心不全の担当医に「歩行が上手く行かない。心不全と関係あるのか」と聞いたら「関係ない。心療内科に行ったらどうか」という。愕然とした。「心の病だ」と言っているのだ。頭に来た。
これからは歩行訓練で「よちよち歩きを改善する」と誓った。確かに「心不全」と診断され心のどこかに甘える気持ちがあった。甘えさえなくせばまともに歩ける。朝のタクシー出勤はやめた。電車出勤にする。
渡辺
心不全の担当医に「歩行が上手く行かない。心不全と関係あるのか」と聞いたら「関係ない。心療内科に行ったらどうか」という。愕然とした。「心の病だ」と言っているのだ。頭に来た。
これからは歩行訓練で「よちよち歩きを改善する」と誓った。確かに「心不全」と診断され心のどこかに甘える気持ちがあった。甘えさえなくせばまともに歩ける。朝のタクシー出勤はやめた。電車出勤にする。
現物と同じ色のカラー印刷物を作るにはどうしたらいいか。いつも問題にされるのはオフセット印刷機の精度であるが、これは核心を突いた解決策ではない。
私は印刷の前工程の製版技術がポイントであると思う。どんなに多くの半導体チップを内蔵して高度化された印刷機でも印刷段階では微妙な色出しは無理だ。高度なカラー印刷物を作るには、まず精巧な版をつくることだ。
そこで鍵になるのがマック画面上でやる色調補正だ。耕には都築明彦さんという色調補正の専門家がいる。都築さんが色調補正した印刷物にお客様は皆納得してくださる。
印刷機機長は自信をもって機械を回せる。高価格なインキ・UV印刷機は不要だ。20年前のオフセット機、最も安価なインキで立派な製品がマーケットに出せる。私は毎日胸の奥で都築さんに感謝している。
王耕の統一用語に「色調補正」を入れた。
6/4 文字製造販売の㈱モリサワが主催するモリサワ会(会員数185社)の総会・懇親会に参加した。60人が参加した会には都内のほか秋田、香川、福岡の各県から来た人もいた。
紙の消費量がどんどん減るなかで来た人は総じて元気だ。理由を聞いても明解な回答はない。古くからの印刷会社が多く、この会に来るとインキの匂いがしてくる。
私(76歳)より年上は3人いた。その人たちとの会話は往年の印刷産業が盛んだった「昔は良かった。昔は良かった」の繰り返しだ。そう言っているだけで全身の疲れが溶けていく気がする。私の好きな会である。
TOPPANNホールディングが現在40%弱の海外売上比率を50%に引上げるという。エチオピアにパスポートを製造・発行する工場を開設するなどアフリカ諸国への進出が順調だという。
私は何処で何を売るかが勝負とみている。出来上がった製品を先進諸国に販売する方が楽だ。何を売るかは得意分野の製品がいい。こちらは従来の主業とあまりかけ離れていなければ選択は自由だ。
私は海外となると急に肝っ玉が縮んでしまう。どうやっていいのか分からないからだ。①売れるものは何か ②売る体制をどうやって作るか ③継続して商売ができるか。
自分の情熱以外に頼るものはない。76歳の今、体力に自信が無くなってきた。歩行はヨチヨチ歩き。階段は必ず手すりに掴る。転んだらお終いだ。今マーケットで選べるのは、首都圏の掘り起こしだけだ。「ジャー、どうする」。限定された範囲内で「ジャー、どうする」を繰り返している。何よりも安全が第1だ。
2024の「アイデアで楽しく稼ごう」は実によくできたスローガンだ。商圏は首都圏、主業は印刷の延長、設備は自主保全、打つ手は社員満足の向上。これだけ並べれば結構やることは多い。提案はどこから来るかと言えば、それは社員のアイデアからである。
赤羽駅の東南に大日本印刷㈱の工場が密集している。どれもが大きな建物だが、いずれも稼働している様子はない。鎧戸が閉まったところが多い。
これは大日本本社方針が10年前「用紙印刷からの撤退」に転換して以来の結果だ。駅東側の赤羽1番街の店は夜勤明けのお客が無くなったので開店は午前9時から11時になった。
私は14時ごろ「まるます家」に行って鯉の旨煮、鯉こく、馬刺しを食べる。酒を飲まない私はチャチャと川魚料理の豪華な昼ご飯を食べて退店する。まるます家も従業員が減った。環境が変わればそれなりに体制を変えていく逞しさがある。それでも店の得意料理が川魚という特徴があるから客は逃げない。
会社の背骨が何たるかを確認しているところは強い。「王耕の背骨はスピード応対」である。
大日本は大企業特有の保有技術で精密部品の生産に主業を移して行き利益も出している。
気になるのは60近いまるます家の美人孫娘が私を避けることである。
5/28赤羽のイトーヨーカ堂で靴を物色していたら80過ぎの爺さんが4,500円のゴム底靴を手に「今の靴は安いですね」と言ってきた。「これじゃ高いですよ。私は2,000円ぐらいのしか買いませんよ」と応えた。「そうなんですか」と言って爺さんは向こうに行ってしまった。
私は安ゴム底靴で重宝している。理由は
1、私の甲高幅広の足に合う靴が多い。
2、ゴム底だから滑らない。年を取ると転ぶのが1番怖い。
3、軽い。
4、安いからいつでも捨てられる。
今はめったに革靴は履くことはない。新年会、交流会といった公の場でも安ゴム底靴だ。5/27のみずほ銀行ゴールド会員の会でも180人が参加して安ゴム底靴は私1人だった。「俺は借金ゼロだ。身なりよりもゼロの方が偉いのだ」と腹の底で思っているせいだ。
27㎝のサイズで幅を緩めて履くと快適だ。
5/28からドイツで世界最大の印刷機材展drupa2024が始まる。その予告記事を読んで私は何の感興も起きない。一切が小手先の新製品だからだ。従来機械にカバーをかけて「新製品」と銘打っている様なものばかりだ。
「あらゆる生産設備は20年前のものと同じである」と思っていれば間違いない。20年前に買った印刷機械は部品交換で新品同様の活力を回復する。印刷業とは装置産業ではない。自主保全産業である。
面白いことに9年前、私に自主保全の重要性を教えてくれた文京区の印刷専業の社長(71)が5年後に小森のUV機に買換えていた。「教えてくれたことと違うじゃないか」と笑ってしまった。耕の方が「旧いものを使い切る」点では徹底している。
部品交換は果敢にやるべきだ。部品代はせいぜい2万円程度。オフセット印刷機を丸ごと買換えると3億円かかる。こんな大きな買物をしていたらいつまでたっても借金地獄から抜け出すことはできない。
王耕は金融機関からの借入はゼロだ。高度な技術を必要とする工程は外注さんにお願いする。例えば抜き作業はかなりの熟練度を要する。王では逆立ちしても良品を作れなかった。今は墨田・台東区の抜き専業の会社さんにお願いしている。
お願いし続けるには外注さんへの「礼儀」と「少しでも外注さんのお役に立ちたい」と思うことが大事だ。
その最たるものが支払いの「20日締めの31日振込」だ。検収期間は11日。外注さんは当社に納品して11日後に現金が入金する。喜んでくださっている。だからdrupa2024に出展された機材は外注さんが「必要だ」と思えば買うだろう。
王耕には関係ない。
5/23(木)私が優秀な成績で卒業した世田谷区立等々力小のクラス会が横浜中華街で開かれた。会費5,000円で10人が集まり愉快な時間を過ごした。「折角だから」と私が1番高い紹興酒の瓶15,000円を注文したがどうも酒の量が少ない。横に倒してもなかなか出てこない。
栓が開けられてきた20年物の酒は旨かった。店には何も言わず紹興酒を飲みたい3人で空けた。
よく考えてみると陶器瓶の酒の量は見えないから分からない。店の従業員が「一寸1杯」と湯呑みで飲んだかもしれない。すでにグラスで売った後の瓶かもしれない。
私は疑い深い性格だ。再発防止策は客が栓を開けるようにすればいい。
タクシーの運転手さんの言ったことである。私の出勤はタクシー1,200円だ。品川駅から電車で来ると大崎駅から10分歩くのが面倒なためだ。
タクシーに乗るとおしゃべりな私はまず自分のことをしゃべる。「心不全だから足元がふらつく。年のせいか食べたいものがなくなってきた。最近旨いと思うのはコンビニで買ったお握りだ」。
「私は女房が持たせてくれる握り飯が1番旨い。海苔が多めに包んである。なんで握り飯はあんなに旨いのか分からない」と運転手さん。「その通り。お握りは旨い。76歳になって食べたいものが急に減ってくる。お握りに助けられている」私。
兎も角こちらが声掛けすれば運転手さんは応えてくれる。嫌なら無視してくれて結構。
会話には老若男女はない。私は誰彼構わず話し掛ける。運転手さんは最後すっきりしたような表情で「ありがとうございます」とおっしゃる。
印刷業界ダントツ会社(TDB評点76)の水上印刷さんが2022.1.1に㈱MICに社名変更した。
HPによるとM(未来)I(イノベーション)C(カンパニー)を意味しているという。売上が100億円を超えたMICさんと見比べると耕はかなり出遅れた会社である。
しかし現在、私にとってMICさんは王耕が目指す会社ではなくなってきている。理由は
1、社名は変更しない。
耕文社、王子段ボールは私たちにとって立派な暖簾だ。一旦掲げた暖簾は終生変更すべきではないと思っている。弁当配達会社が「たまごや」を名乗っているのは痛快だ。
2、主業が広告支援業に向かっている。
耕も広告代理店要素を事業の柱にしようとしたが、どうも未来像を描けない。やはり①パッケージ②シール③手提げ袋④カレンダーといった物品製造からしか主業転換は図れない。これから行くと大阪のザ・パック㈱(TDB評点66)さんの方が目指し易い会社である。主業が角底紙袋製造業、段ボール箱製造業だ。
3、MICさんはimageが柔らかい。
つかみどころがない。耕は生産商品をもっと明確に打ち出したい。
王は買収(2012.6.29)後12年目に入る。段ボール製箱業として安定してお客様を増やしている。69期で78社増やした。お客様数は892社から970社に増えた。月売上げ50万円超のお客様は2社増えた。
段ボール業界が低迷期に入っている。3年前に原紙単価を35%上げて以来需要不振が続いている。どこの段ボール会社にも注文が来ないのだ。
王は特段の設備投資をしていないから特にお金の心配はしていない。全社員がいいとこのお坊ちゃん、お嬢ちゃんのような顔をしている。
耕は4商品(パッケージ、シール、手提げ袋、カレンダー)の受注増に努めている。「急に増やせ」と言っても無理だから毎日の日銭朝会で進展状況のチェックを入れている。このチェックが全体数字を押し上げることになるだろう。「急ぐべからず」といったところだ。
前期で月200万円超の超大口お客様は1社増えて9社になった。たった1社である。やはりいいところの生まれの営業部員は駄目だ。ハングリィじゃないのだ。
5/21からの来期目標は王は鈴木崇夫さん、耕は伊野信康さんが言った最初の数字だ。私はそのまま是認した。
これで売上目標が決まったのでこれを土台に工場目標が決まれば経営計画書は完成だ。以前は経営計画書として冊子を作っていたがずいぶん簡単になったものだ。
問題は今年のスローガン「アイデアで楽しく稼ごう」がいかに加味されるかだ。アイデアによってはとんでもなく生産性がUPしたり受注が飛躍的に伸びたりする。丁と出るか半と出るか分からないところがアイデアの醍醐味だ。
王耕の目標は増収(売上増)増益(利益増)だ。目標は1つなのだから社員はその実現に向けてアイデアを出せばいい。不発に終わってもいい。件数が多く出ることが重要なのだ。
例えば忠雄大さんのプリスロのシート跳ねとび防止棒2本を外すことでタトウ生産スピードを1.5倍にしたことは見事であった。製函機メーカーの梅谷さんに忠さんが確認したところ「棒がなくても跳ねとびがなければ問題ない」というお墨付きをもらった。
このようなアイデアの積み重ねで「楽して稼ぐ」ことができる。アイデアの出しっこはゲームである。王耕社員は血と涙を出して働く必要はない。気持ちに余裕をもってゲームをしていればいい。
「推し活」とは「好き」という意味。自分な好きなキャラクターのステッカー、カード、色紙などのグッズを集めること。
今までCDやDVDのレンタルが主業だったツタヤがグッズ販売のコーナーを大々的に設けた。まるで来客がなくなったレンタル収入をカバーしようとしている。恐ろしいことである。ツタヤはここ3年利益ゼロが続いている。ほかの収入源を作っていかねばならない。
どこの業界も発生し得る危機である。どうせなら絶対無くならないテーマを決めてやっていきたい。無くならないテーマをあえてここで申し上げれば以下の3つだ。
この3つを同時にやって行きたい。
幸い現在は王耕でこぢんまりとだが3つに関連したことをやっている。3つの中でどれが伸びるかダメになるかは分からない。1点に偏ってはいけない。私はいつも3点を見ながら商売を続ける。
耕で月刊誌を取っている日本ロジスティックスシステム協会が年1回開いている各社の改善発表を初めて聞いた。大手30社が成果発表をやったが「良くなったこと」中心でもう1つ深みがなかった。
やはり私たちが聞きたいのは苦労した点である。㈱
山善がトラックからフェリー・鉄道輸送に50%切り替えたが10トントラックを集めるのが大変だったーという。これは興味深かった。
やはり話はマイナス面を織り込まなければ誰も耳を傾けてくれない。私は人と話すときは自分の失敗例から入ることにしている。
DX (デジタルトランスフォーメーション)とはデジタルテクノロジーを使用して、ビジネスプロセス・文化・顧客体験を新たに創造して、変わり続けるビジネスや市場の要求を満たすプロセスである。
品川区では盛んにDX教育に力を入れているが、いずれも初心者、ベンチャー向けの教育が中心だ。例えば経理ソフトの選び方とか私が学ぶことは少ない。
それより王耕で山村さんがパソコンを入れ替えたことの方がよっぽどDX推進になっている。これから王耕社員がやることは①全社員が分かリ易い表づくりーである。新規開拓数の多い順、アイデア提案の多い順など。
結局はアイデアに行きつく。アイデア多発の王耕であれば最もDX の進んだ会社になる。
業者が23区内20カ所で買取会を開いていた。5/13(月)私は京浜東北線大森駅駅ビルの会場で売った。24,000円で引き取ってくれた。予想以上の額だった。
燃えないごみで捨てるところだった。
最近は買取り商売が大流行だ。ブランドバッグ、金、和洋服、果てはオーデオと。古いものを買って販売するいわゆる質屋商売だ。この商売はいとも簡単に参入できるのが特徴だ。万年筆を査定したおばさんは「私はこの会社に入って1年です」と言っていた。
ゴミとなって廃棄されるものが有効利用されるのは社会的には意義のあることだ。私の引き出しの中は少し物が減った。
耕営業4課の浅井慎太郎さんが三井住友銀行様を開拓した。余りにも大きなお客様なので私の頭の中も整理できないでいる。6万円ほどのパネルの受注だがお金を払ってくださるのはまごうかたなき三井住友銀行様だ。
64年前私が中学生だったころ父・昌夫は目黒区鷹番で10坪ほどの工場で印刷業をやっていた。ある日60歳近い森さんという地味な営業が日本電気総務課から薄い文書の印刷をもらってきた。それが切っ掛けとなって日本電気コンピュータのマニュアル印刷を請負うようになった。
その後日本電気近くの港区三田に本社を移し社員は鷹番の12人から100人に増えた。その頃29歳の私は毎日新聞社でにっちもさっちもいかなくなっておりこの身を父に引き取ってもらった。
当時の教訓としては「大手のお客様は請負う仕事が異常に広がることがある」と。
今回の三井住友銀行様はどう展開するか分からないが、ビックリするような大手である。こちらのアイデア次第で面白い未来が開けるかもしれない。ダメ元でいろいろな提案はできそうだ。
5/3中学時代の友人の運転で高崎線鴻巣駅周辺を回った。利根川下流の茨城県潮来市周辺が豊かな農耕地であることは潮来CCに通っていたので知っていたが、上流の鴻巣駅周辺も平地が続く豊かな地形が広がっていた。
利根川の取水口から大量の水が流れ込み、それが3つの分水流となって平野に流れ込んでいる。物凄い水供給量だ。田畑の作物は否応なく豊かに生長する。
埼玉県は秩父の山地を除いて東側はなだらかな平地が広がる。「埼玉県は奥が深い」と言われているが、平地が広いから何でもできる。大学、住宅地。東埼玉テクノポリスなど工業団地も61カ所ある。
「王子から埼玉県の工業団地に段ボール箱受注の営業をやろう」と5年前に声掛けしたが今のところ成果ゼロだ。いずれはじわじわと工業団地にお客様を作っていくつもりだ。
茨城県も同様だがすべての根源は利根川にある。大河が作り上げた平野は豊かである。人々はその豊かさを享受して生活している。茨城・埼玉・千葉県の人々は仕合せである。この3県の会社に段ボール営業を掛けられる私も仕合せ者である。
王製函課の忠雄大さんがタトウ式段ボール箱の生産スピードを1.5倍にした。プリスロで毎分90枚作っていたものを130枚にしたのだ。シート跳ね上げ防止バーを外したことで一気にスピードが上がった。バーを外しても安全性に問題はなかったという。
タトウ式とは外側から内側に包み込む形状の段ボール箱だ。メール便で最も価格が安い形状で、王製函機は一気通貫でタトウ式を作れるのが特徴だった。最も一般的なA式段ボール箱製造と同じ130枚/分のスピードになったのだ。
大変な効率UPである。忠さんは「シート流し込みの山室さんと後工程のフォルダーグロアーの茂田さんと藤井さんが忙しくなってしまう」と心配していた。私は「あんな連中なんか放っておけ」といった。
忠さんのアイデアで王体質は更に強化された。
ホールディング制に移行する大手が増えている。私はホールディングになった会社を信用しない。本業が不明確になるからだ。
グループトップはホールディングで子会社の数多くの業種を束ねて統率できるからこんな便利な組織体はない。
しかしホールディングにぶら下がる会社は本業が何であるかがぼやけてくる。高じて単体で儲けなければいけないものがホールディング内で利益の移動を始めたらもう末期症状だ。
社員が自社が儲かっているのかが分からなくなってしまう。1トップの都合で全体がぼやけてしまう恐ろしい麻薬なのだ。大手には事業部制をとって業種別に分けるところもあるが生ぬるい。やはり別会社にする方がはっきり分けられる。
最近の専門店が売上を伸ばしているのは本業1つに力を集中しているからである。どんな波が来ようとも「単体で乗り切っていく」という社員の心構えが1番のエネルギーになる。
なによりも重要なのは単体の決算書が次のPLAN-DO-CHECKの資料として使えることだ。
文京区のシビックホールで5/2(木)開かれたバラライカ演奏会に行った。目黒駅近くに新しくオープンしたロシア料理店にチラシが置かれていたので1枚持ってきた。ロシア料理店の料理はさほど旨くなかった。
ロシアの民族楽器であるバラライカは繊細な音は出るが音は大きくない。よく聞こえない。手首を細かく振る動作の割には音が出ない。
会場には知った顔は1人も居ない。新しい分野のグループの人達だ。こういう未知の集団の中でよそ者として無表情に座っているのも快感だ。
ゴールデンウイークでやることのない時の時間つぶしの音楽会だった。
うな重を食べて1番合う漬物が奈良漬けである。厚く切った奈良漬けが4枚ほど添えてあるとかば焼きは一層味が引き立つ。
近鉄奈良駅からJR奈良駅につながる商店街は5軒に1軒は奈良漬けを販売している。瓜(うり)を半分に切った形のいい大きな奈良漬けだと1つ5,000円はする。
徳川家康は大坂夏の陣で献上された奈良漬けをいたく気に入った。江戸幕府では奈良漬けだけの御用商人がいた。
奈良県民はどうして異常に奈良漬けを好むのか分からないが、発酵食品としては塩分少なめの健康にいい伝統漬物だ。これが奈良以外の地域では販売量は落ちる。もったいない話である。
東海地方の酒店では灘の「沢の鶴酒造」の作った奈良漬けを仕入れている。蔵の酒粕有効利用だ。どこの産でもいい。奈良漬けは私にとって欠かせない食材である。
野地薫契約社員(60)と製函課2アルバイトとの関係が見ていて微笑ましい。
佐藤文昭さん(69)は「出勤するのが楽しい」。長堀雄一さん(72)は「ミニグルアーは忙しかった」とおっしゃる。野地さんは「不良が出ないように私が検査している。スピードを上げてもらいたい」と手を緩めない。
野地さんが1人で製函課手加工をやっていたときは効率が上がらずてんてこ舞いだった。お2人が入社され手加工スピードは4倍になった。今まで2時間かかっていたミニグル手貼りが30分で完了するようになった。野地グループは「何でも御座れ」の空気になった。
しかし「良品を作りたい」という野地さんの厳しい姿勢に変わりはない。お2人も上司である野地さんの意を汲んで努力してくださっている。
私は毎日3人の伝言板を対比して読むのが楽しみだ。
反対に%が1番多いのが京成だ。鉄道収入は安定収入として確保しつつ他分野の収入を増やすのが甲斐性というものだ。その点京成は芸がない。最近はディズニーランド株の放出の話まで出ている。
基幹交通を握っている強味から土地開発、店舗、エンタメと生活全般に収入源を増やしていくのが鉄道会社の甲斐性だ。東急は渋谷エリアの開発、新宿歌舞伎町に巨大エンタメビルを作った。
松竹は売上げの30%超を歌舞伎興行で占めると×としている。他分野で売上を増やすべきというのが松竹社の方針だからだ。でもなかなか増えない。
王耕にしても耕はオフセット印刷からの脱却、王は超大量製箱への移行があるべき姿だ。ではどうするべきなのか。現実的課題として正面から取り組む価値がある。
だからと言って眠らずに一晩中考える必要はない。アイデアで勝負だ。ふとした思いつきから壮大な売上品目を形成することは可能だ。例えば①奇抜なデザイン力②見本の高品質化ーを目指すのも面白い。社会の先端を行く意外性あるデザイン、製品と見間違うほどの豪華な見本をいとも簡単にお客様に提出する耕生産部―は実現不可能な話ではない。
伝言板の実績数字記入欄がいつの間にか前日だけの数字になっている。単日の売上を記入して日銭達成・未達を書いても傾向が分からない。
必要なのは①塁目標②塁実績③前年数字-である。王配送、耕管理課がその悪い例だ。故意に①-③を外しているのは「自らの現実の姿を見まい」とする目隠し動作である。
実績数字記入欄のフォーマットは本日(4/25)中に更新させる。
4/24(水)の伝言板によると小林宗一検査者(63)が古田菜月デザイナーの作品を検査して「技術がかなり向上した」と評価していた。
小林さんに聞くと「古田さんのお客様赤字の修正ミスがなくなった。この半年間修正ミスゼロだ。自分で検査しているせいだろう」。
小林さんの1節を読んで私はとても嬉しかった。先輩社員がつい言葉にした気持ちは貴重だ。
ビジネス生活で最後に残るものは技術だ。技術の積み上げによってその人は次のステージに行く。ものの見方がガラリと変わってくる。本人が1番その快感に浸れる。
4/23アジア調査会の講演を聞く前、毎日新聞社B1の飲食フロアーを歩いた。ここは50年前、整理本部に勤務中、夕に仕事に入る前先輩記者達と連日食事をしたところだ。
整理とは来た記事に見出しを付け1頁にレイアウトする仕事だ。当時まともに記事が書けなかった私は整理に異動になって整理でも上手くいかず悶々としていた。その苦しい時期に通った食堂街だ。
自律神経失調症気味だった私は2年半整理本部に居て29歳で毎日を退職し親のやっている印刷会社・㈱耕文社にもぐりこんだ。
47年後、私は76歳。王耕は借入ゼロ。自身、経営のアイデアは次々に湧いてくる仕合せな日々を送っている。この日ニュートーキョーで食べたカレーは千切りのキャベツが沢山乗って旨かった。
4/16(火)静岡市市民ホールの徳川家臣団大会の講演会場から宴会場の浮月楼に行く途中、歩道で後ろに倒れてしまった。浮月楼は徳川慶喜15代将軍の屋敷跡の料亭。
血だらけになり救急車で静岡赤十字病院に運ばれ後頭部を1か所縫ってもらった。頭は包帯で巻かれ白いネット帽をかぶらされた。このため大会の宴会には欠席。残念なことをした。
白いネット帽は傍から見ると目立つが、被っている本人はさして気にならない。平気で街中をうろうろできる。
今回の教訓=フラフラになったら路上にへたり込むーである。
無理して立っていようとしてバタンと倒れるのは危険だ。路上に寝てしまってもよい。まずしゃがんで道路に手をつき安全に倒れるようにする。
転んで6日後の4/22(月)第三北品川病院で抜糸してもらった。ようやく頭を洗えた。
海上自衛隊のヘリが鳥島沖の海上で衝突した。潜水艦探知のためとはいえ2機が同じ高度で飛べば衝突の危険は100倍に達する。
例えば複数機で行動するときは各機の飛行高度を決めて探索することはなかったのか。高度差を50㍍保ってもいい。いくら自衛隊とはいえ自機の安全が最優先されるべきだ。安全飛行の前提でこそ防衛活動を行える。
私の性癖からつい再発防止策を考えてしまう。事故防止のための飛行訓練であったはずだ。
私は23歳の時、神奈川県山北の水害に取材に行った。行きは毎日新聞横浜支局の古い日産セドリックで行ったが帰りは自衛隊のヘリコプターで街中まで送ってもらった。初めてのヘリ乗機で余りに大きい左右の傾きと高度の上下移動に必死に機にしがみついていた記憶がある。
「ヘリコプターとはこんなに自由に空を飛べるものか」と驚いたものだ。ソナー探知であれば高度を保って安定的に飛行するのが訓練ではないか。なにも2機が同じ高度で飛ぶ必要はない。危ない。
強くなった日本製鉄が注目されている。橋本英二前社長のやった①高炉削減、②高品質鉄鋼の値上げーが大幅な損益改善になった。利益を確保できると次のことに手を出し始めた。USスチールの買収である。
歴代社長は①外国企業との提携②社内空気の改善ーなどやったと言っているが、どれもピント外れだ。社の損益の改善だけをやればいい。利益さえ出れば次への方針も生まれてくる。
橋本前社長はピントの合った目標に向かって1つ1つクリアーしていった。多くのことをやる必要はない。利益の出る体制さえ作ればいいのである。
印刷業界各社の情報盛り沢山の月刊誌を見ていつも思うことだ。
ポイントは①直請け ②下請けかーである。99%の業者さんが②下請けで売上増を目指している。これは利益増に結び付かない。加工単価が発注者さんに握られているからだ。
言われた単価で受注しても利益は出ない。「当社の単価は○○円です。それでお願いいたします」と言って通らなければ撤退すればいい。
ここで改めて①直請け ②下請けーの定義をする。
①直請け=単価決定権が請負業者にある。
②下請け= 〃 発注者にある。
受注体制を②から①に変更しなければ利益出る会社は作れない。
驚いた。王子段ボール㈱の受取手形は社内金庫に2枚(①額面26万円、落ち日4/30 ②18.7万円、4/30
)になってしまった。2012年王子買収時は80%が手形回収であった。余りの良い方向への進展につい頬が綻(ほころ)んでしまう。
「段ボール箱なんざ現金で買うものだ」とうそぶいている私だが、実際に前金で買ってくださるお客様は神様だ。
王は前金のお客様が927社中172社ある。実に18.5%のお客様が前金で段ボール箱を買ってくださっている。
耕のお客様895社のうち前金は4%の36社だ。この差は王の方が与信管理が進んでいるということだ。
100万円売上たら100万円回収するのが商売の鉄則だ。鉄則が王の方が進んでいる。その分私は枕を高くして寝られる。
午前5時過ぎ五反田マルエツで売れ残り3割引き菓子パンと牛乳を買って会社で食べるのが私の朝食である。
五反田で早朝開いているスーパーはマルエツぐらいで週2回4,000円ほど買い物をしてきた。
ポイントは1年経つたびに消えていくと初めて知った。年で100回買物をしたとして年20万円遣っていた。20万円×5年=100万円のポイント未使用だった。
「ポイントなんか問題にしていない」と偉ぶっていたのがいけなかった。「大変無駄なことをした」と反省した。気づいたら吉日だ。これからは小まめにポイントを使うことにした。
日経MJ(4/12)によると川崎、横須賀に店舗を持つ百貨店さいか屋が健康食品大手AFCに買収され3年目に黒字化した。売上は200億円→50億円に下がったが2024予測では10億円近い黒字を計上できる。
浅山忠彦AFG会長(82)の口癖は「1等地にあって顧客基盤があるから儲からない訳がない」という。
私が毎日新聞に入って3年目26歳の時に神奈川県立横須賀高校の連載をやった。進学校だった横校の卒業生に岡本伝之助(1896-1982)元さいか屋2代目社長がおり、葉山のご自宅に伺った。
広い応接間、和服姿で現れた岡本さんは物静かな紳士であった。まるで別世界に迷い込んだような気分になり私の取材も上滑り気味だった。後日自宅に岡本さんから電話が入り「当時の記憶が違っていた。私は応援をしていただけだ。主役ではない」と横校でやった催しの訂正連絡が入ったのには感激した。
横須賀、川崎に行くたびにさいか屋ビルを見上げながら「頑張れ、立ち直れ」と心で叫んできた。どんな形であれさいか屋の看板で黒字化したことはとてつもなく嬉しいことだ。
印刷業者の減少が続いている。かつての「仕事の奪い合い」よりも「やる所がないから請けてくれ」といった話を耳にするようになった。ありがたいご時世になったものだ。
印刷発注担当者様の使用業者数が限定されてきたことで王耕営業は多少気持ちに余裕をもってお客様に応対できるようになった。大日本印刷と凸版がオフセット印刷から大幅に身を引いたことが大きい。
ただし王耕最大の特徴「スピード応対」はいささかも変更なしである。
福田さん担当のシャルマン様発注のプラスチック段ボールは10色あるうちの3色で作ることが決まった。お客様の選定である。この通称「プラ段」は栃木県の外注さんの大橋紙器さんに丸投げだが王の立派な営業品目になりつつある。
環境は王耕にプラスに動いているが、王耕社員は決して手を緩めてはいけない。「これでもか これでもか」とスピード応対に磨きをかけていかなければいけない。
私が毎日新聞社を退職したのが1977年8月31日。当時仕事が上手くいっていなかった私は父親のやっている印刷会社㈱耕文社に拾ってもらい新規開拓の飛び込み営業をやっていた。
新聞社の先輩から「アジア調査会が新しい印刷会社を探している」という連絡をもらった。1も2もなく手を挙げて「大変名誉なこと」としてお請けした。以来47年。この間時報を読むことはなかった。最近になってにわかに論文に興味を持ち出した。面白い。
知っている記者から教わったニュースソース(情報源)を加味しつつ読むと論文が躍動しているように思えてくる。論文は発言と違って責任を伴う。書かれたことは検証しやすくいつまでも残る。筆者が責任を持った文章は重みがある。
翻って王耕の伝言板は書き放題、書き得の欄である。特に内容に責任追及されることもない。社員の文章作成能力は確実に上がっている。これは嬉しい成果だ。
一方、アジア時報は専門家の論文集だ。重みのある月刊誌の編集・印刷をさせてもらっている。やっぱり名誉ある仕事である。
耕で菊全判4色オフセット印刷機2台のうち1台を売却する計画が進んでいた。これに対し売却は半裁機にした方がいいという案が出てきた。それぞれには理由があって話を聞くだけでためになった。
アイデアとは1発勝負ではない。反対意見も出て、練りに練った結論が出れば大成功だ。
問題は最初のアイデアが出るかどうかなのだ。この場合耕にある3台の4色オフセット印刷機のうち1台を減らすーというのが最初のアイデアであった。「そういう手もあったのか」と思わせるアイデアであれば十分に価値がある。
最終目的は毎月大赤字の印刷課の利益出しだ。アイデアの決定を1週内でやれれば合格である。
役員会に10人ほどの役員でない人の出席をお願いしている。これは会社に不満・提案を持った人が出席して思いのたけを発言してもらうためのものだ。
4/5(金)新任課長の前田猛さんが出席して「私は係係長(職位手当1万円)だったが課長(職位手当5万円プラス管理職手当3万円)に昇進して7万円昇給すると思っていたら3万円しか上がらなかった。これはどういうことか」と詰問があった。これは上司の澤本工場長の感違いですぐ修正することになった。
このように社員の不満が噴出する場になればいい。不満が表に出る場は大事だ。その場で解決できる。
そこで重要なのが議事録に残すことだ。「解決したから」と言って議事録から外してしまうと痕跡が残らない。1カ月経つと「会社の不備の実録」が忘れ去られて行く。これでは役員会を開いた意味が無くなってしまう。
私にとって役員会が突拍子のない提案・意見の出る場になればますます価値ある会議になっていく。
食べたいものが無くなっている昨今だが、「冷や奴を食べたい」と思いながら帰宅することが多い。スーパーで買った小分けした豆腐に醤油をかけて食べると大豆の香りが立ち上ってきて一層食欲を引き立てる。絹漉でも木綿でもどちらでもいい。調理の手間はゼロ。噛んだ時の感触がいい。
更にもずく酢のパックを開けて水を飲むように流し込む。酢の香りがいい。胸が下りる思いがする。
食べていると止まらなくなる。冷や奴3パック、もずく酢4パックと流し込む。旨いと思う。たった2つだけだが食べたいものができたのは生活に張りができた。
商売の道筋には①安値大量販売 ②適正価格販売ーの2つがある。この場合の正しい道は②である。②で売るにはお客様に納得してもらわないと在庫の山になってしまう。
プリントパック社さんが名刺100枚480円で販売してそれがどれほどの利益につながるか。100人に売ったとして480円×100人=48,000円。これでは利益は出ない。
安値販売は続かないーの言葉に帰るべきだ。少しずつ価格UP にもっていく 努力が必要だ。安値大量販売の1番悪い点は社員が疲れ果ててしまうことだ。購買者も480円にはこだわらないだろう。100枚=1,000円でもいいと思っている人も多いかもしれない。
なにも自分から安値を言い出して自分を縛る必要はない。
方策は
に力を入れるべきだ。
ニデック(旧日本電産)子会社が型600個を10年外注保管させている問題は発注者側が「自分が改善する」という強い意思がないと進展しない。
耕文社が外注さんに保管をお願いしている型は6社で、1社当たり254―32個だ。うち1社は「近々廃業する」という。戻された型を見て担当課員は「要らない型が多いのには驚いた」という。要するに外注さんの型保管には全く無関心だった。
改善策は2年に1回、期日を決めて型を引揚げて不要な型は管理課員が廃棄、使う型だけ外注さんに戻すーことにした。少しでも外注さんのお役に立つことであれば実行する意味がある。
気温は14度。天気は小雨模様で春の嵐。股引を穿かずに出勤した。
小さな問題を3つ抱えている。①集まりの会を退会したらそこの社長が「1ヶ月分3万円追加支払いしろ」と言ってきた。②大利根CCの支配人をクビにする。③日程を記入した手帳を紛失した。
いずれも適切な時間をかけて1つずつ完了していけばいい。
ニデック(旧日本電産)の子会社が外注に型の保管を600件もさせていたことで公取委が改善の勧告をした。
大量の型を保管するだけで結構なコストがかかる。この手の問題は発注側の配慮で如何様にもなる。
子ニデックの求める保管期間は10年だったというが、王が型抜き外注さんに型保管をお願いしている期限は2年だ。2年間リピート発注がなければ外注さんは「型を勝手に廃棄できる」という取り決めだ。これで行けば保管型はそれほど増えない。外注さんも我慢できる量だ。
「何をすれば外注さんのためになるか」を両社のテーブルに上げることが大事だ。発注側の小さな決定で外注さんの大きな負担を無くすことができる。
発注者も自分で決定できる改善策で外注さんに喜んでもらえば大きな仕事のやりがいになる。
以上の動作をやることで探すのが簡単な完璧保存ができる。ポイントは①担当名②下版日を大きく大胆に書込みする。③資料の束をホッチキスで止める④下版日順に重ねるーである。
皆さんは資料を汚すのを嫌がる。事実は反対である。①②を大胆にやればやるほど資料が書込みだらけになり必要な資料は見つけ易くなる。とんでもなく効率UPする。
探すだけでウンザリしていたものが余りにも早く見つけることができるので「すぐ見つかるだろう」と下版日順のとじ込みを取り出すのが楽しくなる。
「袋に入れて大事に保管」は最悪である。見た目が奇麗なだけで「中が何の資料か」が分からないように本人がしているのだ。最初の表紙の作業指示書に赤マッジックで①担当名②下版日が書いてあれば必要資料の一発発見である。
社員採用にばかり気が行っていた王がアルバイトを増やして内製のキャパを拡大することに方向転換した。
13年前の買収以来1日の上限製函平米数は5万㎡を目標にしてきたが、2024年2月の内製平米は4万㎡を超えた日があった。このまま5万㎡生産を目指すと「製函課員は血を吐いて倒れることになりそう」との観測が飛び出し急遽アルバイトで生産力増強を図ることにした。
市村社長ご夫妻が王を経営していた頃はチョコレートのアッセンブルでおばさんアルバイトが15人ほどいて、奥さんが差配していた。当時の労働体制の再現である。
基幹設備は変えないで設備の周りの労働力を増強することで1日当たりの生産高を増やしていく。1日の上限製函平米数5万㎡目標は変えない。これからは如何に楽に5万㎡超えの日数を増やしていくかである。
横綱がいなくてもいい。若手力士が台頭してくる場所は胸膨らむ思いで見ている。人の良さそうな顔より油断ならない顔つきがいい。若隆景の周りの人間すべてに恨みを持っているような目つきがいい。
私は野球が嫌いだ。理由は選手の年棒が高すぎるからだ。熱狂的野球ファンは「選手としてやっていけるのは短い期間だから短期間の高額年棒は仕方ない」とおっしゃるがそれはどのスポーツも同じだ。限られた収入で節約しながら生活するスポーツ選手がいてもいい。
母・登喜の実践女学校の同級生が元大関の美男力士・名寄岩にお嫁に行った。「なんであんな人のところに」と皆で話したという。
私がたまに出席する錦戸部屋(元水戸泉)の祝勝会ではオペラ歌手の親方夫人がサラ・ブライトマンのタイム-セイ・グッドバイを歌い、その見事さに感心したものだ。力士には美人がお嫁に来る。相撲界が華やかになっていい。
耕営業部員11人のうち3人が4月度初日の3/21に売上見込みを達成した。このような大量人数の早期達成は初めてだ。見込み達成者は残り30日海外でも温泉にでも行ってのんびり過ごしてもらいたい。
早期達成者は引き出しの中の売上材料が多いのだ。仕事を発注してくださるかどうかはお客様の都合。仕事のカードが引き出しにいっぱいあれば、いずれかの仕事が発注される。それにスピード応対すればお客様は喜んでくださる。
全社共有にある「売上見込み表」を私は毎朝真っ先に開く。競馬を見ているようで面白い。抜きつ抜かれつ。まさにゲームである。仕事はゲーム感覚でやってもらいたい。
例えば制作課グラフィクG員が「このページのレイアウトUPは前回50分かかった。今回は40分でやろう」。39分で終われば勝ち。45分掛かったら負けだ。てな具合だ。
「印刷業とは装置産業だと思っていた」と言う大阪の印刷会社社長のメールからヒントを得た。オフセット印刷機を買換える気が全くない耕文社の社内報を見ての大阪社長の感想だ。
「それでは耕は何産業なのか」私は自問してみた。そこで思い付いたのが「自主保全産業」である。自主保全で装置を最善の状態にしておけば良品を生産できる→お客様は満足してくださるーという図式だ。
数千円の部品交換で16年前に購入したオフセット印刷機3台は滑らかに動き、新機と比べ遜色のない刷本を排出する。素晴らしい光景である。その結果金融機関からの借入はゼロになった。
毎月利益が出た分、王耕の当座預金が積み上がっている。「いくら当座が増えたからと言って運用しようと思うな。会社の金は金利ゼロの当座において置け。それが1番健全だ」と西沢良一会計士はおっしゃる。
185年動いている活版印刷機
私がいつも思い浮かべるのは185年動いているドイツの活版印刷機である。1枚ずつ印刷する古典的印刷機だが活字がヘタっていなければクッキリと立派な書面印刷ができる。185年良品を生産できるのは機長の自主保全の結果である。
王耕HP(ホームページ)のトップに企業情報と並んで財務データ(毎月更新)のページを入れた。強調したいのは①借入ゼロ②自己資本比率の改善の進み具合―だ。見る人が見れば分かる項目だから学生にも見てもらいたい。
会社の行き着く先は財務データという形で表現される。それが良いか悪いかは商売している人には大体分かる。簡単に言えば「資金が効率よく回っている会社か」判断されるわけだ。
社長がロールスロイスに乗っていようが、自転車通勤かは問題ではない。貸借対照表の負債の部にすべてが表現される。自己資本比率20%は欲しい。5%でロールスロイス通勤している社長がいたらこれは「単なる阿呆」である。
負債の部から「王耕は王道を歩きながら儲けている会社」と判断されたらとても名誉なことである。
王耕のパソコン総入れ替えに便乗して私の個人所有のものも担当の山村さんに新機種にしてもらった。
3/14 ケ-ブルテレビと通信を一括管理しているJcomの技術者が自宅に来てデータ移行した。技術者が帰った後、①個人と②会社のメールを開くマークがデスクトップにないのに気づき「戻ってやってくれ」と電話した。「戻れない規則になっている」とか言われて結局はJcomとリモートで回復することになった。
やってみると便利だ。リモート先の担当者は回復後リモートに繋ぐマークをデスクトップに入れてくれることまでしてくれた。これで分からないことは今後すべてリモートで解決できる。ありがたい。技術者が引き返して回復するよりもっと大きな成果を得ることができた。
世の中大体こんなものである。粘りに粘って解決に漕ぎつければ予想もしなかった成果にたどり着くことができる。途中腹の立つことも多いが「最後には大きな成果を手にすることができる」と思い込むことが大事である。
5つのうち1つ得意技を持っていればいい。例えば印刷機の自主保全。これ1つを強調して勤務するのは可である。本人が「自主保全は私に任せてくれ」と公言して自主保全を着々と進めてくれたら周りの人は助かる。自主保全で派生的に出てくる問題を解決してくれれば周りは感謝する。
手順は次の通り
1、自信がなくとも「この問題の専門家になってみせる」と公言する。
2、1点集中で修練を重ねる。
3、専門の周辺の問題が発生したら自ら進んで私見を述べ、担当すべき業務を請負う。
4、担当すべき業務の周りの地固めをしていく。
多くの業務の熟達者になる必要はない。「1点突破で穴をこじ開けていくつもり」に価値がある。
例年通り①社内報②ゆうLuckペン(毎日新聞退職者作文集)を20人に送った。今回は「王耕借金ゼロ」の記事に異様に反応してくれた。皆「凄い」「素晴らしい」とおっしゃってくれる。こちらもそこが狙い目だった。誰でも「借金」という言葉には過大に反応する。皆さんの苦労の種なのだろう。
ある印刷会社社長は「印刷業は装置産業と思っていた」という。「とんでもない。印刷業とは自主保全産業ですよ」と言いたい。
基幹設備はそう進歩するものではない。例えばオンデマンド印刷機。メーカーの宣伝文句に乗ってはいけない。ちょっと化粧を厚くしただけなのに「革新的前進」などと思い込んだらメーカーのカモである。
私はことあるごとに「85年使っている活版印刷機」の写真を思い出す。活版機は磨き抜かれ、鉄の芯は黒光りしていた。堂々たる現役の印刷機であった。
耕にはメーカーに騙されやすい社員が一杯いる。私はそこに目を光らせる。
毎月とっているラベル新聞に設備増強のストーリィが載っていた。お客様から「抜き加工は非常に難しいのでお宅で請負ってほしい」との話があり、その朗報を喜んだ事業主は早速高性能の抜き機を買ったーという。話はそこまでだが1番多い設備投資きっかけである。
この手の話は王子段ボールでもあった。「抜きを内製化すれば売上は増えるだろう」という予測をもとに1千万円で中古の抜き機を買った。ところが操作が難しくて加工できない。誰がやっても抜き機は稼働しなかった。結局抜き機は700万円で売却した。散々であった。
抜き加工の最終的解決策は「抜きは難しい加工だ。専門にやってくれる外注さんにお願いする」だった。現在、技術のある外注さんが3社ある。請けてくれるところに発注者がお願いする」というサイクルが順調に動いている。
王子が外注さんを使えるのは受注が増えているからだ。また王は「抜きの仕事はお宅で全部やってほしい」という頼み方はしない。1点1点の仕事で見積りをお願いするーというやり方だ。
変な約束をしてしまうとお互いが縛られてしまう。
私のマンションは64年前の東京オリンピックの時1960に建てられたものだ。その後広いバルコニーに各戸で勝手に3畳間を増築した。その中古マンションを私が34年前に購入した。ここにきてその違法増築部分を撤去することになり3/8 工事が始まった。
建設会社は「不要なものは出してくれれば一緒に捨てる」と言ってくれるので喜んで出した。使っていない座布団、古い靴、溜まった本など。不要物がほとんど断捨離された。
私の居住空間は3畳間分減ったが、ゴミがなくなったため10畳ほど空間が増えたような印象だ。ありがたいことだ。
撤去工事は1か月続く。「その間気が付いた不要物をその都度出していけばいい」と業者は言ってくれている。利用可能空間はさらに2畳分ほど増えるだろう。まさに76歳にして発生した珍事である。
愛知県で水性グラビア印刷で菓子袋を印刷していた会社が安価な油性グラビア印刷に負けて倒産した。①原価②鮮明度③印刷操作性ーから見て最適の基幹設備にしないと競争に負けてしまう。
王耕の売上比でみる印刷法は次の通り
1、王=フレキソ印刷100%
2、耕=①オフセット印刷70% ②オンデマンド印刷30%
耕の①②は②が押し気味で進行している。「基幹生産設備は何で決まるか」と言えば、それはマーケットの大きさで決まる。肩に力を入れず現実を眺めていればいい。
確かに保険で作った入れ歯よりも口内の上顎に吸い付いているようで噛みやすい。日中は嵌めたままでも不都合はないが寝るときは外している。まだ慣れていない。
ポイントは食事が美味しくなるかだが、まだ美味しく食べられている状態ではない。
私に与えられた道具はこの入れ歯だけだ。十二分に使っていくつもりである。入れ歯に慣れるだけだ。
プリンターと②TDB(帝国データバンク)である。この2か所がPCと繋がらないと私は羽をもがれた鳥である。
1、ガンガンプリントアウトして私の考えを発信する。
2、費用を惜しまず安直にTDB評点資料を出して取引先与信管理する。
私の業務の両輪である。この2点を抑えておけば自信をもってことを進められる。
王子のPCはデスクトップだ。初めての大きな画面は新鮮だ。
戸越の平和坂商店街の菅原歯科で製作中だった。埼玉県上尾市から来た著名な歯科技工士(82)の手による入れ歯だ。
従来と違うのは①保険診療ではない。②請求額は92万円。③金属で薄く作ってあり上顎にピッタリ装着されている。④「1日中つけておくように」というアドバイスだった。
厚肉の保険で作った入れ歯はどうも食べにくい。面倒だから入れ歯を着けないで食事をしていた。うまく噛めない。さっぱりご飯がおいしくない。老人が食事を楽しめなくなったら終わりだ。
いよいよ切羽詰まって自由診療で作ることにした。「1週間で合っているか判断できる。3月末までに振込をお願いします」と言う。振込先はなぜか みずほ銀行五反田支店。
インプラント3本入れた老女は400万円請求されたという。いずれにせよ歯は大事だ。
3/1に入ったPCが私のだけがプリンターに繋がらなくて困っていた。3/4朝システム管理者の山村さんが繋げてくれた。
急に手足が自由になった気がした。入力→プリントができるようになっただけだが「色々なことができる」感覚になった。
プラスαのことは順次追加して皆さんにお知らせしていけばいい。例えば「新と旧PCのちがいはなにか」とか。
システムはとても重要なテーマだ。深堀して私のテーマ設定を通じて王耕社員のシステムへの理解を深めたい。
基本的考え方は「その人が集計したものはその人が発表する」である。上司からの指示で集計・表づくりしたら結果数字は上司が発表するーでは救いがない。今後は「製作者が発表する」に変更する。
これまでの反省は「良きに計らえ」上司を認めてきたことだ。「(部下に)良きに計らえ」だから結果に興味を持たない。発表はおざなりになる。熱は入らない。良い面は何もない。
データ作りから発表まで製作者に一連の責任を持ってもらえれば聞く方もその意欲を感じることができるだろう。
その第1弾が集計者による報奨金の手交である。
12年前の王買収当初、私は「王の製函能力は50,000㎡/日」と言っていた。それが2/27には40,000㎡/日のシート発注になり山室課長は「すべて内製する」という。50,000㎡/日生産に肉薄してきた。
製函課の生産能力増加ぶりは大したものである。製函機に少しずつ手を加え、恐ろしく効率のいい設備に変容させてきた。大して費用は掛かっていない。こんなところに製造業に携わる者の醍醐味がある。
恐らくこれからの製函機は①不要な部分は削ぎ落とされ②必要な鉄芯は強化され③油は十二分に注ぎ足され④音も小さく軽快に回転して行くだろう。6年前に購入した同じ製函機である。
工場面積は変わりなく驚くほどの生産性UPを見せてくれることになる。
段ボール箱需要は将来もそう変わるものではない。マーケットは着実に増えて行く。必要となるのは納期短縮である。今の仕掛時間の半分、さらにその半分のシステムを作って行く必要はあるだろう。
実現するのは王社員のアイデアである。
卓越社員の寺岡隆造さんが2/28 FSCマークを取得した。これまで他社のマークを拝借してFSC製品を作ってきたのがこれからは耕文社の資格でマーケットにだせる。
拝借費用として年400~900万円を有資格会社さんに支払ってきた。この分がゼロになると同時に耕は正々堂々たるFSC印刷会社として市場競争に参入できる。
これまで複雑な手続きを我慢強く実行して取得にまで漕ぎ着けた寺岡さんの功績である。
前回耕のFSCマークが失効したのは製造したFSC製品の報告を本部に怠っていたためである。本部への報告さえ100%やっていればマークの継続使用ができる。
戸越の歯医者に行くため耕自転車を使った。「タイヤの空気は入っていないだろうから」と思い大崎駅の区駐輪場の自動注入器で入れようと入口まで行ったら前後のタイヤは十二分にパンパンだ。誰かさんが入れて置いてくれたのだ。
おかげで歯医者―戸越で買い物をできた。空気の入っていない自転車に乗るほど虚しいものはない。
念のため青自転車の他の茶自転車もタイヤを見た。こちらもパンパンだ。誰かさんが空気を入れて置いてくれたのだ。感謝。
公共の乗り物の整備が出来ているのはさすが耕社員だ。
2月の王売上は前年比6%減と惨憺たるものであった。これは角川様の仕事がレンゴーに流れた結果である。取ったり取られたりは商売の世界では普通の出来事である。
この中で製函課が売上目標772万円に対して798万円を売上げてくれた。「目標達成である」。これは意外だった。普通であれば「仕事が来なければ機械は動かない」と言うのが製函課課長の言い訳である。
山室課長の発言では「幡野さんとの打ち合わせを密にやった」。その結果外注丸投げ予定分を内製に引き戻すことができた。
ひたすら効率UPを目指していれば利益を外に逃すことはない。内製化も大した苦労もないまま気軽に実行できる。それが今の製函課だ。
松江市のタニタ㈱だ。日本の僻地で62年製本業、51年間シール印刷業をやってきたいわゆる「しぶとい会社」だ。ラベル新聞(2/15)に紹介されているのを見て「何か特徴があるはずだ」と思い読み込んだ。
結論から言えば、エプソン社の「SurePressL-4033AW」を購入したことでラベル印刷の将来生産に見通しがついたようだ。ラベル専門印刷をPRしている会社ではオフセット間欠機、ラベル輪転機が基幹設備だが次のデジタル設備の見通しがついていると強い。エプソン社のデジタル機を想定しながら次の工場を形作って行けばいいのだ。
耕もオフセット印刷機1本でやって行く気はない。オンデマンド印刷機の印刷需要がどれだけ増えるか様子を見ているところだ。どちらに転んでもいい。マーケットが拡大する設備を増強して行けばいいだけだ。
帝国劇場のB2に「宮崎ステーキハウス霧峰」と言うステーキ店がある。ここで食べたカレーライスが忘れられない。しっかりデミグラスソースを作っているのとついているスープの味がいい。
昼にカレーを頼もうとすると「売り切れです」と言われ続けている。
若い店員は「この店の売れ筋は①カレー②ハンバーグ③ステーキ―だという。「日本人はステーキよりもハンバーグが好きだ。カレーは圧倒的に売れる」「だったら注文の多い順に作る量を決め直せばいい」と言ったら「うちはステーキ店なのでそうはいかない」と。「頭が固いんだよ。カレーを増やしたら客の滞在時間は減るし儲かるぞ。簡単なことだ」。
何も店名を変える必要は無い。同じ名前でカレーの売上を10倍にすればいい。
即断即決の風土がない。折角霧峰の調理技術があるのに利益に結びつけられないでいる。王耕では考えられないことだ。
ピョコタン、ピョコタン歩きで速度は小学生の3分の1。いかにも老人歩きになってしまってから半年が過ぎた。
スーッ。今日(2/17)の歩き始めは快適だった。無理して背筋を伸ばして歩けば常人と変わりない。東京高輪病院の山本内科医の指示どおりに薬を飲んでいる成果が出てきたのだ。
「いずれ足腰は元のように戻る」と言う確信はある。それまで焦らず回復を待つつもりだ。
2/18大崎駅近くの品川産業支援交流施設で開かれた品川区の事業の決勝戦を見た。起業しようとする女84人が自分の事業説明に応募して残った8人のコンペであった。
いずれも子供を持ったお母さんたちのアイデアが多く①お腹の大きくなった妊婦用のウエディングドレス作り②ママが集まり自分の得意技を磨く「ママズの家」を開く(グランプリ)③調理者の手間を半減した介護食の開発―など。
私は区の広報誌を見て会があることを知り参加した。今年で13回目。会場は150人ほどが集まり、応援団も多く熱気ある会であった。
男も女もない。それぞれがアイデアを出し合う時代だ。「周りの人を仕合わせにしたい」と思う心がアイデアの出発点だ。アイデアはそれを実現する力がある。それは社会、家庭、会社の場所を問わない。
リコージャパン㈱東京支社城南ソリューションの3人が来てPCの梱包解きをやっていた。
「あんたがたどこから来たんだ」「大井町(住友大井町ビル北館2F)からだ」「大井町で1番機械に詳しいのは誰だ」「マネージャーの神保光太郎さんかな」「あ、そう」。
王耕はリコーと技術交流をして行く。リコー側の窓口は神保さんを指名する。
リコーの売込みを待っているだけではダメだ。こちらからテーマ設定したものを「リコー的解決法で」まず回答をもらい卓越技術に磨きをかけて行く。
鬼に金棒である。
2/14(水)山村康弘さんが印字して耕玄関掲示板に張り出してくれた。耕にはこれだけの個性ある卓越者が居て社員を導いてくれている。
「困ったことがあれば卓越者に相談すればいい」。それが第1歩だ。
業界誌を読むと印刷業界のトレンドが新しい言葉で載っている。例えば「受注型から課題解決ヘ」「生成AI活用」…。どれもが具体性がない。印刷業界は毎年毎年革新されている訳ではない。芯になるところは変わりない。
オフセット印刷の色を決めるのは多色機やUV機能ではない。都築さんの製版の色調補正技術である。製版が正確にできていれば印刷物も正確な色調を実現できる。耕の菊全油性4色機で充分にお客様満足を実現できる。
日本の2大メガネメーカーのシャルマン様、ジンズ様が販促印刷で耕を使ってくださっている。理由は商品の色を正確にオフセット印刷で表現しているからだ。
卓越技術者に課題をぶつけてもらいたい。具体的回答をくれるはずだ。
誠に都合のいい体質である。「飲み過ぎ」への警報が鳴る。鳴ると10日間ほど酒禁止。酒禁止と言っても我慢を必要としない禁止だ。ビールを飲む代わりに熊本みかんを食べるだけで十分に満足感が得られる。
1週酒を飲まないと完全に体調は復旧している。復旧したからと言って酒を飲みたくなるわけでもない。
ビールを飲むと鼻血が出る―のだからどうしても飲酒には慎重になる。これで私の体はバランスが取れている。誠に都合のいい体質である。
ここで分かったことは2つ。
王耕には秘密にすべきことはゼロである。すべて開示されなければならない。開示は担当課長の指示によって実行される。澤本課長は開示(全員メール)の指示を出していなかった。
今回役員会で稲嶺さんから「棚卸額と月次決算の関係について」の質問があり、棚卸表の開示が行われていないことが表沙汰になった。
調べてみると各課から報告はされていたが、集計元の総務課から集計結果の開示がされていなかった。澤本課長の怠慢である。
開示は即再開した。
各工程に検査者を配置することだ。これさえやっていれば不良品がお客様の所には行かない。
製造業をやる上で不良品とはお客様の望む仕様と明らかに違うものを納品してしまうことだ。これを予防するには検査者に見てもらうことで防げる。
このところ長い年月印刷業界にいた人たちが検査者として耕に入社してくれている。この人たちのお陰で利益出しへの耕の盤石の自信が出来ている。
私の住んでいる港区のケーブルテレビはジェイコムだ。中でも芸能人が各地を回る旅チャンネルが面白い。芸能人はいずれも酒豪で銘酒を浴びるように飲む。洒落たつまみが出るがいかにも旨そうだ。つまみを見ているだけで芸能人の飲酒風景は見る価値がある。
酒をあまり飲まない私には大酒飲みの芸能人は対極に属する人間である。
「今度行ってみよう」「この温泉旅館は掃除をしないとダメだな」と我が身のこととして見ているから面白い。やはり行きたいのは国内だ。
㈱ショーワさん発行の通信師走特集号(2023.12.28発行)を読むとオンデ印刷機がモリモリと力をつけ印刷マーケットに食い込んできた経緯が分かる。講師は(社)PODI顧問荒井純一さん。
要約すると。
王耕HPのトップページに財務データの題字を入れた。中小企業は財務内容を開示の義務はないが、あえて王耕の強みとして項目を立てて入れた。
「王耕は財務内容がご覧のように健全です。安心してご発注ください」と言外に言っているのだ。
現在の印刷業界を見るにオフセット印刷が減り、オンデマンド印刷が増える―傾向にある。
その1点に絞って結論を出していけばいい。簡単だ。例えば「オンデで何ができるか」を考え、お客様に提案して行けばいい。逆に「オフで何ができるか」などと考える必要は無い。
オンデの技術用途を広げるためにはリコージャパン㈱の神保光太郎さんを使うべきだ。事務所は大井にある。事あるごとに神保さんを呼びつけ結論を出していけばいい。遠慮は無用だ。
耕社員20人が神保さんと身近に接して行けば耕はオンデマンド印刷の権威となるだろ。
特に食べたいものがなくなってしまった。食欲が湧かない。困ったものだ。日々の生活への意欲にも関係する。6000円のうな丼を食べたが差して旨いとは思わなかった。寿司を食べたいとも思わない。人間止めろということか。
救いはターリー屋のカレーだ。ナンを千切りながらカレーに浸けて食べる。これは旨いと思う。ターリー屋は目黒にも五反田にもある。いざとなったらターリー屋で命をつなぐつもりだ。
ターリー屋は日本人経営のチェイン店だが従業員はほとんどがネパール人だ。味は立派なインド料理だ。これからはインド文化に支えられて私は生きて行こう。
NHKラジオ深夜便で漢方医が言っていた。確かに私は駅の階段は登らない。エスカレーターかエレベータに乗ることにしている。
これでは筋肉・骨の増強にならない。漢方医は日頃のトレーニングを強調していた。わざと筋肉を必要とする道を選べ―と言うことだ。これからは歩行法を変える。
ただし階段時は必ず手摺りに掴まるのは従来通りだ。
品川区の北品川本通り商店街の八百福でミカン段ボール1個(3,000円)買った。表面がザラザラで見た目は悪いが味がいい。さすが熊本県産だ。毎日6個食べて喜んでいる。
王子に行くのに2個ジャンバーのポケットに入れ品川駅から高崎行き電車に乗る。車内で食べるミカンがこれまた美味だ。房から漏れるジュースを吸うと生きる活力が湧いてくる。
果物は値段ではない。季節のものを食べていれば最上の味を楽しめる。最近出席する懇親会で酒の代わりにオレンジジュースを注文する。ジュースによってはとんでもなく旨いものが出てくる。それでもみかんを食べた時の味がその上をいく。
私が最高の寒さを経験したのは20歳の時、仙台市の藁ぶき牛小屋を改装した下宿で目を醒ましたら石油ストーブの上に乗せて置いたやかんの水が見事に全部凍っているのを見た時だ。「これはすげー。道理で夜寒かったはずだ」。と言いながら農家の朝ご飯を食べて街に向かった。
寒ければ寒いほど身が引き締まり「物事を完了させたい」と言う気になる。小学生の頃皆で石炭ストーブを囲んでニコニコしたのが懐かしい。
それに対し地球温暖化はいけません。寒さの中の子供の笑顔程嬉しくさせるものはない。
御殿山のマリオネットホテルで開かれた会は会場が広過ぎたせいか相変わらず閑散とした印象であった。
しかし全体の空気とは関係なく、孤独に1人立っている人に声を掛けていると面白い。「あんたお仕事ナニ。私、印刷業」「IT関係です」「ITなんて儲からないでしょ。ソフトは作るものではない。いい出来合いのパッケージソフトを探した方が私たちには便利だ」「そうは言っても私たちは作るのが仕事ですから」。こちらもいいニューを求めている訳ではない。無責任な雑談に終始しているだけだ。
私にはこの時間がとても楽しい。76歳の年寄りが若者に「頭を使え」とけしかけて居るのだ。
決して引け目を感じる財務内容ではない。2社とも借入はゼロ。王は3.03億円の債務超過だが2023.5.20決算では0.28億円の経常利益を上げている。この調子で行けばあと11年で債務超過は解消する。
2012.6.29王子段ボールを買収した時は王の債務超過額は2.8億円だった。段ボール製箱業で利益を出す方法が分からず債務超過額は更に5千万円増えて3.3億円に膨らんだ。それでも買収8年後になって王の益出しが軌道に乗ってきた。
耕は相変わらずの筋肉質の財務内容だ。この内容を皆様に分かっていただくためにHPに財務データを開示した。
「あたしの心不全は治りますかね」「治りますよ」「どうやって」「薬ですよ。薬をちゃんと飲めば治る」「あたしもこのまま死にたくない。言われた通り薬を飲みます」「私は完治することを保証する」。
近所の高輪病院の担当医の山本内科医の一言だ。世の中にはここまで言ってくれる医者はいないだろう。私は俄かに元気づいた。吸う空気も美味しく感じた。元々このまま亡びる感じはしなかった。「どこかで回復に向かうだろう」と予感していた。しかしその保証はなかった。
昨年3月私に「心不全」と診断したのは山本さんだ。その50代の真面目な勤務医が私に言ってくれた新たな診断だ。ありがたい。
私にはまだやるべきことが一杯ある。
耕文社は1ヵ所の本社工場しかない。王子段ボールも同様に1ヵ所で営業をしている。両方とも設備の配置はスカスカである。実際に生産設備が占有しているのは全面積の50%ほどだ。あとは空きスペースである。この構図が何となくいい。いざとなったら設備を置けるからだ。
「捨てろ.捨てろ」の号令ばかりで申し訳ないが「捨てろ」を言い続けていることは健全だと思っている。最小の設備を持つことは社員の心を健全にする。「少ない設備を如何様に応用するか」考えてくれるからだ。よく切れる包丁が1本あればいい。皮むき器、大根おろし器まで用意することはない。どうしても大量の大根おろしを必要とするときは外注さんにお願いすればいい。
無駄なスペースばかりの王耕工場を見ていると王耕はまだ大きな可能性を秘めているように思う。
1月の王子の売上は前年比150万円減だった。例年20%売上増の快進撃を続けてきたが、ここにきてSTOPした。最大の要因は角川様の前年比347万円減だ。
元々1社のお客様に売上増を依拠することが間違いだ。角川様には角川様の都合と言うものがある。
段ボール業界は今停滞の時期にある。①原紙生産 ②シートメーカー ③製箱業界の3業界は前年比2%増ほどの増産を見込んでいる。1昨年の段ボール原紙の35%値上げが尾を引いて一気に停滞ムードに入ってしまった。
しかし王子はこのままでは済まない。王子には①新規開拓 ②スピード応対の2つの武器がある。これは永遠に刃先の鋭い武器である。有効な武器である。この2つをお客様に突きつけるだけで マーケットは王子に向かって崩れてくるだろう。
今期の「前年比15%増計画」は不変である。
面白いポイントは「いろんな社員が書く」ことだ。75号は中途入社が書いてくれて中身が引き立った。
「どんな人だろう」と興味のあるところに文章の一端でその人が考えていることが分かる。
これで私の年初の仕事は終わった。
「M-1グランプリ」は、吉本興業と朝日放送テレビが主催する日本一の若手漫才師を決める大会。これに倣って昨年12/2 奈良市で「H1法話グランプリ2023」が開かれた。
「坊主の法話は面白くなければ価値がない」とばかりに出たアイデアである。登壇したのは浄土、日蓮、御室派、天台、曹洞、方広寺派、黄檗、本願寺派の8人。10分間の法話で競った。出場者はそれぞれ血の出るような練習を重ねたという。
「H1は日本の仏教を変えるかもしれない」。グランプリに選ばれた真言宗御室派・福王子(岡山県真庭市)の小谷住職(37)の感慨だ。
これこそアイデアである。宗派の中で逼塞することを余儀なくされている坊さんたちが人々の仕合わせのために弁舌を振るう―とは素晴らしい。
確かに銀行に気を遣う必要は無くなった。その代わり「このままでいいのか」という項目が増えた。例えば新記録だ。
「これでもか」「これでもか」と追究すべき項目なのだが、やらなければやらないで済んでしまう。それでは面白くない。2024社内報の発行と同時に新記録の項目を増やすと同時に新記録を更新する動作に発破を掛けたい。
次に私自身のテーマ設定だ。今までは「警察への告訴」と言う動作をしてこなかった。2024からはこの手法のお試し動作をやって行こうと思う。不発に終わって普通のこと。効果ある結果を生めば「成功」と判断する。
皆様には分かりにくいだろうが私の私的な問題での「お試し新手法である。
1/16(火)出勤中、タクシー運転手の話では「弟の他に会社の同僚が死んだ。私は2回打ったが3回目は止めた」。
「すごい話ですね。私はワクチンを1回も打っていない」と私。「皆がワクチンと言うから打つが、あれは危険だ」「私はハナから信用していない。インフルエンザワクチンもだ」。
素人同士で妙に意見があった。自分の健康は自分で守る。大勢に流されてはいけない。
1/12(金)の王子丸投げが5件で1日の目標を達成した。おそらく初めてのことだ。発注担当の菅原さんは「額は細かい」と言うが立派なことだ。
王子の1日上限生産量は5万㎡と見込んでいる。溢れた分は丸投げで消化していく予定だ。王が丸投げ ㎡・件数で目標を達成することは、生産量増の体制が出来ている」と言うことで心強い。
綺麗に散髪した男を見ると気持ちがいい。特に首から上が短く刈ってあると清潔な感じがする。「自分もそうしたい」と思った。
私の現状は1か月近くなると不潔な老人になる。髪の毛のせいだ。中途半端に伸びた姿がいいものではない。
ここで一念発起。2024から散髪は月1→月2にした。
浜松町の行きつけの床屋もある。1,050円だったカット代は最近大幅値上げして1,450円だ。理容師たちは私と同じ76歳だ。皆腕がいい。400円UPは当然だ。
私の趣味は商店街歩きだ。東京には角1つ曲がれば商店がある。大小に関係なく商店街をあてどもなく歩くのが私の第1の趣味だ。
第2の趣味は新聞読みだ。現在会社で①毎日②日刊工業③日経④日経MJの4紙を取っている。毎朝2時間かけて4紙を読む。楽しい時間である。
地方に行けば地元紙を読み漁る。静岡、伊東、河北新報(宮城県)などの他細々と2,3人で発刊している地域新聞も面白い。
毛沢東は若い時から新聞だけは隅々まで読んでいたという。新聞は何故か面白い。「○○小学校でサボテン展示会が開かれている」の絵(写真)と記(記事)もないがしろにしない。読む。できれば見物しに行きたいと思う。
新聞を読んでいると心のバランスが取れてくる。気持ちが落ち着くのだ。旅行先で地元紙をじっくり読むだけでご当地のことが全部分かったような気分になる。安い趣味である。
今年2024年の方針はスローガン「アイデアで楽しく稼ごう」(提案:阿部麻美さん)だ。スローガンにアイデアと入っただけで私は嬉しかった。
アイデアは王耕にとって命だ。社員1人1人が「私がアイデアを出す。私のアイデアで会社のシステムをひっくり返して見せる」という気持ちでいてくれたらこんなありがたいことはない。
アイデアを実現して誰も不幸にならないのがミソだ。全員が「○○さんのアイデアで楽になった」と思ってくれるようになったら大成功だ。
例えばオフセット印刷。①2年に1回のゴムローラ―交換(園田栄治さん提案) ②半年に1回のニップ調整(村山秀成さん) ③半年に1回の湿し水の交換(安武広光さん)④毎日の製品検査―はそれぞれの専門家から出たアイデアである。この①~④をやっているだけで耕の完璧な印刷物がマーケットに供給出来ている。
おかげで3-4億円もするオフセット印刷機を買い替える必要は無くなった。年間部品交換代は250万円/台で済む。
余ったお金はIT化の更新に使いたい。山村康弘さん提案の耕PC45台の買替と無線LANアクセスポイント工事の予算は990万円だ。工事は2月末までに完了する。
細かいことを言えば王子社員が現金入金900万円を自分のポケットに入れたことなどあるが、これも2024.1末には解決する。900万円を本人から回収と犯罪社員の懲戒免職である。
全ての出来事は再発防止策が1週内に機能し始めたかに掛かっている。「これなら再発は絶対防げる」と確信を持った時の喜びは大きい。
「起きてしまったことはしようが無い。問題は次だ」という考え方だ。将来に安心を持てるようになることほど貴重なものはない。2023の成果は各工程の「検査体制の再認識と確立」である。
900万円の横領についても日々の現金入金検査を2重にやるシステムが出来た。いかに早く、ポイントを押さえた検査体制を作るかかかっている。
帝国データバンク(TDB)のサービスの1つに倒産予測値の毎月の更新がある。
10=倒産
9、8、7=非常に危険
6以下=要注意
TDBから判定が出る度に営業はお客様に支払いの早期化をお願いしている。例えば
①9=取引中止か前金、
②8=前金か検収期間1ヵ月、
③7、6=検収期間1ヵ月。
TDBの判定数字を毎月キャッチしていると安心だ。急な変化にも即応できるからだ。
現在倒産予測値に登録しているお客様は 王=6社、耕=8社である。一朝ことあれば行動に移せる。今のサイトで回収していれば貸し倒れが発生しても被害は売上1か月分で済む。
王耕はTDBサービスをフル活用することを心掛けている。利用度を高めることで債権回収が安全になっている。
最近ありがたいことに検査要員の採用が順調だ。製品検査さえしていれば不良品流出を防ぐことができる。検査力があればマーケットから信頼を失うことはない。
検査を得意とする人を部署ごとに配置すれば私も枕を高くして眠れる。単純なことだが検査人員の配置はそれほど重要なことなのだ。
最近の例では経理の検査を長谷信一さんにアルバイトとしてお願いした。給与、賞与、外注さん・仕入れ先支払い、社会保険の検査をしてもらう。長谷さんは快く引き受けてくれた。
総務、管理、制作、印刷と合わせて4人の検査者がいる。いずれも検査を得意技とする人たちだ。
四国の砥部焼湯呑は花瓶のように大きく頑丈にできているのが魅力だった。自席で眠くなって打つ伏せになった途端左肘で押して机から落として割ってしまった。惜しいが仕方ない。5F台所の客用湯呑を持ってきて代用している。
最近使い易い湯呑が店頭に並ぶようになった。背は低いが丸っこい形で胴が細くなっている。胴が持ち易いのと、くびれが引っかかって下に落ちない。
5年ほど前に静岡市内の茶店で見つけて1つ買って来て自宅で重宝している。このだるま型湯呑は最近は焼物安売り市でも売っている。会社用に用意しておこう。
股引をはくと気持ちが落ち着く。下肢が温まると体全体がぬくもった気になる。冬の喜びの1つだ。
私には冬支度の順番がある。
1、自転車通勤に必要な毛糸の手袋をはめる
2、通勤用の厚手のジャンバーを着る
3、股引をはく
4、掛け布団に毛布を掛ける
5、敷布団を2枚にする
これで冬体制は完了する。
NHK ラジオ深夜便で12/21明日への言葉で女優の由美かおる(63)が披露した健康法だ。直ぐ息切れする心不全で苦しんでいる私にとってありがたい呼吸法として拝聴した。
自分の体に不備があったら「医者、薬物に頼ることなく自力で治したい」というのが私の念願だ。ちょうどいいアドバイスとして足芯呼吸法を実践して行く。