かつて演歌歌手の三波春夫が舞台の真ん中で両手を広げて言った。「お客様は神様でございます」。これを私なりに解釈すると(入場料を前金で払ってくれた)お客様は神様ですーとなる。
過去、手形の支払いで何度焦げ付きが発生したことだろうか。40万円、250万円、800万円。その度にびっくりして「手形の回収は慎重に」と叫んできたが、仕事が欲しいからついつい手形の支払いを受けちゃう。そして焦げ付きである。
最近になって紙の手形廃止の動きが出てきて電債化が進んできたたが、これも支払い先延ばしに変わりない。現在、王耕では〆後90日以上の現金化支払いは受けないことにしている。おかげで毎月の手形残は200万円を切ってきた。昔は2,600万円ほどあった。
最近、王は前金が増えている。「段ボール箱の代金なんざ前金で払ってもらいなさい」と私は言っている。
焦げ付きはみるみる減少してきた。帝国データバンクによる760円のお客様信用度の簡易データ出力も頻繁にやられるようになった。データバンクの日報を読むのも1日のルーチンになってきている。
これを1連の与信管理というが、これこそが営業の基本技術となるものである。前金による与信管理は痛快だ。