高齢社長の仕合わせな日々 744 | 2025年11月11日

商売の安全地帯

 ➀商売が遠く離れた分野 ②流行の言葉 ③研究開発。この3点には手を出さないようにしている。危険が大きいからだ。

 ➀13年前に段ボール製函会社の王子段ボール㈱を買収した。印刷業の㈱耕文社とは隣の業界と思っていたが、イザ経営してみると利益の在処(ありか)が分からない。

 8年目にようやくトントンまでに漕ぎつけた。業界の専門家にならなければ利益の出し方は分からない。

 ②今で言う「AI、課金商売、推し」など流行の言葉には乗らない。どうなるか分からない分野だからだ。労力・資金を投入しても実を結ばない可能性が高い。1歩退いて静観を決め込むことにしている。

 流行の言葉は5年もすれば消えてしまうことがある。

 ③研究開発は私の不得意な分野だ。どうやって行けばいいか分からない。1つの研究開発が会社の業績にどれだけ貢献するか予測がつかない。

 研究開発投資がどのように回収されるか見当がつかない。当社の過去に成功例もない。それなら止めた方がいい。

 できることは「効率UP」だ。身近なところで時間と材料コストを下げることはできる。多大な投資は必要ない。

 ①②③には手を出さない。安全である。