王子段ボールの基幹設備は段ボール製函機。耕文社はオフセット印刷機だ。基幹設備を動かすために前工程・後工程にいくつかの設備はあるが、これも数えるほど。
最近は工場から「部品を取り換えた」という報告が来ることが多い。数千円の部品を交換するだけで設備は息を吹き返し、新品の機械同様に動き始めるのだ。ということは「設備は未来永劫に使える」と思ってよいのだ。
昔、活版印刷機で180年使っているという機械があった。見るからに単純な構造の印刷機は「これなら180年は持つだろう」と思えた。これは現代でも通用する理論だ。多少の複雑さが加味されているだけで、あらゆる機械が部品交換で未来永劫に良品を生産できるのだ。
この考え方に立つと気は楽だ。「大型設備投資をしないで商売を続けていける」という確信を持てる。100年前の機械でお客様満足度100%の製品を納められる。