高齢社長の仕合わせな日々 412 | 2024年5月2日

奈良漬が旨い

 うな重を食べて1番合う漬物が奈良漬けである。厚く切った奈良漬けが4枚ほど添えてあるとかば焼きは一層味が引き立つ。

 近鉄奈良駅からJR奈良駅につながる商店街は5軒に1軒は奈良漬けを販売している。瓜(うり)を半分に切った形のいい大きな奈良漬けだと1つ5,000円はする。

 徳川家康は大坂夏の陣で献上された奈良漬けをいたく気に入った。江戸幕府では奈良漬けだけの御用商人がいた。

 奈良県民はどうして異常に奈良漬けを好むのか分からないが、発酵食品としては塩分少なめの健康にいい伝統漬物だ。これが奈良以外の地域では販売量は落ちる。もったいない話である。

 東海地方の酒店では灘の「沢の鶴酒造」の作った奈良漬けを仕入れている。蔵の酒粕有効利用だ。どこの産でもいい。奈良漬けは私にとって欠かせない食材である。