耕王は毎月の業績を損益計算書と試算表を出して検証している。
損益計算書は部課別のその月の損益を総務課で出している。
試算表は会計事務所で作った貸借対照表と損益計算書だ。
両方を見ることで会社の拙い点が浮き彫りになる。当月中にまずい点の修正をしておけば問題は終わる。例えば制作課の労務費が過大と分かったなら、制作課員を異動する。直ちにである。そうすれば問題を引きずらないで済む。
具体的問題なら即決できるが、社の戦略になると変更は時間が掛かる。その時は手近な所から始める。例えば①オンデマンド印刷 ②パッケージの受注増を第1戦略目標にしていたが、ここに来て耕の戦略は「チェーン展開している会社を開拓する」に変わった。エクセルで営業1人当たり3社、好きなチェーン展開している会社を列記した。あとは訪問だ。
11人の営業はなかなか訪問しない。まだ見積りが1件も出てこない。我慢だ。
見積りが出てきたらチェーン展開している会社の販売促進担当者様が必要なものをスピード応対で作る。「出来ません」は禁止。指示のあったものは全部作る。指示のあった納期でだ。
日本全国の外注さんのあらゆる技術を探し出して作るのだ。耕王にはその調査能力と資金力がある。第1回目の仕事で「スピード応対、製品が良品」を証明すれば2回目の見積りが来る。そこは信じてもいい。