品会社もあった。

 商売を長く続けようと思ったら、まず気楽に返品できるシステムを作って置くことだ。さすがジャパネット。

ターゲットを間違えるな

 耕は「パッケージを主力商品として成長していく」と目標を定めた。ところがどうもシックリ来ない。売上高とパッケージが結びつかないのだ。

 パを増やせば売上は増えるのか。パの受注をどこから持って来ればいいのか。つながらない。先の見えないパの受注増を目指しても展望は開けず悶々としていた。

 答えは11/4開かれた書体メーカーのモリサワ懇親会で見っけた。我らが尊敬する㈱MIU(旧水上印刷)さんのデザイナーさん達との雑談で答えが浮かび上がってきた。

 MIUさんの商売は以下の3点で特徴づけられる。

  1. チェーン店と商売する。
  2. チェーン店の販促部門にMIUさんの社員が常駐する。広告代理店は間に入れない。
  3. デザイン力、販促品の品質の高さでMIUさんの魅力を保つ。

 これならばパに限らずあらゆる販促物を製造できる。この切り口ならば営業、デザイナー、工場は迷わず前進できる。

 間違ったターゲットで遠回りしないで済んだ。今後1―3の条件を満たすべく増収増益に向かっていく。

ボージョレ・ヌーボーG会

 11/20販売が解禁されるフランス葡萄酒が10/22羽田空港に到着した。

 1990年ボージョレ人気の真っ盛りに埼玉県のゴルフ場で「ボージョレ・ヌーボーゴルフ会」が開かれた。日頃旅行などに行っている朝餉(あさげ)会のメンバー30人が参加した。朝餉会とは都内のホテルで朝食を取った後、講師の講義を聴き勉強する会だ。

 朝から葡萄酒の飲み過ぎでゴルフにならなかったが、世界的行事の日にやるコンペとあって私たちは大いに(はしゃ)いだ。35年前、私42歳だった。

 ボージョレ人気も陰りアサヒ、サッポロ、メルシャンは輸入から撤退、扱っているのはサントリーだけになった。

 飲食店で葡萄酒の銘柄の多さを誇る店を見ると「儲からないだろうな」と思ってしまう。産地は世界中に広がった。ソムリエという資格も人気が無くなった。

 朝餉(あさげ)会は消滅し、メンバーのほとんどは行方知れずになり連絡は取れない。世の中の移ろいはかくも激しいものである。

 息長く生きて行くコツは質素に生活し、地味に徹することである。