シャカシャカしたUPテンポの音楽が好きだ。いかにもヨーロッパ的だ。同じアランドロン主演の「太陽がいっぱい」の流暢なテーマ音楽より遥かにいい。
21歳の時、ゴム草履にリックを担いで50日間ヨーロッパ1人貧乏旅行に行った時、中年のカップルがUPテンポでジルバをイタリアの街中で踊っているのを見て感動した。
ただ体をくっつけて動いているだけなのだが、そこにはリズムがあった。音楽はシャカシャカしたUPテンポだ。路上でゆっくりしたワルツを踊られても困る。文化を感じた。
日本で言えば「浪花節だよ人生は」がいい。作詞:藤田まさと、作曲:四方章人で歌手16人に歌われ、レコード会社13社で競作発売された。初めの出だしからUPテンポの伴奏がいい。伴奏者にとっても演奏のやりがいのある曲である。
「太陽はひとりぼっち」のガシャガシャいうリズムはあまりにもフランス的なUPテンポの気持ちのいい名曲である。