現物と同じ色のカラー印刷物を作るにはどうしたらいいか。いつも問題にされるのはオフセット印刷機の精度であるが、これは核心を突いた解決策ではない。
私は印刷の前工程の製版技術がポイントであると思う。どんなに多くの半導体チップを内蔵して高度化された印刷機でも印刷段階では微妙な色出しは無理だ。高度なカラー印刷物を作るには、まず精巧な版をつくることだ。
そこで鍵になるのがマック画面上でやる色調補正だ。耕には都築明彦さんという色調補正の専門家がいる。都築さんが色調補正した印刷物にお客様は皆納得してくださる。
印刷機機長は自信をもって機械を回せる。高価格なインキ・UV印刷機は不要だ。20年前のオフセット機、最も安価なインキで立派な製品がマーケットに出せる。私は毎日胸の奥で都築さんに感謝している。
王耕の統一用語に「色調補正」を入れた。