段ボール箱注文が殺到してきている。王子段ボールの生産限度は1日に5万㎡と踏んでいた。それが3万㎡来るようになった。いよいよ限度に近づいてきた。あとの方法は丸投げだ。協力会社さんに丸ごとお願いする方法だ。
その中でさらにやりくりして内製するかがアイデアだ。此の工夫が結構面白い。やりようによってはいくらでも内製できそうだ。どこまでやれるかが腕の見せ所だ。
耕文社、王子段ボールの社員は効率UPにだけは敏感に反応する。効率UP―アイデア、効率UP-アイデアの繰り返しの中で生産量を増やしていくのは得意だ。
かといって工場増設の意見は出てこない。王子はコルゲーターを買う予定はない。利益を生まない機械だからだ。1台数十億円のコルゲーターを一旦購入してしまえば設備を動かすことに汲々とすることになるだろう。それが恐ろしい。
段ボール業界ではコルゲーターを持っていない会社は「小」とされる。いわば1人前に見られないのだ。傍目にどう見られようとも利益率10%だけは確保して行きたい。