高齢社長の仕合わせな日々 349 | 2024年1月25日

スカスカの本社工場に安堵感

 耕文社は1ヵ所の本社工場しかない。王子段ボールも同様に1ヵ所で営業をしている。両方とも設備の配置はスカスカである。実際に生産設備が占有しているのは全面積の50%ほどだ。あとは空きスペースである。この構図が何となくいい。いざとなったら設備を置けるからだ。

 「捨てろ.捨てろ」の号令ばかりで申し訳ないが「捨てろ」を言い続けていることは健全だと思っている。最小の設備を持つことは社員の心を健全にする。「少ない設備を如何様に応用するか」考えてくれるからだ。よく切れる包丁が1本あればいい。皮むき器、大根おろし器まで用意することはない。どうしても大量の大根おろしを必要とするときは外注さんにお願いすればいい。

 無駄なスペースばかりの王耕工場を見ていると王耕はまだ大きな可能性を秘めているように思う。