1/7で満75歳になった。10歳上の老人たちに「10年なんて『あっ』という間だよ」と脅かされ続けてきたから私も『あっ』という間に85歳になるのだろう。75は85歳への第1歩だ。
しかしやりたいことは一杯ある。
1、スマホの習得
2、王子段ボール㈱ 経常利益30億円(2022実績 0.26億円)、㈱耕文社 売上 30億円(同 9.2億円)にする
3、若者と同じ速さで歩けるようになる
4、入会団体数を20→30にする
5、安全第1
渡辺
1/7で満75歳になった。10歳上の老人たちに「10年なんて『あっ』という間だよ」と脅かされ続けてきたから私も『あっ』という間に85歳になるのだろう。75は85歳への第1歩だ。
しかしやりたいことは一杯ある。
1、スマホの習得
2、王子段ボール㈱ 経常利益30億円(2022実績 0.26億円)、㈱耕文社 売上 30億円(同 9.2億円)にする
3、若者と同じ速さで歩けるようになる
4、入会団体数を20→30にする
5、安全第1
王子段ボール㈱、㈱耕文社のビジネスモデル=優秀な外注さんに良品を作ってもらう
王=超大口(月売上100万円超)新規を営業部員×年2件とる
耕=4(①パッケージ 1月目標200万円
②シール 600万円
③手提げ袋 300万円
④カレンダー 年末までに4000万円
戦略商品の売上目標額を達成する
「ゆったりしたYシャツで勤務したい」と思っていた私は御徒町駅前のユザワヤでYシャツを誂えていた。ところが採寸して作ったYシャツがどうも今年はきつい。
有楽町駅前のグランパックに行き私の担当の横山嬢に「ゆったり目のYシャツを作ってくれ」と採寸をお願いした。40分かけて採寸を終わって横の棚を見ると実に多種多様なサイズの既製品Yシャツが並んでいる。
「これで間に合うかな」と私。「既製品で間に合うとさっきから言っているじゃないのよ」と横山譲。試しに彼女が選んでくれたYシャツを着てみた。ゆったりしていてこれまた実にいい。ポリの入っていない綿製だ。「この既製品を着ると俺のビジネスは格段にスピードUPする」という予感がした。早速10着発注した。
ちなみにグランパックで誂えると1着1.3万円、既製品だと6,500円だ。
王子段ボール営業2課の丸田貴宏さん担当の㈱興亜紙業さんは支払いから現金化までが4か月と10日だった。「何とか現金化までの期間を短縮して欲しい」と2年前からお願いしていた。「他の所と支払サイトは同じだから変更できない」と興亜さんの回答が続いていた。
12月に入り「いよいよこのままではいけない」と思った私は丸田さんの上司である芝崎孝一さんに「サイト短縮を強硬にお願いできないか」と言った。そして12/23(金)夕の芝崎さんの回答が「丸田さんが『来年2023から末締め翌末振込にしてくれなければ仕事を請けられない』と興亜紙業さんに通告した」という。
これには驚いた。受注ストップ覚悟の通告だ。丸田さんは以前ちょっとした信用不安のあった調理会社との取引を中止した前歴がある。「サイトが3か月になれば上々」と思っていた私の方がビックリした。丸田さんの結論は過激だが「サイトの長いお客様との取引は是正する」という王耕の方針は貫けられた。
これでとんでもない額の焦げ付きが発生することは無くなった。商売は爆弾を抱えながらやるものではない。互いに安心して商取引をすべきだ。
だから王子段ボールと耕文社は外注さん・取引先への支払いは「締めて11日後の振込」にしている。
自宅のある品川駅近くから高崎線に乗って赤羽駅まで5駅目だ。乗車時間は28分。東京駅を過ぎると車両はガラガラ。4人掛けボックスに1人で座って快適な出勤である。王子段ボールは赤羽駅からバスで15分の環7沿いにある。
耕文社出勤だとタクシーが拾える道まで歩かないといけない。カネはかかるし足は疲れる。これに比べたら公共交通機関好きの私にとって王子段ボールへの通勤は天国だ。
車窓から町の風景を眺めていると「私はつくずく 幸運な男だ」と思う。
12/17(土)会社からの帰りに大崎のT字路でいつもの通り右折したら右端に白バイが2台縦に止まっていた。「まずい」と思ったがミスミスネズミ捕りにひっかかってしまった。
笑顔でやってきた白バイ隊員に違反切符を切られた。「君らはどこの署員だ」と聞くと「第2高速警らたい」という。仕方なくサインした。
再発防止としては、このT字路では必ず一時停止する。
このところ食べたいと思うものがない。品川区北品川本通り商店街の八百屋で熟れたバナナ3本100円と拳骨ほどもある立派な柿2つ(200円)を買った。双方の熟し具合から「食べたい」と思った。食欲が湧くのは暫くぶりだ。「ありがたい」と思った。
秋の味覚というのがある。本当に旨いのだ。季節の果実を味わうほど贅沢なものはない。10月に京都府丹波篠山の料理屋でマツタケのすき焼きと栗ご飯が出てきた。その時は「秋の味覚はマツタケと栗である」としばしうなずいたものだ。夢中になって食べた。 時と場所によって秋の味覚は変化する。それでも「おいしい」と思う気持ちは何よりも貴重だ
私は冬至が好きだ。これから日1日と陽が長くなるからだ。希望が広がる。
6:40 赤羽駅前の喫茶店「友露有トモロウ」2階の窓から東口バス停を見ると暗い中でバス待ちの人の列がある。夜が長かろうと職場に急ごうとする人たちだ。人の営みである。
生きている人たちの活力である。
紙の手形に代わって電子手形の入金が増えている。12/19(月)だけで耕文社には4件380万円入金があった。現金化の期日は1-2ヵ月後。わずかな決済先延ばしでどれだけの意味があるのか分からない。
紙でも電子でも同じだ。経営者の体質の問題なのだ。早く決済してしまうか、先に持ち越すかの選択なのだ。王耕には「その場解決」という言葉がある。問題が発生したらその場で問題解決まで持って行く動作をいう。解決してしまえばあとは何も考える必要は無い。次の課題に向かっていける。
王子段ボール、耕文社で利益が出る理由はそこにある。全社員が問題解決先送りをやり始めたら地獄だ。全社員が後片付けに追われる仕事ばかりで利益などはどこからも生まれない。
一言で言えば「早く終わらしてしまうことだ」。それだけやっていれば効率UPし利益が出てくる。電子手形は問題先送りのアホ経営の象徴である。
季節柄牡蠣ばかり注文している。浜松町の老舗更科蕎麦屋に行けば牡蠣そば、田町駅近くの居酒屋では生牡蠣4個。困るのは温そばの汁がしょっぱいこと、生牡蠣は海水が入っていてまともに全部食べると塩分過多になる。寝ていても喉がカラカラだ。
体に良くない。塩分の多い牡蠣料理は暫く敬遠しよう。
12/13(火),14(水)の2日間、県海側の浜通りの自治体で売り出している工場用地12ケ所を見て回った。いずれも発売してから5年超経っているため60%の土地は売約済だった。自治体にとって工場誘致が最大の税収増になるからどこも必死だ。
私は用地を買う予定はない。今回は「目的は観光」ということでなんとかお許しを願って参加した。
12/14は福島第1原発の瓦礫になった建物を間近に見た。冷却用電源の断絶が原子炉爆発の原因だった。これは明らかに防災対策の不備による人災である。逆に考えれば「炉の冷却電源だけを確実に通していけば原子炉は安全ではないか」―と思った。
私は家の近くの品川駅から1時間で着く静岡市によく行く。30代の若い頃は静岡県伊豆半島の海が好きだったが、年と共に東海道の県内の駅ごとの町を歩く方が良くなった。特に知人はいないが静岡県は温暖で明るいから私好みの土地だ。
地元で主催している徳川みらい学会など3つの会に入って行事ごとに講演会、見学会に参加している。ゴルフに行くよりよっぽどいい。
なぜだか市内には旨い蕎麦屋が多い。どこも水準が高いのだ。中でも市役所前の呉服町「戸隠そば」のもり(680円)は旨い。いっぱい添えられたネギ。ツユは文句なしに旨い。そばも何故だかいい味だ。呉服町店で他のメニューは旨いと思わない。もりだけがダントツだ。行けばもりをひたすら手繰っている。いい老人の休暇である。
ちなみに「戸隠そば」は市内に3店ある。
山手線神田駅で降りて日本橋大通りを南下する道が私の主たる午後の散歩のけものみちだ。標高が神田の方が少し高いせいか道は緩やかに下っている感じがいい。
12/7(水)は
1、神田駅ガード下のジンギスカン「ヤマダモンゴル」で羊肉の端切れの入ったカレー(700円)で昼食。女店員に「もう少し福神漬けが多いといいんだけどなあ」。無表情で「店長に言っときます」。
2、大通りの甘味処の「瓢箪」でみたらし団子2本とところてん(全部で620円)。店員に町内裏通りの喫茶店のオヤジの悪口をさんざん言う。「あのバカは店に出ている女房に私が話しかけると真っ青になって怒り出す。この前は『出ていけ』と言われた。異常だ」。「そんな風には見えないけど」「ともかく女房のことになると前後見境がなくなる男だ」と私。
3、日本橋のたもとの富山県アンテナショップで奥に置いて直径70㎝、売値200万円の巨大ケイスを2回たたき入口のコンセルジュの机で一休み。「あんたのいい所は私に『出ていけ』と言わないところだ」と褒める。無反応。
4、「東洋」でホットコーヒー(500円)。レジでマネージャー(40代)に「56歳のウェイトレスは元気でいいね」と言ったら「うちのウェイトレスの年を言わないでください」と注意された。「だって本人が俺に言うんだからしょうがないだろう」。
5、有楽町駅南口前のキングサイズ洋品店「グランパック」で店のテーブル席に腰掛けようとしたら「予約客が来るので空けといてください」。いつも話し相手になってくれていた中年女店員は冷たくなった。何も買わないで長居する老人が店の目障りになったようだ。
余計なことをしゃべり続ける午後の散歩は結構面白い。
これだけで充分だ。温かさが沁み渡ってくる。冬の喜びである。
天井高7m、300人収容。音響は抜群、黒の網タイツの体格のいい美女がウヨウヨいる。グラス片手の客が密集している。1980年代のバブル期のデスコナイトクラブがまだあった。
バブルから40年、こっちも34→74歳と年を取って大音響には辟易だ。「いまどきこんなナイトクラブ商売が成り立つのか」と思いながら異空間に見とれた。
12/2 ファーストビレッジ(FV)㈱クリスマスパーティに行った。FVは若手経営者を支援する会社だ。「1番高い研修費用で1番効果を上げるFV」を標榜している。海のものとも山のものとも分からない若い経営者たちがたくさん来ているところが面白い。連中には「会社は6年続かないと信用されないぞ」と私は言っている。今回の参加費は5.5万円。
「支払いサイトを延ばして欲しい」との㈱インドア様の要請に「怪しい」と思い王子段ボール㈱営業1課、高桑学さん(51)は即刻、取引中止した。その後最近になって「インドアさんが倒産した」というニュースが入ってきた。
高桑さんは「判断が早くて良かった」といっているが、私に言わせれば「赤飯ものだ」。立派な判断の結果、倒産後の売掛金回収という厄介な後始末をしないで済んだのだ。
営業には2つの使命がある。①売上目標達成と②売掛金100%回収―である。ある倒産会社の売掛金を分解したら80%が回収不能債権だったという。お金が入ってこなかったら材料費、給料は払えない。その会社の杜撰(ずさん)な与信管理の結果の倒産である。
高桑さんは褒めると伸びるタイプなので私は滅茶苦茶に褒めたい。高桑さん、あんたは商売人だ
折り機機長の梱包技術に驚いた
当社㈱耕文社加工課のミャンマー人アルバイトのアウンさん(45)が自分の折り機で折った製品を片っ端から梱包していた。その速さと梱包の美しさに私は目を見張った。
折り機の排出口の横の台で梱包をやるから製品の移動距離はゼロ。みるみる梱包された製品が積みあがっていく。これぞ効率UPの好例である。アウンさんの梱包技術を知らなかったから私たちの驚きも大きい。
アウンさんに耕加工課①折り機機長と②梱発担当をお願いすれば梱発人員を1人減らすことができる。
。
東京商工会議所の活動を担う150人の写真入りの議員名鑑が送られてきた。2022.11.1-2025.10.30の3年間の任期で東商最高議決機関である議員総会の構成メンバーだ。
立候補制で東商会員の投票で決まる。私は東商品川支部の会員だから投票権はあった。しかし面倒だから推薦状(投票権)は書かなかった。名鑑に乗っているのは大会社、中小企業の社長・会長など様々だ。なりたい人が選ばれるのだから公平だ。そこが東商の良さである。
どうせ活動するなら特徴あることをやってもらいたい。例えば伝統文化の継承はどうだろうか。地方によっては「芸者文化を絶やさないように」と商工会議所が手を差し伸べているところがある。新議員の目標は「日本再生・変革に挑む」だが、芸者文化を応援するのも東商目標とたがわないと私は思う。
奈良県のKゴルフ場に行った。薬品会社が開いて61年という。清掃はされているが何となく乱雑だ。ガレス窓が1枚割れていた。山岳コースで道にタイヤ止めが無いからカートで動くのもおっかない。谷底に落ちたら大変だ。月曜だったから客も少ない。風呂場は大き過ぎ。どう見ても儲かっているように見えない。
「私だったら売却する。値段はいくらでもいい。興味がなくなった物件は一刻も早く自分の視界から消す」と思った。
一方で経営者の美意識が伝わってくる「センスのいい施設」がある。滋賀県の大手スーパー平和堂のやっているゴルフ場は、金は掛けていないが1つ1つの施設に納得がいった。枝木が道に落ちていることはない。藪の中にゴミもない。指摘するところがないのだ。
私の所の当2社も同様だ。質素で小規模でも外来者に「なるほど」と思ってもらえるメンテナンスをやっていきたい。
東京ビッグサイトで開かれたIGAS(印刷機材展)2022に行った。この展示会が開かれると胸がわくわくしたものだ。「どんな新しい印刷機が登場するのか」印刷業界の将来を占ううえで方向性が見えてくるのだ。
ところが今年はサッパリ機材への興味が失せてしまった。効率UPの機械を買おうと思わないのだ。「生産性UPは外注さんがやってくれる。設備投資は外注さんがやってくれる」と思うからだ。上から目線で展示会を見ているのだ。はなはだ不遜な態度だが仕方ない。印刷会社のビジネスモデルが変わったせいだ。
印刷会社のビジネスモデルは
小さなブースでレスラーの格好をした顎のしゃくれたピン芸人「アントキの猪木」が吠えていた。「侍ジャパンが何だっていうんだ。昨日は何見ていた」「サッカーだ」と私が言ったら「そんなもの見るの止めろ…」。何を言っているのか分からない芸人だ。馬鹿馬鹿しいからその場を離れた。ブースを出したメーカーは何のために意味不明の科白しか言わない芸人を呼んだのか。それでもニヤニヤ見ていた私にはささやかな息抜きになった。
品川駅前の品川プリンスホテルのボウリング場で11/22 開かれ60人が参加した。足元がふらつき初めて参加した私のボウルはガーターばかりだった。私が最低のスコアーだった。参加者は70代が多く皆さん元気だ。元気だから出てきた―ともいえる。
ホテルの中華料理店懇親会で飲んだ紹興酒は旨かった。しみじみと酒の香りを楽しんだ。ビールダメ、梅酒ダメでたどり着いたのが紹興酒だった。やはり中華料理には紹興酒だ。
近くにいた爺さん連中がロクでもない男たちなので中座して帰宅した。ホテルの西隣が我が家だ。
ドーハで開かれているサッカーワールドカップ対ドイツ戦で2点目のゴールを決めた浅野拓麿選手の言葉だ。スポーツ選手はこうでなくてはいけない。戦っているのは本人1人だ。途中出場を指名され「(点を入れるのは)俺っきゃいない」と心に決めて駆け出す。これぞサッカー選手である。
「皆さんのおかげです」などと言ったら当社の営業マンになってしまう。
日刊工業新聞社が各地に作っている産業人クラブの名古屋に入ったのが2000.9.11だ。22年も経ってしまった。名古屋という製造業の本丸という土地柄に魅力を感じて工場見学や全国の集合旅行に参加してきた。参考になった。
11/18 は岐阜関カントリークラブの大阪・名古屋合同ゴルフ会に参加した。大阪の中小企業主とも雑談ができ関西の空気にも接することができた。
中に「親族がどんどん入ってきてニッチモサッチモいかなくなってしまった」といって自ら社長を退いた人がいた。「3人兄弟でもうまく行かないのにその子供たちが入ってきた。会社中親戚だらけだ。たまらない」「それでよく会社が持ったね」「金は回ってきた」「たいしたものだ」。話す人にウソはない。
こちらも「印刷がダメで段ボール箱を作り始めた。7年間毎年赤字で現在債務超過は3.4億円だ」「でも段ボールはいいんじゃないの」「印刷と違ってマーケットは少しずつ広がっている。我々の業界は箱だけ作っていればいいんだ。椅子だのベッドを段ボールで作り出したら赤字が膨らむだけだ」。お互い事実だけをしゃべっているから話はグーッと面白くなる。
11/19(土) 江戸川区船堀のタワーホール船堀で開かれた「産業ときめきフェアin edogawa」に行った。地元中小企業50社がブースをもって展示・説明をやっていた。どこに行っても笑顔で丁寧に応対してくれるので面白くもありがたかった。
ベルトのバックルを作っていた金属加工の職人が「ここに20年毎年出店してきたが商売に1件もならなかった」とぼやいていた。「あんたの主な収入は何か」と聞いたが明確な応えはなかった。それでも自分の製品を展示しようという意欲だけでも私は貴重だと思った。製造業の人間は誠実な人間が多い。
駅近くの路地の「レモン」という喫茶店に入った。喫煙可で店も夫婦もレトロだ。注文したナポリタンは、ケチャップジャブジャブの昔ながらの喫茶店のナポリタンだった。「暫くぶりでいい喫茶店に巡り合った」と言ったら70ぐらいの店主は異常に喜んだ。
営業の山崎優介さんの伝言板で、中国人社長の高允商事さん(台東区、食料飲料卸売業)が「これまでアスクルで買っていた段ボール箱を全部当社に切り替える」という。理由は簡単で、当社が圧倒的に価格が安いからだ。
「そうか見積りはアスクルより圧倒的に安いのか」と私は念を押した。「そうだ」と山崎さん。これは売りになると思った。
アスクルより圧倒的に安い当社
当社にはプラスαのスピード応対がある。「鬼に金棒」「弁慶に7つ道具」である。圧倒的な優位性をお客様に訴えることができる。こうなると商売は面白い。この筋書きで行くと営業の情熱でいくらでもお客様は増えることになる。
自宅の近くのグランドプリンスホテル高輪で開かれたので参加した。
「トヨタ自動車のある愛知で更に企業を誘致する必要があるのか」と思ったが10万人前後の自治体では「もっとお財源が欲しい」らしい。いずれにせよ愛知は豊かな県だ。
300人ほどが参加し10の自治体の長が5分間説明をやった。それぞれの市長・町長に特徴があってこれは面白かった。①交通の便がいい②補助金がある―が説明の骨子だが、豊川市長が豊川稲荷鮨の説明をしているのには笑った。
続いての交流会では立食で酒、料理が山と出た。私はジュースを飲みながら鮨、そば、ひつまぶしを食べに食べた。雑談をしたのは2人だったが愉快だった。食べ過ぎて7分で自宅に帰り着き万年床に倒れ込んだ。
。
マグロの大トロが好きだ。ところが昼食であちこち行くがいい大トロに巡り合わない。運が悪いのか探し方が悪いのか。
一時期常磐線三河島駅前の「鉄火丼」の暖簾の下がった2階の店に通った。ここの大トロ丼は凄かった。乗っている切り身は厚く本当の大トロだった。「ここの店は何でこんないい大トロを仕入れられるのか」1階の魚屋がやっている鉄火丼屋だがそんなことを考えながら夢中になって食べた。
暫らくぶりに11/14 行くと切り身は昔の面影はなかった。食堂は繁盛しているが皆が食べているのは赤身、中トロだ。こっちの方が旨いのかもしれない。以前の大トロを出していたら店は赤字だろう。
では私はどうすればいいか。旨い大トロを求めて街を歩き回ろう。些細な目標をもって歩ければ1日の張りになる。
ラジオ体操を始めて7日になる。物凄い効果だ。両足跳びができなかったのがとりあえず両足で立てるようになった。今まで踵で立っていたから立って静止していられない。何とか指先に力を入れて立とうとしたが静止できなかった。
それがラジオ体操で指先に力が入るようになった。格段の変化である。ラジオ体操しているうちに足の裏に力が入るようになったようだ。
これまでは「人間歩いていれば健康だ」と言っていたが、歩いているだけでは足裏に力を入れられるようにはならない。歩き+ラジオ体操が必要だ。宗旨替えした。
ラジオ体操1つで身も心も健全になる。
大橋さんは1971年毎日新聞社入社の同期だ。父上が和歌山県知事を務めた関係から56歳の時地元に担がれ和歌山市長を3期12年務めた。農夫然とした風貌で穏やかな人だった。
毎年5月に71入社の同期会が開かれたが、幹事はまず大橋市長の空いている日を聞いてから開催日を決めていた。私は別世界の大橋さんと歓談するのが楽しみだった。
築地で開かれた「木村清すしざんまい社長の話を聞く会」に11/9 参加した。狭い部屋に30人が詰め込まれ45分拝聴した。
木村さんとは30年前、不動産業者の高桑誓治さんが主催していた勉強会「FMあさげ会」で一緒だった。当時木村さんは「私は商売を立ち上げるのは上手いが、どれも長く続かない」と言っていた。「正直な人だ」という印象だった。
講話は得意の木村節だが声の出し方が特徴あり過ぎて何を言っているのかよく聞き取れない。うんざりして私は目をつぶって眠っていた。「あんた高桑学校の優等生だよ」と声を掛けに行ったのだがその意欲も失せて、早々に会場を後にした。
出た鮨はまあまあだった。
初めて洗濯機で洗った背広で11/9 出社した。軽い。これまで染み着いた汗と垢が無くなったせいか。こんなに快適ならば背広を毎日着るのも悪くない。
日頃はYシャツの上にジャンバーだ。身なりがラフだと軽く見られがちだ。2006年88歳で亡くなった父はおしゃれだった。身に着けるものは高額なものばかり。外に出るときはきちんと背広をきていた。
私はそうはいかない。ゆるく着られればそれで十分なのだ。50代まではポロシャツで出勤していた。御徒町のユザワヤでYシャツを採寸して作ってからはYシャツの便利さに気づいた。夏は半そで、冬は長そでを10着ずつ作ってとっかえひっかえ着ている。
当初はクリーニング出していたが昨年からは洗いざらしのままだ。快適である。
コルゲータとは巻き段ボールを平面シートにする機械だ。週刊包装ニュースによると従業員50人以上の大手では2013年278台から268台に減った。理由は機械の性能の向上のためだ。2013年と比べると1台当たりの生産能力は11.7%増えた。
50人以下の中小はコルゲータが268台稼働、年生産能力は126億㎡と1986年比で29%伸びている。大手も中小も生産を増やしている段ボール業界の中で当製箱会社の戦略は以下の2点である。
1、売上は毎年25%増やす。
2、コルゲータは買わない。
1台20億円のコルゲータを買ってしまうと毎日稼働させなければ元金返済できない。買った機械に人が追い立てられることになる。これはイヤだ。シートづくりは外注さんにお願いして当社はのんびりやって行きたい。
私の出社は6:00だ。「どうせ会社に居るのだから」と家からトランジスタラジオを持ってきてNHK 6:30からのラジオ体操を11/5 に始めた。
ここ10年腰の痛みに悩まされている。力を入れると左腰に鈍い痛みが走る。かばって歩くと自然と小股すり足の老人歩きになっている。パーキンソン病患者のようだ。哀れなものである。
老人歩きの改善方法は分かっている。ラジオ体操をやればいいのだ。ラジオ体操は万能薬である。上手く組み立てられていて第1、第2をやればバランス良く体が伸縮し、血行が良くなる。中国の太極拳と同様に日本のラジオ体操は国民を健康にする礎(いしずえ)である。
しかし面倒くさい。
が、74歳の今、そんなことを言ってはいられない。腰痛と小股すり足の治療は喫緊の課題だ。鉄骨4階建ての印刷会社新館は飛んだり跳ねたりしてもびくともしない。4Fには6:30に出社している立派な社員は1人もいないから誰の邪魔にもならない。。問題は私が継続できるか―である。
「大企業はまだこんな段階か」と思ってしまう。当社・印刷会社と段ボール製箱会社の全社員スマホ貸与は3年前(2019.7.6)に完了している。
10/25の日刊工業新聞によればマテリアルはスマホでイントラネット閲覧、全員がチャットできる―などの新機能を付けるという。だがポイントはスマホで会話するかしないかである。
ここで当2社のスマホ使用テーマを言えば
1時間に1回スマホ会話、返電は15秒内
1,1時間に1回スマホで会話する。1日=1回×8時間=8回スマホで会話しなければいけない。
2、返電は15秒内。
この1,2が徹底されれば、当2社は日本1のスピード応対の会社になれる。簡単だ。
10/31の入金は3,368万円あった。その内手形は2か月半の45万円1枚だけ。月末入金の98.6%が現金だった。変われば変わるものである。10年前 2012.6.29 製箱会社を買収した当時は現金入金は15%だった。
営業のやり方次第で会社の安全度はいくらでも増す。倒産会社の原因を調べたら売掛金の70%が回収不能だったという例がある。回収不能であれば支払いに回せない→倒産という図式だ。
手を緩めると回収不能売掛金は直ぐ増える。再発防止策は、支払い条件の悪いお客とは付き合わないことだ。「君子危うきに近寄らず」である。
私は① 2週に1回ソフトバンク目黒のスマホアドバイザーに30分 ② 月1回WEBコンサルに60分講習
を受けている。
しかし毎回その場で忘れてしまい、4回聞かないと自分でできるようにならない。これじゃとても効率が悪い。
以後2つの事をやる。
100%完成形を目指しているとちっとも作業が進まない。まず、できることを始めると次の発想が湧いてくる。
例えば「今日は天気がいいので日比谷公園に行った」とでも書けば「ベンチに30分座っていた」と続く。「少し休んだので新規開拓の意欲がモリモリ湧いてきた」と大展開になる。意味不明の言葉でも書き出せば後が続く。最初に書くことが重要なのだ。
すべての行動はくだらないことでもまず着手すれば道は拓ける。今私には同人誌に作文を送る宿題がある。締切りは11/15だ。作文はなかなかまとまらない。そこで作文に添付する画像をパソコンから取り出して置く動作から始めた。使う画像2枚取り出したら作文が大いにはかどったような気がした。
印刷会社と段ボール製箱会社には100万円超の支出には稟議書を提出するルールがある。
ところが「○○万円の設備を買いたいので稟議いたします」だけの1行稟議書が横行している。これでは詳細が分からない。ダメだ。
稟議書には以下の3点を書く
1、設備を買う理由 ①旧設備の購入年 ②メーカーの「部品がなくなる」ーはウソだ。
2、新機で良くなる点
3、部品交換で済まない理由 「部品がない」はウソだ。
私は目を皿のようにして回ってきた稟議書に1,2,3が書き込まれているか検査する。
2,000万円現金を入れるから「みずほ銀行五反田支店に送金してくれ」と電話で頼んだら東日本銀行大崎支店の課長が「何の金か。使い道は何か」と聞いてきたので「頼まない」と断った。
後日「支店長に来るように」と当印刷会社総務課員に言わせたら10/24(月)中本泰司支店長が担当と2人でやってきた。200万円を超える送金は①金の出所②送金の理由を聞くように―と書かれた金融庁のパンフレットを見せながら「この指導通りやった」という。
当社は大崎支店が近い・空いているため小口現金と決済用の銀行として使っている。決算書も毎年提出している。それでも当社に疑いの目で見続けるのならとても取引をやって行けない。うんざりだ。「要領の悪い銀行員を見ていると腹が立ってくる」と私が言ったら2人は席を蹴って帰ってしまった。
商売をする前提は「まずお客様の要望を聞く」だ。その後の営業のスピード応対と柔軟性ある問題解決で取引は増える。「それが分からない男だ」と思った。当社は今後とも大崎支店を小口現金と決済用銀行として使うつもりだ。向こうから断ってきたら戸越銀座商店街の信用金庫に替える手はずは取ってある。
コロナがおさまり会の開催が増えてきた。私は「出・欠席」の回答は2日内に出すことにしている。一旦「出」と返信したら変更することはまずない。行っちゃうのだ。
そのためやたらと忙しくなることもあるが何とか切り抜ける。会合参加は私の最高の娯楽だからだ。
今、印刷会社で配っているお客様新規開拓用のチラシは13種類だ。よく見ると半年前のものはかなりの修正が必要だ。
例えば売上を増やしたい営業品目の1位はPOP、2位ノベルティ、3位封筒・はがき、4位梱包発送だった。それが8ヵ月後は1位パッケージ、2位シール、3位手提げ袋、4位カレンダーに代わった。時間の流れとともに「増やすべき品目」が代わってくる。
いい進化だと思う。いつもマーケットとにらめっこしているという臨場感がある。
動いている13種類のチラシを更新する作業は私の趣味を兼ねた仕事である。
専門職大学とは2017年学校教育法の改正によって新たに設けられた職業大学だ。就業年限は4年で、卒業すれば学士(専門職)の学位がもらえる。
日刊工業新聞社の100年経営の会の懇親会で隣に座った人が新潟市にある専門職大学の学務部長だった。「そんな大学があるのか」と新鮮に驚いた。初対面の人との会話には必ず新しい発見がある。だから私は初対面が好きだ。懇親会で旧い知り合いと隣同士で座っても意味が無い。知らない人こそ未知の世界を教えてくれる。
現在専門職大学は18校ある。2019に認可の下りたのは以下の3校である。
日刊工業新聞社が主催している「100年経営の会」が新潟市で開かれ私は初めて出席した。創業から100年以上の会社の集まりだが、結論は入らない。
印刷会社、段ボール製箱会社ともに2021.9.1 にベンチャー宣言をしたばかりだが「何か得るものはないか」と思って行ってみた。創業○○年となると社長はどうしても過去の年数を意識してしまう。
今回の講師の㈱ダイネツ(売上14億円)は堺市の大型金属成形業で文化10年(1836)の創業だ。何と創業186年の会社だ。社長(68)はきちんとした人で立派に経営されている。しかしだ―。なんだかんだ言いながらも長い社歴を考えてしまうと社長の体の筋肉が硬直してしまうのではないか―と私は拝察する。
私の出自はどこの馬の骨か分からないのである。印刷会社も終戦直後のどさくさにできたガリ版会社だ。過去に自慢できるものは何もない。未知の将来に向かって面白おかしく商売ができればいいと思っている。
「お客様来社」との表題の会社メールが来ると開けてみないと誰が来るのか分からない。いわゆる要領の悪いメールだ。
「〇〇さんが✖✖ 時に△△のため来社」とすればいい。これならメールを開ける必要がない。すべて分かってしまう。効率UP のためこのやり方を私は徹底し始めた。言えばすぐ分かってくれる社員が多い。それほど簡単なことだ。
私には効率UPする喜びがある。小さな効率UPを実現すると沸々と喜びが湧いてくる。大げさに言えば、生きる喜びだ。
45×60㎝の綿製のバスマット4枚を印刷会社近くの蒲団屋櫻寝具で買った。1枚600円×4枚=2,400円の買物に私は100万円ぐらいお得な買物をしたような気分になった。
理由① この手のマットが家で複数枚必要だった
風呂場から廊下に出るとき1枚とか、布団の横に敷いて置くとものを食べるとき畳が汚れないとか。
理由② 綿のマットが欲しかった
誰かさんに「材質は綿だよ」と太鼓判を押して欲しかった。櫻寝具を切り盛りしている婆さん(74)は1000年前に朝鮮半島から渡って来たと言う。話好きで物事を断定する質だ。「化繊は汗を吸い取らない。使っちゃだめだよ。このマットは綿だよ。体にいいよ」とお墨付きをくれた。「この人の言葉に間違いはない。安心して使える」と思って購入した。
わずか1枚600円だが、このマットを我が家のあちこちに敷くことで私のマンション生活はとても豪華になった。
ヨーグルト飲料が好きだ。飲むとスッキリする。通勤途中にあるスーパーライフで売っている紙パック入り「のむヨーグルト」1000gがいい。2日で1パックのペースだ。
もともと牛乳が好きで牛乳ならいくらでも入る体質だ。乳製品に片寄った食生活で「これでいいのか」とよく思う。酒を飲むと頭がおかしくなるが、ヨーグルト・牛乳はそういうことはない。
取りあえず「牛に感謝」である。
印刷会社が印刷関連会社例えば製本会社を買収しても苦労が増えるばかりで益がない。当社は段ボール製箱会社を買って利益の出し方が分からなくて苦労した。それでもマーケットが違うから勉強のやり甲斐があった。縮小している印刷業界ではなくて成長が見込まれる段ボール業界だから希望があった。
結論として違うマーケットの会社を買収するのは意義があると思う。しかしそれには余程の覚悟がいる。「買った会社から利益を出してみせる」という覚悟だ。幸いにしてM&Aの仲介会社から持ち込まれた物件が段ボール製箱会社だったから私は飛びついた。①工場は立派だし②環7沿いという立地もいい。利益に向かってのやりがいがあった。10年前のことだ。
そうすると本体の印刷会社のビジネスモデルにも興味が行くようになった。営業品目を印刷以外に持って行くことを考え始めた。1番はパッケージ、2番目はシール、3番はカレンダーだ。この順で売上を増やしていくのだ。カタログ、パンフレット、出版印刷以外なら何でもいいというスタンスだ。マーケットが縮まるところ以外にターゲットを絞っていけばいい。
そして今、毎日の全員参加の日銭朝会で3営業品目の売上が増える方向で話を持って行くようにしている。私としては面白い挑戦だ。朝会の社員の発言からまた増やすヒントをもらえそうだ
小金井カントリー倶楽部でメイン(決済)バンク支店のゴルフ会に10/6 参加した。早く着いたので20分ほど支店長と立話をした。支店長は元々口数の少ない人なので会話は一方的に私がまくし立てた。
主旨は
私=三菱銀行が新規開拓で来ている。私だけでなく総務部長にもアプローチしている。貴行は新規開拓なんかやっていないでしょう。
支店長=そんなことはない。スタートアップ企業に新規訪問している。
私=それはそれでいいが、既存会社をとるべきだ。支店には営業がいっぱいいるが新規をやらない行員は営業でも何でもない。メインバンクにしている会社数のランクが1つ下がった。貴行はだらしない。
支店長=決済数が増えてもあまり利益にならない・・・・・。
私=銀行はまずメインバンクにならないと何も始まらない。支店長は小さなニュースをもって取引先を訪問すべきだ。中小企業の社長は喜びますよ。
支店長=・・・・・・
面と向かって言いたいことを言ったので私はスッキリした.こう言えるのも来月(11月30日)でメインバンクからの借入がゼロになるからだ。
印刷会社加工課女アルバイトのIさん(45)が9/30で退職した。高知県出身なので「いい所の出ですね」と私は繰り返しIさんに言っていた。
次の職は「新大久保の日本語学校で教える」という。次の仕事に意欲を燃やしていた。とてもいいことだと思った。思い立ったら吉日である。転職は悪いことではない。
区分はアルバイトだったので申し訳ないが退職金はない。
今夏、保育園の送迎バスに園児が閉じ込められて熱中症で死ぬ事件が2件あった。いずれも運転手の退出時の確認ミスで、私は未来ある園児を殺してしまう運転手の重大な犯罪であると考える。
視点を換えれば「バスの窓は締め切らないといけないものなのか」と思う。愛知県警察が日中の締め切った車内温度を測ったら45度だったという。少しでも窓が開いていたら園児は助かったかもしれない。運転手は日頃の生活習慣から車の窓を施錠してから下車する。それが当たり前の手順なのだ。今回はそれが殺人に繋がった。
一方、コロナ対策で各天窓が5センチほど開けてあるバスがある。これは誠にいいことでそのバスの「運転手は立派である」と称賛したい。
本日の私の結論は「窓は少し開けて風を通せ」である。車、会社、自宅すべてだ。会社の階段の窓は開けっ放しだ。いい風が室内を通っていく。こうしていれば皆健康だ。会社の窓の締切りは禁止する。2ヵ所を少し開けて置く。
品川駅高輪口、日本橋、日比谷―とビルの建て替えが進んでいる。一言でいうと無駄である。いつもの散歩コースの神田駅から東京駅までの日本橋大通りを10/3 歩いた。大型ビルの建設が盛んだ。「個性のない建物の街に変容していくのか」と思った。
ヨーロッパの建物は150年、200年前に建てられたものが普通だ。当地の専門家は「ドアが閉まらなくなったりするがすべて修繕で解決している。構造強度は問題ない」という。
丸の内の一連の建て替えは阪神淡路大震災(1995)を見て大家の三菱地所幹部が「丸の内があんな風になったら大変だ」と一気に全棟建て替えに入ったという。
どんなに強烈な地震が来ても現代の建築物は簡単に壊れるものではない。印刷会社の旧館は築51年、1994年建設の段ボール製箱会社は築28年だ。しっかりしているから建て替えの予定はない。オフセット印刷機の買い替えもない。お金を使うのは優秀な人の採用にだけだ。
印刷会社でリコー社製のオンデマンド印刷機450万円を買っていよいよ10/3(月)から本格稼働に入る。新機への私の期待は大きい。稼働前にはしゃぐのは見っともないが今回は自信がある。
15年前、浜松町の印刷会社で長さ10㍍のオンデマンド印刷機1,000万円を買ってメーカー技術者が3人がかりで色の調整をしていた。私は「的外れの設備投資だ」とその風景を眺めていたことがある。
機械が成熟していないのだ。稼働させても不具合が次々に出てくるのが目に見えていた。色出しの調整をアナログ的に必死にやらなければ動かないのならオンデマンド機とは言えない。案の定その 1,000万円の機械はさほど活躍しなかった。
オンデマンド印刷機の発祥はコニカミノルタ社であると私は思い込んでいた。それが制作課オンデマンド担当が選んだのはリコー製だった。驚いた。ところが製品見本を見て納得した。オフセット機の延長のような製品しかできなかった15年前と比べ使える用紙は1,000種と増え、見た目もカード、POP、色紙などまるで製造工程が別物の印刷物ができるようになっていた。
「これならお客様は満足する」と製品見本を見て思った。つまり買い時なのである。オンデマンド印刷機で「お客様サービスは一層高度なものになる」。
5年前の2017.1 段ボール製箱会社で工場長が梅谷製作所製の製函機を買った時と同じ予感だ。「新しい機械で工場効率は格段に上がる」と。
9/28(水)夕、銀座ヤマハホールで開かれた。ヤマハに入るのは初めてで天井の高い立派なホールだった。
会は伊東さんの出ずっぱり独演会で軽妙な語り口でシャンソンを語ってくれた。5人の女歌手が途中2曲ずつ歌うという趣向だ。そのうちの1人に無理矢理切符(6,800円)を買わされた。
満席で観客は老婆ばかりだった。「いまどきシャンソンでもあるまいに」と思っているが「異空間には積極的に行く」が私の生活方針だ。飽きずに最後まで聞けた。
本日思ったこと。人間好きなことをやるのが1番。例え収入が微小でも好きなことをやる姿は格好いい。
1、やってみせ
2、言って聞かせて
3、させてみて
4、誉めてやらねば人は動かじ
誠に合理的な教育法だ。大概の先生は1だけ完了したら「教えた」と思ってしまう。教わる方はサッパリ身につかない。
習得と未習得の境界線は「1人でできるかどうか」である。特に3の「させてくれる」とありがたい。自信につながる。
パッケージは油性印刷で受注できる
「パッケージ印刷は速乾性のあるUV印刷機で刷らないと良品ができない」という神話が崩れつつある。これまでは「UV印刷機で印刷しないと品質は保証できない。油性印刷機で刷ってインキの擦れ跡が出たら大変なことになる」と言われてきた。
この論調の風向きが変わってきた。UV印刷代は油性の3倍だ。これに「高すぎる」と思うお客様が出てきたのだ。油性機でも十分時間を掛けて乾かせば不良は発生しない。印刷仕上がりは油性の方が綺麗だ。
営業課長(49)は清月堂本店様から8月にサック箱 1,000個 13万円を受注して、9月には更に1,000個リピートが来た。「受注のポイントは印刷代の安さだった」という。印刷課課長は「パッケージは刷了後丸6日乾かさないといけない」という。乾き日数6日のルールを作って加工に回せば品質は何ら問題ない。
これからは「パッケージは油性にした方がメリットは大きい」と営業は堂々と言える時代になった。
印刷会社で3営業品目の目標を決めた。
①カレンダー=12/31までの受注累目標 3,000万円(前年2,650万円)
②シール=月売上500万円(前年403)
③手提げ袋=月売上200万円(前年182)
漫然と「〇〇の売上を増やそう」といっても言われた方はよく分からない。目標額と前年実績を入れると俄かに具体性を帯びてくる。基準の数値が示されたことで、それを「超えるか下回るか」のゲームになってくる。それが面白いのだ。前年を下回っても、目標達成してもしなくてもそれはどちらでもいい。
マーケットが堅調である限り少し工夫すれば目標は達成できる。ご自身の工夫で今までのやり方を成果に結びつく動作に変えていくと驚くべき結果が出てくる。工夫→実行→成果→確認のサイクルは自分でアイデアを出し、自分で回し、自分で検証できるのだ。
マネジメントする側はゲーム性を演出する必要がある。実行部隊に現実を分かってもらうための資料開示をしなければならない。ゲームをやって目標達成出来たら実行部隊、マネージャ―ともどもの喜びになる。
「○〇機の修理をする」とよくいう。しかし実際の行動は「○〇機の部品交換をする」と言った方が正確な場合が多い。修理提案する機長は故障個所の①清掃か②部品交換か明言してもらいたい。
部品交換はお金がかかると思ってしまうが、機械メーカーの技術者が「部品交換が必要」といったら「承知」と即答してもらいたい。
菊全判オフセット印刷機が部品交換やり続け購入当初の原型をとどめていなくなったら痛快だ。部品代の合計は新機購入の1.8億円はかからない。10年で6分の1の0.3億円ぐらいのものだろう。
部品交換の利点は、機長の関心が部品にいくことだ。「これが結構大きな機能を果たしている。この部品を順調に動かすにはどうしたらいいか」考え始めるだろう。
「米アップル社が2022/9/8発表したiPhone14シリーズの新機能は何か」とスマホアドバイザー嬢(27)に聞いた。答えは「①写真の画素数が増えた②どこかで行倒れになったら近親者に連絡が行くシステムが追加されたーの2点だ」という。
たいした追加機能じゃないのに価格は20%上がった。それでも「14シリーズへの問い合わせと来店者が殺到した」とアドバイザー嬢。
私の印刷会社と段ボール製箱会社のビジネスモデルは「古い設備を部品交換で使い続ける」だ。例えば今買えば1.8億円の菊全判油性4色機は部品交換であと25年使える」というお墨付きを設備技術者からもらっている。2台の菊全油性4色機は15年前に購入したものだ。都合40年当社の基幹設備として使える計算だ。しかも刷り上りはUV印刷機より遥かに美しい。
世の中には「新し物好き」がいる。毎年自家用車を買い替える人が好例だ。私のトヨタクラウンはタクシー仕様で32年前に180万円で買ったものだ。タクシー仕様だから面白いように故障がない。窓はハンドルを回して開ける。しかもエンジンは好調だ。
2社全社員支給済みのiPhoneは100%最新の機能が組み込まれている。今やるべきことは内蔵されている機能を使い切ることだ。私は現在、機能の80%が分からない。だから1つ1つ習得することに生き甲斐を感じている。
アパート管理をお願いしたい不動産屋(50)から電話がかかってきて初めて会話した。彼は大家さんからは絶大な信用がある。「いつおいでになりますか」と私。「手帳が無いので改めて電話します」。
先方から電話を掛けてきて訪問日時の腹案が無いのだ。どの業界でもこのような会話が普通なのだろう。2時間後にまた電話してきてようやく訪問日時が決まった。
当方のビジネス習慣では「○日14時にお伺いしたいのですがいかがでしょうか」と聞く。1発で面会日時を決めるのがスピード応対なのだ。
私は不動産屋にイライラしたが、ジッと我慢した。「目黒区鷹番の私所有のアパート管理をやってくれるまで漕ぎ着ければいいのだ。それまでは我慢の連続でもいい」。
当社の営業がお客様から好感をもって見られる理由はスピード応対にある。問題が完了するまでの時間が他社より遥かに短いのだ。お客様はイライラしなくても済む。「多少高くてもいい。お宅に発注しよう」となる。
スピード応対によっていくらでも売上を増やすことができる。売上が頭打ちになったら、さらに時間短縮をやればいい。・
港区六本木で夕、月1回会合があり界隈を歩く。いいものだ。ゴチャゴチャしたいつもの光景だがその中に立つと妙な安堵感がある。「この街に立てば時代に遅れないだろう」。自宅近くの品川駅高輪口のバス停から40分揺られての時間もいい。東京のど真ん中を突き抜けている。
9/14 はスーパーホテルの会長(80)の講演だった。気分が良かったせいかいつもはジュースだが本日はビール小瓶2本飲んだ。会場では35歳の女社長と名刺交換した。またバスに揺られて20時前に帰宅した。
私の住まいのネットワークはケーブルテレビのJコムの回線に乗っかっている。パソコンが動かなくなるとJコムを呼ぶ。9/13 パソコンがネットワークに繋がらくなってしまった。困った私はJコムを呼んだ。窓際の床に置いておいたルーターが壊れたらしい。
私の部屋は7階建ての7階にあり広い窓だらけで東西南北に窓があるという不思議な設計だ。おまけに私はカーテンを閉める生活習慣がない。日当たりがよく天気のいい日は窓際は50℃ぐらいになる。この直射日光にさらされ続けた結果の機器故障だ。
来た気持ちのいいJコム技術者は手際よく2台の機器を交換し場所を日陰に移してくれた。Jコムは設置・修理はすべて外注だという。「外注がやった方が安上がりだし、技術も確かだ」と私は余計な注釈を加えた。「うちの事務所は三田通りの春日旅館の近くです」「春日旅館の近くでうちは印刷業を事務所を借りて商売していたのだよ」と私。
「これでパソコンは問題なく動きました。ついでにJコムチャンネルを検査したが問題ありません。機器の交換代は無料です」技術者は太鼓判を押してくれた。ネットワーク機器は日陰でしかるべきランプがキチンと点滅している。「これで完璧だ」私は大いなる満足を得た。
段ボール製箱会社と印刷会社2社の新規お客様を増やすための(営業)新規(開拓)表を整理整頓した。
エクセルでの表づくりのポイントは
①文字数を減らす
②罫線は目立たない2種に絞る
③数字中心の見易い表にする
表が分かりやすくなると社員がメキメキと働くようになる。理由は①自分の成果が分かる ②他社員との比較が明確になるーからだ。
大声で「もっと真面目にやれ」と叫ばなくてもいい。表をコチョコチョと作り替えるだけで怠け者が勤勉社員になる。
印刷機メーカーが主催する箱根1泊ゴルフ会に参加した。同社の機械を愛用している全国の印刷会社20社が参加した。
参加社全体の空気として感じられたのは「これからの印刷マーケットがどうなるか分からない」―という迷いであった。ある中堅老舗会社の会長が「お宅はこれからも印刷業をやって行くつもりか」と聞いてきた。この問い掛けには驚いた。私は「マーケットに合わせて営業品目を変えてやって行く」と応えた。
印刷業界は①②の順で20年単位で流行があった。
① 40年前、オフ輪台数の増加=現在全国で1,400台有るが、500台で適正ともいわれている。一旦設備してしまうと後戻りが難しい。
② 20年前、UVオフセット機が印刷機の主流になった=印刷物の速乾性が魅力で「我も我も」とUVに移行した。 だが材料コストが従来の油性印刷機の3倍かかる。当初は「材料代は油性並みに下がる」と見ていたが、熱照射でゴムローラーの傷みが激しくなるなど必要費用が増えることもあり材料コストは下がらなかった。最近は油性機に戻す動きが出てきている。
当社は①②双方の流行に乗らなかった。もし一旦設備してしまっていたら、私だったら①オフ輪工場の閉鎖 ②UV機の売却をやる。見切り千両だ。
てなことで億単位の設備投資をしてしまった会社は元気がなくなり、自己資本比率90%の当社は変わらず元気だ。「リコーのデジタル印刷機を500万円で買った」と言ったら他社は「そんなにデジタルの仕事あるの」と驚いていた。
マーケットに合わせることに腐心し、最初は外注さんに作ってもらうべきだ。余程のことがない限り億単位の設備購入に耕は行かない。
業界の集まりで、私の声は年ごとに大きくなっている。
印刷会社の折り機機長ののミャンマー人が9/8、メーカーのホリゾン技術者を呼んで紙を送る7本のゴムベルトの交換をしていた。ゴムは劣化するので定期交換が必要だ。
私が通勤用に乗っている自転車は3年ごとにタイヤを交換している。安全のためだ。自動車のタイヤも同様だ。ともかくゴム部品の交換はマメにやることだ。
ゴム劣化の要素は①オゾン②油③気温④水―があげられているが目視で判断できる。費用を惜しんではいけない。
ゴム部品が正常に機能すれば人の心も軽快になる。
ネットバンキングの利用法を板橋区の支店お客さまサービス課の女次長に店頭で教わった。公共料金振込、為替取引など10項の利用法があったが私が使えるのは振込ぐらいだった。それでもみずほがうたうインターネットバンキングの全体像が分かった。
知ってみると「その程度の機能か」と思うが全体の姿を習得した充実感が湧く。「1つ完了」。これが何とも言えない喜びなのだ。
些細な項目を「1つ完了」「1つ完了」で生活できれば老後は面白くなる。
例えば印刷業の当社
①仲間(下請け)仕事はやらない。新規開拓で直請けお客様を増やす。
②優秀外注さんを増やす。支払い=20日締め月末振込
③設備投資は抑える。旧い設備を使い続ける。資金=いらない。
こんなモデルで商売している。結論は「楽だ」。あまり苦労が発生しない。
①で仲間仕事をやると単価を決められない。量も同業者次第。自社でコントロールできないから改善の手を打てない。
一方、直請けであれば「仕事がなくなったら他からとってこい」「伸びるお客様と付き合え」「品質とサービスで勝負しろ」「モタモタするな」と発破をかけていればいい。楽だ。
8/30、品川区戸越銀座商店街の100円ショップで330円で買った充電器はソケットに繋いで置くと充電されるどころか電気が減っていく。目黒駅近くのソフトバンクスマホショップで診てもらったら「電気が通らない」という。ソフトバンクショップでコードを4,752円で買い直した。
100円ショップの製品は自分で選んだのだから自己責任と思っている。当社では「IT投資にはカネを惜しまない」という言葉がある。今回の100円ショップの買物は小さなアクシデントだ。社と私のIT高度化のために私はおカネを使っていく。
新潟市の印刷会社で新しく印刷機を入れたのでそのお披露目見学会に9/2(金)参加した。㈱W社さんは創業74年で70近い女会長が張りきって経営している。つい2日前に長男(32)に社長を譲ったばかりというから面白い。実直そうな新社長で未来は明るい。
今回の見学会の目玉は、印刷機メーカーが菊全4色機をW社さんとリース契約で機械を納入して、機長のトレーニング、機械のメンテナンスをする一括契約を初めてやった―ということだった。W社さんは速乾性のあるUV4色機を出して昔ながらの油性インキ印刷機に切り替えた。理由は印刷コストを下げるためという。当社の3台の印刷機は全部油性だ。
驚いたことに27歳の女機長が新印刷機を1.5万回転/時間で回していた。当社のベテラン機長の平均回転数は0.8万だ。「新しい技術を知ると嬉しい」との発言は見学者20人の表情を明るくしていた。
9/1(木)8:20ー9:00、印刷会社の全体朝礼を開いた、参加者は全社員の51人。全体朝礼とは1ヵ月の営業3課、工場総務6課の成績発表会である。20日で締めて月末発表という段取りだ。
今回気になったまずい点は1つ。発言者の言葉が不明確なことだ。
例えばHP(ホームページ)からの新規受注が8月はゼロだったが、HP担当は意味不明の言葉を並べているだけで結論のゼロだったことをはっきり言わなかった。進行上誰も質問をせず次のテーマに移ってしまった。
形だけの発表で何ら本当の数値を伝達する意思が見えないまま朝礼は終わってしまった。こんな朝礼はやっても意味が無い。そこで改善策を打ち出した。
1、司会者に大いに発言してもらう。「聞こえない」「結論は何なのか」「理由が分からないから今発表してください」「もう1回言ってください」「やらなかった人の名前を言ってください」。発表の途中に事態を明確にするための司会の発言を多発する。
2、質問者は発表者に2の矢、3の矢、4の矢の質問を浴びせる。「誰がサボタージュしたのか」「サボは1回だけか」「やらない社員に対する対策はどうするのか」。司会者、質問者共に追及の手を緩めないことだ。私は司会・質問者を支援するための発言をする。。
脱毛、プチ整形が流行っている。施術を受ける人が多いから話題になるのだが、私にすればとんでもない行為である。
脱毛=毛根の機能が根こそぎ無くなってしまう。皮膚呼吸ができなくなる。全身刺青をした人間は皮膚呼吸ができないから年中体調不調のまま早期に死亡する。
プチ整形=バランスの取れていた表皮を引っ張ったり切り取ったりで無理な状況にしてしまう。年月の経過共に奇妙な顔になっていく。いずれにせよそら恐ろしい行為である。それが本人の意思から実行に行くのだから言いようがない。
挙句の果てにこれらの施術で儲けた会社が倒産していく。帝国ニュース(8/31)によれば「全身脱毛革命サロン 脱毛ラボ」を謳(うた)って全国47店舗を展開していたS 社が倒産した。負債総額は60億円。患者の体を壊し、自身までもが沈むという惨状だ。
商売をやるからには周りの人を仕合わせにすることを目指したいものである。
結論を言えば「親からもらったものに手を加えるな」である。ありがたく頂戴し健康に長く使うことである。
もちろん100円ショップで、である。喫茶店に置いてあった日経Trendyのページをめくっていたらスマホの充電コードが100円ショップで売られている記事があった。「100円ショップなら軽くて小さいだろう」と飛びついた。
翌8/30、品川区戸越銀座商店街の100円ショップで棚を探していたら横にいた見知らぬサラリーマン風の男が「これがいいんじゃないかな」と推薦してくれたコードを買った。電源ソケットとコードの2点で330円。ソフトバンクのスマホショップで買えば 4,752円だ。何より小さくてコードが短いのがいい。旅行に携帯しても邪魔にならないだろう―と思った。
私は日経Trendyが好きじゃない。利殖と新商品の記事ばかりで内容がセコイ。今回は余りの手持ち無沙汰にページをめくっただけだ。これからも日経Trendyを愛読する気はない。
しかし「1日1善」。1つ新しい局面が生まれると嬉しいものだ。これでホテルのフロントでいちいち充電コードを借りなくても済む。
世界情勢、円安であらゆる業界で値上げラッシュだ。10-12月でその勢いは増すといわれている。私の属する印刷・段ボール業界では8月までに段ボールシートが13%、用紙が15%、製版資材が30%仕入れ単価が上がった。
でも、特に感慨はない。世の中の価格と並んで進むだけだ。普通の事と思っている。仕入れが10%上がれば売値の単価表は10%上げるだけだ。お客様には「申し訳ありません。仕入れ価格が上がったので見積り単価も10%上げます」と丁重に説明すれば了解をいただける。
できれば価格以外で当社の価値を見てもらえればありがたい。スピード完了である。「チャッチャチャと仕事が進みお客様想定の工程日数の半分で完了したい」と当社は思っている。
値上げが1大事業の会社があるが、単価以外の自社の価値をPRしたい。そうなると業顔ぐるみの値上げなどは意中になくなる。
意中に無いから日頃と同じく私は日中あちこちの商店街をフラフラ歩いている。
不覚であった。8/25 大崎駅前の地下駐輪場に置いておいた自転車の鍵を紛失した。ズボン右ポケットに入れて置いたものだ。駐輪場の管理人があまりに馴れ馴れしいので「うるさい」と怒鳴って鍵をかけて2階の改札口に向かった。
その時に落としたのかもしれない。こんな不覚を繰り返すようでは私はお終いだ。
年と共に予想もしないことが起きる。発生したらじっとして30秒間善後策を考えることにしている。ともかくその場は何とか切り抜けて再発防止を考える。
私は常時持ち歩くものは6つだ。スマホ、定期、鍵の束、お金、上顎の入歯、マスクだ。いつもこの6つを確認してから次の行動に入っていた。自転車の鍵も入れよう。確認はこれから7つだ。
私は手荷物を持たない。毎日が手ぶらで移動だ。これは2006年 88で亡くなった父親からの遺伝だ。父がカバンを持っているのを見たことがない。父はおしゃれでいつも値段の高そうな背広と靴を身に着けていた。
札入れには1万円札が80枚ほど入っており、それを銀座のホステスの前で何気なく開ける。札の多さに驚いたホステスは一様に嬌声を上げる。父は札入れから千円札だけを抜き取り1枚ずつチップを渡す。桁が1つ足りないがホステスたちは満面の笑みで受け取る。1980年代銀座華やかなりし頃こんな光景を何回も見せ付けられた。
74歳の私も手ぶらだ。理由は手荷物を持つ意味が無いからだ。所持品は服のポケットに収まるだけの分量で充分だ。
手ぶらのポイントは①傘を持たない。雨が降ったら濡れればいい。晴天の下365日傘を持ち歩いている人間の気が知れない。②旅行は宿泊先風呂で衣服は全部洗ってしまう。洗剤は使わない。水洗いで充分だ。1晩吊るしておけば乾く。だから布団の中はノーパンだ。③買い物をしない。2021年10月 96で亡くなった母親の遺品に旅先で買った人形や焼物が山と出てきた。全部廃棄した。それ以来買物に意欲がなくなった。「どうせゴミになる」。
父と違うのは私は身なりがダメなところだ。①靴はアジア製の2,000円の運動靴。②ズボンは行きつけの御徒町のバッタ屋で1本2,000円。③ワイシャツはユザワヤで採寸済みの1枚4,500円。④チョッキは巣鴨地蔵通り商店街の作業衣屋で買った5Lの3,500円の網目。
これらの共通点は、ゆるければいい―だ。こんな格好で街中をフラフラ歩いている。快調だ。
王子製紙が開発した「共通文庫用紙」が拡大している。紙需要が減る中で製紙会社が出版社への用紙安定供給のための連携だ。今までは文庫本発行社ごとにお好みで用紙の選定をしていた。発行社もコスト削減のために共通用紙に動いている。
これに対する私の印象は「どうにでもなれ」だ。対岸の出来事だ。文庫本印刷をやっていないせいもあるが出版印刷には全く興味が湧かない。
問題はこれからの印刷のマーケットだ。マーケット動向は逆立ちしてでも知りたい。①若い起業家たちの3つの集まりに最高齢で参加 ②業界誌・紙を読み切る ③全社員が毎日書いている伝言板の熟読。これらは面白いから体が動くのだ。74歳で好きなことができることのありがたさをつくづく感じている。
港区の虎ノ門ヒルズに行って驚いた。中小鉛筆ビルの集合地だったのが巨大高層ビル群に変貌していた。中に入って「こんなものだろう」と思った。①100%空調で②広いスペース。どこも1パターンだ。
私はこういう建物に通勤しようとは思わない。良い建物の要件は①風通しがいい②日当たりがいい―だ。モーターで空気を入れ替える必要は無い。窓を開ければいい空気が流れる。室内の温度は電力で作り出すものではない。外気に合わせて窓とカーテンを開け閉めすればいい。自然と和合して働くのが1番だ。
以前中央区のゼネコン本社を見学に行ったら、どうも暑い。社員は半袖で働いている。大きなビル全体の室温がなんと28度に設定されていた。「こんなところでは働けない」。私だったらサッサと退職届を出して他の職場に転職する。
印刷会社旧館は築60年、新館は33年。段ボール製箱会社は築28年だ。旧いけれど何の問題もない。不具合が出れば修繕すればいくらでも快適なスペースに再現できる。年中窓・戸を開けてあるからコロナは外から入って外に流れ出てしまう。だから社員は健康だ。
8/17、JBS=日本ビジネスシステムズ㈱=社長の牧田幸弘さん(66)の講演を聞いた。JBSは年商750億円のシステム設計・運用の会社だ。牧田さんは新潟県十日町市出身。33歳でIBMから独立して1人でパソコンの販売から始めた。
話す牧田さんは自分のBM(ビジネスモデル)を説明しようとするからこちらも理解し易かった。JBSのBMとは、米マイクロソフト社の技術に乗っかって設計・運用をやる―だ。
そこから先は応用問題である。JBSの戦略は
1、人材=新卒を採る。
2、マーケット=大手と取引する。
3、 会社方針=技術者中心の会社にする。請求書は技術者が発行している。現在の社員構成は技術80%、営業20%。
牧田さんは新潟県人特有の素朴さを持っているから他人は警戒しない。更に計算が早いから会社どんどん大きくなる。面白い人だ―と思った。BMを重視する人の経営はうまく行く。楽して余剰資金が増えるからだ。
評論家みたいなことばかり言っている私は真摯な気持ちで印刷会社と段ボール製箱会社のBM戦略を磨くために研鑽を積まなければいけない。
近藤さんは「医者に殺されない47の心得」の著者である。死因は虚血性心不全だという。早かった。
知人でも何でもないが、私が信奉する医者は2人いる。近藤さんと安保徹(新潟大学名誉教授)さんだ。お2人の主張は「人間は免疫力でしか病気に勝てない。ならば免疫力を高めろ」だ。免疫力を高めるには心の負担を取り除け。大きな責任を負って仕事をするのが辛ければ、責任から外れろ。転職しろ-とも。私は賛成だ。
「がんになったら治療するな」とも近藤さんはおっしゃる。「こんな医者に何で慶大は給料払っているのか」「イヤこういう男を抱え込むのは慶大の懐の深さだ」とも。面白い議論だった。
私は薬を飲まない。緊急治療以外は医者にかからない。
緊急治療を受けたのは3年前左足首のじん帯を切った時と今年の74歳の私の誕生日(1/7)凍結坂道で滑って出血多量で脳天を12針縫った時だ。それ以外は医者に近づかない。周りの人によく言う。「医者を見たら泥棒と思え」。人の顔を見ると「どこか悪い所はないか」聞いてくる。
すべて「自分が悪いから病気になったと思え。酒量が多いと思ったら飲むな。野菜不足なら葉っぱを食べろ。女房がストレスだったら離婚しろ」「すべて自分の工夫でどうにでもなる。明るく生活して自力で治せ」というのが私の主張だ。
8/14 ソフトバンクスマホアドバイザー(26)にQRコードの撮り方を教わった。来年1/7の免許証更新6ヵ月前から75歳以上は認知機能検査、高齢者講習を受けられるというDMが届いたので早速スマホで鮫洲での試験日を予約した。できた。誰の手助けも受けずに完了した。これで私はスマホの1つのQRコード機能を習得できたのだ。嬉しかった。
関門は2つあった。①カメラか Lineカメラどちらで撮るのか ②ピントを合わせてどのシャッターを押せばいいか。アドバイザーに教わったので自信をもって進むことができた。
技術とはこんなものである。分からないことはとんでもなく難解なものに見えるが、手順さえ分かってしまえばあとはルーチンである。繰り返して行くうちに技術が手順になる。手順を知っている人を世間では技術者と言う。
表題のような性癖を私は持っている。これを言うとほとんどの人は「犬みたいですね」という。マンション住まいだから庭はないが、私は傘を持ち歩かない。多少の雨なら濡れて歩き回ることは快感だ。濡れても放っておけば乾く。
いつも傘を持ち歩いている人を見ると「バッカジャナカロカ」と思う。雨は天からの恵みである。ありがたく濡れれば蒸発と共に涼しくさせてくれる。
8/13(土)は颱風8号の影響で断続的に降る雨の中を小さな折りたたみ傘を持って神奈川県横須賀市の街中を3時間ほど歩いた。私は25歳から1年半毎日新聞横須賀支局に勤務した。今や昔の知人はゼロだが「このビルの4階で美人母娘がスナックをやっていた」と思いながら鉛筆ビルを見上げて歩いている。
当時は仕事がうまく行かない記憶しかない。他社の記者がスラスラと記事を書いているのに私は文章が書けないのだ。苦しかった思い出も40年経った今や薄らぎ、行く所がないと横須賀をふらふら歩いている。
連日34度という熱気だが私は冷房を点けない。空けた窓からの風が1番の清涼剤だ。あとは1枚ずつ服を脱いでいく。休日、会社に出ると事務所は私1人だけ。猿股1つになって熱いお茶を飲みアンパンをかじりながら新聞を読む。至福の時である。眠くなったら床に段ボールを敷いて長々と体を伸ばし15分ほど眠る。これまた気持ちいい。
よくソファーに体を折り曲げて寝ている人を見るがこれはいけません。体は好きなように伸ばして横にならないといけない。だから私はベッドは嫌いだ。自宅10畳の畳の間には特大のせんべい布団を敷いて寝ている。帰宅してこの万年床に両手を伸ばして横になる瞬間私は「生きていて良かった」と思う。
会社では段ボールが無かったらPタイルの床に紙か布を敷いて横になる。床だから平らだし面積は際限なく広い。どんな体形で寝ようと自由だ。
私は水を大量に使うのは惜しいとは思わない。水で洗い流して水が蒸発する様は見ていて気持ちがいい。例えば便所の清掃は思いっ切り水を床に流し続ける。床の排水溝から立ち上ってくる悪臭は水が洗い流してくれる。床はデッキブラシで擦れば十分だ。水を流しっ放した床は自然に乾く。
一方、電力を使うのは「もったいない」と思ってしまう。
高層ビルが建てば莫大な電力を消費するようになる。「このビルの月間電力使用量は〇〇〇キロワット」と明示すべきだ。広大なフロアーに立つと「冷暖房、空調にどれだけの電力を使っているのか。無駄だ」と思う。「二酸化炭素排出量削減」を唱えても火力で発電しそれを野放図に消費するのはどうもおかしい。
つまるところ「戦前のような外気を通して涼を取る生活・仕事場」が望ましい。
各分野借金漬けである。
金利が1%上がると、国債の元利払いが3.7兆円増加する。
企業の利払いは2兆円増、
家計は1.1兆円増。
だから日銀は低金利政策を続けざるを得ない。
世間が債務漬けだからと言って歩調を同じくするのは危険だ。
2022/5/20の長期借入金
1、印刷会社=1,200万円(前期売上92,200万円) 2022.10で完済
2、段ボール製箱会社=5,300万円(44,300万円) 2024.1で完済の予定だ。
両社とも安全な我が道を行く。世界はこれから何が発生するか分からない。ただ1つできることは債務(借金)を減らしておくことだ。
東京駅から南東に向かいどんどん歩いた。昭和の建物が路地には残っているもののほとんどがオフィスビルだ。何の変哲もない街だが地名がいい。八丁堀、入船、明石町。昔の賑わいを想像しつつ歩くのは愉快だ。たとえ目新しいものが無くても、飲食店がパラパラであってもだ。
この界隈の人は「築地が近い。築地に行けば店はいくらでもある」というが、私は「入船がいい」と言って飲食店を探した。
夕方、知人と入った居酒屋は1品当たりの量が少ない。中国人ウェイトレスは不愛想だ。そこで水だけ飲んで料理をいっぱい注文した。19:00 店を出ると風が吹き、空は青く気分のいい夏の宵であった。私は酒を飲まなければ頭の中は正常でいられる。
8/5(金)西新宿のヒルトンホテルで開かれたFV第182回経営者倶楽部に参加した。これは起業間もない若い経営者が集まる会だ。いずれ4,5年で消えるだろう会社の経営者300人が集まって交流する。しかし「経営したい」という意欲に燃える人たちとの会話は面白い。
その中で珍しい職業のお2人がいた。
①受刑者採用コンサルの女経営者(32)
受刑者が社会復帰できるよう就職口を紹介している。この世界は受刑者専門の求人誌もありハローワークでも扱っている。例えば受刑者が月給30万円で就職すると15万円は本人に、15万円はコンサルが預かる。2年内に再犯したら没収、しなかったら預り金を渡すという。受刑者の再犯率は48%だ。
「矯正のお手伝いができ社会貢献という意識はある。これで食べていけるなら更にありがたい。やりがいがある」とおっしゃる。
②女納棺師(32)
自殺体の修復が多い。5体バラバラになった轢死体などを遺族の希望で縫合することもある。化粧品の販売員をやっていたが納棺師の方が真実味があると思い転職したという。
「少しでも元の姿に戻したいという遺族の気持ちを思うとやりがいがある」とおっしゃる。
以上、お2人とも何故かなかなかの美人であった。
8/4(木)は東京駅隣のビルで開かれた大学の全学同窓会に出た。出席者は170人。3教授の短い講演の後、30人ほどが残ってペットボトルのお茶で立ったままの懇親会だった。殺風景だが「なかなか合理的だ」と思った。
IT会社を転々としたという同年の男(74)と大学の副学長(67)と話した。総長は1人だが副学長は10人ぐらいいるという。副学長「私は来年定年だが、そのあとベンチャーをやりたい」「それはいい話だ。会社は6年続かないと信用されない。ともかくベンチャーをやるなら支出を切り詰めることだ」と私。御2人はいずれもザックバランの性格だったから会話は面白かった。ザックバランとは御自身の得にもならない話を喋ってくれることを言う。
初対面の人と会話する私の切っ掛けづくりは
こんな調子に引っかかってこない人はいない。会話は弾み会合が面白くなる。
このところ印刷機械メーカー、銀行の会合と続いた。出れば言いたい放題だ。つくづく「仕合わせな70代だ」と思った。
薄汚れた段ボール製箱会社の雰囲気を改善するため1つを実行する。それは「担当検査者を機能させる」ことだ。
一方の印刷会社では担当検査者が月1回の検査した結果を全員メールしている。「担当が自分の担当業務を誠実に実行しているか」検査者が検査したものだ。私はこの送信されてきた結果を見る度に安心している。
担当はその業務の最高の権限者である。権限者が「やれ」と言ったら私を初め全社員がやらなければならない。権限者から指示が来ない限り社員はどう動いていいか分からない。
段ボール製箱会社の担当検査者は権限放棄の状態であった。これを私が復権させる。
7/29(金)当社の段ボール製箱会社に行ったら社内が薄汚れている。「全員が3S(整理、整頓、清掃)から離れている」と感じた。
積み重ねた丸椅子は埃だらけ。消火器を拭く人はいない。空にしておくべき営業部員の箱は書類の山。ひどい。
社会保険労務士の柚木徹さんが「汚いところを見つけた人がその場できれいにする社風が必要だ」と言っていた。「会社に1歩入るとその社風が有るか無いか分かる」と。
その時「正にその通り」と私は思った。当り前のように3Sに磨きをかけていく当2社にならないといけない。見つけた社員がその場で3Sする習慣が身に着けば当2社は更に強い会社になる。
まさか段ボール製箱会社が。
鉄壁の増収増益システムを作ったはずの段ボール製箱会社が7月は117万円の赤字だった。「老後は段ボール製箱業で食っていく」積りでいた私の人生設計が狂った。段ボール製箱会社の手綱を締めていく必要がある。
月1回開く全体朝礼の資料に表が20個ほど入っている。各課・係・グループの1ヵ月の結果表だ。
①対比は目標比、前年比の2つだ。これを見れば全社員の自分の成果が1目で分かる。
朝礼終了後、7/26(金)の資料で分かりにくい9個の表の修正をやった。私が赤字を入れて表作成者が修正するという手順だ。
②表の書体は明朝だけ=書体の種類が多いと目がちらついてしまう。明朝体だけの新聞は安定した気持ちで読める。
③罫線は最細の点線と中太ケイだけ=奇抜な罫線を使うと中味の数字より罫線の方が勝ってしまい見づらくなる。
④文字数は減らす=言葉の重複をなくす。
①-④のルールの目的は、分かりやすい表づくりだ。当事者である社員が自分の立ち位置を ㋑分かってもらう ㋺改善策を決めてもらえるーような表にしないといけない。
AU、みずほ銀の障害の原因はネットワーク検査体制の不備にある。私は自社で数々の事故を起こしてきた。「何故だろう。何故だろう」と自問しているうちに40年経ってしまった。そして行き着いた結論は「検査体制の確立」であった。
確立のポイントは2点だ。
①検査部署に検査に強い社員を配置する。
②社長が検査システムを理解する。
この2つだけやればいい。簡単だ。
印刷会社には制作課検査係にKさん(61)がいる。「Kさんが検査した」と言えば私は安心する。今月発行した社内報も「下版前の検査をKさんがやった」という報告にその晩私は枕を高くして眠れた。印刷会社従業員は53人だが、5万人の会社でも同じだ。①の検査に強い人の集団を作って片っ端から検査して回ればいい。
次は②の社長が手を油で汚して検査システムを理解する必要がある。「これで万全だ」と思う段階まで検査システム担当に社長が質問して回線に触って手を汚して理解する。他人任せ、外注任せではいけない。社長が納得する検査体制を作れば障害は発生しない。
昨日(7/27)に引き続いて同じ品川プリンスホテルで開かれた銀行の総会と講演会に参加した。参加は74社。さすが銀行、集客力がある。
余興として大相撲の舞の海秀平さん(54)の1時間20分の講演があった。NHKと契約している解説者は北の富士さん(80)と舞の海さんの2人という。初日と千秋楽に2人で解説する決まりという。
舞の海さんの講演で1つ優れた点を言うと「理路整然としている」ことだ。大きな受けがあるわけではなく、ゆっくり喋る中で ①1センテンスの文章がキチンと構成されている ②センテンス間のつながりが分かりやすい―ことだ。「自分はこういう喋り方だったらできそうだ」と思った。
聴衆の反応が無いことが気になってシドロモドロになるのが私の通例だ。そんなこと気にせず聞く人が分かりやすい文章で話せばいい。20歳年下から学んだ。
7/26品川プリンスホテルで開かれた印刷機メーカーHさんのフォーラムに参加した。出席者は50人ほどだったが講演後の着席の情報交換会の参加は印刷業者20人、H社社員20人という塩梅だった。
「うちはHさんにたいした支払いはしていないよ。それなのにこんなにご馳走してくれるなんて悪いね」「おいでくださってありがとうございます」話がまるでかみ合わない。「9月に新潟で工場見学会、静岡でゴルフ会をやります」「両方とも行く、行く」。嬉しい提案である。
「ところでオタクはどこで儲けているの。俺なんかに出費しても機械は買わないよ。俺は枯れ木も山の賑わいか」「そんなことない。大事なお客様です。関西でパッケージの印刷機が結構売れています」「お宅の情報交換会は旨い料理をこんなに出して金の掛け過ぎだよ」と言いながら洋食コースを全部食べた。仕合わせな高齢社長の夕食である。
7/25(月)日本政策金融公庫の職員2人が来て「いろいろな制度を使うと金利はゼロになる。1億円借りないか」という。「ありがとうございます。必要ないので借りません」と即答した。
カスカスで資金繰りしていた昔であればありがたい申し出だが、印刷会社、段ボール箱製造会社ともにカネ余りの現在は煩わしい提案だ。話題を他に切り替えようとしたが白けた空気だけが残った。
考えた。これからの金融機関との関係は「借入ゼロでも鷹揚に付き合ってくれる所でないと交流できない」。例えば取引先懇親会に快く私を迎い入れてくれる金融機関だ。懇親会で他社経営者との雑談が私にはこの上なく面白い。
私の格言に「最上の資金運用は借入金の返済である」というのがある。段ボール箱製造会社の2024年1月の返済を最後に両社の借入残高はゼロになる。その先はどうなる。余剰資金の使い道で決まった予定はない。
7/23(土)目黒駅前の老舗中華料理店「香港園」で昼食をとった。いつもならノンアルコールビールを注文するが「水をピッチでください」と頼み終始水だけで旨い中華を食べた。
これが実に良かった。ビール、ウイスキーを少々飲むと3日間情緒不安定になる。とても辛い。水ならば終始平静で愉快に食事ができた。新しい発見だ。
今日から「水道水をピッチで頼み、水道水を飲みながら食事をしよう」。
「スピード20%UP」などと銘打って印刷機器メーカーが華々しく新製品販売キャンペーンを打つ。とりあえず当社担当は調査するが私は「たいして変わっちゃいねぇえよ」と初めから頭はコチコチだ。担当が各方面から情報収集する動作に価値があると思っているだけで機器を買い替える気は毛頭ない。
80年前製造のうどん粉撹拌機をいまだに使っている製麺業者を見ると尊敬の念が湧いてくる。うどんも旨そうだ。要は作り手の技術がポイントだ。旧い機械を自主保全する技術こそが良品生産への唯一の道だ。
当社の油性印刷機3台12胴のローラー交換を7/19完了した。機長は一様に「印刷物の品質が良くなった。ゴミ付き色むらの心配がなくなった」という。自分がローラー交換して自分が刷った製品で効果を確認したのだ。次のロ-ラー交換は2年後だ。その間機長は版が変わるたびに布でローラーを拭き清める動作をやる。
当社は機長自身の手でローラー交換をしたことがない。ただ「印刷機の調子が悪い」と機長が愚痴を言うだけで終わっていた。解決策が分からないままで創業70年である。会社は倒産もせずよく持ったと思う。
現在は簡単だ。生産設備は機長が自分の手を汚して自主保全をやる。機械メーカーに保全依存は禁止。
これさえやっていれば①良品を生産できる。②設備を買い替える必要は無くなる。それが自然と社の増収増益に繋がっていっている。
会社近くの平和坂商店街の蕎麦屋・鹿島に昼食に入った。恒例の通り店主の妹(55)に「大ちゃん何所にいる」と聞くと妹は顔を曇らせて「6/20に死んだ。16歳だった」。大ちゃんとは鹿島の黒毛の大きな飼い猫だ。
妹は長々と説明しだした。「ゼイゼイいいだして動物病院に入院させた。3日入っていた。日に日に悪くなり『肺に水が溜まったせいだ』と先生は言っていた」と肩を落としていた。
猫が入院か―と妙に可笑しくなった。しかも死因を特定している。動物病院の医者もお客様サービスのため細かく検査、診断している。今はそういう時代なのだ。
7/14-17、福岡県内をウロウロして2日間体調不良だった。7/20 やっと回復した。それにしても今回の旅行は面白かった。地元の人3人とジックリ雑談したからだ。
飯塚市の商店街に柳原白蓮の展示館があった。館長の有松道子さん(79)は呉服屋だった店を改装して各地に散らばった白蓮関連資料を集めて独力で開館した。
館前に立った時、私は胸が高鳴った。「町を歩いているとこんな貴重な場所に行き着ける」。小さな展示館に入って1時間余り雑談した。「地元の観光資源を開発したい」が有松さんの想いだった。
おかげで白蓮のこと、25歳年上で白蓮と10年間夫婦生活した炭鉱王・伊藤伝右衛門のことを知ることができた。昔からの印象だが「九州は面白い」。