渡辺直喜

充実する王耕経営

 何故充実するかと言えば、押さえるポイントが明確だからだ。

 目標は王耕の増収(売上)増益(利益)だ。このためにはほかのことは考える必要は無い。節税の必要は無い。ただまっしぐらに増収増益に向かっていけばいい。

 来年1月で王耕は金融機関からの借入はゼロになる。無借金の後は当座預金が増えていくだけだ。利を生まない金を積み上げても資産は増えないがそれでもいい。かといって新たな投資目的があるわけでもない。

 2024王耕スローガンは「アイデアで楽して稼ごう」(管理課、阿部麻美提案)だ。このスローガンが1つ1つ現実のものになって行けば充分である。ゲーム感覚で会社が運営されればそれだけで私は満足だ。

神楽坂五十番が巣鴨に出店

 「肉まんの五十番」が巣鴨地蔵通り商店街に出店していた。新しく造作した綺麗な店で奥にテーブルが2つあり、店内で肉まんを食べられる。私はあいにく、もやしソバとレバニラ炒めを昼食で食べた後なので五十番は素通りした。

 中華料理で最近思うことはダシがダメな店が多い。本日のもやしソバとレバニラ炒めがそうだった。ダシの味が無いのだ。町中華のオヤジにしてみれば「ダシなどにはこだわっていたら店は続けられない」のかもしれない。

 洋食はデミグラスソース、和食はカツオ・昆布ダシが効いていて初めて旨い料理ができる。それでは中華は何か。昨年銀座・維新號のワンタンを食べて感激したことがある。いいダシでスープが出来ているのだ。「流石、維新號」と思った。

 果たして五十番はいかなる味か。

 他人に「趣味は何ですか」と聞かれると「商店街歩きです」と応える私。巣鴨の五十番の肉まんのダシ味に期待に胸は膨らむ。

機械を使い切る仕合わせ

 王子段ボールの基幹設備は段ボール製函機。耕文社はオフセット印刷機だ。基幹設備を動かすために前工程・後工程にいくつかの設備はあるが、これも数えるほど。

 最近は工場から「部品を取り換えた」という報告が来ることが多い。数千円の部品を交換するだけで設備は息を吹き返し、新品の機械同様に動き始めるのだ。ということは「設備は未来永劫に使える」と思ってよいのだ。

 昔、活版印刷機で180年使っているという機械があった。見るからに単純な構造の印刷機は「これなら180年は持つだろう」と思えた。これは現代でも通用する理論だ。多少の複雑さが加味されているだけで、あらゆる機械が部品交換で未来永劫に良品を生産できるのだ。

 この考え方に立つと気は楽だ。「大型設備投資をしないで商売を続けていける」という確信を持てる。100年前の機械でお客様満足度100%の製品を納められる。

横浜支局先輩を偲ぶ会

 1971年4月私は毎日新聞社に入社して横浜支局に赴任した。この時の先輩が97歳で亡くなり12/14横浜中華街の台湾料理店で開かれた偲ぶ会に参加した。8人の参加者は懐かしい面々ばかり。昔話に花が咲いた。

 32歳年上の先輩は子供がいなかったせいか支局の若手の面倒見がよく、私も馬車道のスエヒロで620円の牛鍋定食を何度も御馳走になったものだ。

 毎日新聞での勤務は6年半で、私は29歳で耕文社に転職した。新聞記者としての勤務は私にとって強烈な経験となっている。仕事は上手く行かないことばかりだった。半人前に見られ苦しい日々だった。

 良い思い出は少ないが毎日新聞社での生活は私の記憶では燦然と輝いている。

王耕は2ソフトで動いている

1,プリントサピエンス=印刷の見積りから請求まで一気通貫に管理できるソフト

2,オービック奉行シリーズ=総務・経理の4本のソフトで動いている。しかし月々の費用が高い。

 オービックの年間保守費が55万円だったものを保守業者をリコーに替えたら26.4万円になった。総務の岩本由美さんが見積りを取った結果下がった。1つのヒットであった。

 「既成ソフトを使い切る」というのが王耕の方針である。自社特有のソフト作りはしない。費用ばかり掛かるからだ。既成ソフトに合わせて社内体制を形作りすればいい。そのためには社員のアイデアが必要である。

牡蠣そば食べ過ぎて体調不良

 浜松町駅から増上寺山門に向かう途中の更科蕎麦は旨い。特にもりはいい。そば粉の風味があっていくらでも食べられる。①雨の日②月曜―は何故だか大盛無料だ。

 「外は雨だな」「とんでもない。すっかりいい天気ですよ」と仲居。「今日は月曜だな」「何言っているんですか。金曜ですよ」てな経緯で大盛無料とはなかなかならない。

 12/12(火)は調子に乗って「牡蠣そばの牡蠣を倍入れてくれ」「900円高くなりますよ」「金に糸目は付けない。倍入れろ」。12個牡蠣の入った蕎麦はさすがに重かった。12個目は牡蠣の味はしなかった。腹は変に一杯になりとぼとぼと地下鉄で帰宅した。

 更科に行くとどうも気分が高揚してしまう。75歳なのだから牡蠣そばも1人前で充分のはずだ。

倍賞千恵子の故郷・滝野川

 日経新聞私の履歴書の筆者が12/1から女優の倍賞千恵子になった。面白くてしようがない。父親の酒癖が悪いこと。都電の運転士をしていた父親の電車に乗り合わせた時の「誇らしかった」気持ちなど。「なんて素直ないい娘なのだろう」と感心しながら毎日読んでいる。

 王子段ボールから池袋行きの都バスに乗ると王子駅を過ぎて滝野川を通過する。そこには「滝野川製版」の立派な看板を掛けた会社がある。「40年前には町中にこんな会社がそこら中にあった」と滝野川を通るたびに印刷業盛んな時代を思い起こしている。

 しかもここは下町の太陽・倍賞千恵子が1家6人でお住まいになっていたところだ。下町、印刷工場、庶民的な娘。こんな由緒ある所を通過させてもらっている私はなんて仕合わせな高齢者なのであろうか。

快方に向かっている心不全

 何よりも困るのが寝ている時に呼吸困難になることだ。肺の中に半分しか空気が入らない感覚だ。立って活動しているときは呼吸困難はない。

 最近になって夜間の呼吸困難が徐々になくなってきた。ありがたいことだ。寝返りを打つといい―というので頻繁に寝返りを打つことと寝ながら深呼吸をしている。

 心不全を克服するのは自分の生活習慣を変更する他ないと思っている。その1つは「18:00 以降は食べ物を口に入れない」ことだ。治療方針を決めて自分で実行するのが1番いい。

動いていない設備をゼロにする

 製造業をやっていて高額設備が動いていないほどストレスになるものはない。工場内の設備はスカスカでもいい。現状ある設備はすべて動いていなければいけない。これが健全な工場風景だと私は思っている。

 それでは見込み違いで大金をはたいて買った設備が動かない時はどうするか。結論は一刻も早く動いていない設備は①廃棄する ②売却するのだ。「見切り千両」である。

 ともかく設備は「動かしてナンボ」である。止まっている設備を社員に見せ付けるものではない。止まっている設備を社員の視界に入れてはいけない。それが管理職の役割だ。

 現在、王子段ボール、耕文社には休眠設備は1台もない。売上は小さくとも細々と動いている。そのような古びた工場こそが、私のささやかな誇りだ。

2会合に参加

 Hニューオオタニで13;00から開かれたSNS勉強会と食事懇親会、神宮前の結婚式場で16;00から開かれた講演・懇親会の2つだ。さすがに1日に2会合有ると忙しい。移動はタクシーだ。2会合共に初対面の人と言いたいことを言い合った。75歳にしてこんな生活を送れるとは、私はつくづく恵まれている。

 特にニューオオタニはおばさんの参加者が3分の2を占め、おしゃべりなおばさんを相手にしていると話題は尽きない。「知恵遅れの子たちへのフォローが小、中、高で途切れる。私はこれを改善したい」。「公務員は決まり切ったことしかやらない。あいつらの習性に合った形でやらないとうまく行かないだろう」と私は無責任な発言。

 初対面の人は新鮮でいい。

心不全の原因は超薄寝具

 私は体の不調が発生すると「自分の生活習慣に原因がある」としきりに考える。高輪病院の山本医師が検査データを見て「心不全」と診断したのは23/4/4のこと。それから10日間入院した。

 半年後の11月に入ってまた寝苦しくなって再び山本さんに見てもらっている。12/1試しに毛布1枚余計にかけて眠ったら安眠できた。

 私は「これだ」と思った。癖としてどうしても薄着になる。日常の服装、寝具共にだ。12月でも下着は着ない。掛け布団は1枚だけだ。

 「これを変えれば心不全から逃れられる」と思った。早速12/2から布団は上下ともに1枚増やして寝る。これで心不全が消えてくれれば儲けものである。

50人の会社で色々なことができるものだ

 耕文社のことである。例えば

 ①FSCの運用は担当の寺岡隆造さんに営業が1点ごとに3種のFSC必要書類をホウチキスで留めて提出すればよい。寺岡さんは1点ごとに連番を入れて保管すればFSC書類は完璧に残る。。

 ②管理課の月の新記録項目を現在の4項➡7項にする。外注・資材会社さんの能力をフル活用するためにテーマを決めて月発注数量を増やす。量が増えれば新記録だ。

 お支払いさえきちんとやれば外注・資材会社さん全面的に協力してくれる。営業の売込み商品の枠は広がる。

 ③すべてアイデアだ。私の頭の中にはやるべきアイデアがあと3つある。これを1日単位で実現すればいい。

滋賀県が日本1長寿県

 

 たばこを吸わない、多量飲酒をしない、意識的に運動をするなど、健康な生活、習慣を身に付けている人が多く、平均寿命・健康寿命と生活習慣との関係の深さが分かりました―と言うのは県担当者。

 失業者や高齢単身者の少なさも近年の国勢調査で明らかになっておりそうした生活環境の良さも健康な生活習慣の維持につながっていると思います。

 滋賀県は他府県と比べ、地域の健康づくりを推進するボランティア団体・健康推進員の活動も盛んである。市や町が主体となって健康推進員を養成し、その健康推進員を通じて、バランスの取れた食事の啓発や調理実習、特定健診やがん健診の受診勧奨、ロコモティブシンドローム(寝たきりを引き起こす運動器の病気)予防の体操など、様々な活動を展開している。

 また、琵琶湖を中心とする自然豊かなロケーションや、夏も冬も比較的穏やかで安定した気候に恵まれていることから、ウォーキングやジョギングなど、自発的にスポーツをする人も多いという。

上期売上は耕1.5%↓ 王 18.2%↑

 5/21-11/20の上期売上は耕は前年比1.5%減だった。戦略目標に添った実現があまりにも少ないからだ。戦略目標とは①新規を取る。②戦略4商品を増やす、③受注は直請けだけ。-をやる必要があった。

 以上①-③をやって行けば陽は差してくる。

 王は前年比18.2%増であった。お客様へスピード応対をやっていけばいい。

家康の足跡をたどった1日

 「駿府城を愛する会」(静岡市)の日帰り旅行総勢20人に参加した。家康ブームで平日でもどこも満員だった。

 行ったところ

  1. 松平東照宮
  2. 大樹寺
  3. カクキュー「八丁味噌の郷」
  4. 岡崎城

オンデマンド印刷機をジックリ見つめる

 日本で出回っている設備は不良なものはない。何らかの特徴を持って販売され、その設備が良品を生産していると思って間違いない。

 そのために必要なのは設備の①強み②弱み③得意生産物―をはっきりと社員が確認することである。

 世の中はオフセット印刷機➡オンデマンド印刷機に移行しつつある。幸いにして耕はこれまで3台のオンデマンド機を購入してきた。

 この3台の機能分析を尾形慎哉さんにお願いした。11/25ほぼ出来上がってきた。あとはA4エクセルに落とし込むだけである。

 耕は一旦設備を買うと「全機能を使い切る会社」なのである。骨の髄までしゃぶられた設備はボロボロになって廃棄される運命をたどるのである。

300円のピン2本交換したらオフセット機は完璧稼働

 安武広光印刷課課長が現場で4㎝のピンを示しながら私に説明してくれた。5ミリほどすり減ったピンを機長が強引に押し込もうとするからピン先が曲がりゴムローラーが接触しなくなった。機長がピンを押し込んで応急措置を講じたのだがますますおかしくなった。

 今回真っ直ぐなピン(1本300円)に交換した。慎重に締めて行けば最適な所でローラーを固定でき、インキが十分に行渡るようになる。

 安武さんの説明は私にも分かった。これぞ技術である。私たちの印刷業は技術の上に成り立っている。それがお客様への良品提供になる。

 感動の一幕であった。

懇親会で知人とばかり話すのは無意味

 「新しい人と会話しろ」と申し上げたい。11/21品川法人会の3ブロック合同の経営講座があった。懇親会では品川・大井・五反田の3ブロックのテーブルに分かれていた。皆テーブル範囲内で懇親を深めているが、旧知の人と懇親を深める必要は無い。

 品川ブロックの私は大井・五反田のテーブルに行き喋りまくった。いずれも見知らぬ人たちであったが私は面白かった。

 「お仕事は何ですか。私は落ち目の三度笠と言われている印刷業です。ともかく注文が来なくなっちゃったんです」「インターネット普及のせいですか」急に相手は勢いづく。そうなればシメタもので会話は言いたい放題になる。中国に工場を作ったがどうもうまく行かない‥‥」。話は真に迫ってくる。そこが面白い。

国宝建造物・妙喜庵を見学

 茶の湯同好会(表千家)主催の茶室見学会で京都府山崎町にある臨済宗の茶室を見学した。1度は見ておこうと思っていた茶室だが、古めかしいだけの小さな部屋を窓越しに見ただけであった。

 例によって同行の20人との雑談が面白かった。千葉県鋸南町のお茶の先生には「あんなところにお茶をやる人はいるのか」。青森県の数寄屋建築の工務店の若社長には「注文は本当に来るのか」など聞きたい放題の雑談は愉快であった。

 日帰りで強行軍であったが会話さえあれば旅は楽しくなるものだ。

嵌(は)まる中国ドラマ

 ケーブルテレビ・ジェイコムでやっているアジアドラマが面白い。中国の現代劇の「可愛い秘書には野望がある」、時代劇の「始皇帝天下統一」の2つが面白い。

 あらゆる番組が中国共産党の監視下にあると言われているが,ストーリー自体は日本のドラマと変わりない。

 投資業務希望の新卒のOLが秘書課に配属になり社長に鍛えられた後、念願の投資部に移り俄かに才能が開花する―という筋書きだ。出てくる人間が皆それっぽい演技をするのが面白い。

 役者の世界は万国同じだ。

 始皇帝天下統一では「私が世界で始めての皇帝だ」と本人が名乗ちゃうのだから中国とは面白い国だ。

光沢ある床は危険

 私は光沢ある床で何度も転びそうになった。滑る床は危険だ。床を綺麗にするためワックスがけをするところがめっきり減った。通行人が滑るからだ。まして年寄りが骨折したら大変なことだ。

 現在、歩道の床材は滑らない素材に急速に変わっている。私は歩くときはザラザラの滑らない床材の所を選んで行く。良くも悪くも安全第一が最優先なのだ、

 よって11/18(土)に予定していた耕ワックスがけは中止にしてもらった。

アマゾン社員3,000人の町 目黒

 「ネットショップEXPO 2023」を開く―というメールが来たので11/15行ってみた。JR目黒駅東隣りの27階建てビルにアマゾンが入居しており、そこでECサイトの勉強会と300人ほど集めた交流会が行われた。

 アマゾン社員に言わせると「参加者は20代から50代まで。あなたのような75歳は最高齢だ」。

 ソフトドリンク片手に手あたり次第参加者に話掛けた。「あんたなにやっているんだ。私は印刷業者だ。落ち目の三度笠だ」。こう言えば誰でも食いついてくる。「私は販促のお手伝いをしている」「それじゃ分からない。例えば…。何やっているんだ」。こんな調子で喋りまくった。

 目黒駅西口の雅叙園オフィス棟にはアマゾン目黒本社があり、東西両方で3,000人の社員が働いているという。「3,000人も何して稼いでいるのか」。根掘り葉掘り聞いたが ①アマゾンネット決済を広めたい②ECサイトの技術向上を図りたいーなどの回答だったが結局よく分からなかった。

 会合としては面白かった。次回は耕社員に行かせる。

肩の凝りとれるモリサワ会

 11/13(月)書体メーカーのモリサワ会があった。勇んで出かけたが、予想通り愉快な会だった。44年前私が印刷業に転職した当時の匂いがモリサワ会にはある。

 業界紙「新聞の新聞社」社長(80)と「昔は良かった。昔は良かった」を連発し合った。50代60代の参加者には「オッフセット印刷の時代は過ぎた。次の手を考えないと没落するぞ」と脅かした。

 ともかく言いたい放題の会だ。50代の経営者は比較的私の説に聞き入る。私の弁舌はますます滑らかになる。私の澱みがちな血行はかなり良くなった。

「買ってくれ」という会社現れる

 Ⅿ&A仲介会社から「耕文社に買って欲しい」という会社があるという手紙が来た。

 「耕文社を売ってくれないか」という誘いの手紙はあまた有るが「買って欲しい」と来たのは初めてだ。東海地方の年商29億円の印刷会社さんだ。大変光栄な話だが、結論は✖。買わない。

 現社長は継続して経営したいという。これまで売却したいという会社を100社ほど見てきたが、それぞれの会社が抱えている問題は「現社長がまず問題解決してから買収交渉に入りたい」と私は言ってきた。

 例えば土地が区画整理計画に入っている所などは、区画整理が完了してから買収交渉に入る。

 この会社さんがどういう会社か分からないが、余計な設備を抱えたところには興味はない。

Oji Boxboard Co.,Ltd.

 王子段ボール㈱ 営業1課の福岡功平さん(31)が段ボール箱受注促進のため表題の中・英文カタログを2,000部作った。

 足立・北・板橋・練馬区の都北部と埼玉県南部には中国人の段ボール発注者が多い。中国人同士の連絡網があるらしく「王子は箱を作るのが早い」という評判がたつと他の中国人から「見積ってくれ」という連絡が来る。王子の過去の新規開拓社の3分の1は中国人経営である。 

 それなら「中国人に直接分かってもらうために中・英文カタログを作ろう」というのが福岡さんのアイデアだった。中国人は英語が分かる人は多い。

 耕制作課デザイナー飯田康宏さん(58)がカタログ作りを全面的に請負った。

 自社の中・英文カタログは私は初めて見た。王子が高級な会社になったような気がした。

初めて月1,000万円超の利益

 王子段ボール㈱で10月1,100万円の利益が出た。これにはさすがに感激した。経常利益が毎月300万円を超えたかどうかで一喜一憂していたのが一気に1,100万円利益に突き抜けてくれた。

 「スピード応対の基本方針に間違いはない」と思っていたが数字の裏付けが取れなかった。確かに前期は前々期に比べ売上は25%UPした。しかし利益増は9.9%であった。「こんなものかもしれない」と思っていた。実際数字が出てくれないと確信は持てない。

 段ボール業界の状況を眺めてもいいニュースは少ない。昨年からのシート価格13%UPに製箱メーカー各社は仕入シート価格上昇分を売値に転嫁できずに疲れ切っていた。それなのに王子は10月に入って1,100万円の月次利益である。

スマホアドバイザーに赤石さん

 耕文社制作課製版係オンデマンドグループの赤石稔さん(45)にスマホアドバイザーになってもらった。

 3年前からソフトバンク目黒店の松前有希代さん(28)に2週に1回30分間の個人無料レッスンを受けているが、これがなかなか実を結ばない。理由は私がスマホを実際に使っていないからだ。更にレッスン前後に予習・復習をやっていれば習得は早かっただろう。やらないからスマホ操作は少しも伸びない。

 そこでスマホ技術者赤石さんの門を叩いた。松前さんの穴埋めに赤石さんにも教授をお願いした。赤石さんのスマホ技術は尋常ではない。 2日に1回、小まめなレッスンをしてもらうつもりだ。今年末までには一区切りつけるだけの成果を上げるまでになっていたい

質屋商売が大はやり

 「おたからや」「大黒屋」「なんぼや」など中古品を買い入れて販売する商売が増えている。

 さらに急激に店舗数を増やしているのが古着屋だ。アメリカから貨車一杯の大量の古着を仕入れてその中にビンテージものでもあれば「大儲け」という仕組みだ。

 「大儲け」の噂は同業者に伝わり新規参入者が増えるという。安直な商売である。いずれ淘汰されていくだろうが。こういう根っ子の無い商売はやりたくない。

 例え印刷業が時代の潮流から取り残されていく業種であっても、何とか踏ん張りアイデアと工夫で生きていく道筋を作って行きたい。その模索が面白いのだ。

高額トマトで元気溌剌

 品川区北品川本通り商店街の八百福で20個詰め5,000円のトマトを買った。八百屋の婆さんが言うには「最上級のランクだ。これ以上のものはない」「ホントかヨ。冥途の土産に旨いトマトを食べたい」「それならこれ持って行きな」。

 大きいばかりでまだ青くさほど特別なものに見えなかった。4日ほど経つと赤みを帯びてきて食べると旨い。朝はこのトマトとキュウリを食べている。何となく体調がいい。スーパーで売っているトマトジュースはダメだ。やはり野菜をかじった方が体にいい気がする。

 私の課題は野菜の摂取である。特に必要なものはタマネギ、キャベツであると思っている。

ビッグバンドの演奏を聞く

 10/31(火)渋谷区立さくらホールで開かれたブルーコーツ(17人編成)の演奏を聴きに行った。アメリカ音楽の伝達者だったビッグバンドは50年前までは各地のキャバレーで引っ張りだこだった。私も20代の頃、広いキャバレーの中を闊歩しその洗練されたメロディに聞き惚れたものだ。

 やはりいい。昔を思い出すと同時にゆったりとした音の流れが心を癒してくれた。

 クラリネットの北村英治さん(94)も特別参加、2曲吹いてくれた。退場の際は駆け足までしてサービスしてくれた。それを見て「人間の生命力はその人の持っている寿命で決まる」とつくづく思った。

経費の精算は毎月曜にやる

 領収書が1年以上たまった。経費の請求を会社にやろうとするが ①支出の目的 ②誰と支出したか―がはっきりしない。

 「ゴルフ場の領収書には同行者の名前を入れろ」と会計士から指導を受けているが、それも思い出せない。結局小まめに経費請求すれば①②は正確に書ける―ことに気づいた。

 これからは前1週間の請求は毎月曜にやる。そうすれば「宿題を残していない日々」を送れる。

満月と木星

 ラジオ深夜放送を聞いていて「満月と木星が西の空に縦に並んでいる」という。

 10/30午前5時、早速マイホームのベランダから空を仰いでみると、月は中秋の名月、木星は惑星とは思えない明るさで浮かんでいる。

 月や星をまともに見ることはない。深まる秋にしみじみと満月と木星を眺めた。

戸塚CCで自主保全教えてくれた人と廻る

 10/26(木)は戸塚CCで開かれた印刷機メーカー㈱小森コーポレーションのゴルフ会に参加した。参加した印刷業者20人で75歳の私が最高齢だった。落ち目の産業と言われている印刷業界だが、とりあえず元気な業者が集まった。

 一緒にまわった菊池秀典双葉印刷社長(67)は8年前、同じ小森ゴルフ会の昼食中に印刷機械の自主保全の重要性を教えてくれた人だ。

 印刷課課員全員で週1回①土で汚れたグリース取り②注油③レンズ拭き―などやっていれば製品不良は出ない。機械も長持ちする―という。一緒に食事をした小森の部長も「全国的に自主保全をやっているところは故障が少ない」と後押しした。

 以来私は耕文社で菊池さんと同じことを言ってきた。現在では自主保全は定着して印刷不良は出なくなっている。自主保全は制作課、加工課、王子段ボール㈱製函課でも行われている。いずれも製品不良は極端に減っている。

 これだけいい結果が出ると自主保全やること自体が楽しい行事になってきている。

もう原発見学は行かない

 名古屋産業人クラブ主催の浜岡原子力発電所 (静岡県御前崎市) 見学に行った。

 入場者に厳重検査をするのばかり目立って前回福島第1原発見学と見学者への手順は同じだった。

 浜岡は休止中だし再稼働の期日も決まっていない。①地球温暖化か②原発の弊害か―を選択する時期に来ている。 私は再稼働すべきと思う。温暖化の弊害は年々大きくなっている。原発の弊害も技術の進歩で解決できると思う。

瀬戸内海・白石島で民俗舞踊見る

 10/20人口300人の島で15人が来て「白石踊り」を披露してくれた。2人が唄、1人が太鼓、12人が踊り―という構成だった。先祖供養の念仏踊りだが活動的な振付に老いも若きも汗をにじませて踊る姿に私の目がウルウルになった。

 今回の2泊3日の旅行は俗曲師・桧山うめ吉(倉敷市観光大使)さんの先導で毎秋開かれている旅行会だ。瀬戸内海の日頃見ることのできないものを見学できる貴重な旅行会だ。

 白石島の旅館・華大樹での夕食は圧巻だった。3尾出た魚は香りある新鮮さは味わったことのないものだった。

板紙比率 日本52%、米国67%

板紙52=段ボール、梱包材

48=商用紙,ティッシュ、トイレ紙、手提げ袋紙

 要は段ボールシートの生産が急激に増えて米国では67%、中国では60%近くになっている。日本も段ボールシート生産量は急激に増える見通しだ。ありがたいニュースである。

 年初の私の75歳の抱負は

1、スマホを習得する

2、王子段ボール㈱  売上 300億円 (23.5.20実績5.54億円)

  ㈱耕文社     売上  30億円  (    同      9.66億円)にする

3、若者と同じ速さで歩けるようになる

4、加入団体数を16→20にする 10.20現在25

5、安全第1-である。

 段ボールマーケットが拡大してくれれば「王子段ボール㈱  売上 300億円」の抱負は実現し易くなる。

市井の歌手のお祭り

 新宿区歌舞伎町のボロビルの地下2階で開かれた「新宿サブカルチャー祭」に行った。あまり売れてない歌手が次々出てくる賑やかな会だ。

 好きなことをやり続けるのは大変なことだ。収入が無いのだ。歯を食いしばってやり続ける姿は痛々しい。「見切り千両」という言葉がある。「損切り」ともいう。出してしまった損は諦めてサッサと商売替えするのも1つの手だ。

「儲けて10両」

「貯めて100両」

「見切り千両」

「無欲万両」 

近江商人の言葉だ。これは私の座右の銘である。

「見切って商売替えするがいい」と言う私には商売替えする抵抗感は全くない。

前金のお客様は神様です

 与信が不安なお客様には前金をお願いしている。事前にお金を頂戴していればこんな安心なことはない。

 演歌歌手の三波春夫が日劇の舞台から両手を広げて「お客様は神様でございます」と言った。劇場に来た人はすでにお金を払って切符を購入してくれている。前金のお客様である。三波春夫が神様と言った理由はそこにある。

前金のお客様比率
2023
10.12
王子段
ボール
耕文社
前金17236
お客様数927895
比率18.50%4.02%
目標比率20%5%
渡辺

 商売の世界も同様である。今日の結論は「前金のお客様をもっと増やせ」だ。信用不安のお客様でも前金でお支払いしてくれる人は神様だ。

9月損益表の再説明した

 課の①経常利益の対前年比減は赤字表記

   ②利益目標達成は利益数字を太径で囲む

ルールを作って10/11耕社員に説明した。

 物事は○✖をはっきりさせなければいけない。特に利益管理は会社の最重要項目だ。私たちは利益を増やすためにあらゆる努力をしている。その1ヵ月の結果が○であったか✖だったか全社員にお知らせしないといけない。 

 こちらが力を入れて発表すればするほど社員は利益結果に目を向ける。明確な評価はこちら側の簡単な動作だ。結果を重視しなければ翌月の改善に繋がらない。

 これからは毎月「これでもか」「これでもか」と各課ごとの経常利益数字を大声で評価する。

CM(カッティングマシン)周りを3Sした

 耕3F の制作課、デザイン係、CAD・設計グループのCMの周りを5人がかりで3S(整理・清掃・整頓)した。

 PPを貼った用紙は資源回収業者は引き取ってくれない 。型抜きした後の用紙や余丁として保管していたシールなど不要物は捨てに捨てた。

 グループ長の富吉孝洋さん1人では捨てる動作までは手が回らない。我々が手を貸すことで廃棄はスピードをもって完了した。終わればいいのである。ものが無くなった風景が目に焼き付けば担当はそれ以下の状況は作らない。

 目に付いた乱雑場所を1ヵ所ずつ3Sして行くのは面白い。3Sが完了すれば生産効率は必ずUPする。3Sされた職場は気持ちがいい。明るい気分で作ったものは不思議なことに間違いなく良品である。

コース整備やって会員権相場5倍

 大利根CCに行って6年間社長を務めた田邊義博顧問と雑談した。「以前は200万円台だった会員権が1,150万円だ。その理由は何か」。「一言で言えばコース整備をしたためだ」「私らはそんなにコースが良くなったとは思えない」。

 「一方的に整備に力を入れてきた。フェアウェイの芝もはげているところはない。見ている人は見ている。それらを評価してくれ会員権相場は上がった」「成程、基本的なことをコツコツやってきたのですね。私も田邊さんのやり方から学ばなければいけない」と2人して破顔大笑。

 田邊さんは東京ガスで執行役員を務めた後、大利根CCの社長に就いた。地味な人だが腹に一物持って大利根を改革してきた。だいたいこんなものである。腹に基本方針を持って臨む人は成果を出す。持っていない人間は何も残さない。我々会員は田邊さんから恩恵を受けた。

 王耕は馬鹿みたいに3S(整理、清掃、整頓)をやっている。見る人は見ている。そうすると不思議なことに労せずして王耕は増収増益になる。

自由が丘で小学校平日クラス会

 10/5(木)世田谷区立等々力小学校6年3組のクラス会に参加した。場所は東横線自由が丘駅南口にあるイタリア料理「LATTE GRAPHIC」、2時間飲み放題で会費は4,500円。

 クラス43人のうち11人が参加した。75歳ともなると皆さん無職、小学校の交通整理とか畑仕事をやっているという。職に就いているのは私1人だけ。参加者に「私の名刺なんざ駅前で配っているポケットティシュと同じ」と言って名刺を配ったら皆喜んで受け取ってくれた。

 飲み放題で勢いよく干したせいか2時間で皆グッタリ。早々に散会した。私は飲むとだらしなくなるのでオレンジジュースだけで通し、終始冷静でいられた。

起きて半畳寝て1畳

 人間1人に必要なスペースは座っている時に半畳、寝ている時に1畳だけ―という意味だ。

 私の発想は最終的にはこの言葉に行き着く。家が広ければ掃除が大変だ。「だから狭い住宅で充分だ」になる。贅沢してもたかが知れている。八百屋で大根を買ってきて大根おろしにして食べれば、体には良いしこんな贅沢はない。

他者に見栄を張る必要は無い。ありのままの姿をさらけ出して気楽に生活して行くのが最高の毎日だ。

このような生活を送るコツは、大きな買い物をしないことだ。一旦買ったら長く使うことだ。私の乗っている乗用車は1990(平成2年)に買ったトヨタクラウンだ。実に33年乗っている。タクシー仕様の新車で180万円だった。丈夫で快調だ。

駐車場の前を通る人が物珍し気にマイカーを眺めていく。「まだこんな車に乗っている変わり者がいるのか」。

イスラムに改宗した女教育者

 オマーンの教育者スワーダ・アル・ムダファーラ(70歳ぐらい、旧日本名=森田美保子、立川市出身)さんの講演を聞いた。ムスリムに改宗してオマーンで学校を作った。ニューズウイーク誌の「世界で最も活躍した10人の女性」に入ったことがある。

 今回入った「田中太郎と愉快な仲間たち」の会の特徴は①女の講演者・参加者が多い②講演テーマが突拍子もないものが多い。異色の集まりに期待して行ったが、さすがに面白かった。「この人たちは何して食っているんだろう」と思わせる人たちの集まりが私は好きだ。

 この日の30人の参加者のうち半分は女だった。

 統合障害の娘を新しい療法で治したという若い母親。マニア向けシールを中国で作っているという奥さん。「シールを中国で作るメリットは何か」聞いたら「労務費が安い」と応えたがよく分からない。

 講演後の昼食に出たサッポロビールを飲んで体調不良になった。やはり酒は合わない。

夕訪問は直請けお客様だけ

2023.10.2

直請けお客様→①夕訪問・直帰する。

       ②見本提出は何回でもやる。

       ③発注窓口(担当者)を増やす。

下請けお客様→①夕訪問禁止。

       ②見本提出は1回だけ。

 「耕文社は直請けお客様で食べていく」と決めたのだから下請けへの営業行動を縮小する。手を抜く。

直請け受注に1点集中する。

隷書体の耕文社看板撤去

 新館上の南面北面2か所にボルトで止めた1文字1m四方の「耕文社」3文字の大きなステンレス製の看板を9/30取り外した。

 外した理由は①多くの人達が分かり易い書体にしたいためだ。現在モリサワしんごRの書体に統一している。書体デザインがスッキリして読み易いからだ。王耕HP、営業配布用チラシ、トラックのドアの社名の書体は全てモリサワしんごRだ。

 従来の社名書体は1963年(昭和38年)耕文社設立時に父・渡辺昌夫が世田谷区等々力に住んでいた書家に書いてもらったものだ。品のいい隷書体に私も満足していた。

 しかし一昨年2021.9.1「耕文社は創業(1953.6.19)68年のベンチャーである」を宣言してみると、達筆な書家の筆文字はベンチャーにふさわしくないように思えてきた。「ひょっとしてこの筆文字を読めない人がいるかもしれない」。それなら社内に残っている隷書体を「一掃しよう」と思いその手始めがステンレス製看板の撤去だった。

直請け1点集中で乗り切れ

 耕営業部で「直請けから受注しないと先がない」という結論に至った。であるならば部員が直請けに集中できるような環境を作ればいい。3課長がアイデアを振り絞って耕営業部は「受注は100%直請けから」の体制を作るべきだ。

 だが「自分で体制を作る」という意欲が感じられない。どうしていいか分からずただウロウロしている。いい案があったら、それに飛びつくぐらいの覇気が欲しい。

 9/28(木)に課員ごとのお客様直請け・下請け分別表に赤字を加え、3課長の箱に入れて置いた。しかし翌朝修正を完了している課長は2人だった。稲嶺課長はやっていなかった。

 お客様は直請け1本でやって行くなら、まず表作りから始るべきだ。しかしその足並みがそろわない。

 かくなる上は私が細かい指示を出してやって行く。例えば「この表の修正は本日中に終え、私の箱に入れて置く」と言った指示を書き加える。将に手取り足取りである。

全体朝礼資料の修正、王は完了

 王の全体朝礼資料の修正が9/27完了した。資料は個人・課ごとの1ヵ月の成果をまとめたものだが、この表が分かり易いものでないといけない。各個人が自分の立ち位置をはっきり確認できる資料にしないといけない。

 資料が分かり易ければ社員1人1人が自分の修正点を理解して翌月実行してくれる。意味不明の資料だと全く効果のないものになってしまう。

 資料1つで目標管理ができるのだから効率がいい。王は第1段階完了した。次は耕である。

耕内職場を3S(整理、清掃、整頓)した

 2023.9.26 10:30 出勤していた4人の場内内職と私ら役員2人の計6人で内職スペースの3Sをした。まず水の入ったバケツ、電気掃除機を用意して、捨てること(整理)から始めた。

 要らない紙が出るわ出るわ。よくぞこれだけ貯めたものだ。

 内職のおばさんたちは次第に3Sに熱が入りテキパキとやってくれた。おかげで予定時間の半分の20分で完了した。

 私が連呼したのは「捨てられないおばさんになったらお終いだよ」「捨てられないおばさんになったらお終いだよ」。「渡辺はまた下らないこといっている。頭に来た」らしく内職の3Sの手は更にスピードUPした。捨てた紙は1㎥の大きな廃棄袋2つ。

 20分後、内職4人と私ども2人の顔は小さな達成感を味わったせいか明るかった。

錦戸部屋祝勝会

 錦糸町のホテルで開かれた錦戸(元水戸泉)部屋祝勝会に参加した。現役トップの十両の水戸龍(モンゴル)が今場所7勝8敗で負け越した後の祝勝会なのでもう1つ盛り上がりに欠けた。参加者も4年前の前回の半分の70人ほどだ。

 今年春、水戸龍は幕の内にいたので「幕の内で取った時はどうだった」と聞いたところ「窮屈で楽しくなかった」と。「幕の内に慣れて頂戴」と言ったら顔をしかめていた。正直なのだが愛想の無い男だ。

 「相撲を辞めたら運送業に行く」と言っていた若い力士は退職届を出した後、サッサと運送会社に就職した。錦戸部屋で十両だった極真道(31)は昨年引退して今は故郷の大阪にいるという。

 まだ若いのだから大相撲の世界と離れて第2の人生に入るのは悪くない。

よく歩かされた1泊研修旅行

 日本政策金融公庫営業1部の4年ぶりの1泊旅行会9/22-23に参加した。栃木県下野(しもつけ)市の制服製造工場を見学して大谷石採石跡地、24㌶の竹林などを見て回った。

 集まった公庫融資先27人はいずれも元気で大いに缶ビールを飲み、大声ではしゃいでいた。私は缶ビール1本で充分だった。参加者が元気だったのではなく、元気だから参加したともいえる。

 なかでも梱包機製造会社ストラパック(株=TDB評点64)名誉会長の下島敏男さん(89)は私より足腰がしっかりしていた。私(75)は下島さんの次の高齢者だった。

 こういう会だと他社社長との会話が面白い。底抜けに明るい婿さん社長や自分のことを喋らない陰険な男やそれぞれ違う。それを黙って観察して人物判定する。1人大柄な真面目そうな男がいたが「あれは中身がダメだろう」が私の判定だったから話し掛けなかった。

 金庫製造会社が「商売止める」と言った。とくに追加質問しなかったが、倒産ではなく誰にも迷惑を掛けずに会社清算することは「立派なこと」と私は思っている。

 公庫の当社担当課長が「お金を借りて頂戴」というので「75歳になると投資意欲は減退したままです。新規借入なんてとんでもない」とお応えした。

 ともかくよく歩かされた旅行だった。クタクタになって帰宅した。

品川区に能楽堂があった

 品川区上大崎4-6-9 公益財団法人14世喜多六平太記念能楽堂で9/20東京商工会議所品川支部主催の視察会に参加した。

 「品川区にこんなに立派な能楽堂があったのか」が第1感だった。1階が306、二階が79席の大劇場だ。舞台の屋根は檜皮葺(ひわだぶき)で実に綺麗に(ふ)いてある。これだけの舞台があるだけで区民は自慢できる。

 次に思ったことは①どんな資金で作ったのか。②月の収支は如何ほどか―金のことばかり考えてしまった。

 青年能楽師5人が「はしとみ」を舞ってくれた。堂々たる舞だがやはりあのペースにはついていけない。

 喜多流には38人の能楽師がいるが「この人たちは食べて行けるのか」と私の考えることはお金のことばかりだった。

見た目はいいが頭の中はバラバラ

 最近こういう人によく遭遇する。3言ほど会話すると分かる。「こりゃダメだ」「話すだけ無駄だ」と思ってしまう。

 1例は健康体操を指導している75歳の婦人の娘(40)と息子(37)だ。御2人ともスタイルはいいし立派な目鼻立ちをしている。いわゆる見栄えのする男女だが会話はどうもちぐはぐだ。

 「こんな立派な子供たちが何で健康体操の普及をしなければいけないのか。第一食べて行けるのか」と思った。

 2例目は出入りの業者さん。私の所にあいさつに来た時「これはダメだ。ピントが外れている」と思った。風采はいいし言語明瞭だが、どうもおかしい。

 案の定機械の操作説明に来てもらったのが、別の機械のプレゼンテーションを30分やってくれた。要は「自分がなぜ呼ばれたか」。ポイントが分かっていない人には話をさえぎってでも話を軌道修正させる必要がある。

 見た目で80点、話してみると20点という人が多い。これも人生経験の1つだ。その時の動作は ①まず、お試し会話をしてみる。②20点の人には近づかなければいい。

 長生きしているとまだまだ学ぶことがある。

ピント外れの説明に憤慨

 オフセット印刷機インキコントロールシステムを500万円で更新した。60代の販売店社員が説明に来て30分喋ったがサッパリ要領を得ない。

 「将来2段階の追加設備が必要だ」などと機械のプレゼンテーションをやっている。すでに当社購入済みのシステムの動かし方、効果の実演はゼロだ。「この馬鹿」と思いながら30分我慢した。

 この日の再発防止策としては、途中で遮って、話してもらいたいことを再度私が言う必要があった。販売員も「ハタッ」と気づいて方向転換しただろう。

 結局、機械操作の実演ゼロで、販売員は「上手く説明できた」との満足した表情で帰って行った。これでは両社不幸のままである。

 結論は60代の販売店社員を呼びつけて再度システムを動かしながらの説明させる。

かご台車は物流の基礎道具

 東京ビッグサイトで開かれている国際物流展に行った。金曜というのに大変な盛況だった。私の印象は「かご台車に関連するプラスα製品」が多かった。例えば台車の床を上げたり、自動で線上を動くシステムなど。

 かご台車とは、開口部以外の3面がパネルで囲まれているキャスター付きの運搬用台車(カゴ付きの台車)をいう。古典的物流道具であるため王子の近くにあるヤマト運輸の広大な倉庫には何百台とあるかご台車がフルに動いている。宅配営業所にはかご台車だけで荷の分別しているのが見える。

 そう広くない物流スペースしかない王耕ではモーターで動く牽引車は必要ではなく、人力でかご台車を動かすだけで充分だ。

 王の菅原さんに「かご台車を買増す気はあるか」聞いたら「今の台数で充分だ」との回答だった。

 かご台車の有用性を再認識できただけで物流展に行った甲斐はあった。

見知らぬ71万円引き落し連絡

 エムアイ(三越&伊勢丹)カードからの手紙で71万円の引き落し予定が来た。身に覚えのない金額に驚いて問い合わせたところ原因は①私が暗証番号を他人に教えた②ランダムに数字を打ち込んでたまたま当たったのが私のカードということが考えられるという。

 カード会社はよくあることらしく応対した女社員は落ち着いたもので「引き落しはしない」と言ってくれた。

 そもそもデパートのカードを持っているからこういうことが発生する。                                                                                                                                                             「君子危うきに近寄らず」である。電話でカード解約を伝えた。

幕内下位でいい相撲取る元大関

 スポーツで1番好きなのが大相撲だ。NHK午前3時45分からの名古屋場所ダイジェスト版は小気味よく、力の入った技には思わず声が出る。叩かれて自分から砂被りに飛び込んでいく玉鷲の後ろ姿は腹を抱えて笑った。深夜とはいえ私にとっては忙しい時間だ。

 注目するのは元大関の御嶽海、正代だ。平幕に陥落してから相撲を伸び伸びととっている。そこで押しの強さがちらッと見えると「いい所見せるじゃないか」と私は手をたたく。

 上位にいるかの問題ではない。今日の相撲をどうとるか―が重要だ。力士が普段通りの相撲を取っている姿に私の気持ちは和んでくる。番付ではない。最も気楽に相撲が取れる番付で長くやるのがいい。

 仕事も同じだ。習得した技術で会社に貢献できればいい。技術が増えれば貢献のレベルが違ってくる。また次のレベルで気楽に貢献すればいい。無理することはない。

奈美悦子は捨てることばかり考えている

 9/5の耕工場3S大会のBefore-afterの写真を見て感心した。荷が半分になっている。3Sの趣旨はまず捨てることにある。ゴミ工場で横のものを縦にしても3Sにはならない。ものを半減してスタートするのが3Sだ。

 今回の寺岡さん主導の耕工場3S大会は、初めて第1の動作(捨てる)を完璧に終わらせた後の清掃・整頓だった。

 これには日頃から「何か捨てるものはないか」「何か捨てるものはないか」という目で見る必要がある。タレントの奈美悦子はこの手の性格で自宅に物はないという。とても優秀な人間である。

 捨てて悪いことは何も発生しない。まず捨てることで次の世界が開けてくる。

3Sとは

1整理徹底して捨てる。捨て切る。
2清掃一番汚い所・手の届かない所を、濡れた雑巾で拭く。
3整頓種類別に、水平・垂直に並べ直す。

タッチペンで入力大幅短縮

 品川区東五反田2のスーパーfoodiumのカードを紛失した。このイオン系スーパーは買った物を自分で集計する機械が多いためwaonカードが必要だ。

 1枚目は作るのに入力が上手く行かず完了するまで2週掛った。2回目はQRコードの設問に答えるのに15分で完了した。なによりもタッチペンでやったので正確な印字ができた。

 こんなことが1人前にできると小さな自信になる。

懲戒にせず

 昨日の伝言板に安武印刷課長の計上に「消費税10%乗せたものがあった」という澤本工場長のコメントが書き添えてあるのに対し私が「懲戒にしろ」と書き加えた。

 よく聞いてみると仕入れ品1点の価格に消費税を載せた額を記入したことだった。私は印刷課売上に消費税上乗せしたものと解釈して「懲戒にしろ」と追記した。

 仕入れ品の計上は消費税抜きでなければならない。今回の消費税プラス記入は単なる勘違いである。安武課長に悪意はなかった。よって私の「懲戒にしろ」は撤回する。

オフセット印刷の減少本格化

 月300万円のオフセット印刷の売上があった製薬会社さんから「これからはオンデマンド印刷でやる」と通告してきた。

 オンデマンド印刷とはコピー機の延長のような印刷機だ。①1部でも印刷できる。②必要な時に必要な部数が印刷できるから在庫が要らない。このような利点から製薬会社さんはオンデ印刷を選択された。

 耕文社にとっては年3600万円の売上減だが「これも時代の流れ」と受け止めている。ではどうするか。

 大まかに言えば「オンデ印刷物の受注を増やす」だ。確かに売上構成はオンデ印刷は前年3%だったものが今年は10%に伸びている。伸びた分はマニア向けシール印刷の受注がほとんどだ。マーケットとしてははなはだ心もとない。

 社会が必要とする大道(たいどう)の製品を製造したい。オフセット印刷減少に対する具体的対策は出ていない。具体策に行き着くまでが、私たちの知恵の出し合いゲームだと思っている。

対策決めるのはゲームだ

 耕文社の8月の売上が前年比10%減った。それに伴って工場(制作課、印刷課、加工課)の課別損益は軒並み悪化した。

 早速営業課長を集め対策会議を聞いたが売上目標未達の伊野、稲嶺2課長から確信の持てる回答はなかった。「これはどうだ」「あれはやる価値はあるか」。アイデアの出し合いをやりたいのだが当事者からは案は出ない。

 「まず、これから始めよう」でともかく課長がやるべきことを決める。たとえば、思い付いた対策を2項書いてくる。そして毎翌朝2つのやるべきことが「完了したか」の会議を開く。15分ほどの会議を毎朝やって行くことで対策が少しずつ明確になってくる。

 ポイントは、会議は15分内にすることだ。15分内であれば課長も耐えられる。対策への意欲が折れなくて済む。対策が半歩進んだような気がし出せば大成功だ。こんな呼吸で対策が出来上がってくる過程は面白い。

 要約すると

①まず対策に着手する。着手は見当外れでもいい

②着手の結果を確認する。次の着手を決める。

 こうなると朝の15分課長会議がゲームになってくる。

スマホナビで初めて目的地着

 港区魚籃坂下から同区麻布台の東京アメリカンクラブまでスマホナビで9/1 初めて到着した。徒歩30分かかったが言うに言われぬ達成感に浸った。

 グーグルナビが分かりにくかったのでyahooナビに替えての快挙である。「習うより慣れろ」と言われているが、1回成功すると「この手順でいいんだな」と妙な自信がつく。それがいい。

 クラブでの会合はベンチャー企業を起こした生意気な連中の集まりだったが、参加者の非礼さも気にならなかった。何故ならスマホナビを使いこなせるようになったのだから。

 腹も一杯になったことだし帰りはタクシーで自宅まで一目散。料金は丁度2,000円だった。

品川駅コンコースで熟睡する若者

 夏の風物詩である。

 8/30 5:30 JR品川駅広いコンコースの真ん中で若者が口を開けて眠っていた。「毎度のこと」として通行人は避けて先を急いでいる。私もニヤニヤしながら「俺もこんな風に熟睡したい」といつも思う。冬の寒風が吹き抜けるときはこういう輩はいない。

 眠ることはいいことである。私は会社で眠くなると床に段ボールを敷いて眠ることにしている。眠るのは20分内。それ以上だと夜眠れなくなる。

 机にうつ伏せになって眠るのはダメだ。姿勢が良くない。社員にも就業中であっても段ボール仮眠を推奨しているが、実行してくれるのは社員の5分の1の10人ほどだ。

 眠気と闘いながら仕事をするのはくだらない。サッサと段ボール仮眠を取る方がよっぽど効率が上がる。

日程が確定して気持ちいい

A, 名古屋まで行くのが面倒だ。やめようか

B,  1日に2件も予定が入ると窮屈だ

C,  たいした会じゃないからキャンセルするか

D,  同じ日に近場の会があるからそっちにするか

 頭がごちゃごちゃだと収拾がつかない。「まずは1つずつ確定して行こう」と5時間かけて今後2か月間の予定を確定した。

 主催者に電話したりしているうちに構成が固まってくる。行事があることはありがたいことだが日程が重なると途端に迷いが出る。「どっちにしようか」。

 手帳をスカスカにしておかないと、どうも頭が回らなくなる体質のようだ。

 今回のポイントは日本政策金融公庫全国大会だ。この参加を懇親会だけにして前後左右の催し物の参加・欠席を決めていった。とりあえず今後 2ヵ月の参加・不参加を相手方に表明したことで、これで変更なしだ。これを基準に毎朝、1日を組み立てればいいのだ。

参加者減った笑い学会全国大会

 京都市の女子大で開かれた日本笑い学会(本部・大阪市)全国大会に8/26・27参加した。参加者はコロナ前と比べると半分以下だったが、盛沢山の演目を楽しんだ。

  • 顔師(京の舞妓、芸姑の化粧をする人)の解説
  • 京都宮川町の舞妓、芸姑へのインタビューと踊り
  • 大阪のお笑い番組の制作者4人のパネルディスカッション。
  • 個人の成果発表が15本

 これだけの演目を3,000円で楽しめるのだから安いものだ。

 笑いとは難しいものだ。全国から集まった参加者は何とか周りの人を笑わそうとするのだが、何となくぎこちない。1点だけこれらの人に共通点は「声が大きい」ことだ。言っていることが聞こえなければ、笑いもへったくれもない。

 この不器用で声だけ大きい人の集まりはやはり面白い。

CEO倶楽部社長から初電話

 宮本社長の電話の趣旨は「渡辺さんの退会メールに驚いた。自分は電話は嫌いではない。連絡はメールを使わないで電話でやっている。今まで渡辺さんに返電しなかったのはたまたまで、今後はすぐ返電する」声はかすれ芝居じみた宮本さんのお詫びの電話に私はCEO退会を撤回した。

 CEO倶楽部はベンチャー企業を集めて月3万円の会費で勉強会、懇親会を開いている。75歳の私は会員最高齢だ。見たことのない華やかな青山・六本木の会場での催しに私は刺激を受けてきた。 

 30・40代の若い社長は生意気だが、それさえ我慢すれば面白い倶楽部だ。

 兎も角返電をよこさない輩には鉄槌を加えていく。それを聞かない人間とはお別れする。

衣料品のトラヤが閉店

 静岡県内25店舗と周辺地域で住民に親しまれていた衣料品のトラヤが9月末までに全店閉店する。県内の女店員から聞いてびっくりした。

 私の靴下は全部トラヤで買ったものだ。安くて丈夫な商品があるので地元では人気の店だ。それがなぜ。がっかりという他ない。

 中小企業が商売を止めるのはよくあるケースだ。なかでも誰にも迷惑を掛けずに清算して止めるのは立派なことだ。トラヤも立派な止め方であるが、やはり「惜しい」。

 町からトラヤがなくなるのは寂しい。

メールは読まない。電話は聞く

 私は電話中心の生活をしている。着電があればすぐ返電、正体不明者からの電話にも返電をしている。返電は事態がよく分かるのと問題解決が早いので便利だ。

 メール中心の人達とはペースが合わない。事態が理解できないことが多い。

 8/22も静岡銀行(静銀)のコンサルと静岡県内で会う約束をしていた。ところが来ない。コンサルは「メールを送った」というが、意味不明の文章で、こちらはまともに読んでいない。私の携帯の電話番号もお知らせしていた。

 来ない理由は①私の普通預金が法人でないから②相談のテーマが不明確だからーとかだった。「何故電話してこないのか。テーマは電話でいくらでも確認できるではないか」と本人に言ったが50代の静銀コンサルはコンサルしない理由を長々としゃべる。

 「コンサルが相談者と会いたくなければ商売にならないだろう」と言ったが暖簾に腕押しだった。「あんた、静銀を退職しなさい」が私の結論だった。

 静岡県から帰宅すると、コンサルの上司が持ってきた菓子折りと名刺がドアの前に置いてあった。上司は「お詫びに」と私からの電話の後すぐ静岡から品川の私の自宅に来たのだ。上司の誠意は理解したが、コンサル本人の処分をすべきだ。

 メールだけの人間は会話しないでビジネスをやろうとする。これは会社として絶対禁止すべきである。

ポイントはビジネスモデル

 ベンチャーのビジネスモデルを理解するのは大変だ。AI、ORなどの説明から言われると皆目外枠さえも見えない。

 要は「何で儲けるか」である。社長からゆっくり1時間ほどかけて話を聞かないと分からない。

 先週、不動産をフランチャイズで売買する会社の集会に出た。60人が狭い飲み屋でピザを食べながら酒を飲む会だ。ほとんどがフランチャイジー(加盟者)でフランチャイザー(加盟店本部)が対等の関係にある加盟者と良好な関係を持つための飲食会だ。会費は3,000円でフランクな会という印象だ。

 分からないのは加盟者がどうやって物件を集めるかだ。「月によって収入はとんでもなく差がある」「加盟者になっても食べられないので他でアルバイトしている」。

 加盟者を生かさず殺さず希望を持たせて運用するのが加盟店本部の腕らしい。

 3人の加盟者に根ほり葉ほり聞いてみたが、結局分からなかった。参加者は皆元気だ。なんで元気なのか分からない。不動産業界なので次からは参加しない。

演者の○✖は時間通り終わるかで決まる

 作家の安部龍太郎さんの講演会が静岡市市民会館大ホールで開かれた。テーマは「徳川家康の生き方」である。NHK大河ドラマでは「どうする家康」をやっており、静岡市内の目抜き通りには「どうする家康」の垂れ幕があちこちに下がっている。私はこの後講釈的ドラマは見ないし家康にもいささかうんざりしている。

 安部さんの講演は14:30に始まり16:00に終わる予定だった。家康に興味のない私は講演中は眠っていた。「ハッ」と気づいて目を醒ますと広い会場のデジタル時計は丁度16:00を指していた。と同時に「これで私の話は終わります」と言って安部さんは演壇を後にした。

 見事な終わり方である。講演内容はほとんど記憶にない。しかし、この終わり方に安部さんの品格を感じた。

 「話は戸をバタンと閉めるように終われ」と言われている。将に安部さんはバタンと閉めて姿を消した。私には快感が残った。

ロールスロイスの夢

 ホテル・ニューオータニの弁慶橋からの入り口にロールスロイスのショールームがあった。余りの豪華さに中に入って販売会社コーンズの女社員の説明を受けた。ここにある10台はすべて中古車という。価格は2,200万円~6,700万円。新車を買いたければ発注してイギリスで作るという。最新モデルだと1億円はする。

 「こんなにデカイと駐車に困るでしょう」「運転手がいますから」「2人乗りのスポーツタイプはどうするのか」「それはケースバイケースで」とはっきりしない。

 昔茨城県の潮来CCに通っていたころ、ゴルフ場社長の糸山英太郎さんはロールスロイスでゴルフに来ていた。ところがベンツに代わった。理由は「あの車は目立っちゃっていけねー」だった。

 兎も角使い勝手の悪い車だ。私は10台の車を見てそれぞれの後部座席に座った夢を見た。

ベトナム女デザイナー(28)と会話弾む

 新幹線が台風7号で運休のため熱海から東海道線に乗った。隣の女が「この電車、東京駅に行きますか」と聞いてきた。仙台の印刷会社に勤めているという。それから話は盛り上がり私は名刺を渡してしまった。

 ホーチミン市(昔のサイゴン)の北隣の町出身だ。8人兄弟の7番目で伊豆の国市のホテルに勤めている妹を訪ねての帰りという。彼女は一方的に喋ったのではなく、私の質問に正直に応えてくれたのだ。

 向かいの椅子に座っている乗客には私たちは一緒に旅行している男女に見えたことだろう。私は品川で先に降りたが飽きることのない電車行だった。

大日本印刷が目指す4商品

  1. リチウムイオン電池用バッテリーパウチ
  2. 用光学フイルム
  3. 有機ELディスプレイ製造用メタルマスク
  4. 写真プリント用昇華型熱転写記録材

 ひっくるめて言えば「工業用部材製造業」に転換して行くということだ。従来のオセット印刷機で紙に印刷する商品は消えている。

 北島義斉(よしなり、58歳。5年前に社長就任)さんの方針だろうが、今の義斉さんの使命は株価の維持と1万人余の社員を食べさせて行くことだ。

 そのための方針と実行であるならば私たちは否定できない。しかし「どういう会社になりたいのか」が分からない。「工業用部材製造業に変身して行く」では何となく格好悪い。

PC 切ると聞こえるポケットラジオ

 ラジオ体操を聞くため6:30にポケットラジオ(PR)の電源を入れるが聞こえない。凄い雑音でかすかに聞こえる体操のメロディで体を動かしていた。

 昨日、PC(パソコン電源)を入れる前にPRスイッチONしたらNHKが鮮明に聞こえた。「なーんだ、PCの電波がPRを邪魔していたのか」と分かった。これでPRを廃棄しないで済んだ。これからも使える。

 ちょっとした気づきは生活を明るくする。生きる張合いを与えてくれる。大変な特効薬だ。気づきを与えてもらうには「前提条件を変えていろいろやってみる」ことだ。

膨らむ耕工場労務費

 7月の耕損益表を見ると耕工場労務費が単月で300万円、率にして15%増である。由々しき事態である。

販管費の人件費は25万円増で穏当な増である。

 工場課長にすぐ手を打たせる。

オンデマンド印刷売上比率が急上昇

 印刷業者は今、印刷手法の違う①オフセット印刷、②オンデマンド印刷の2つの印刷機を使っている。

 従来主流のオフセットは注文が激減している。オンデマンドは少しずつだが売上を増やしている。耕のオンデマンド比率は、前年は3%だったのが今年は10%と急激に増えた。

 耕にとってどちらの印刷機で印刷してもいいのだ。付帯する加工がどんなものであろうとオフかオンデで生産工程は区別する。

 過去、印刷技術は高精細印刷、FM印刷などが出て「新しい技術」として迎い入れられたが流行の波は直ぐに静まってしまった。オフという範疇の中での新技術であった。

 しかし、オフの受注減は確実に続くし、オンデの売上増は微数ながらも続く。そんな前提条件のもとに細かい施策を実行していけばいい。楽なものである。

スーパーのカード独力で設定

 五反田のスーパーのポイントを貯められるカードの設定に挑戦した。QRコードから入るがどうも上手く行かない。1週やり続けてやっと終わった。それなりの達成感はあった。 

 ITは自分でやらないとダメだ。苦労して自力で完了すれば習得したことになる。他人が手際よくやるのを眺めていても何も得られない。

 スマホが好例だ。アドバイザーに2週に1回レッスンを受けているが反復操作しないからなかなか身に付かない。

 「IT は自分でやり切る」を前提にする。

3S箇所示すと完璧に終わらす管理課

 耕管理課の3S大会のbefore―afterは毎月ラックの中身の並べ替えだった。余りに芸がないので成瀬課長代行に①壁側の本棚のもの半分、30ほど小引き出しのある収納事務用品を半分にするようお願いした。

 驚いたことに4時間後には2か所の捨てる作業は完了、本棚、30の小引き出しはスカスカになっていた。全員で捨てる作業をやったという。管理課員の機動力に私は2の句を告げられなかった。

 管理課員は気が付かなかっただけだ。一旦「ここをやる」となったら手際よく3Sをやる集団なのだ。

日本製紙が物流改善

 倉庫配置、保管見直し、トラック待機削減に日本製紙が乗り出す―という日刊工業紙の記事があった。言うまでもなく物流改革は重要な改革である。できれば1年中連続して改革しなくてはならない重要事項だ。

 日々改革すると新しい状況が見えてくる。そのうえでまた新しい改革を上乗せしていくと急激に効果が出てくる。

 不合理な物流ほど無駄なものはない。ドライバーは決められたルールの下に日頃のルーチン運送をやっている。無駄と思っても改革できない。全社挙げて物流改革に臨めば利益はうなぎ登りに増える。

 王子製紙に比べ利益出しはかなり遅れている日本製紙だが物流改革を機に利益を増やす日本製紙に変貌していくかもしれない。

虎ノ門ヒルズ超えた上海オフィス

 ジェイコムのアジドラで放送されている中国現代ドラマ「可愛い秘書には野望がある」を見ている。面白い。投資会社で働く女の物語だ。

 上海万博2010年の時1度だけ上海に行ったが、当時目についた傾いた密集民家の映像は出ない。とんでもなく洗練された高層ビル街だけが舞台だ。

 登場人物はロールスロイスに乗っている。社長室はガラス張りで耕営業部位有る。あくまでドラマであるが中国への認識を変えざるを得ない。

 登場する役者と脚本がいいからつい見てしまう。夏の夜の小さな楽しみだ。

夏はカレーに限る

 このところカレーばかり食べている。14億2,860万人のインド人が食べているのだから間違いない食べ物だ。スープカレーのイギリスカレー、甘い香料の入ったものは苦手だ。

 ナンも好きだ。千切りながら小麦の香りを嗅いでいると異国情緒が湧いてくる。

 よく行くのは神田駅北口歩いて6分の所にあるジンギスカン料理のヤマダモンゴルの700円カレー、チェーン展開しているターリー屋(目黒店)のカレーだ。

酒は百害あって1利なし

 7/22(土)の日経に載っていた。 

 「適度の酒量は健康にいい」と言われてきたが、最近はそれを打ち消す研究結果が多く出てきた。結論としては「酒は1滴でも体に害を及ぼす」である。

 記事によれば、ガン、心蔵疾患、脳血管障害あらゆる重大な病気は酒が原因で発症する。日本人の5%は酒を全く飲めないという。この人たちこそ最善だそうだ。

 長年私は「酒は体にいいはずない」と思ってきただけに、自分の予想を裏付ける記事に「ホッ」としている。

 しかし実際、私は4日に1回はサッポロビール中瓶かウイスキィーの水割りを飲んでいる。自己責任である。この生活習慣でどうなるかは本人も分からない。体の調子がいい時は笑顔で飲酒するだけである。

天ぷら、肉を食べなくなった

 75という歳のせいか天ぷら、肉料理を食べなくなった。本人は「脂っこいもの食べなくなって、これ幸い」と思っている。

 年を取ったら野菜を食べていればいい。かと言って野菜の摂取量が増えている訳ではない。

 毎日、蕎麦とパンと牛乳だけは十二分に食べている。好きだから食べているのだ。

モリサワ会に初参加

 フォント(書体)メーカーのモリサワの懇親会に7/26初めて参加した。耕ではモリサワとフォント使用の契約を結んでいる。1ライセンス39,000円×10PC=年39万円。王耕の名刺、HPのフォントは見易いモリサワ「RGゴ」を使っている。

 60人ほどの参加者はいずれも文章印刷の匂いのする人たちで懐かしくもあり話はいくらでも広がった。

 森澤彰彦社長の話では①フォントは年に200件新しいのを作っている。②世界170言語のフォントを流している。使用者からフォント使用料を取る商売だが、儲かる立派なビジネスモデルである。

 例によって言いたいことを言ってサッポロビールをガブガブ飲んで、とても愉快な晩であった。

手足より頭を使え

 人間とはつくづく面白い動物だ。1つの事をやり続けていると学習効果を生み出す。世に言う「習うより慣れろ」だ。

 これにアイデアがプラスされると効率は飛躍的にUPする。慣れによるUPどころではない。かかる時間は半分、4分の1、10分の1-と桁違いに短縮される。

 それが人間だから恐ろしい。他の動物では太刀打ちできない。

 折角人間に生まれたのだからアイデアで生きていくのも1つの手である。「10分の1の労力でできないか」「「10分の1の労力でできないか」と世間を彷徨(さまよ)ってみようではないか。

ゴム部品更新、明和さんに頼む

 工業用ゴム製品製造業の明和ゴム工業㈱さん(大田区、評点60)はオフセット印刷機メーカーの3分の1の価格でゴムローラーを再生してくれる。安武印刷課課長が発見してくれた。

 ゴム部品は重要である。4輪車・自転車のタイヤ、機械の接着面に使われている。ゴムさえ新品で正常に機能されていれば生産品も確実に良品ができる。このためにゴム交換の頻度を増やすという方法がある。

 王耕共にゴム接着面の多い設備がかなりある。王製函機にも数か所。耕CTP、折り機にもある。すべて明和さんに頻繁にゴム更新をしてもらうという手がある。

 今回の明和ゴム工業さんとの新規取引は王耕製品の品質向上に大いに貢献することになるだろう。

連日サッポロビール中瓶で体調不良

 サッポロビール黒ラベルは1番美味しいと思っているから3日連続して飲んだらたちまちおかしくなってしまった。ノドが変に渇き、情緒が不安定になってきた。これはまずい。これから1週間酒を飲まなければ元に戻るはずだ。

 こんなことを繰り返している。ちょっとでも酒が過ぎると警鐘が鳴る。実に都合のいい体質だ。2018年、88歳で死去した酒がダメだったオヤジの体質を受け継いでいる。

 大酒飲みはダメだ。体を壊すし寿命も短い。

銀行懇親会は楽しい

 みずほ銀行五反田支店の取引先懇親会がホテルで開かれた。4年振りとあって私は体調を整え満を持して参加した。

 昔の知っている人は5人ほどだった。それでも懐かしく言いたいことを言って愉快な時間を過ごした。

 感じたことは経営者の世代交代が進んでいることだ。「2年前社長になりました」という男には「社長は面白くやるものだ。社長が辛かったらサッサと交代した方がいいよ」「そんなことはない。頑張ります」「それなら好きなようにやれよ」。

 無責任な会話をビールを飲みながらやって私はますます好調だった。

トラック配送のほとんどはオンデマンド印刷物

 耕管理課から外注さんへの見本10封筒を持って4tトラックドライバーの竹内さんは「これほとんどがオンデマンド印刷」と肩を落とす。

 急激に減るオフセット印刷の中で私は何で印刷しようが構わない。マーケットの要求するままの生産設備で作って行くだけだ。

 一方、オフセット印刷の自主保全が着実に進んでいる。①ローラー交換 ②ニップ調整 ③水の補充―この3点をやって行くだけで良品生産ができる。機長もポイントを心得ているから不良発生はない。

 マーケットは縮小するが印刷生産物の品質はますます安定してきた。こんな快感はない。何故なら耕文社は印刷会社なのです。

電話かけるのを倍増させる

 懇親会に参加して交換した名刺はほとんどがゴミ箱の中である。これを改善する。再度お話を聞きたいと思った人には私からTELして面会を求めることをやってみたい。

 先方が「会いたくない」と言ったらそれでお終い。このところの会合で再度会ってみたい人が2人いた。自らベンチャー企業を始めようとしている母校の工学部の教授と都民ファーストの会幹事長代理の女都議だ。

 私の方から「電話をしたい」と思ったきっかけは話が面白そうだからだ。場合によってはこちらから何らかの提案をしてもいい。あくまでゲーム感覚だ。丁と出るか半と出るかの乾坤一擲の勝負ではない。ただのゲームなのだ。

 私はスマホでもショートメールはやらない。直接電話で声を聴きながら話をするとその人の気持ちが伝わってくる。そこが面白い。

4年振りの大森中金会

 商工中金大森支店の総会が7/13(木)グランドプリンスホテル高輪で開かれた。

 気分が浮かれていたせいか初めから「飲みたい」と思った。前日の公庫営業1部の懇親会ではジュースだけだった。

 1人孤独に立っている人に「あんた、お仕事何」と声を掛け適当に雑談を交わす。これが愉快なのだ。こういう会に出席できるだけでありがたい。

面白さない公庫会合

 日本政策金融公庫営業1部の会合に出席した。あまり面白くなかった。ニュースが無いのだ。

 公庫から借金をしていることで誇りを持っている中小企業主ばかりだ。借りる金に色がついている訳ではない。 

 それに借金する方に華やかさがない。「公庫からの資金で新しいベンチャーを始める」といった話が出るわけではない。

 「公庫の会合に出るのも考えるか」とチラリと思った。

耕法人税1,198万円を納税

 ㈱耕文社は5/20決算で消費税939万円、都税654万円などオヨソ3,000万円を7/11納税した。王は都税、消費税だけだ。これで1件落着である。

 これからは新しい年の目標に向かって前進するのみだ。目標は王売上≂年300億円、耕は30億円である。

早めに判断できる女社員

 ここ10か月で王耕に7人の女社員が入ってきた。新卒2人に中途採用5人だ。

 概観して言えることは「女は物事の白黒の判断が早い」である。結論が早いから始める動作は分かり易い。その点男社員はスタート前に「あーでもない。こーでもない」というが本人の結論が出てこない。結論がなかなか出せない男社員に付き合っているのが面倒になった。

 ひどい時は男社員をなだめながら実行させている。こんな連中と付き合っていたらこっちが病気になってしまう。

 女社員が増強されるたびに「頼りがいある社員がまた1人増えた」と思ってしまう。

 私の満75歳の抱負は「王を売上300億円、耕を30億円にする」ことだ。女社員はこの売上目標実現のために活躍してくれるだろう。男社員に期待する予定はない。

裸足で立って決算報告した

 7/7(七夕)の耕文社決算報告会は気持ち良かった。報告書を組み上げてくれた張本人の岩本由美総務課主任が休みだったので急遽私が報告することにした。

 マイクを持って草履をはいていると足指の踏ん張りがきかない。途中から裸足でPタイルに立つとひんやりして気持ちいい。更に指先の踏ん張りも効いて体が安定した。

 皆さんにお知らせしたいことをジックリ焦点を押さえてしゃべることができた。報告会とはいえ半分は貸借対照表と損益計算書の仕組みの会計上説明だった。

 今回初めてやったことは「参加者全員が質問する」という形式だ。一通り報告が終わった後、左端から順番に質問に立った。まごまごしている社員は少なく、それぞれが「聞きたいことを聞いてきた」という感じだった。答える方も「分かりません」では済まない。なるべく具体例を出しながら答えるようにした。

 振り返れば「面白い決算報告会であった」。何よりも私が浮かれ、しゃべりがいのある会であった。

段ボール箱の刷り色は18色

 全国段ボール連合会と全国紙器及び印刷インキ工業会は2024.4から段ボール用インキを標準色18色に集約する。

 この他補整色32色と特煉色があったがこの2種インキの生産量は全体の24%であった。

 この2種インキを止めて標準色18色に集約することでCO₂排出量の削減と段ボール印刷に関わる無駄が大幅に削減される。

 いいことづくめの18色集約に王製函課も便乗して効率UP を図る。

衰退する固形物配信

 米国法人のチェーンコアが1曲1,551円で185ヵ国配信サービスをやっている。

 無名のアーチスト(歌手)はチェーンコアに載せて1発当たれば大アーチストになれる。曲を探す方も、例えば清涼飲料水の広告音楽を探していれば、チェーンコアから最適の楽曲を選べる。

 レコード、CDの楽曲の固形物販売は衰退しCD売上は98年ピーク時の20%だ。通信の簡便さに移行している現実だ。

 日経MJの6/23 記事の受け売りだが、王耕は ①段ボール箱 ②パッケージ ③シール ④手提げ袋 ⑤カレンダーの5品目の固形販促物の製造が本業である。

 さてどうするか。A、通信事業に手を出すか B、固形販促に通信を融合させるか。アイデアの出し所である。

「見本作ってくれたのは初めて」

 王子段ボール、営業部1課の山崎優介さんの7/4伝言板によると、和光市の塗装卸売業のタケダ化成品様に見本1点と6.2万円の見積りを提出したら「段ボール箱の見本をもらったのは初めて」と言われた。

 お客様にとっては新鮮な驚きだったろう。見本1つでこんなに喜んでくだされば営業冥利に尽きる。私もその時のお客様の顔を見たかった。

 耕文社営業部の稲嶺裕喜さんの言う「お客様にプラスαの感動を与える営業こそ有能な営業パーソンである」。男も女も関係ない。

 「お客様の顔色が変わるところを見てみたい」。こんな風に営業をやっていると仕事ではなくゲームである。どんなに残業しても疲れない。

西新井法人会旅行に参加

 1泊2日で宿泊先は福島県石川郡の母畑(ぼばた)温泉の八幡屋(やはたや)。過去には「プロが選ぶおもてなしの旅館」で金賞を取ったことがある。

 4年前同法人会の旅行も八幡屋だった。4年前はバス10台を連ねた400人だったが今回はバス5台133人の参加者であった。王子のある新田は私1人だった。1人「よそ者」ながらも会話は弾んだ。初対面の人との会話は愉快だ。

 土産物店での皆さんの爆買いには驚いた。名物と言われる饅頭セットを5箱、10箱と買っていた。西新井は景気がいいのである。

 2日目に立ち寄った石岡市の「いばらきフラワーパーク」は良かった。バラの花はしぼんでいたが香りが会場中に漂い実にいい気分になった。「また来たい」と思った。

 法人会の人たちは皆独立して商売をしている。出ガネ・入リガネを自分でやっている人たちだ。サラリーマンとは違う。