2/12博多素麺研究家の福岡市職員・松熊功さんの講演を聞いた。
- 博多には江戸時代を最盛期とする手延べ素麺が作られてきた。
- 明治期に製造・流通構造の変化により急速に衰退して今では残っていない。
松熊さんの研究によると江戸期、博多は国際港湾都市で禅宗文化と重なって博多素麺は黒田藩の贈答品として愛用された。古文書などに当たっているが、20世紀初頭から産業記録から消えている。
私は昔、素麺製造業者から「素麺は作ろうとおもえばいくらでも作れる。しかし、作り過ぎて飛んでもない在庫の山を作ってしまった。あの時の焦りは忘れられない。素麺は製造よりも販売が大事だ。まず販売ルートを固めてから製造に入るべきだった」。老人は『つくずく商売とは難しいものだ』と肩を落としていた。
要は素麺は蕎麦とか饂飩と違って延ばして作る麺だから安易に作れる食物だ。その地方の名物として確立されていなければ、なかなか売れ続けるのはむつかしい。