品川駅高輪口、日本橋、日比谷―とビルの建て替えが進んでいる。一言でいうと無駄である。いつもの散歩コースの神田駅から東京駅までの日本橋大通りを10/3 歩いた。大型ビルの建設が盛んだ。「個性のない建物の街に変容していくのか」と思った。
ヨーロッパの建物は150年、200年前に建てられたものが普通だ。当地の専門家は「ドアが閉まらなくなったりするがすべて修繕で解決している。構造強度は問題ない」という。
丸の内の一連の建て替えは阪神淡路大震災(1995)を見て大家の三菱地所幹部が「丸の内があんな風になったら大変だ」と一気に全棟建て替えに入ったという。
どんなに強烈な地震が来ても現代の建築物は簡単に壊れるものではない。印刷会社の旧館は築51年、1994年建設の段ボール製箱会社は築28年だ。しっかりしているから建て替えの予定はない。オフセット印刷機の買い替えもない。お金を使うのは優秀な人の採用にだけだ。