渡辺直喜

業界トップの空しい年初挨拶

 業界紙を取っているがトップの2026年初挨拶が(むな)しい。組合員の気持ちを察するにどうしても全体の仕合せを希求する文章になってしまうのだろう。

 私はこういう文章は書きたくない。どうせなら個別・具体的なトンチンカンな文章にした方がいい。例えば組合員の特別なアイデアを紹介して、どこが優れているかを長々と称賛する方が読み応えがある。

 業界は個々の企業がアイデアと工夫で激烈な売上競争をしている訳で、具体例を教えてもらった方がためになる。

 出版、印刷、書店の衰退は大きな流れである。止めようがない。であるならその流れを認めてしまった方が楽である。15の業界で新しいアイデアを出すより出版、印刷、書店の3業界は初めから削除して残り12業界のアイデアに集中した方が中身が濃いものができる。

 コメンテーターで必ず例を引っ張り出して説明する人がいる。こういう人を見ると「出来るな」と思ってしまう。

 1/14 NHKラジオ深夜便で俳優の中村雅俊さんのインタビューで彼は必ず例を出して説明する。

 高校の謝恩会で「舞台で歌っているのはお前のおっかさんだろ」と同級生が言うので見たらおっかさんだった。あまり上手くはないが母子とも昔から歌っていたーという説明は分かり易かった。

 例の出る業界挨拶があれば聞きたいものである。                         

退職届は2日前までに出せばOK

 一般の会社の就業規則には「退職届は退職日の1か月前までに提出する」とある。ところが耕王では「第19条 自己都合の退職の申し出は、最終出勤日の2日前までに行う(2021.8.4役員会決定)」ことになっている。

 1ヶ月の理由は「仕事の引継ぎ」のためという名目であるが、何も個々の仕事を渡すのに1ヶ月も掛からない。2日もあれば十分だ。短期間に仕事を引継ぐのは1種の技術である。

 一方、退職者にしてみたら新天地が決まっているのにダラダラと旧職場にいる必要はない。この際スッキリ行った方が本人のためになる。

 今回、耕営業部4課の中野週杜さんの最終出勤日は2025.12.26で、退職日は残りの有給休暇消化後の2026.1.22と決まった。            

2026.1.11蓮華寺新年会

 文京区白山の本松山蓮華寺(日蓮宗)が渡辺家の寺である。ここで年6回催事がある。1月の新年会は私にとって年の初めの楽しみである。弁当は旨いしビール飲み放題だ。私は新年会しか出ない。

 今年は住職(59)が奮発してくれて向島芸者3人、浅草幇間1人(桜川米七)を呼んだ。参加した檀信徒60人は否が応でも盛上った。

米七の一席

 台湾猿5匹を輸入したら、台湾は4匹で日本猿1匹混ざっていた。 「これはどうゆうことだ」と台湾の輸出業者に問い質したら、「1匹は通訳です」。      

全国段ボール工業組合連合会

に歓迎されてない、入らない

 全段連には4つの支部がある。東日本段ボール工業組合(49社)、中日本(39)、西日本(48)、南日本(18)の計154社の連合体だ。

 王子段ボール㈱が入るとすると東日本段ボール工業組合だ。しかし会員企業は皆コルゲーター(段ボール原紙からシートを作る機械。およそ20億円)を持っている規模の会社だ。会員組織には①会員②副会員があるが、現在は会員だけで②副会員は居ないという。

 コルゲーターを持っているのが会員ステータスの象徴のようだ。コルゲーターは設備投資額に比して生産性が低い。現在、王子は見積りを取ってシート最安の会社から購入している。とてもありがたい境遇にある。

 なるべく早くお支払いする。20日締め当月末の現金払いだ。この約定を守って行きたい。

 そして、末端の消費者から段ボール箱の受注を増やしていきたい。 結論は全段連から歓迎されていない、全段連段に入らないだ。

1/7で満78歳になった

 高齢はますます進行して私は2026.1.7で満78歳になった。解決しなければならない課題は、めまい(眩暈)からの脱却だ。

 駅の階段の上下も両手で手摺りにしがみ付いてやっている始末で、片付けもできず部屋はゴミ屋敷だ。すべてが停滞している。

 それでも例年のごとく「満〇〇歳の抱負」を書いた。

満78歳の抱負

 2026.1.7

1、めまい(眩暈)から脱却する

2、王子段ボール㈱  売上 300億円に近づける

(25.5.20実績5.88億円)

㈱耕文社     売上 30億円に近づける

(    同     9.80億円)

3、若者と同じ速さで歩けるようになる

4、加入団体数を22→24にする

5、安全第1

          

新年朝礼 1質問に回答8分

 1/6王子段ボールで新年朝礼をやった。今年は趣向を変えて参加者20人全員の質問を受付けた。1人の質問の回答に時間を掛けた。

 例えば「優良申告法人になってプラスはあるか」「得することはない。我々が名誉に思うだけだ。優良になって税制通りの納税をすれば返って会社の効率がUPする。余計なことを考えずに良品を納めることに専念できるからだ。

 脱税などはもっての外、犯罪だ。節税は納税を5年ぐらい先延ばしするだけだ。節税しても税額に変わりない。節税はカネのない会社のやることだ」。

 「優良でも5年後には検査されるというが、5年後には渡辺さんは幾つになるのか」「83だ」。嫌がらせみたいな質問には簡単に答えた。 ここまで説明すると分かってもらえる。この調子でやったから朝礼は80分掛かった。                

快適なダイハツ ミラ イース

 品川区大崎の自動車販売店で買った軽の新車(1,087,520円)が順調だ。

 自分の車で軽に乗るのは初めてだ。従来のタクシー仕様のクラウンと比べ前後左右が小さいのがありがたい。遊園地で小児用自動車に乗っているようで脇をこする心配が減った。自動車とは私を運んでくれればいいのだ。

 私の発想の出発点は禅坊主の「起きて半畳、寝て1畳」だ。余計な装飾はいらない。

 鴨長明が住んだと思われる想像小屋が京都の寺の境内にあった。2畳ほどの平屋で組み立て自由。長明は小屋を解体して移動したという。あの程度の木材なら京都何処にでも持って行ける。好きな所でまた組み立てればいい。長明に比べたら私などはまだまだ修行が足りない。

  外車に乗るなどは愚の骨頂だ。世界で1番性能がいい日本車の最安を運転していればいいのだ。私は装飾が無いと心が平穏になる。「やるぞー」という意気が湧いてくる。私はそういう質(たち)の人間だ。                

12/27-1/4耕文社に出た

 2026.1.1の元旦を除いての8日間である。特に行く所がなかったため耕文社の4F自席で社内報を書いていた。快適であった。

 元旦は例年の通り高輪プリンスホテルのトリアノンで妹の藤谷陽子と洋食を食べた。肉抜きの魚料理2品で丁度良かった。

 昨年(2025)は眩暈(めまい)で苦労したが多くのいいことがあった。1番は耕王の確信の持てる方針ができたことだ。

耕文社方針

1、多店舗チェーン店を持つ販促部に臼木小百合さんデザインの①パンフレットと②チラシを置いてくるだけでいい。

2、1年もしないうちに「販促を手伝ってくれ」という電話が来る。広告代理店抜きだ。

3、それをスピード応対すればいい。

4、2026年、新規チェーン店は12社になる。

王子段ボール方針

1、片っ端から新規訪問する。

2、見積りが出たら着実にスピード応対する。

3、食糧品値上げが1段落した2026は、段ボール箱需要が増え売上は前年比15%増になる見込みだ。

上川陽子代議士の会に出た

 平河町の都市センターホテルで300人を集めて10/22質素に開かれた。学究肌の上川代議士(静岡1区 72歳)だけに来た人も「犯罪被害者の会」の人達など多彩だった。

 代議士の弱いものを助けることに尽力する姿に私は共感する。「あまり真面目過ぎるのではないか」とも思ってしまう。

 私は眩暈(めまい)で立っていられなくなり途中中座した。私がファンである上川さんに個人として寄付をする。

 この日の会費は20,000円。

1点ずつ押さえて行く気持ち

 検査の話である。

 ロケット打上を例にとると重要検査項目が8あるとすると専門家が「この8つの検査を通過すれば絶対失敗しない」と太鼓判を押した検査すればいい。検査項目への信頼性の問題だ。

 発射前に8項の検査を済ませればロケット打ち上げは成功するーと確信を持つ。

 例えば印刷工程の検査は①スタート前4分間検査=本刷りスタート前4分間検査は印刷最初の検査である。このように1項ずつ検査が身についてされれば良品が完全に生産される。

 この確信が大事だ。制作工程で4項、印刷で4項、製本工程で3項というように検査法が決まれば必ず良品が出来上がる。

 1点ずつ押さえて行く気持ちでやれば検査への信頼性はグーッと増す。それと同じようにロケット発射となれば―絶対成功になるのだ。

バッタ屋がまだあった

 私は長年ズボンの安売り店を愛用していた。1本3,000円で買えたし品質も夏冬好きな厚さの生地があった。丈もすぐ調節してくれるし誠に便利なバッタ屋であった。店名をカツロという。「上野店を閉店する」というので店はなくなったものと思っていたら、駒込の本店(文京区本駒込5-38-8)は続けて営業中という。このニュースに喜んだ。

 私は背広を着ない。肩が凝る。ジャンパーに色々なズボンを差替えてといういで立ちで通勤している。カツロのズボンはサイズが多いのでまさに私向きのバッタ屋である。

 その店が存続していた。ゆったり目のズボンで通勤できればこんな有難いことはない。仕事も効率が良くなる。カツロのズボンで私はまた一儲けする。

耕文社ランサムウエア対策

 ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)に侵入されてアサヒビール、アスクルのネットワークが機能不全に陥っている。

 小なりといえども耕王でもランサムウエア対策が必要になってくる。耕ネットワークは山村康弘さんが防衛担当だ。リコー東京支社の神保光太郎課長が16項の「情報セキュリティ対策」を示してくれた。その第3項目には「ソフトウエア―を最新版にUPデートする」―などの基本動作が書かれている。これを山村さんが期日を明確にし分かり易く肉付けするわけだ。

 動作が基本中の基本だけに私にも分かる。16項を見ていると明解で何となく安心できる。余計なことをしなければいいわけだ。私どもの技術とは根元さえ押さえておけばやることに揺らぎはない。例えば良品を作るには=検査するーで問題は解決する。

 ランサムウエア対策=16項の「情報セキュリティ対策」を習慣づけて、実行していればよいのだ。

波が来た。もう止まらない

 段ボール箱注文が殺到してきている。王子段ボールの生産限度は1日に5万㎡と踏んでいた。それが3万㎡来るようになった。いよいよ限度に近づいてきた。あとの方法は丸投げだ。協力会社さんに丸ごとお願いする方法だ。

 その中でさらにやりくりして内製するかがアイデアだ。此の工夫が結構面白い。やりようによってはいくらでも内製できそうだ。どこまでやれるかが腕の見せ所だ。

 耕文社、王子段ボールの社員は効率UPにだけは敏感に反応する。効率UP―アイデア、効率UP-アイデアの繰り返しの中で生産量を増やしていくのは得意だ。

 かといって工場増設の意見は出てこない。王子はコルゲーターを買う予定はない。利益を生まない機械だからだ。1台数十億円のコルゲーターを一旦購入してしまえば設備を動かすことに汲々とすることになるだろう。それが恐ろしい。

 段ボール業界ではコルゲーターを持っていない会社は「小」とされる。いわば1人前に見られないのだ。傍目にどう見られようとも利益率10%だけは確保して行きたい。  

足がヘナヘナ

 眩暈の原因は①下半身筋力の衰え ②不安―だとみなと赤十字病院の新井基洋医師に診断され、足の筋力増強運動を勧められた。

 「毎朝、会社入口のカウンターに両手を乗せて1,2,3と大声で号令をかけて膝の屈伸を30回ずつ3回やりなさい」。

 12/17実行してみた。終ってみたら足はヘナヘナガクガク歩けなくなってしまった。「こんなに足が退化していたとは」驚いた。これでは眩暈なのか足の筋肉の退化なのか判別できない。

 「あなた、このままほっといたら寝た切りになっちゃいますよ」と新井さんはいう。私の眼前には「自分が寝た切り」という光景が見えた。恐ろしいことだ。のんびりしていられない。

とりあえず足の筋力増強を第1に運動をやる。毎朝出勤した後、大声で屈伸運動をやる。そうしたら曙光は見えるかもしれない。

表でドウにでもなる

 社員を1方向に持って行くには口で言ってもダメだ。エクセルを使うことだ。

 例えば営業付加価値を取れない社員には「付加5%以下の営業には1万円の罰金を科す。翌月も5%以下であったら次は2万円、翌月も5%以下だったらその次は3万円の罰金。このルールだと付加はいつの間にか5%以上になる。

 1番穏当でいい。王営業課長が考え出した目標管理だ。私はそこまで人が悪くない。課長に引きずられるる形で実行したら、ものの見事に全営業の付加率は改善し、5%超えになった。

 付加の悪い社員に考える時間を与えることで付加はドンドン増えていく。誰も傷つかない。大変巧妙なやり方だ。営業課長は表彰ものだ。

 あらゆることがエクセルで表現できる。どう表象化するかはその人のアイデアである。波風立たずにことが成就して行くのは愉快なものである。だからマネジメントは止められない。

眩暈(めまい)の原因は筋力低下と不安

 眩暈の専門医の横浜市立みなと赤十字病院の新井基洋医師を12/15訪ねた。検査の結果、原因は①足腰の筋力低下②不安・不眠であるという。対策は大声で「1,2,3」と50まで唱えて足の屈伸を毎日やる。それをやって来年2/13に来てください。

 単純な対策に「俺にもできる」と安心した。

 赤十字病院は「医者の紹介状を持って来い」という傲慢な病院だ。でも昼過ぎには1階ホールが患者で満席。「こんなに患者が来るなら儲かってしようがないのではないか」と思った。横浜市立大学付属病院を上に持つ大病院は強いと思った。聴診器を首からぶら下げて闊歩する医者は皆市大医学部出身のように見えた。

 一方新井医師は面白くない駄洒落を込めて患者を引き立てようと一生懸命だ。プラマイゼロで「ここに通ってみよう」と思った。

 何しろ眩暈を直さなければ1歩も前に進めない私なのだから。

ハイヒールは危険

 ハイヒールでねん挫した例を2つ。

1、愛知県への旅行で一行20人を引率する案内嬢が出発前で私の目の前で側溝に高いヒールを捉えられ転んだ。相当の重傷だったためその後は車いすに乗っての1泊2日の案内となった。

2、公会堂で司会役のアナウンサーが会場に向かう時駅の階段を踏みはずして、松葉杖での登場となった。

 どちらも気負ってココ1番の勝負靴を選んだ結果だが、靴などは安全を第1に選択すべきだ。

 最近は東南アジア製のゴム底の運動靴のようなものが多い。私の持っている靴の9割は東南アジア製のゴム底だ。値段も3,000円ほど。通勤の運動靴化はまことに結構なことと思っている。

 私はハイヒールを見るたびに「無理しているなー」と思ってしまう。身長・足を長く見せる動作は無駄である。等身大で安全に生活するに越したことはない。運動靴姿の女は綺麗に見える。自分を偽らないという意思は美の出発点である。

足より人生に疲れた

 眩暈  (めまい)の中トボトボと街中を歩いていると、さすがに疲れて喫茶店に入る。ここは日本橋。「珍しいじゃないの」老ウエイトレスが近づいてくる。「足が疲れたというより、人生に疲れたようだ」「何かあったの。どうして、どうして」。こんな茶番やり取りが最初の挨拶だ。

 私はコーヒーではなくクリームソーダーを注文する。

 昭和枯れすすき(さくらと一郎、1974年レコード150万枚売上、1975オリコン年間ヒットチャート1位)の迷文句を私は「バカの典型だ」と言っている。「負けた、負けた。世間に負けた」。世間が悪い、自分は悪くない。こんな人間は救いようがない。「自分が悪い」と思わなければ改善しようがない。

 「人生に疲れた」と言って喫茶店に入る私は高齢だ。無理をしないでひたすら長生きを目指しているただの老人なのだ。

優良申告法人になる

 12/10 石崎浩文 品川税務署署長ら一行3人が㈱耕文社を訪れ、優良申告法人表敬状を授与してくださった。

 渡辺はこれまで欲しくて欲しくて仕様がなかった税務署からのお墨付きに感激の面持ちで拝受した。 

 同税務署管轄の事業所は20,000社、そのうち優良申告法人は200社。5年前のコロナ発生以降は新たな優良法人は出ていなかったという。

 優良の条件は①正確な申告をしている。②毎年利益を出している―の2項のようだ。

 今後5年ごとに調査に入るが「気を緩めずに正確な申告をお願いします。表敬状はその度ごとに発行します」とも釘を刺された。

 ともかく㈱耕文社は国から「優良」と認定されたのだ。名誉なことだ。

 脱税は犯罪だし、節税は納税の時期を先延ばしするだけの効果しかない。1番効率のいいのは国の法律に基づいて納税することだ。余計な神経を使わずに社業に集中できるからだ。耕王は金融機関からの借入はゼロだから納税源資は十分にある。

 優良申告法人の集まりである優申会がある。私はそこに入って言いたいことを言うつもりだ。楽しみだ。高齢だがますます老後が楽しくなる。

朝の1杯はオレンジジュース

 100%オレンジジュースが旨い。胸が下りる。900㎖の紙パックには「果汁100% 濃縮還元 オレンジジュース イオン製」とある。

 ビジネスホテルに泊まった朝の1杯はトマトジュースと決まっていた。昔はオレンジジュースなどは屁とも思わなかったのが、この変わりようは何だ。ほんとに100%になったからか。兎も角旨いものは旨い。

 自宅と会社に900㎖を1パックずつ置いてある。これだけ甘味を摂取するとオレンジで体を壊すのではないかと心配している。

34年ぶり車買い替えた

 今まで乗っていたのは「トヨタクラウン1900CCのタクシー仕様の乗用車」。運転席がベンチシートで窓の開閉はハンドル。だから運転席で後ろの窓は開閉できない。

 平成2年(1990年)トヨタカローラのトップセールスマンから180万円で買った。彼は小野寺さんと言い毎月12台のカローラを売り続けていたことが後年日経ビジネスに「トヨタのトップ営業」として紹介されていた。

 この由緒あるクラウンは34年で走行距離は4万キロ。買物や会社への往復ぐらいしか使わなかった。

 死ぬまでこれで行くつもりだったが、車庫入れで壁にぶつけてしまいトランクが閉まらなくなってしまった。凸凹になった車体に流石(さすが)に買い替えを決めた。

 12/4に来た新車はダイハツの軽ミラ イース 107万円。知り合いの販売業者に最安の軽を売ってもらった。

 小さいのがいい。私1人が移動できればいいのだ。今は慣れない車でおっかなびっくり運転である。「新車でぶつけたら物笑いの種だ」。時速30キロで走行中だ。

冬至(12/22)は楽しみ

 2025の冬至は12/22(月)である。1番、陽の短い日である。翌日から日1日と陽は長くなる。次の夏至(2026.6.20)に向かって日1日と陽が長くなるから楽しいのである。

 何でもそうだが「底を打った」というと次は上昇だ。希望が湧いてくる。

 身近な所で言うと「段ボール箱の需要が底を打った」ようだ。この3年間は食料品の値上げが続く中で物流が減り、段ボール箱需要は停滞し続けた。

 「そんなことがあるのか」と段ボールは緩やかに増え続けると思っていた私たちは狐につままれたようだった。しかし現実は現実である。

 私は景気を考えての売上予想は好きではない。景気の要素を抜きにして売上増をやって行きたい。

 「チェーン店の販売促進の仕事を耕文社は直に取る」という戦略を立てた。

 これなら景気を気にすることなく一方的に攻めて行けばいいのだ。結果の良否は私たちの努力次第なのだ。これなら分かり易い。

留守電を入れない・聞かない

 私はスマホで留守電を入れない・聞かない。直接話して済まそうとするからだ。

 耕王の行動原則のスピード応対の第1項が「1、返電は1分内」だ。だから私は着電に気が付けば直ぐ返電する習性がついている。

 どんなに怪しい電話にもである。「面倒だ」と思ったら「結構でございます」と言って切る。電話応対は時間いくらかかってもいい。

 第1、私にほとんど電話は来ない。だから着信音が鳴れば勇んで出る。嬉しいのである。

 留守電、ショートメールは対話を間接的にやろうとする行為だ。これはコミュニケーションとしては如何なものか。1発で決めようとすれば電話で話すに越したことはない。だからショートメールも使わない。

特攻帰りの喫茶店主

 静岡県熱海市熱海銀座の横道を入った所に喫茶「ボンネット」がある。そこの店主増田さん(97)は特攻帰りだ。1945年出撃直前に終戦になった。

 12/2 顔を見に寄ったら元気に店内を動いていた。「77歳じゃ小僧子だ。健康に注意しろよ」。何とも面白くない私への第1声だ。「爺さん元気で何よりだ。俺は嬉しいよ」「俺は爺さんじゃない。変なこと言うな」。会話はまるでかみ合わない。

 ボンネットとはヨーロッパの婦人がチョコンと乗っける帽子だ。終戦後洋画で見て「これだ」と思い店名にしたという。メニューはハンバーグ定食、コーヒー、その他。

 「今日は3時で店は閉める」。席は空いているのに入り口のドアには「満席」の貼紙。特攻帰りの店主なら何をやってもOKだ。

 70代の奥さんらしい人が料理とコーヒーを入れている。運んでいる老女がもう2人。「店員を増やしたのか」「あれは客だ」と店主。「爺さんに丸め込まれてタダで働くなよ」と私は老女達に忠告した。殺伐としたやり取りが続いて私は早々に退出した。

 最近は特攻帰りの喫茶店として熱海市内で有名である。

人気あるM&A業

 ベンチャー企業の社長の集まりにM&A企業の在籍社員が参加していた。M&Aをまとめ上げるのに意欲満々。新しい経済環境を作りあげる使命感を持っていた。

 時代は変わる。コンサル業もステータスがかなり上がっている。1社員であっても経営者感覚で取り組んでいるのか、年収が多いせいか人気の職種だ。

 M&A会社のベテラン社員によると「応募する新卒は10年前と質がまるで違っている。驚くばかりだ。ハイクラス新卒が殺到して会社は整理整頓で大変だ。うちも随分偉くなったものだ」。

 例えばメガバンクで新卒入社社員は3年内に30%辞めるという。若者の志向は経営者感覚寄りに近づくことを望んでいるのかもしれない。

 しかし給料を払う使用者と給料を受け取る雇用されている社員とは太い線引きがされている。屋台でラーメンを1人で作っていても経営者。部下1万人の部長でもサラリーマン。

 その原則は厳然として付きまとうが、ベンチャーに少し近づいた職務を望む若者は歓迎したい。

オレ 疲れちゃったよ

 奮闘してきたビジネスマンがトコトンやり続けて出てきた最後の言葉だ。こういう男は善意の人間だ。しかし脇目も振らず突き進み過ぎた。これはいけません。それではどうするか。いい加減にではなくて、いい頃かげんにやることだ。

 昔、新聞社に給料袋の明細を糊とハサミで切り張りして小遣いを抜いている先輩がいた。使い道は競馬だった。口癖が「いい頃かげんにやる」。私は人間味ある15ほど上のこの人が好きだった。

 それ以来「いい頃かげん」が自分にも身についてしまった。自分は要領よく手を抜いて、一心不乱に仕事に突き進みそして疲れちゃった人間には大変な好意を寄せる。

 そういうずるい人間になってしまった。ずるいが長生きの秘訣でもある。

石倉三郎(78)に好感を持ち続け

 たけし軍団ガダルカタル・タカ、つまみ枝豆2人と石倉とのYouTube対談が面白い。

 これは石倉のサッパリした性格のせいだ。聞いていると「ホントのことしか言わない男だ」と分かる。

 アルバイトばかりの人生で本人が言うには「何をやっても上手く行かないから糞面白くない」。起きた事を固有名詞と数字を入れて喋るから話しは分かり易い。

 以前「孤独のグルメ」で赤羽駅前1番街のうなぎ屋「川栄」で松重豊の後方でうな重をチャチャと食べる様で登場した。端役が回ってきたのでアルバイト気分で番組の片隅に出たのだろう。速いし食べ方が綺麗なのだ。「いいフリしている」私は惚れ惚れした。

 プラス、話の筋たても自分を惨めな主人公にしているから観客に受け入れられる。いわゆる自虐趣味だ。こんな芸能人が世間の片隅で細々と生きていてもいいと思った。

新宿駅で2時間ウロウロ

 新宿西口の野村ビル2Fで11/26夜、会合があった。眩暈(めまい)で真っ直ぐ歩けない上に駅は工事中で地下1階西口への行き方が分からない。構内で行きつ戻りつその間2時間。「行くのを止めようか」と何回も考えた。

 タクシーで野村ビル入口までたどり着いて会合に間に合った。講師の敏腕営業マンの話を聞いて立食懇談。会場には若手経営者が40人ほど集まっていた。8人と名刺交換、料理はホテル・オークラの仕出しで旨かった。私はとりあえず所期の目的を終えて「ほっ」とした。

 帰りはヨチヨチながら駅まで40分歩き電車で帰宅した。自宅玄関に入った時は「日程が終わった」という達成感があった。新宿駅から途中引き返していたら何も残らなかっただろう。

 痛い足を引きずりながら工事中の新宿駅界隈を歩いたことは無駄ではなかった。苦しい歩行であった。「時間が過ぎると物事は終わる」と歩きながら考えていた。

 日程は終了した。一晩眠って「明日の朝は何かいいことが起きるのではないか」と思ったが、何も起きなかった。眩暈は改善されていなかった。それでも気持ちは充実していた。

皆さんのお力を借りる

 自力でやろう、自分で作り出そう―などと大それた考えを持って挑戦すると大変だ。「今ある材料を使おう。全部他人(ひと)の力を使って作りあげよう」-と考えると楽だ。

 耕王の生産は見事にそれに当てはまる。1、紙の材質は現在生産されている用紙から選ぶ。2、印刷方法はオフ、オンデ、シルクなど最適方法でやる。3、表面加工はニス、PP、エポキシ樹脂などお客様用途に合わせる。

 いわば大工さんがお施主さんの要望に合わせて建物の詳細を作り上げて行く動作に似ている。そのためには

①現在ある材料をお客様に全部披歴する。

②それにまつわる技術を伝えるーことだ。

 そのためには私たちは新素材・新技術に興味をもたねばならない。興味を持つ義務のある私は仕合せ者である。

減り続ける耕棚卸額

 2025.11.20の耕文社棚卸額が1,286,386円(前年3,038,683円)だった。11月売上が8322万円で前年比105%だったのに余りにも少ない。売上に対する棚卸額比率は1.54%だ。

 これは耕のオフセット印刷機の仕事が減ったため用紙の在庫が5分の1、インキが2分の1になったためだ。オンデマンド印刷機の印刷インクジェット用紙・インキはさほど増えてはいない。

 棚卸額が急激に減っていることは良いことだ。工場はむだな在庫を減らすことに専念している。理想的な工場に近づいている。

段ボール箱11月売上が新記録

 王子段ボール㈱の11月売上が6693万円となり前年の5313万円を大幅に超えた。月6693万円は過去最高記録である。

 これは当社最大の特徴である「スピード応対」がお客様に好感をもって迎えられているからだ。

スピード応対の骨子は

1、返電は1分内

2、見積り提出は当日中

3、見本提出は翌日中

以上の基本動作を営業が実行していればお客様は当社を使ってくださる。

 食品値上げが続いたここ3年間は食品物流が減り段ボール箱受注は低迷を続けた。

 帝国データバンク(TDB)によると11月の飲食品値上げ品目が年内最少で、食品値上げが山を越えたという。

 これからは段ボール箱を使った食品物流が活発になる。だから段ボール箱の注文が増えていく見通しだ。

銀行パートは良い話し相手

 「暇そうだから20万円引き出してよ」。みずほ銀行のおばさんパートにお願いするとキャッシュコーナーの横でも快くやってくれる。

 「ちょっと前まで忙しかったんです」。「嘘つけ。パートが多すぎるんじゃないか」「そんなことないです。主人の転勤で秋田から東京に来たんです」。

 この辺から内輪の話になってくる。「俺は77歳だ。カネの使い道がなくて困っている」「羨ましい」「昼は日高屋でればニラレバ炒めランチ810円だ。あれは旨い。あんなものしか食べないから金が減らない」。

 「確かに年取ると物欲は無くなるでしょう」「あんた俺を舐めているのか」「トンデモない。尊敬しているんです」「どうもそんな風には見えない。兎も角、支出を減らしていれば安全だ。それが私の老後を安全に過ごすコツだ」。

 初対面の50ぐらいのパートのおばさんと延々と無駄話が進む。これも金を引き出しに行った時の楽しみの1つだ。

 会話を楽しくやるポイントは

➀事実を話す。嘘をついてはいけない。

②自分のことを多めに話す。

新規やらない営業は営業ではない

 新規の反対の言葉にルート営業がある。既存のお客様に通う営業である。これはモノを運ぶだけの役割しかなく単なる運搬人だ。私はルート営業は営業ではないと思っている。業界を問わずである。金融、建設、食品、医療すべてである。

 三菱UFJ銀行の新宿に新規の部隊があるという。「立派なことだ」と思った。隊員が当社にも2度ほど来た。みずほを決済行にしているため当社は三菱UFJを使ってみることはなかった。

 しかし三菱UFJの行動は、ダメでも価値がある。営業は何たるものかの原点を考えるうえで、まず新規をやってみることが第1歩である。

 お客様がどんな反応をするか、それを現場で見るだけでも価値がある。そこから次のアイデアが生まれてくる。

宿題を終わらせる達成感

 良いものである。

 此のところ3つの宿題を抱えていた。1、毎日新聞社定年退職者の文集投稿 2、軽新車購入の手続き 3、自動車免許証の更新

 宿題が複数あると何となく鬱陶しい。このうち11/18、2つが終わった。あとは3の神田警察に行って免許証の更新だけだ。

 免許証を手仕舞いにする手はあった。しかし近所への食料品買物にはどうしても必要だ。眩暈は治っていない。事故でも起こしたら大変だ。前後左右行ったり来たり迷っているがとりあえず免許証更新はする。

 そこから先は別な判断をすることもあるだろう。兎も角その時点で決断を下していくことはやらなければならない。

足遠のいた名古屋産業人クラブ

 私は15年前から日刊工業新聞社が主催している産業人クラブの名古屋に入っている。

 当時、東京で交流してきた人たちと縁が切れて「このままでは1人ぼっちになってしまう」と恐れたため新たな会・産業人クラブに入った。

 「今さら東京の会に入っても新鮮味がない」と考えた私は新幹線90分で行ける名古屋を選んだ。25年前の2000年9月のことだ。財布の紐が固い名古屋人は気性が私と合っているという思いもあった。

 クラブは年2回遠出をした。長崎県の軍艦島、山形県の羽黒山など現地の県職員の案内があったので普通では見られない所まで行けた。

 ところが新聞社の方針転換があり3泊の旅行はここ10年無い。クラブの魅力は無くなってしまった。退会はしないが名古屋での懇親会にも行かなくなった。

 旅行催事があっての産業人クラブなのに。

表題とファイル名を同じにしろ

 耕王ではワード、エクセルで作った資料が「全社共有」に集められている。ここではイロハ順の最初の言葉で順番が決まる。例えば最初に営業、工場と入れてしまうと何処に入っているか分からなくなってしまう。

 表題が日銭朝会資料営業売上とあればそのままファイル名にすればイロハ順通りに探せばすぐ見つかる。資料を修正・更新すれば仕事は終わる。ここで自分が作った資料がどこにあるか分からなくなってしまうと大変な時間が掛かる。無駄である。

 表題とファイル名を同じにするだけで大幅効率UP になる。私はワード、エクセルを作るだけで目標管理をしている。例えば売上TOPの営業には名前の左に王冠マークを入れる。ビリには口で嫌味を言う。いつもアイデアを入れた新しいエクセル表を考案して月ごとにTOP 、ビリを明確にしている。

 いわば「ワード、エクセルで表現した無言のマネジメント」は労力を必要としない。楽である。

石川会長に100歳の祝

 日頃ご指導頂いている富士精版印刷 ㈱=大阪市=の石川忠会長が100歳を迎えられた。品質管理の最も厳しい会社として知られている富士さんに耕文社は40年前からご指導を受けてきた。

 当時耕は製品事故多発で収拾がつかない状態だった。富士さんから常務が派遣され2日間指導を受けた。その後互いの社内報を送り合うなどの交流が続いている。

 石川さんは桂米朝、日本画家など多くの文化人とも交流がある趣味人である。その多彩さが長寿の秘訣かも知れない。

 おめでとうございます。

 満100歳には総理大臣から記念品が贈与される。2025年の対象者は45,141人。

渋谷の面白い1角

 ハチ公広場の道路を挟んだ西側の1角だ。井の頭線の改札口があり昔からゴチャゴチャした一帯だ。昭和40年(1975)頃から父に連れられて喫茶「トップ」に通った。

 コーヒーが旨い。酒を飲まない父親のお好みの場所だった。煙草の煙でモウモウたる店内は今も喫煙可である。今は1人私はショートケーキを食べながらコーヒーを飲む。悪くない場所だ。

 筋向いに汚い24時間居酒屋「河童」があった。店内はやけに広くガラガラ。店の兄ちゃんが座る椅子まで指定する。「面倒な店だ」と思いながら蕎麦の大もりを注文する。雑に盛っているが不味くはない。

 河童は以前パチンコ屋だった。60年前私が都立広尾高校に通っていた時、帰りがけカバンを持って寄った所だ。河童は渋谷駅やトップに近いしモリ蕎麦は旨い。ちょっと離れたところには鳥竹もある。私のお好みのランチの場所になるだろう。

学長になる方法

 大学同窓会の萩友会は面白い会だ。「学部は何処、卒業は何年」と聞くだけで会話が始まる。11/9(日)静岡県在住者の萩友会が静岡市内のホテルで開かれ、私はよそ者として参加した。

 名刺を交換した人に静岡理工科大学学長 木村雅和さん(65)が居た。開学は1991年、卒業生は8000余人。教授・名誉教授は世間にゴロゴロいるが現役の学長にご挨拶できるのは珍しい。

 大学を出て長く静岡大学で工学の先生をしていたという。「学長になる方法を教えて頂戴」と聞いたら「なんとなく」という。

 帰りの静岡駅新幹線ホームに縦横6㍍ほどの静岡理工科大(袋井市)の大ポスターがあり木村学長のドUPの顔があった。大学のキャッチフレーズは「おれたちは本気だ」。学長は私たちを睨みつけている。

 これからは学生獲得が大きな仕事となるだろう。木村さんは教育者より学長の方が向いていると思った。

商売の安全地帯

 ➀商売が遠く離れた分野 ②流行の言葉 ③研究開発。この3点には手を出さないようにしている。危険が大きいからだ。

 ➀13年前に段ボール製函会社の王子段ボール㈱を買収した。印刷業の㈱耕文社とは隣の業界と思っていたが、イザ経営してみると利益の在処(ありか)が分からない。

 8年目にようやくトントンまでに漕ぎつけた。業界の専門家にならなければ利益の出し方は分からない。

 ②今で言う「AI、課金商売、推し」など流行の言葉には乗らない。どうなるか分からない分野だからだ。労力・資金を投入しても実を結ばない可能性が高い。1歩退いて静観を決め込むことにしている。

 流行の言葉は5年もすれば消えてしまうことがある。

 ③研究開発は私の不得意な分野だ。どうやって行けばいいか分からない。1つの研究開発が会社の業績にどれだけ貢献するか予測がつかない。

 研究開発投資がどのように回収されるか見当がつかない。当社の過去に成功例もない。それなら止めた方がいい。

 できることは「効率UP」だ。身近なところで時間と材料コストを下げることはできる。多大な投資は必要ない。

 ①②③には手を出さない。安全である。

気軽に返品 ジャパネット

 電子レンジを何時か買いたいと思っていた。ジャパネットで高機能レンジを売出していた。ジャパネットファンの私は飛びついて注文した。47,000円。

 早速現品が届いたが、予想よりはるかに大きいし重い。日立の過熱水蒸気オーブン機能の付いたレンジだった。

 私の民宿のような簡素な住まいには不用だ。私に料理の趣味もない。デカい荷物を目の前にして考えた。梱包もほどいていない。返品すればすべて解決する。

 「レンジなどは大型店に行って好きなのを選べ」と妹(73)が言う。私は妹の言うことは大体聞くことにしている。そこでジャパネットに返品の電話を入れた。

 返品がシステム化されていて宅配業者が引取ってくれた。引き取り料1,980円、プラスペナルティ料1,980円。一気に問題は解決した。後日、私が大型電気店で買えばいい。

ここで重要なのは返品システムだ。通販会社によってはいろいろ条件を付けてくるところがある。「1回目の注文は2回以降も注文されたと見なしている」という健康食品会社もあった。

 商売を長く続けようと思ったら、まず気楽に返品できるシステムを作って置くことだ。さすがジャパネット。

ターゲットを間違えるな

 耕は「パッケージを主力商品として成長していく」と目標を定めた。ところがどうもシックリ来ない。売上高とパッケージが結びつかないのだ。

 パを増やせば売上は増えるのか。パの受注をどこから持って来ればいいのか。つながらない。先の見えないパの受注増を目指しても展望は開けず悶々としていた。

 答えは11/4開かれた書体メーカーのモリサワ懇親会で見っけた。我らが尊敬する㈱MIU(旧水上印刷)さんのデザイナーさん達との雑談で答えが浮かび上がってきた。

 MIUさんの商売は以下の3点で特徴づけられる。

  1. チェーン店と商売する。
  2. チェーン店の販促部門にMIUさんの社員が常駐する。広告代理店は間に入れない。
  3. デザイン力、販促品の品質の高さでMIUさんの魅力を保つ。

 これならばパに限らずあらゆる販促物を製造できる。この切り口ならば営業、デザイナー、工場は迷わず前進できる。

 間違ったターゲットで遠回りしないで済んだ。今後1―3の条件を満たすべく増収増益に向かっていく。

ボージョレ・ヌーボーG会

 11/20販売が解禁されるフランス葡萄酒が10/22羽田空港に到着した。

 1990年ボージョレ人気の真っ盛りに埼玉県のゴルフ場で「ボージョレ・ヌーボーゴルフ会」が開かれた。日頃旅行などに行っている朝餉(あさげ)会のメンバー30人が参加した。朝餉会とは都内のホテルで朝食を取った後、講師の講義を聴き勉強する会だ。

 朝から葡萄酒の飲み過ぎでゴルフにならなかったが、世界的行事の日にやるコンペとあって私たちは大いに(はしゃ)いだ。35年前、私42歳だった。

 ボージョレ人気も陰りアサヒ、サッポロ、メルシャンは輸入から撤退、扱っているのはサントリーだけになった。

 飲食店で葡萄酒の銘柄の多さを誇る店を見ると「儲からないだろうな」と思ってしまう。産地は世界中に広がった。ソムリエという資格も人気が無くなった。

 朝餉(あさげ)会は消滅し、メンバーのほとんどは行方知れずになり連絡は取れない。世の中の移ろいはかくも激しいものである。

 息長く生きて行くコツは質素に生活し、地味に徹することである。

無形文化財になる加賀料理

 文化庁は需要無形文化財の制度を見直し、料理人や杜氏など食文化に関わる人達を「人間国宝」に認定できるようにする。国の文化審議会が10/24基準改正を答申した。その中に加賀料理があった。

 私は加賀料理が好きだ。品川駅前のホテルにあった加賀料理・大志満によく通った。現在大志満は東京・横浜に3店舗ある。

 小麦粉をまぶしたカモ肉を煮込んだ治部煮(じぶに)は田舎料理のようで、えも言われぬ味わいがある。まさに加賀前田藩の伝統の料理である。

 和食と言えば加賀料理のことと思っていた時期がある。その加賀料理が晴れて無形文化財となり、技を磨いた料理人は人間国宝になる。

 権威に弱い事大主義の私はこれから人間国宝の料理を大志満で食べられるのだ。仕合せ者である。

 人間国宝には1人当たり年200万円の特別助成金が交付される。

貸金庫を解約した

 みずほ銀行五反田支店から貸金庫利用規定の変更通知が10/7来た。

1、貸金庫内に現金を保管しないでください。

2、利用目的を申告してください。

 「丁度いいタイミング」とばかりに10/28私は貸金庫に入れてあった書類を全部持ち帰り、貸金庫を解約した。中にはゴルフの会員権、古い土地の権利書など今では必要ないものが多い。金目の物はゼロ。

 77歳ともなると身辺の整理をしなくてはならない。私が50代の頃は貸金庫を契約するのが1種ステータスだった。しかしこの年になるとどうでもいい。「なるべく簡単にしておきたい」と思うようになった。

 金庫の中の書類は要らないものが半分以上ある。整理(捨てる)すれば必要なものは3分の1になってしまうだろう。そうすれば私の頭はスッキリする。

 あまり余計なことを考えないで生活したい。それが長生きの秘訣だ。

3年目の和彊(わきょう)館(かん)まつり

 私の住んでいる港区高輪4のボロマンションの斜め向かいに旗竿地ながら2,300㎡の社員保養施設があり10/25(土)そこで 和彊(わきょう)(かん)まつりが開かれた。

 元々は日立金属㈱のものであったが4年前に鹿島建設㈱に所有が移った。鹿島は品川駅高輪口の再開発の工事事務所として使っている。なにせ昔から地元に根付いた施設なので高輪南町会が後援している。雨の中300人近くが訪れた。

 私は小魚を酢でしめたものとポテトサラダをオカズにサッポロ缶ビールを1人飲んだ。雨は激しくなり寒い。中庭の簡易テーブルで40分ほど座っていた。

 3カ所ほど電話したが「今からそっちに行く」と言ってくれる人は無し。つくづく孤独だ。近所の子供たちが雨の中走り回るのを見て心が和んだ。

他組から2人参加 小学クラス会

 世田谷区立等々力小学校1960年卒3組クラス会が10/24(金)状元楼自由が丘店で開かれた。3組が8人、今回初めて2組から女2人が参加してくれ華やぎが一層増した。

 「状元」といえば中国の科挙の首席合格者の称号。横浜中華街に本店がある上海料理の店。私ははしゃいだ。飲めない体質ながらビール、紹興酒を煽った。

 当クラス会はNEC出身の万年幹事がいて年2回開いている。昨年(2024)は3回開いた。皆勤は女2人と男4人、栃木県鹿沼市から毎回駆けつけてくれる人も。あと6人は出たり出なかったり。クラス会などは気が向いたら参加すればいいだけの話。

 料理を突っついて特に話題もないが、皆の顔を見ているととにかく楽しい。担任の渡辺瑶子先生は生涯独身で6年前93で亡くなった。先生は茫洋として私たちを指導してくださった。「楽しい、楽しい等々力小学校クラス会」である。

斉藤ダイナP社長の論調に頷(うなづ)いた

 7/19の週刊包装ニュース誌の斉藤光次社長の論調は読み応えがあった。①言っていることが明快だ②固有名詞が入っている。

 コルゲータを持っていない王子段ボール㈱としては未知な分野が多い。㋑値上げを何故早急にできるのか㋺海外展開のやり方―などなど。

 しかし当社としては配送手順、製函段取りなど現場のアイデアを取り入れることでどうにか革新を図っているのが現状だ。

 物事は断定的にやらないといつまで経っても結果が出ない。誰かさんが断定して実行しないと事は進まない。今当社の1番の課題は値上げだ。

 営業はウダウダ言って10%値上げを切り出せないでいる。私はこちらの要望をはっきりお客様に言い切れる営業風土を作りあげたいと思っている。

愉快な印刷機械メーカー懇親会

 10/22江東区のホテルで印刷機メーカーの小森会が320人を集めて開かれた。同業者の集まりは「あんた何処から来たの。オレ品川区」の声掛けから始まる。初対面だから話は面白い。 

 まず当方の説明から「オフセット印刷が減っちゃってオンデマンド印刷と半々だ。オンデは1点当たりの売上が小さいから大変だ」。ここからスタートしていくらでも話題は尽きない。

 「お宅の社長は俺の顔を見ても挨拶しない。言っておいてくれよ」言いたい放題だ。と言う私は眩暈でフラフラしながら口だけは達者だ。

 小雨の中、地下鉄の東西線・東陽町駅まで滑らないように40分かけて1人トボトボ歩いて帰った。しかし愉快な晩であった。

港区「長寿を祝う集い」に出た

 10/21東京プリンスホテル鳳凰の間に2,000人が集まった。招待されたのは区内の77歳以上の長寿。飲物・食事なし。お土産は紅白饅頭2つだけ。10:00-12:00までの健全な集いだった。

 歌謡ショーは山本リンダ(72)。「こまっちゃうな」など4曲を明るく歌ってくれた。リンダは特に老婆に評判がいい。リンダの軽快な身のこなしは見習わなければならない。我々は皆ヨレヨレだ。

 行事終了後ホテルで1人ナポリタンとコーヒー(3,990円)。これは旨かった。食後にわかに眩暈がひどくなり、800㍍先の浜松町の行きつけの床屋までタクシーで行く。

 1つ発見した。腹一杯になると眩暈はひどくなる。先週赤羽のまるます屋で倒れた時もお腹一杯だった。今日はプリンスホテルの前で到底歩けるような状態ではなかった。食後は要注意だ。

 早く眩暈を克服して健康体になってアチコチ放浪の旅に行きたいものである。

新ソフト出続ける印刷業界

 10/17(金)印刷機材商社の懇親会に出た。そこでDM印刷の優良会社の社長(66)に「プリントサピエンスの調子はどうか」と聞くと「あれは駄目だ。10年前に違うソフトに変えた」という。「スマホに対応してないので不便だ。サイボウズのキントーンというソフトを使っている。これなら見積りから請求までスマホで完結できる」。

 機敏な9歳年下の社長に会うといつも驚かされる。面食らった私はソフト名を聞いたがまるで分らない。プリントサピエンスを越えるパッケージソフトがあるとは思いもよらなかった。

 「サテ、どうするか」。この際、新しい情報をもらったのだから教えてもらうしかない。「大分年下だから再度聞くのは恥ずかしい」などとは言っていられない。「段ボール箱製造の管理ソフトでも今使っているケース2000より新しいものがある」と王社員にせっつかれている。

 「効率UPのためなら何でもやる」というのが当社の大方針だ。この祭、辞を低くして私自身勉強し直す必要がありそうだ。

耕王支える3パケージソフト

1、会計ソフト=オービック  1997.3導入

2、印刷ソフト=プリントサピエンス(PS)2003購入

3、CASU2000 

 耕王は上記の3つのパケージソフトを使っている。お陰で順調に 見積り―受注―生産―納品―請求の輪が回っている。

これまで耕文社設立以来62年の歴史を振り返ってみると

①ソフト導入→②社員への周知→③ルーチン化の順だ。

 何よりも難関だったのは②社員への周知だった。これも当時の総務部の藤田倫代(みちよ)さんの努力により早急にルーチン化することができた。22年前のことだ。

 ソフト会社さんでありがたいと思うことはカスタマイズのお願いをすると快く協力してくれることだ。「納品予定日に暫定納品日の欄を並べて作ってほしい」と頼めば翌日にはセットしてくれる。

 23年前にソフト制作会社に「新しく印刷業管理ソフトを作ってほしい」と依頼したら3,000万円の見積りが来た。出来合いのソフトにいくらでも良いものがある。

 王子段ボール㈱では段ボール箱受注と同時にPSに登録している。これが当社の強力な武器だ。他の段ボール箱メーカーではやっていない。

 PSは印刷管理ソフトだからPSの工程管理もできる。PSを見ればすべての履歴が閲覧できる。

大型車は左スレスレに来る

 大型自動車の運転技術とは「左スレスレに車を走らせる」技である。最近その危険さをつくづく考えるようになった。

 千葉県八千代市で歩道を自転車で走行していた小学生が前から来た高校生の自転車を左に避けようとして車道側に倒れた。そこにトラックが歩道スレスレに走ってきて小学生は引かれて死亡した。恐ろしいことである。

 夜、足立区西新井の環7道路で赤羽駅行きバスを待っていて歩道から首を出したらトラックがものすごいスピードで眼前を通り過ぎた。危うく顔面をトラックの車体で弾き飛ばされる所であった。

 私はバスに乗ると左側に座る。左隣の車を見ると車両幅が30㎝ほどしかない。「もし駐車中の運転席のドア―が開いたらぶつかってしまう。大変だ」。そんなことばかり心配している。それでも大型車の運転手さんは車間をすり抜けて行く。

 「車は凶器だ」という言葉が盛んに交わされている。人1人運ぶために1トンの鉄の塊が移動している。凶器に乗る時は決まった事故防止手順が頭になければ危険だ。私の事故防止手順は上限スピード30㎞の低速運転だ。もちろん高速道には乗らない。

盛況の飲み屋で倒れた

 10/15(水)13:00過ぎ北区赤羽1番街のまるます屋で鯉の旨煮定食(1300円)を食べてカウンター席を離れようとしたら後ろにのけぞって倒れてしまった。

 男の店員2人が持ち上げてくれたので逃げるように店を出た。みっともないったらありゃしない。フラフラと赤羽駅に行き電車に乗った。

 眩暈で苦しんでいる私は倒れることが1番恐ろしい。怪我も無く有楽町の喫茶店の路上テーブル席で1人甘いものを時間を掛けて飲み帰宅した。

 倒れることは危ない。3年前静岡市の路上で倒れ救急車で運ばれ、頭を7針縫ったことがある。倒れたらどこをぶつけるか分からない。

 今回は席から離れる時、何故か右足の神経の感覚が無かった。感覚を取り戻すまで時間を掛けてゆっくり待ってから席を離れるべきであった。これが再発防止である。

ベビーチーズが旨い

 4個入り97円のベビーチーズを日に4個食べている。パンが好きなため4切りの食パンとマーマレードとベビーチーズの取り合わせがとても良い。飽きずに食べられる。

 パンは敷島製パン㈱の小麦全粒粉のウィートナゲッツ20枚スライスなら更にいい。製パン業者は菓子パンで新製品を出すのは簡単だ。しかし食パンで新製品を出すのは大変だ。パンそのものの味を変えていかねばならないからだ。

 コメは単一作物だから銘柄の差はあるが大きな差ではない。その点製パン業界の方がアイデアの出しようがある。「これでもか、これでもか」と新しい食パンを発売することは可能である。

マイナンバーカードに署名は不用

 私は交付されたマイナンバーカードに署名していた。しかも戸籍謄本の渡ではなく易しい渡辺にして記入した。「字が違う」との指摘をこれまで何回も受けた。そのたびに「旧字は書くのに面倒だ。易しい字を使っている」と説明してきた。

 ところがマイナンバーカードのパスワードを忘れてしまい、10/10再設定に港区役所に行ったところ「署名欄には記入しないでくれ」と言われカードの署名は消されて戻ってきた。

 これで邊を旧字か易字にするか迷う必要は無くなった。

 職員はマイナンバーカードガイドブックを1冊くれた。これを読み込めばマイナンバーカードを適切に利用できる。

 この世を渡って行く術を1つ習得できそうだ。

パスワードを覚えない

 私の頭の弱点は「マニュアルを読み込めない」ことだ。ジックリ読めばいいのだが途中で(こん)切れしてしまう。あとは読まない。理解できないまま投げ出してしまう。それの繰り返しだ。

 目黒駅近くのソフトバンクショップのスマホアドバイザー(27)の所に2年通った。アドバイザーが美人だったこともあって喜び勇んで出かけたがスマホの技術は身に付かなかった。

 途中考えた。「30分の研修で予習・復習をやればもっと習得できるだろう」と思ったが結局、予習・復習はやらなかった。

 第2のネックはパスワードだ。○○会の会員番号は手帳に記入するが、パスワードは書かない。結局忘れてしまう。初めから調べ直す。区役所に行ったり大変な手間だ。パソコン・スマホ軽視の表れで時間の無駄だ。

 これでは駄目だ。今後は手帳にパスワード頁を作って厳重に管理する。

知りたい具体的道筋

 オフセット印刷機メーカーの全国大会に10/8参加した。これは全国の印刷業者が自由に出られる会でおよそ200人が集まった。

 しかし毎度のことながら講演者の話にはウンザリした。AIの話は何回も出てくるが、一般論で「我々印刷業者とどう関係するのか」全く分からない。演者は上っ面を一方的にまくし立てて帰ってしまった。

 このメーカーの社員は定着が良くて有名だ。しかし会社の戦略的道筋は具体的に明示されていない。我々顧客にも説明はない。社員個人のレベルUPはどのような形でされているのか不明だ。

 道筋を示すには具体性がなければ理解できない。

1、1年内にオンデマンド印刷機を売り出す。

2、1年に1機ずつ新機を発売する。

3、当社のオンデマンド機売上を5年内に10%に持って行く。

 数字と固有名詞をない混ぜて具体的道筋を示す社風が必要だ。

座る時、椅子の端を掴む

 眩暈(めまい)で転んだらお終いだ。骨折でもしたらその後が大変だ。右手で椅子の板を掴んでから椅子に座る。私にはこんな自己防衛策が身についている。

 手で1カ所手すりを掴み両足で踏ん張る「3点支持」で駅の階段を上下している。スピードよりも安全だ。腰掛けるときは右手で椅子の板を掴んで座る。

 横断歩道では歩行者信号が青になってから渡る。青の途中で歩道に入らない。ヨチヨチ歩きだと赤に変わる寸前にやっと反対の歩道にたどり着く。情けないがしようがない。

 年寄りは1つ1つ新しい安全方法を決めて実行しないと生きて行けない。

 96歳で亡くなった母は長いこと大きな家で1人暮らしをしてきた。夫婦仲は決していい方ではなく父(88歳で死去)は家を出てマンションで1人間借りしていた。

 実家に行くと母が書いた貼り紙があった。「アンチエイジング」ではなく「ウイズエイジング」とあり自分なりに工夫して生活しているのが分かった。老化に対抗していこうではなく、年令に従って行こうという意味だ。

 口やかましい母だけに貼り紙を見て私はニヤリと笑った。

我が心の 金鳥蚊取り線香

 火を点けて煙で蚊を追い払う金鳥蚊取り線香が近所のスーパーの店頭から消えた。薬剤をしみこませたシートを電気で温めて虫を追う方式に変わっていた。

 しかし虫刺されにあうと私は季節に関係なく金鳥蚊取り線香を点ける。煙が立ち上っていると「虫はいなくなる」という先入観に変わる。

 除虫菊の香りは決して不快なものではない。インバウンドは「自国の線香より香りがいい」と言って金鳥蚊取り線香を買って帰るという。

 大井町の三又地蔵尊の向かいにある古い薬局で50巻(2,632円)を購入できた。店主は「うちは1年中金鳥蚊取り線香を在庫している」と言って出してきた。包装箱は大分汚れていた。

 金鳥蚊取り線香は南部鉄器の蚊やり器に入れ更に容器は特大の丼ぶりに入れて燃やす。火事になったら大変だ。

 自室の金鳥蚊取り線香は使い果たし、新たに50巻の金鳥蚊取り線香を補給した。「これで生活備品は揃った」と急に私の心に安心感が出てきた。小さなことで心の安定は得られるものだ。

葬儀で雑談する癖

 10/5夕、目黒区立第6中学校の同級生のお通夜に出た。「今時家族葬以外の葬儀は珍しい」と思いながら品川区にある桐ケ谷斎場で50人が参列した。

 故人は管工事業をやっていて私の進んだ都立広尾高校より1格上の難関校の都立大付属高校に進学した。現在も学芸大学駅付近に住んでいて私が学大に行くと必ず故人を呼び出した。その彼が居なくなってしまった。寂しい。

 例によって私は葬儀の時は派手に雑談する癖がある。都立大附の同級生が3人来て直会(なおらい)の席で雑談が始まった。故人の話はゼロ。

 「印刷業をやっているが注文が減って困っている」「印刷の仕事は無くならない。また盛り返すよ」「そんなに甘くはない。他人(ひと)の商売のことで大きなお世話だ」と見知らぬ老人に回答。そんな調子だから葬儀もまんざら退屈でもない。

要領のいい医院

 眩暈(めまい)の治療のためアチコチの医院に行っている。そこでアイデア医院は「医院名の頭に地名を付けている」という法則があることに気づいた。

 例えば「渡辺医院」では印象が薄い。「西品川渡辺皮膚科医院」とすれば住民の記憶に残り易い。ちょっとしたことだが重要なポイントだ。すべて個人医院を経営する医者のアイデアだ。

 Yシャツ・背広・ネクタイで診察している。「なんで白衣を着ないのか」と聞くと「冷房がきついので上着でやっている」と訳の分からない回答。患者の椅子を肘掛けの着いた立派なものにして自分は丸椅子で診察している。

 ここまでくると医者の下心は分かってくる。こういう医院は患者が多いという共通点がある。いずれにせよ繁盛医院になればいいのだ。アイデアにはそうお金が掛からない。

 アイデアで大いに儲けてもらいたい。

どこでも必要な「資金」

  1. ベンチャー

 「会社を立ち上げた」などは若手社長のカッコいい科白(せりふ)だが、内実は火の車だ。①事務所の家賃②社員の給料③社会保険④材料仕入れ代⑤外注費など波のように支払いが押し寄せてくる。それをどう乗り切るかがカギなのだ。

 40代社長が私に言った「最近1番嬉しかったことは1,000万円銀行から借入れできたことだ」。

2、スポーツビジネス

 外見は派手だが1つのチームを持つとはトンデモナイ固定支出を伴う。こんなことには近づかないに限る。

 収入を増やすには観客を増やすことだ。それには競技場を大きくするーなどやるべきテーマは果てしがない。

3、暴力団

 最盛期(1963)には全国に18万人いた。それが今では1万人を切った。団員が食べて行くだけの収入が無いからだ。彼らにも生活がある。

 団員は給料をもらえる仕事に転職して行った。誠に良いことである。

どうしようもない製紙→書店

 マーケットの大きな流れには抗しようがない。印刷業は縮小の一途だ。特に中小印刷業者は「紙に印刷する」ことしか頭にない。ハテ、どうするか。

 「ここが知恵の出しどころだ」などと悠長なことは言っていられない。「我々アナログ業界は駄目なのだ」と腹をくくっていった方がいいようだ。

 まず止めることだ。①書店は廃業すべきだ。②下請け印刷・製本業もしかり。③用紙販売業。早めの会社整理で商売替えすべきだ。製紙大手は不採算事業売却を進めている。

 私たちのやるべき基本動作は営業品目の変更だ。

 例えば耕文社はカタログ、パンフレット、出版印刷の受注は期待していない。POP、シール、パッケージの受注を増やすことに焦点を絞っている。

 そのため全社員50人が毎朝日銭朝会を開いている。時間にして20分ほどだが、担当が前日の売上の発表をしている。全社員が拘束される20分だが営業品目の変更のため社員の頭を切り替えていくには有効な時間だ。

活舌(かつぜつ)が命

 活舌=言語明瞭に相手に分かるように喋ることを言う。例えば、人気の漫才コンビ「サンドイッチマン」のやり取りには言い間違いがない。愚痴の科白も言っていることは分かる。

 言葉のやり取りはトレーニングの賜物であることが分かる。活舌よくしゃべるために必死に練習したことだろう。芸人、俳優、政治家。あらゆる職業の人に活舌の良さが求められている。

 私は上顎が入れ歯というハンデはあるが、声の大きさで活舌の良さを出そうとしている。しかし上手く行かない。言語明瞭とは行かない。それでも「渡辺は活舌はいい」と言われたい。

あさりラーメンを完食

 私はラーメンが嫌いだ。注文するラーメンの麺は全部残してしまう。麺自体が旨いと思わないのだ。ここ数年ラーメンを完食していない。

 9/22(月)戸越銀座商店街に第2京浜から東に入った所にある「麺や 美風」であさりラーメンを食べた。これは出汁が出ていて「これは旨い」と思った。出汁はアゴ出汁だ。海の香りがしていて夢中になって食べた。

 大きなあさりが10個ほど入っていて食べ応えがあった。店を出るとき「こんなにあさりを入れたら赤字だろ」と言ったら「そこはうまくやっています」と店長。

 ラーメンで海の香を嗅げるなんてこんな有難いことはない。チャーシューなどは食べたいと思わない。肉より海のものだ。

「値上げ」言えないお坊ちゃま

 王子段ボール㈱で「段ボールシート代10%UP 」をお客様にお願いしている。その値上げが遅々として進まない。

 王7人の営業はお客様にマイナス情報をあまり言った経験のない男たちだ。「だまって請求書に10%UPの額を書込め」と私は言っているがなにせ育ちがいいから先延ばししている。

 世の中は「値上げ・値上げ」で沸き返って、人々は値上げに無抵抗の潮流にある。段ボールシート代の仕入れ価格は10%上がっているにも拘らず請求値に転嫁できない営業には困ったものだ。

 世の倒産会社は「値上げを請求できない企業」と帝国データバンクは分析している。王が値上げできない倒産会社になったらたまったものではない。

ズボン総丈が12㎝減った

 ズボンを引きずって歩いているような気がしてならなかった。身長は170㎝→169㎝に減った。77歳で年とともに体は順調に縮んでいる。情けないが体形はどうなろうとも健康でありさえすればいい。

 最近のGOOD NEWSは体重が92㎏→87㎏になったことだ。夕食を摂らないとウエストが減り、これで昔はいていたズボンがはけるようになった。

 ズボンの上端から下端までの総丈は109㎝→87㎝に減った。手直しは上野松坂屋デパート5Fのお直し専門店でやってもらっている。総丈を減らすズボンは9本ある。2、3本ずつお直しの出し入れをやる時は隣の食堂「銀サロン」でクリームソーダを飲む。

 1人で飲むクリームソーダは美味しい。  

料亭文化残る静岡市

 全国の芸者の数が激減している。それは芸者遊びの衰退が原因だが、それに伴って料亭が次々廃業に追い込まれた。芸者が芸を見せるところが無くなり、職場を失った芸者のなり手も居なくなったのだ。

 ところがである。人口67万人の静岡市にはいまだに「昼の芸妓の踊り鑑賞会」が6軒の料亭で開かれている。私は9/16(火)、清水区のなすび総本店の会に参加した。

 清水区銀座の清水芸妓置屋協同組合には現在9人の芸妓がいる.そこで踊り、地方(じかた)(三味線)の腕を磨いている。

 「料亭がどうして今でも成り立っているのか」タクシーの運転手さんに聞いたら「やはり料理が旨いからだ。何らかの会合があれば静岡の人間は料亭を利用する」という。

 料亭の方でも昼の弁当を販売したり、食堂のような利用を一般客に勧めたりしている。やはり売上を上げるためには独立採算でアイデアを出し合っている。たくましい」と思った。

 鑑賞会の客9割は老婆、おばさんだ。男は少ない。女は「ランチする」気分で来ている。健全だと思った。

SUICA忘れて大ピンチ

 静岡県清水市に1泊2日で行ってきた。SUICAカードを忘れて出たため

①30%引きの大人の休日倶楽部切符購入で品川駅でJR入場券を買って入らなければならなかった。

②コカコーラを買うのは現金で小銭がお釣りで返ってきた。私は5円、1円玉が財布に残るのが嫌だ。

 この辺から頭が混乱してきた。東海地方ではSUICAは買えない。当地で買えるJRカードTOICA を買って急場をしのいだ。

 私はPapayは使ったことがない。通常生活はすべて電子決済はSUICAだから半身不随になってしまった。折角の清水芸者の踊りを見る会も上の空だった。

 「SUICA無しでは生きていけない」とさえ考えた。

 再発防止は①家を出る前、必ずSUICAを持っているか確認する。②Papayを使えるようになる。電子決済は2方法でできるようにする。

文章に「数字、固有名詞」入れる

 言ったことを分かってもらうには「文章には数字と固有名詞を入れろ」と私は言っている。

 例えば「○○さんは中途で仕事を打ち切って帰ってしまった」では分からない。「○○さんは昨日△△様の仕事を50%しか終わらせないで退社した。後工程は仕事に着手できなかった」という。俄かに実情が浮き上がってくる。

 言うべきことをオブラートで包んだような言い方は解決には繋がらない。互いに単刀直入に言う社風を作りたいものだ。

 抽象的表現で世を渡って行こうとすれば、言っている本人が核心を掴まないままで「問題は終わった」と考えてしまっているのだ。長い会社生活の中で知らないうちに問題解決能力のない人間を作っている。恐ろしいことだ。

 原因を明確に指摘する社員が優秀な人材なのだ。明確な原因をテーブルに置くことによって再発防止策も明確になる。

 これによって耕王で多発した製品事故が激減した。激減によって利益が見込まれるようになった。

粋な「いとこおじ」の思い出

 父・昌夫の1つ上の従兄弟(私からすれば、いとこおじ)の内藤健一郎さんが松坂屋、上野風月堂など上野界隈の喫茶店良く連れて行ってくれた。内藤さんは㈱カラープロセスという製版会社をやっていて1男2女が居たが、3人は分かれた奥さんが引き取った。

 仲の良い父と内藤さんは着るものも粋だった。酒がダメでその代わりヘビースモカーだった。2人の共通点は年中喫茶店に入り浸っていることだ。「いつ仕事をしているのか」周りの人は不思議がった。

 私が30歳で耕文社の社長になった時、茗荷谷のレストラン「土味」でお祝いのご馳走をしてくれた。その美味しさは忘れられない。なぜ長い間私に目を掛けてくれたか分からない。

 カラープロセスは内藤さん92歳の時「終業通知」が出され、内藤さんは94歳で亡くなった。私にとって内藤さんはありがたいいとこおじであった。

「太陽はひとりぼっち」音楽が好き

 シャカシャカしたUPテンポの音楽が好きだ。いかにもヨーロッパ的だ。同じアランドロン主演の「太陽がいっぱい」の流暢なテーマ音楽より遥かにいい。

 21歳の時、ゴム草履にリックを担いで50日間ヨーロッパ1人貧乏旅行に行った時、中年のカップルがUPテンポでジルバをイタリアの街中(まちなか)で踊っているのを見て感動した。

 ただ体をくっつけて動いているだけなのだが、そこにはリズムがあった。音楽はシャカシャカしたUPテンポだ。路上でゆっくりしたワルツを踊られても困る。文化を感じた。

 日本で言えば「浪花節だよ人生は」がいい。作詞:藤田まさと、作曲:四方章人で歌手16人に歌われ、レコード会社13社で競作発売された。初めの出だしからUPテンポの伴奏がいい。伴奏者にとっても演奏のやりがいのある曲である。

 「太陽はひとりぼっち」のガシャガシャいうリズムはあまりにもフランス的なUPテンポの気持ちのいい名曲である。

ブログは「私は」で始める

 私はブログを書くにあたって1つ決めたことがある。それは「世の中で起こったことの評論はしない」だ。マスコミで報じられていることは書かない。

 すべての文章は「私が」「私は」「私の」から始める。

 マスコミは世の中で起きたことを報じるし、その速さ・正確さを競う世界だ。若い頃はその評論家的姿勢が嫌でしようがなかった。

 「私は10万円損した」「千円札を拾った」と書くのは自分のことだから問題ない。

 しかし「○○さんの多大な所得を論ずる」「違法な所得隠しを指弾する」などと社会正義を振りかざした文は私の忌み嫌うところだ。他人事をあげつらうのは嫌だ。

 29歳で新聞記者から印刷業に転職して最も気楽になったことは会社のお金の出入りだけを考えていればいいことだった。他人のことではない。自分に係わる事実だけを発信していればいいのだ。その世界は実体感があってこころよい。

 他人の行為を評論しないで済むのは助かった。やることなすこと全部自己責任の範囲内を喋っていればいいのだ。自分を主役にしておけばいい。自己開示に専念していればいい。気楽なものである。

値上げは大事なマネジメント

 今の私の課題は王子段ボール㈱のシート代を10%上げることだ。

 これまで段ボール箱単価を安く抑えて新規お客様を獲得してきたが、方針転換だ。シート単価をマーケットの動向に合わせて変動させ価格を決め、あとはお客様の判断を待つ。

 王の値上げを見てお客様はびっくりしてしまうが、イメージチェンジである。値上げをどういう手順でやるか。ここが工夫のしどころだ。面白い場面である。

 まず丸投げの価格構造を勉強した。担当の菅原功さんが地方の外注さんから見積りを取り、それに中間手数料を乗せてお客様に見積りを提出していた。中間手数料は菅原さんの判断に委ねていた。

 これを「外注さん見積り×決まった中間手数利率=お客様への提出見積り」に定式化した。この額でお客様が了承してくださるかは分からない。「そんな額であれば他に頼む」とおっしゃられるかも知れない。

 まずここから固めてシート代10%値上げを実現する積りだ。

冷水に酢は最良の飲み物

 酢を入れただけで自動販売機で売っている1本180円の夏の飲み物になる。しかも成分がハッキリしている水と酢である。のどごしが良く後味がスッキリしている。

 「ビールを飲みたい」と思った時、代替え飲料として思い浮かべれば冷水酢は十分に代替えを果たせる飲料だ。

 大衆中華の①酢 =日高屋のことである。

 9/6はコップ5杯の水に、入れ放題の酢を入れた。酢の取り過ぎだと思ったが体調に変化はなかった。酢だから気分もいい。注文したのはニラレバ定食(810円)。チェ-ン飲食店の入れ放題の薬味(やくみ)は日高屋の他

 ②ネギ =立ち食いソバの小諸そば

 ③紅ショウガ =牛丼の吉野家

などある。提供する方も大量に食べても害のない食材をテーブルに乗っけている。

しかもこれらには薬効がある。店のサービス品として私はありがたく頂戴している。

 私は酒を飲むのを止めて1ヶ月になる。冷水酢があれば酒を飲みたいとも思わない。

親切な2人の女

 9/6(土)品川駅で新宿方面行きのホームに行くため手すりに摑まりながら降りていると4m先で乳母車をたたんで子供を抱えた母親に「(乳母車は)私が持ちます」と言って手伝っている30過ぎの女がいた。

 ホームに降りてから私は女に近づいて「あんた親切だね」と言った。「見ていたんですか」と大声で女。顔は喜色に溢れていた。私はそれだけ言ってその場を離れた。

 9/7(日)大崎駅近くのスーパー・ライフで私が大量の食糧を抱えていると、後ろから来た女が私の籠と台車をもとの位置に戻してくれた。

 私は女に顔に近づけて「年寄りは大切にしろよ」と言った。女は驚くような奇声で「当然ですよ」と言った。笑っている女の後ろの方で亭主らしい男がボーッとして立っていた。

 2人ともいい女だった。私は先を急いだ。

値上げの腕を磨く

 価格が倍になっても驚かない。何が値上げになるか分からない。値上げになったら受け入れるだけ。今の購買者の心境だ。

 王子段ボール㈱は長らく売値の値上げはしてこなかった。「他社が値上げをしている時に価格据え置きでやって行けば、仕事はこちらに流れてくる」という下読みがあった。

 ここ5年間で段ボールシート値上げが2回(35%、10%UP)あったが王は沈黙していた。おかげで新規お客様が増えたが、社の利益が圧迫されてきた。今年5/20決算の経常利益率は2.6%に落ちた(前年7.5%)。

 「値上げしない分は効率UPで乗切れる」と踏んでいたが、そうでもなかった。段ボール箱製造でシート仕入れ額が46.6%占める。どうしてもシート値上げ分は価格に反映させなければやって行けない。

 同じ業界の㈱トーモクさんは値上げのスピード完了では模範企業だ。他社より利益を数か月早く計上しているから経常利益率は2%ほど高い。私もトーモクさんを見習わなければいけない。

 王にはPSを使った値上げ方法がある。それで値上げの腕を磨くつもりだ。

ローマの休日に没入

 YouTubeでローマの休日(1953製)を見てである。白黒映画を見ているとつくづく「映画とは人々に夢を与える産業である」と思う。脚本に乗せられて自分が登場する美男になったつもりになってしまい夢心地でストーリィにはまり込んでしまう。

 今、眩暈(めまい)でろくに歩けない77歳の老人(私)が胸をときめかせて物語を凝視しているのだ。

 23歳で新聞記者になった自分と、王女とローマ市内を駆け巡るアメリカンニュース社の記者グレゴリィペックが重ね合わさり、私はとんでもない勘違いの中で陶酔しているのだ。

 映画制作者にまんまと()められたのである。嵌めてくれた人達の腕に驚く。変化のない日常生活から夢の世界に(いざな)ってくれた。ローマの休日は私を含め多くの人達を夢見させてくれた。

 やはり大変な名作である。

誰にでも話掛ける質(たち)

 東北新幹線で隣に話しかける。「この蒲鉾会社の社長は元アルバイトのおばさんだったんですよ」。私は鐘崎製の大きな笹かまぼこ「大漁旗」を見せながら話し掛けた。

 「えっ」と驚いて隣の60過ぎの男は笹かまの袋の製造元を見つめた。「私は大漁旗が好きで、仙台からの帰り道はこれを肴に缶ビールを空けるんです」。

 「おばさんということは女ですよねえ」「社長向きの人は結構いるものです。男女(おとこおんな)関係ありません。私は仙台に一泊遊びに行って帰るとこです」。

 「私は定年後の再就職の面接を受けに東京に行くんです。今62です。70まで働くつもりです」「それはいい。私は77歳で印刷業をやっています。60代であれば心身ともに充実でしょう」。

 こんな調子で雑談していれば「あっ」という間に東京駅だ。

夏はほうじ茶

 夏は何といってもほうじ茶がいい。ほうじ茶は緑茶を(ほう)じたお茶である。香ばしい香りが軽く、夏の飲料としては最適だ。

 7年前の夏、若い営業と2人で「段ボール箱の注文はありませんか」と飛び込み営業を北区でしていた。小さな事務所に老夫婦がおり「よくぞ訪ねてくれた」とばかりに熱いお茶で歓待してくれた。

 1口飲んで驚いた。ほうじ茶が香ばしく旨いのである。「こんなに旨いほうじ茶は初めてだ」と内心思いながら「私は70歳です。2人で飛び込み営業をしている」と説明をした。

 「大変ですねえ」老夫婦は同情した顔つきで私を見つめた。私は「こんなに旨い茶は初めてだ。どうやって入れたのか」と質問した。「ただ茶葉を多めに入れただけだ」と奥さん。ほうじ茶は茶葉を多く入れればそれに比例して旨くなるのだ。

 飛び込み営業をやっていると飛んでもない発見に遭遇することがある。だから飛込み新規開拓営業は止められない。

値上げはPS入力と付加率開示でやる

 段ボールシート値上げを営業に無理のない状態で完了させたい。例えば単価10%UP値上げをする時、

①見積りを10%UP ②お客様了解を得る③精算見積りを承認してもらうーといった手続きがいる。

 しかし当社の場合は

①PSに10%上がった段ボール単価を入れる。

②合計見積りが出る。それが営業付加率-15%以下なら合格。―15%以上なら不合格。

③お客様了解は取らなくていい。一方的に価格を通告する。

④お客様に新単価を認めてもらう。

 という手順だ。これだけ強気なのは「スピード応対というお客様サービスをしている」という自信から来る。

⑤そして現在―25%という極端に悪い営業別付加率を毎朝開示することで早急に改善させる。

この手順で行けばこれから発生する第2、第3のシート値上げにもスムースに対応できる。

PS=プリントサピエンスという印刷業に特化したパッケージソフト。これに単価を入れれば見積り―作業指示書―請求書の一連の動作が自動的に出力できる。

雑踏を歩き続ける

 眩暈(めまい)で歩くのが大変だ。靴の底を地面にこすりながら同じ距離を行くのに人の4倍時間がかかる。転んだら大変だ。なんとしても3点支持でやっていく。3点支持とは、2点は両足で踏ん張り1点は手で何処かに(つか)まる動作だ。

 登山家が「3点支持さえしていればロッククライミングでも身の安全は守れる」という言葉を聞いて以来心に決めていることだ。

 4年前ゴルフ場で左足首の靭帯を切って、前後して眩暈の症状が出てきた。足首は回復したが眩暈はひどくなる一方だ。あちこちの医者にかかったが治らない。「動かなければいけない」と1日2時間ほど歩くようにしている。

 日頃あちこち行った結果、夕方の雑踏にぶつかることが多い。ひたすら人とぶつからない様にしている。

 今の頼りは漢方の薬だ。いろいろ試しているが便秘の症状だけは回復した。

 予感だが「いずれ眩暈は治る」と思っている。ゴルフもできるようになるだろう。普通の生活に戻れるだろうーと心の底で思っている。しかし何時になるか分からない。

「無借金」の表現方法

 「耕王が無借金会社であることを何気なく表現したい。どうしたらいいか」と同級生に尋ねた。同級の老人曰く

①キョンシーのようにおでこに黄色い札を貼ったらどうか。もちろんお札には「無借金」と書く。

②立候補者のように「無借金」と大書した(たすき)をかけて歩いたらどうか。

いずれも名案だが私は実行に移す勇気がない。

 同級生のアイデアもいい加減なものだ。かくなるうえは無借金を心の中で連呼して生活しよう。他人には分からないよう1人悦に入ろう。内向きに無借金でいよう。

今7代目。9代目まで決まっている

 浜松町の駅北口から増上寺山門への大通りに面した更科蕎麦屋の話である。

 場所はいいし繁盛店だから息子も早くから継ぐことを表明している。あるいは息子が頑張っているから繁盛店になったのか。兎も角、店が順調に続くいい話である。私はそこでエビスビールの中瓶を飲みながら大もりを食べた。

 更科蕎麦は季節によってそば粉の産地を変えている。一貫して蕎麦がいい。モリ蕎麦にしても蕎麦に甘味がある。真ん中に12人掛けの相席の大きなテーブルがある。私は相席で見ず知らずの人と食べるのが好きだ。

 孝行息子8代目には満3歳の9代目がいるという。

1歩引いた金鳥蚊取り線香

 私は夏、クーラーを掛けない。網戸の着いた戸を4カ所開けて風が通るようにしている。一寸虫に刺されたと思ったら金鳥蚊取り線香を点けてなんともいい香りを嗅ぐ。それが夏の夜の手続きだった。

 ところがその金鳥蚊取り線香が薬局に置いていない。電気の蚊よけ器に置き換えられた。古い薬局にはまだ有りそうだが線香を燃やす方式は完全に主役の座を降りた。

 「何時かはそうなる」と踏んでいたがやはり寂しい。古い薬局に在庫として残っている金鳥蚊取り線香を2缶ほど買い占めておくつもりだ。

夏は氷イチゴ

 私はコーヒーがあまり好きではない。持ち出し用の紙製のコーヒーカップを持って歩いている人間を見ると「あの馬鹿」と思う。コーヒーを飲むくらいならスーパーでトマトジュースの紙パックを買った方がいい。安いし栄養もある。

 夏は何といっても氷イチゴだ。氷と書いた旗がひらめいていれば、私は飛び込む。「水村山郭酒旗の風」(杜牧の詩・江南春)である。「酒」を「氷」に入れ替える。

 新橋駅のSL広場裏の路地に入ると3軒目の店名は「WINE BARマイアミパティオ」。氷の旗がひらめいている店に勇んで入る。広い店内の客もまばらだ。そこでアイスクリームの乗った氷イチゴ(750円)を注文。これで暑さ除けの体制は十分にできた。マイアミパティオで1人、良い午後を過ごせそうだ。

 と思いきや、14時過ぎには60代70代の男たち20人が集まって来て何やら情報交換をしている。彼らで店中が一杯になる。「あの連中は何なんだ。不動産屋か」と聞いても店員は目を伏せるだけ。

 新橋は昔、総会屋くずれのような男たちがゴロゴロしていた。怪しい男たちが生息している新橋は面白い街だった。

 当社のお客様に新橋の小さな出版社があった。夕方5時になるとそこの社員たちは事務所でサバの缶詰を開けて1杯始まる。当社の営業は夕方5時までに用を済ませなければなかった。

 「ここも安住の休憩場所ではなさそうだ。他の『氷』の旗目指して又新橋を彷徨(さまよ)おう」。

棚卸額137万円の筋肉質

 前年が177万円だから40万円減った。棚卸目標額は195万円だった。年売上9億8000万円の会社としては異様に少ない数字である。棚卸額は年売上の550分の1だ。

 私はスリムな会社ほど優良だと思っている。筋肉質という表現にもなる。今まで買った不動産は中古物件ばかりだ。

  1. 新たに土地を購入して 
  2. そこに新社屋を建設するーという発想はない。
  3. 総資産を増やすことは危険であるーと思っている。

だから金融機関からの借金も2年前に無くなってしまった。

 私が乗っている車は平成2年(1990)に180万円で買ったクラウンだ。もちろん新車だった。タクシー仕様だから前はベンチシートで窓はハンドルを回して開ける。運転席で後部席の窓の開閉はできない。トヨタ車だから壊れない。

 35年前の新車に乗っていれば私の気持ちは平静でいられる。

耕営業12人が全員達成

 驚くべきことである。耕文社73年の歴史の中で2桁の営業部員全員が売上目標達成したのは初めてだ。

2025.8  目標 6,070万円

    実績    6,579万円

 これは伊野課長、稲嶺課長、森屋部長がプレイングマネージャーとして売上を積上げてくれたことと、課員の努力の結果である。

 達成と未達は紙一重であるが、その人にとっては重大な分岐点である。達成すれば自分の上には青い空が広がり、次の自由な構想が湧いてくる。

 未達であれば原因究明に忙しく、次のアイデアどころではなくなる。

 前に進むには達成の地面に足を踏ん張り、次を考える方が健康的だ。

威力発揮する日銭朝会

 耕王では毎朝全員参加で日銭朝会を開いている。前日の①受注 ②売上を各課が30分内に発表する。

 特に従来のカタログ・パンフレットなどの主要営業品目が激減しているマーケット情勢の中では、他の営業品目に移行する重宝な時間である。

 例えば1、オフセット印刷➡オンデマンド印刷

    2、シール受注の増強 

    3、パッケージ売上を増やす―などの戦略目標を立てているが、その変化を加速して行かねばならない。

 日によってプラスの情報もあればマイナスの事実もある。すべてを全社員に知ってもらい、そこからアイデアを出してもらおうとしているのだ。

 所詮、私たちの力で状況を変えていかねばならない。社員の力を引き出すには、あらゆる事実を社員にお知らせして行くのが一番だ。

 最近の話題では、70万円で作っていた業界名簿がデータ納品になり、仕事はデータ編集だけで売上は4万円に下がったーには朝会会場の空気は沈んだ。

 オンデマンド印刷機のシール印刷で40万円納品した話には拍手が起こった。だから商売は面白い。

Tシャツの背中に「模範囚」

 8/15、大崎駅の改札口を入ろうとしたら前を行く40位の男の黒いTシャツの背中に「模範囚」とプリントされていた。一瞬戸惑ったがジョークと理解した。物好きな男が面白半分に着ているのだろう。

 どうせ大きくプリントするなら目につく文句がいい。昔、沖縄県那覇市の商店街でやけにチョコマカ動き回る3歳ぐらいの男の子がいた。そこら辺を走り回る姿は尋常ではなく異常なほど活発だった。

 その男の子のTシャツに背中に「将来大物」とプリントされていた。商店街を走り回る極端な動作から私は「この子は将来大物になりそうだ」と思った。

 どうせ背中に大きくプリントするなら面白い方がいい。月並み文句では何の感興も呼び起こさない。しかし模範囚のTシャツを毎日着るのは大変だ。気分が高揚した日に着用する手はある。

神田駅―東京駅が私の獣道(けものみち)

 銀座中央通りの北半分に当たる。神田駅を降りて東口の広い道を東京駅に向かって歩く。道路はやや下り坂のせいか歩き易い。

①日本橋千疋屋 ②三越 ③新潟・富山・長崎県のアンテナショップ ④喫茶店の老舗・東洋 ⑤どら焼きのうさぎや ⑥日本橋 ⑦高島屋 ⑧丸善 ⑨東京駅で電車に乗る。

 こんな具合だ。一流の店が並び、なんとも贅沢な商店街道路だ。私はこの道を歩き続けて40年になる。

 午後になると趣味の「商店街歩き」に出るが、どうしても神田駅に降り立ってしまう。其処から日本橋に向かう。日本橋への道は私にとって獣道のようなものだ。明るい陽の光を浴びて歩いていると「俺は生きている」と感じる。何故ならば私は日本一の商店街を歩いているのだ。

灯台下暗しゲートシティ大崎

 4層吹き抜けの蒲田と芝大門のビルエントランスに驚いた私だが、地元のゲートシティ大崎は5層吹き抜けだった。

 いつも乗り降りする大崎駅がこんなにデカいビルと直結しているとは意外であった。ゲートシティ大崎は25年前に竣工していたが、耕文社は東口に出るため私は西口の施設には関心がなかった。

 余裕あるスペースで若者たちがパソコン、スマホをいじっている。良い環境で冷房の温度もマイルドだ。多くの大手企業もここに本社を構えている。絶好のお客様がゴロゴロある。山手線を半周して東京・神田駅に足を延ばす必要はない。

 ゲートシティ大崎をいじってみるのもアイデアだ。

 8/14はカレーを食べたが旨くなかった。スパゲティー屋があったので次はあそこで試食だ。ゲートシティ大崎で夢は広がる。

値段を上げられない蕎麦屋

 蕎麦屋に入るたびに「気の毒」と思う。メニューの値段を上げられないからだ。上げる方法は天婦羅を付けるぐらいだ。それでも高が知れている。やはりモリソバの値段を上げて、入れる具によって順番にプラスαの値段をつけて行くのが正当な高額化の道だ。

 モリソバ1枚1,000円からが高額蕎麦屋の出発点として、其処ではいろいろな物語が付加されている。①蕎麦粉の産地を明確にする ②蕎麦粉は店で引いている。群馬県の温泉地の蕎麦屋は「石臼を手で引いている」を売り物にしていた。手打ちではなくて手引きだ。これには笑った。石臼を手で回しても電気で回しても同じだ。③蕎麦は手打ち ④ワサビは本物 

 細かな所で店主の工夫がみられるが、結局のところ、麺つゆと蕎麦に香りが有るか無いかに行き着く。つゆはカツオ風味、麺は蕎麦の実の香りを感じられるかがポイントだ。

 8/12、モリソバ1,200円の港区の蕎麦屋に入った。味は今一つであった。つゆからも麺からも風味が感じられなかった。新しい店に入るのはちょっとした挑戦である。しかし9割方はだめだ。

 業界には「蕎麦職人」と呼ばれる人たちがいる。彼らの何が職人技なのかよく分からないが、香りを醸し出す技術者であれば私は大歓迎だ。

1日5服、2週完服

 私は薬を飲まない。薬の効用を信用していないからだ。ハナから「効かないものを糞真面目に服用しても意味ない」と思っている。しかしここ2年確かに効いた薬に遭遇した。

①高輪病院でもらった1粒462円の血圧降下剤

 95-17072-120

②芝大門の漢方医からの便秘薬

 排便が週1回→日に2回

 効果が確認できれば私は几帳面に薬を飲む。ただし「お薬手帳」などはもってのほかと作っていない。

現場からアイデアをもらう

 自分の持っているやり方などは何時でも変更可能だ。より良いやり方を知ったら何の(てら)いもなくそちらに移動する。ポイントは効率UP だ。

 「自分の沽券に係わる。自分を否定することになる」などと考える余裕はない。例えば単価表、20項の単価で実際の見積りが100%できるなら20項単価表に差替える。従来の80項の単価表を廃棄する。

 特異な事態を想定して80項を使い続けるのは馬鹿だ。1つの単価を探し出すのに80項を見なければならない。目がちらつくと同時に時間を掛けて探すのが当たり前になっていては効率が悪い。

 現場で20項の単価表でお客様に多数の見積りを出している営業に聞けばいい。20項の単価で全社員が計算し始めたら人数分の効率がUPしたことになる。

 まず現場の社員に聞くことで簡単に回答を得られる。社歴・年齢は関係ない 。

このままでいい

 すべてを新しくする必要はない。見た目は悪いが機能は十二分に果たしてくれている設備がある。それにまで手を入れる必要はない。そのままで使い続ければいい。

 ヨーロッパの建物は200年使い続けているところがザラという。

 耕文社旧館は40年前、機械部品工場だった築20年の中古ビルを買ったものだ。化粧直しをして印刷工場として使い続けている。60年になるが特に不足はない。

 40代の頃、お客様の出版社の老社長に挨拶に行ったら会社案内を見て「立派な建物だな」。「奥行きがないので狭いです」と言ったら「平べったいんだな」と言われてズッコケたことがあった。老社長は20年ほど前に亡くなったが、味のある方だった。

 工場とは整理整頓が行き届いていればいいのだ。それ以上の望みはない。雨風を凌げればいいので直角長方体のスペースさえあればいくらでも使い道は応用できる。

 最近の豪華オフィスビルには反発を覚える。ジュータンが敷いてあり給湯室など余計な個室が多い。質素な雰囲気を醸し出して使い勝手のいいスペースさえあれば人々は快適に仕事ができる。

最高の焼き鳥屋「鳥竹」

 井の頭線渋谷駅改札口はす向かいにある鳥竹総本店は涙が出てくるほどの焼き鳥のプロの店である。1階は8人しか座れない。

 私はべニア板に向かって1人カウンターに座る。隙間から見るとベニヤの向こうでは料理人3人が鶏肉を切っている。包丁は研ぎに研いできたせいか長さ5センチほどの半分に減っている。包丁の減り具合で料理人の心意気が伝わってくる。

 サッポロ大瓶ビールを注文、つまみのレバーと皮の焼き鳥は2本ずつ頼んだが1本で充分だ。それほど鳥肉がでかい。豊かな気分で更にウナギの肝櫛1本、もつ煮、枝豆を追加.取り過ぎでフーフー言いながら完食、食べ過ぎた。

 鳥竹は創業64年と言っているが「俺の所は創業72年の印刷業者だ」と言ったら若い店員はポカンとしていた。

AIの迷宮を体感

 スマホかパソコンで何でもできちゃうAI。「AIと友達になる90分」セミナーに参加した。講師は栃木在住の星野ミントさん。

 例えば「大聖堂の中にいる猫の絵」を希望すると2分ほどで画面に出てくる。AIで曲を作る。動画を作り喋らせる。自由自在だ。一旦出てきた画面を修正できるが、そこからはAIとの格闘になる。

 AIに関する法律がないーというが当然だ。魑魅魍魎の物ができてくるのだ。規制の仕様がない。

 「AI、AI」と言うが、どう活用するかが問題だ。目的もなくAIにのめり込むのも無駄だ。AIの迷宮入りは中止して、適度に間を開けて研究しよう。

 兎も角恐ろしい技術が出てきたものだ。

行く価値あり日本科学未来館

 25年前、江東区有明にある未来館に行って驚いた。科学の先端部分がどれも分かり易く解説されている。「こういう説明なら誰でも分かるだろう」。分かるから面白い。

 中でも目を引いたのが「終始揺れている日本の国土」だ。大きな日本地図に極小の豆電球が埋め込まれ、大地が微動すれば青くなり、震度1以上になると赤くなる。どこかが青になり時々赤くなる。

 これを見ると日本の国土は絶えず揺れ続けており、大地は揺れているのが普通なのだ。ホトホト感心させられた。以来地震に対する見方が変わった。「地震は四六時中起きている。それが大きいか小さいかの違いだけだ。慌てることはない」。

 私は地震があるたびに未来館の大きな日本地図を思い出す。「あそこの豆電球は今、光っているだろうな」。

 科学の1歩先を説明してくれるのが日本科学未来館だ。行って損はない。