喫茶店に入って最初に飲む冷水は旨い。続けて2杯。落ち着いたところでさらに3杯。今度は少しずつ。
大衆中華の日高屋ではテーブルに置いてある酢の瓶から大量に酢を注ぐ。酢の香りが口に広がり冷水は快い夏の飲み物になる。全部タダだ。
どんな形にせよ店を出るまでにはコップ6杯の水を飲む。77歳の老人が路上で倒れたら大騒ぎになるだろう。そのみっともない姿を晒したくない。
「○○やれば絶対安全」と言うお札が欲しい。それが「コップ6杯の水だ」。冷水でなくてもいい。「飲んだばかりだ」という自己暗示があれば足腰もしっかりしてくるだろう。どんなに陽にあたろうと、どんなに風がなくてもコップ6杯の水さえ体に入れておけばトンデモナイことにはならない。
そうしていれば夏は過ぎていく。