高齢社長の仕合わせな日々 759 | 2025年12月3日

人気あるM&A業

 ベンチャー企業の社長の集まりにM&A企業の在籍社員が参加していた。M&Aをまとめ上げるのに意欲満々。新しい経済環境を作りあげる使命感を持っていた。

 時代は変わる。コンサル業もステータスがかなり上がっている。1社員であっても経営者感覚で取り組んでいるのか、年収が多いせいか人気の職種だ。

 M&A会社のベテラン社員によると「応募する新卒は10年前と質がまるで違っている。驚くばかりだ。ハイクラス新卒が殺到して会社は整理整頓で大変だ。うちも随分偉くなったものだ」。

 例えばメガバンクで新卒入社社員は3年内に30%辞めるという。若者の志向は経営者感覚寄りに近づくことを望んでいるのかもしれない。

 しかし給料を払う使用者と給料を受け取る雇用されている社員とは太い線引きがされている。屋台でラーメンを1人で作っていても経営者。部下1万人の部長でもサラリーマン。

 その原則は厳然として付きまとうが、ベンチャーに少し近づいた職務を望む若者は歓迎したい。