「暇そうだから20万円引き出してよ」。みずほ銀行のおばさんパートにお願いするとキャッシュコーナーの横でも快くやってくれる。
「ちょっと前まで忙しかったんです」。「嘘つけ。パートが多すぎるんじゃないか」「そんなことないです。主人の転勤で秋田から東京に来たんです」。
この辺から内輪の話になってくる。「俺は77歳だ。カネの使い道がなくて困っている」「羨ましい」「昼は日高屋でればニラレバ炒めランチ810円だ。あれは旨い。あんなものしか食べないから金が減らない」。
「確かに年取ると物欲は無くなるでしょう」「あんた俺を舐めているのか」「トンデモない。尊敬しているんです」「どうもそんな風には見えない。兎も角、支出を減らしていれば安全だ。それが私の老後を安全に過ごすコツだ」。
初対面の50ぐらいのパートのおばさんと延々と無駄話が進む。これも金を引き出しに行った時の楽しみの1つだ。
会話を楽しくやるポイントは
➀事実を話す。嘘をついてはいけない。
②自分のことを多めに話す。