1、オフセット印刷はMACで行う色調補正である。
印刷機で機長が色を調整するーと思われがちだが、その前工程の制作課のMAC操作でしか現物に近い色出しができない。
耕は制作課に色調補正担当の都築明彦さん(59)がいる。現実問題として都築さんが色を確定して初めて現物に近い色出しができるのだ。
カラーオフセット印刷機の機長によるインキ出しノズルの操作では不可能である。正確な色出しが必要になったらサッサとMACで色調補正をやって刷版の再出力をやれば問題は解決する。「刷版の材料代が余計にかかる。無駄だ」などと言ってはいけない。
2、オンデマンド印刷機はすべての印刷機に搭載されているトーンカーブ機能を使って正確な色出しができる。
トーンカーブはCMYKの濃度を上げたり下げたりできる機能だ。右上がりの斜めの直線の中途点を摘(つ)まんで上下させることで濃度を変更できる。
CMYKとはCyan(シアン)・Magenta(マゼンタ)・Yellow(イエロー)のかけ合わせで色を表現する色の三原色。
結論から言えばオンデの方が色調補正が簡単にできる。そんなところからオンデが重用される理由がある。