渡辺直喜

愛知県企業立地セミナーに参加した

 自宅の近くのグランドプリンスホテル高輪で開かれたので参加した。

 「トヨタ自動車のある愛知で更に企業を誘致する必要があるのか」と思ったが10万人前後の自治体では「もっとお財源が欲しい」らしい。いずれにせよ愛知は豊かな県だ。

 300人ほどが参加し10の自治体の長が5分間説明をやった。それぞれの市長・町長に特徴があってこれは面白かった。①交通の便がいい②補助金がある―が説明の骨子だが、豊川市長が豊川稲荷鮨の説明をしているのには笑った。

 続いての交流会では立食で酒、料理が山と出た。私はジュースを飲みながら鮨、そば、ひつまぶしを食べに食べた。雑談をしたのは2人だったが愉快だった。食べ過ぎて7分で自宅に帰り着き万年床に倒れ込んだ。

いい大トロに当たらない

 マグロの大トロが好きだ。ところが昼食であちこち行くがいい大トロに巡り合わない。運が悪いのか探し方が悪いのか。

 一時期常磐線三河島駅前の「鉄火丼」の暖簾の下がった2階の店に通った。ここの大トロ丼は凄かった。乗っている切り身は厚く本当の大トロだった。「ここの店は何でこんないい大トロを仕入れられるのか」1階の魚屋がやっている鉄火丼屋だがそんなことを考えながら夢中になって食べた。

 暫らくぶりに11/14 行くと切り身は昔の面影はなかった。食堂は繁盛しているが皆が食べているのは赤身、中トロだ。こっちの方が旨いのかもしれない。以前の大トロを出していたら店は赤字だろう。

 では私はどうすればいいか。旨い大トロを求めて街を歩き回ろう。些細な目標をもって歩ければ1日の張りになる。

ラジオ体操で効果抜群

 ラジオ体操を始めて7日になる。物凄い効果だ。両足跳びができなかったのがとりあえず両足で立てるようになった。今まで踵で立っていたから立って静止していられない。何とか指先に力を入れて立とうとしたが静止できなかった。

 それがラジオ体操で指先に力が入るようになった。格段の変化である。ラジオ体操しているうちに足の裏に力が入るようになったようだ。

 これまでは「人間歩いていれば健康だ」と言っていたが、歩いているだけでは足裏に力を入れられるようにはならない。歩き+ラジオ体操が必要だ。宗旨替えした。

 ラジオ体操1つで身も心も健全になる。

大橋建一さん(元和歌山市長、76歳)が亡くなった

 大橋さんは1971年毎日新聞社入社の同期だ。父上が和歌山県知事を務めた関係から56歳の時地元に担がれ和歌山市長を3期12年務めた。農夫然とした風貌で穏やかな人だった。

 毎年5月に71入社の同期会が開かれたが、幹事はまず大橋市長の空いている日を聞いてから開催日を決めていた。私は別世界の大橋さんと歓談するのが楽しみだった。

すしざんまい社長(70)の講話を聞いた

 築地で開かれた「木村清すしざんまい社長の話を聞く会」に11/9 参加した。狭い部屋に30人が詰め込まれ45分拝聴した。

 木村さんとは30年前、不動産業者の高桑誓治さんが主催していた勉強会「FMあさげ会」で一緒だった。当時木村さんは「私は商売を立ち上げるのは上手いが、どれも長く続かない」と言っていた。「正直な人だ」という印象だった。

 講話は得意の木村節だが声の出し方が特徴あり過ぎて何を言っているのかよく聞き取れない。うんざりして私は目をつぶって眠っていた。「あんた高桑学校の優等生だよ」と声を掛けに行ったのだがその意欲も失せて、早々に会場を後にした。

 出た鮨はまあまあだった。

洗濯機で洗った背広は格段に軽くなった

 初めて洗濯機で洗った背広で11/9 出社した。軽い。これまで染み着いた汗と垢が無くなったせいか。こんなに快適ならば背広を毎日着るのも悪くない。

 日頃はYシャツの上にジャンバーだ。身なりがラフだと軽く見られがちだ。2006年88歳で亡くなった父はおしゃれだった。身に着けるものは高額なものばかり。外に出るときはきちんと背広をきていた。

 私はそうはいかない。ゆるく着られればそれで十分なのだ。50代まではポロシャツで出勤していた。御徒町のユザワヤでYシャツを採寸して作ってからはYシャツの便利さに気づいた。夏は半そで、冬は長そでを10着ずつ作ってとっかえひっかえ着ている。

 当初はクリーニング出していたが昨年からは洗いざらしのままだ。快適である。

大手コルゲータが10台減少

 コルゲータとは巻き段ボールを平面シートにする機械だ。週刊包装ニュースによると従業員50人以上の大手では2013年278台から268台に減った。理由は機械の性能の向上のためだ。2013年と比べると1台当たりの生産能力は11.7%増えた。

 50人以下の中小はコルゲータが268台稼働、年生産能力は126億㎡と1986年比で29%伸びている。大手も中小も生産を増やしている段ボール業界の中で当製箱会社の戦略は以下の2点である。

1、売上は毎年25%増やす。

2、コルゲータは買わない。

 1台20億円のコルゲータを買ってしまうと毎日稼働させなければ元金返済できない。買った機械に人が追い立てられることになる。これはイヤだ。シートづくりは外注さんにお願いして当社はのんびりやって行きたい。

会社で1人ラジオ体操始めた

 私の出社は6:00だ。「どうせ会社に居るのだから」と家からトランジスタラジオを持ってきてNHK 6:30からのラジオ体操を11/5 に始めた。

 ここ10年腰の痛みに悩まされている。力を入れると左腰に鈍い痛みが走る。かばって歩くと自然と小股すり足の老人歩きになっている。パーキンソン病患者のようだ。哀れなものである。

 老人歩きの改善方法は分かっている。ラジオ体操をやればいいのだ。ラジオ体操は万能薬である。上手く組み立てられていて第1、第2をやればバランス良く体が伸縮し、血行が良くなる。中国の太極拳と同様に日本のラジオ体操は国民を健康にする礎(いしずえ)である。

 しかし面倒くさい。

 が、74歳の今、そんなことを言ってはいられない。腰痛と小股すり足の治療は喫緊の課題だ。鉄骨4階建ての印刷会社新館は飛んだり跳ねたりしてもびくともしない。4Fには6:30に出社している立派な社員は1人もいないから誰の邪魔にもならない。。問題は私が継続できるか―である。

三菱マテリアルは全社員(6,000人)にスマホ貸与

 「大企業はまだこんな段階か」と思ってしまう。当社・印刷会社と段ボール製箱会社の全社員スマホ貸与は3年前(2019.7.6)に完了している。

 10/25の日刊工業新聞によればマテリアルはスマホでイントラネット閲覧、全員がチャットできる―などの新機能を付けるという。だがポイントはスマホで会話するかしないかである。

ここで当2社のスマホ使用テーマを言えば

1時間に1回スマホ会話、返電は15秒内

1,1時間に1回スマホで会話する。1日=1回×8時間=8回スマホで会話しなければいけない。

2、返電は15秒内。

 この1,2が徹底されれば、当2社は日本1のスピード応対の会社になれる。簡単だ。

段ボール製箱会社の月末入金98.6%が現金

 10/31の入金は3,368万円あった。その内手形は2か月半の45万円1枚だけ。月末入金の98.6%が現金だった。変われば変わるものである。10年前 2012.6.29 製箱会社を買収した当時は現金入金は15%だった。

 営業のやり方次第で会社の安全度はいくらでも増す。倒産会社の原因を調べたら売掛金の70%が回収不能だったという例がある。回収不能であれば支払いに回せない→倒産という図式だ。

 手を緩めると回収不能売掛金は直ぐ増える。再発防止策は、支払い条件の悪いお客とは付き合わないことだ。「君子危うきに近寄らず」である。

教わったら当日3回実演する

 私は① 2週に1回ソフトバンク目黒のスマホアドバイザーに30分 ② 月1回WEBコンサルに60分講習

を受けている。

 しかし毎回その場で忘れてしまい、4回聞かないと自分でできるようにならない。これじゃとても効率が悪い。

 以後2つの事をやる。

  1. メモを取る。
  2. その日に教わったことはその日に3回実演する。

弁当屋の味噌汁パックを拝借

 早朝、五反田マルエツで菓子パンのほかにおにぎり、お稲荷さんを買うことがある。米飯にはどうしても味噌汁が欲しくなる。

 よく考えたら弁当屋が小さな味噌汁パックを山と持ってきて印刷会社5F台所の茶箪笥にある。アサリ味と油揚げ味の2種類だ。私は弁当を取っていないが、本日(10/28)は油揚げ味2袋を私の花瓶のような砥部焼の湯飲みに溶いて飲んだ。丁度いい。我ながら自分のアイデアに感心した。

 これでまた私の朝食は豊かになった。

まず、着手する

 100%完成形を目指しているとちっとも作業が進まない。まず、できることを始めると次の発想が湧いてくる。

 例えば「今日は天気がいいので日比谷公園に行った」とでも書けば「ベンチに30分座っていた」と続く。「少し休んだので新規開拓の意欲がモリモリ湧いてきた」と大展開になる。意味不明の言葉でも書き出せば後が続く。最初に書くことが重要なのだ。

 すべての行動はくだらないことでもまず着手すれば道は拓ける。今私には同人誌に作文を送る宿題がある。締切りは11/15だ。作文はなかなかまとまらない。そこで作文に添付する画像をパソコンから取り出して置く動作から始めた。使う画像2枚取り出したら作文が大いにはかどったような気がした。

稟議書に3項書く

 印刷会社と段ボール製箱会社には100万円超の支出には稟議書を提出するルールがある。

 ところが「○○万円の設備を買いたいので稟議いたします」だけの1行稟議書が横行している。これでは詳細が分からない。ダメだ。

 稟議書には以下の3点を書く

1、設備を買う理由  ①旧設備の購入年 ②メーカーの「部品がなくなる」ーはウソだ。

2、新機で良くなる点

3、部品交換で済まない理由  「部品がない」はウソだ。

私は目を皿のようにして回ってきた稟議書に1,2,3が書き込まれているか検査する。

席を蹴って帰った東日本銀行支店長

 2,000万円現金を入れるから「みずほ銀行五反田支店に送金してくれ」と電話で頼んだら東日本銀行大崎支店の課長が「何の金か。使い道は何か」と聞いてきたので「頼まない」と断った。

 後日「支店長に来るように」と当印刷会社総務課員に言わせたら10/24(月)中本泰司支店長が担当と2人でやってきた。200万円を超える送金は①金の出所②送金の理由を聞くように―と書かれた金融庁のパンフレットを見せながら「この指導通りやった」という。

 当社は大崎支店が近い・空いているため小口現金と決済用の銀行として使っている。決算書も毎年提出している。それでも当社に疑いの目で見続けるのならとても取引をやって行けない。うんざりだ。「要領の悪い銀行員を見ていると腹が立ってくる」と私が言ったら2人は席を蹴って帰ってしまった。

 商売をする前提は「まずお客様の要望を聞く」だ。その後の営業のスピード応対と柔軟性ある問題解決で取引は増える。「それが分からない男だ」と思った。当社は今後とも大崎支店を小口現金と決済用銀行として使うつもりだ。向こうから断ってきたら戸越銀座商店街の信用金庫に替える手はずは取ってある。

観光の4日間

10/20(木)京都・保津川下り

 /21(金)鞆の浦、尾道

 /22(土)呉港

 /23(日)厳島神社

60-80代19人の団体瀬戸内旅行をしてきた。

 1つだけ印象を言えば「戦争も効率UPが必要だ」と思った。呉港で戦艦大和の縮小艦を見て「こんな鉄の塊を作っても飛行機の爆弾で沈没してしまう。効率が悪い。

 軍備は『どんな戦い方をするか』で決まる。最小の費用で最大の効果を発揮する道を取るべきだ」などと考えた。

回答した「出席」は守る

 コロナがおさまり会の開催が増えてきた。私は「出・欠席」の回答は2日内に出すことにしている。一旦「出」と返信したら変更することはまずない。行っちゃうのだ。

 そのためやたらと忙しくなることもあるが何とか切り抜ける。会合参加は私の最高の娯楽だからだ。

チラシ更新は面白い

 今、印刷会社で配っているお客様新規開拓用のチラシは13種類だ。よく見ると半年前のものはかなりの修正が必要だ。

 例えば売上を増やしたい営業品目の1位はPOP、2位ノベルティ、3位封筒・はがき、4位梱包発送だった。それが8ヵ月後は1位パッケージ、2位シール、3位手提げ袋、4位カレンダーに代わった。時間の流れとともに「増やすべき品目」が代わってくる。

 いい進化だと思う。いつもマーケットとにらめっこしているという臨場感がある。

 動いている13種類のチラシを更新する作業は私の趣味を兼ねた仕事である。

新潟出張で学んだ専門職大学

 専門職大学とは2017年学校教育法の改正によって新たに設けられた職業大学だ。就業年限は4年で、卒業すれば学士(専門職)の学位がもらえる。

 日刊工業新聞社の100年経営の会の懇親会で隣に座った人が新潟市にある専門職大学の学務部長だった。「そんな大学があるのか」と新鮮に驚いた。初対面の人との会話には必ず新しい発見がある。だから私は初対面が好きだ。懇親会で旧い知り合いと隣同士で座っても意味が無い。知らない人こそ未知の世界を教えてくれる。

 現在専門職大学は18校ある。2019に認可の下りたのは以下の3校である。

  1. 高知リハビリテーション専門職大学(土佐市)
  2. 国際ファッション専門職大学(新宿区、大阪市、名古屋市)
  3. ヤマザキ動物看護専門職短期大学(渋谷区)

100年経営の会には入らない

 日刊工業新聞社が主催している「100年経営の会」が新潟市で開かれ私は初めて出席した。創業から100年以上の会社の集まりだが、結論は入らない。

 印刷会社、段ボール製箱会社ともに2021.9.1 にベンチャー宣言をしたばかりだが「何か得るものはないか」と思って行ってみた。創業○○年となると社長はどうしても過去の年数を意識してしまう。

 今回の講師の㈱ダイネツ(売上14億円)は堺市の大型金属成形業で文化10年(1836)の創業だ。何と創業186年の会社だ。社長(68)はきちんとした人で立派に経営されている。しかしだ―。なんだかんだ言いながらも長い社歴を考えてしまうと社長の体の筋肉が硬直してしまうのではないか―と私は拝察する。

 私の出自はどこの馬の骨か分からないのである。印刷会社も終戦直後のどさくさにできたガリ版会社だ。過去に自慢できるものは何もない。未知の将来に向かって面白おかしく商売ができればいいと思っている。

メールは表題に中身を書く

「お客様来社」との表題の会社メールが来ると開けてみないと誰が来るのか分からない。いわゆる要領の悪いメールだ。

 「〇〇さんが✖✖ 時に△△のため来社」とすればいい。これならメールを開ける必要がない。すべて分かってしまう。効率UP のためこのやり方を私は徹底し始めた。言えばすぐ分かってくれる社員が多い。それほど簡単なことだ。

 私には効率UPする喜びがある。小さな効率UPを実現すると沸々と喜びが湧いてくる。大げさに言えば、生きる喜びだ。

綿バスマットを買ってご満悦

 45×60㎝の綿製のバスマット4枚を印刷会社近くの蒲団屋櫻寝具で買った。1枚600円×4枚=2,400円の買物に私は100万円ぐらいお得な買物をしたような気分になった。

 理由① この手のマットが家で複数枚必要だった

 風呂場から廊下に出るとき1枚とか、布団の横に敷いて置くとものを食べるとき畳が汚れないとか。

 理由② 綿のマットが欲しかった

 誰かさんに「材質は綿だよ」と太鼓判を押して欲しかった。櫻寝具を切り盛りしている婆さん(74)は1000年前に朝鮮半島から渡って来たと言う。話好きで物事を断定する(たち)だ。「化繊は汗を吸い取らない。使っちゃだめだよ。このマットは綿だよ。体にいいよ」とお墨付きをくれた。「この人の言葉に間違いはない。安心して使える」と思って購入した。

 わずか1枚600円だが、このマットを我が家のあちこちに敷くことで私のマンション生活はとても豪華になった。

ヨーグルトばかり飲んでいる

 ヨーグルト飲料が好きだ。飲むとスッキリする。通勤途中にあるスーパーライフで売っている紙パック入り「のむヨーグルト」1000gがいい。2日で1パックのペースだ。

 もともと牛乳が好きで牛乳ならいくらでも入る体質だ。乳製品に片寄った食生活で「これでいいのか」とよく思う。酒を飲むと頭がおかしくなるが、ヨーグルト・牛乳はそういうことはない。

 取りあえず「牛に感謝」である。

同業の買収は意味ない

 印刷会社が印刷関連会社例えば製本会社を買収しても苦労が増えるばかりで益がない。当社は段ボール製箱会社を買って利益の出し方が分からなくて苦労した。それでもマーケットが違うから勉強のやり甲斐があった。縮小している印刷業界ではなくて成長が見込まれる段ボール業界だから希望があった。

 結論として違うマーケットの会社を買収するのは意義があると思う。しかしそれには余程の覚悟がいる。「買った会社から利益を出してみせる」という覚悟だ。幸いにしてM&Aの仲介会社から持ち込まれた物件が段ボール製箱会社だったから私は飛びついた。①工場は立派だし②環7沿いという立地もいい。利益に向かってのやりがいがあった。10年前のことだ。

 そうすると本体の印刷会社のビジネスモデルにも興味が行くようになった。営業品目を印刷以外に持って行くことを考え始めた。1番はパッケージ、2番目はシール、3番はカレンダーだ。この順で売上を増やしていくのだ。カタログ、パンフレット、出版印刷以外なら何でもいいというスタンスだ。マーケットが縮まるところ以外にターゲットを絞っていけばいい。

 そして今、毎日の全員参加の日銭朝会で3営業品目の売上が増える方向で話を持って行くようにしている。私としては面白い挑戦だ。朝会の社員の発言からまた増やすヒントをもらえそうだ

支店長にさんざん文句を言う

 小金井カントリー倶楽部でメイン(決済)バンク支店のゴルフ会に10/6 参加した。早く着いたので20分ほど支店長と立話をした。支店長は元々口数の少ない人なので会話は一方的に私がまくし立てた。

 主旨は

 私=三菱銀行が新規開拓で来ている。私だけでなく総務部長にもアプローチしている。貴行は新規開拓なんかやっていないでしょう。

 支店長=そんなことはない。スタートアップ企業に新規訪問している。

 私=それはそれでいいが、既存会社をとるべきだ。支店には営業がいっぱいいるが新規をやらない行員は営業でも何でもない。メインバンクにしている会社数のランクが1つ下がった。貴行はだらしない。

 支店長=決済数が増えてもあまり利益にならない・・・・・。

 私=銀行はまずメインバンクにならないと何も始まらない。支店長は小さなニュースをもって取引先を訪問すべきだ。中小企業の社長は喜びますよ。

 支店長=・・・・・・

 面と向かって言いたいことを言ったので私はスッキリした.こう言えるのも来月(11月30日)でメインバンクからの借入がゼロになるからだ。

アルバイトさん11年間助かりました

 印刷会社加工課女アルバイトのIさん(45)が9/30で退職した。高知県出身なので「いい所の出ですね」と私は繰り返しIさんに言っていた。

 次の職は「新大久保の日本語学校で教える」という。次の仕事に意欲を燃やしていた。とてもいいことだと思った。思い立ったら吉日である。転職は悪いことではない。

 区分はアルバイトだったので申し訳ないが退職金はない。

窓の締切り禁止

 今夏、保育園の送迎バスに園児が閉じ込められて熱中症で死ぬ事件が2件あった。いずれも運転手の退出時の確認ミスで、私は未来ある園児を殺してしまう運転手の重大な犯罪であると考える。

 視点を換えれば「バスの窓は締め切らないといけないものなのか」と思う。愛知県警察が日中の締め切った車内温度を測ったら45度だったという。少しでも窓が開いていたら園児は助かったかもしれない。運転手は日頃の生活習慣から車の窓を施錠してから下車する。それが当たり前の手順なのだ。今回はそれが殺人に繋がった。

 一方、コロナ対策で各天窓が5センチほど開けてあるバスがある。これは誠にいいことでそのバスの「運転手は立派である」と称賛したい。

 本日の私の結論は「窓は少し開けて風を通せ」である。車、会社、自宅すべてだ。会社の階段の窓は開けっ放しだ。いい風が室内を通っていく。こうしていれば皆健康だ。会社の窓の締切りは禁止する。2ヵ所を少し開けて置く。

ビルの建て替えは無駄

 品川駅高輪口、日本橋、日比谷―とビルの建て替えが進んでいる。一言でいうと無駄である。いつもの散歩コースの神田駅から東京駅までの日本橋大通りを10/3 歩いた。大型ビルの建設が盛んだ。「個性のない建物の街に変容していくのか」と思った。

 ヨーロッパの建物は150年、200年前に建てられたものが普通だ。当地の専門家は「ドアが閉まらなくなったりするがすべて修繕で解決している。構造強度は問題ない」という。

 丸の内の一連の建て替えは阪神淡路大震災(1995)を見て大家の三菱地所幹部が「丸の内があんな風になったら大変だ」と一気に全棟建て替えに入ったという。

 どんなに強烈な地震が来ても現代の建築物は簡単に壊れるものではない。印刷会社の旧館は築51年、1994年建設の段ボール製箱会社は築28年だ。しっかりしているから建て替えの予定はない。オフセット印刷機の買い替えもない。お金を使うのは優秀な人の採用にだけだ。

機械には買い時がある

 印刷会社でリコー社製のオンデマンド印刷機450万円を買っていよいよ10/3(月)から本格稼働に入る。新機への私の期待は大きい。稼働前にはしゃぐのは見っともないが今回は自信がある。

 15年前、浜松町の印刷会社で長さ10㍍のオンデマンド印刷機1,000万円を買ってメーカー技術者が3人がかりで色の調整をしていた。私は「的外れの設備投資だ」とその風景を眺めていたことがある。

 機械が成熟していないのだ。稼働させても不具合が次々に出てくるのが目に見えていた。色出しの調整をアナログ的に必死にやらなければ動かないのならオンデマンド機とは言えない。案の定その 1,000万円の機械はさほど活躍しなかった。

 オンデマンド印刷機の発祥はコニカミノルタ社であると私は思い込んでいた。それが制作課オンデマンド担当が選んだのはリコー製だった。驚いた。ところが製品見本を見て納得した。オフセット機の延長のような製品しかできなかった15年前と比べ使える用紙は1,000種と増え、見た目もカード、POP、色紙などまるで製造工程が別物の印刷物ができるようになっていた。

 「これならお客様は満足する」と製品見本を見て思った。つまり買い時なのである。オンデマンド印刷機で「お客様サービスは一層高度なものになる」。

 5年前の2017.1 段ボール製箱会社で工場長が梅谷製作所製の製函機を買った時と同じ予感だ。「新しい機械で工場効率は格段に上がる」と。

シャンソン歌手伊東はじめ(72)の会に行った

  9/28(水)夕、銀座ヤマハホールで開かれた。ヤマハに入るのは初めてで天井の高い立派なホールだった。

  会は伊東さんの出ずっぱり独演会で軽妙な語り口でシャンソンを語ってくれた。5人の女歌手が途中2曲ずつ歌うという趣向だ。そのうちの1人に無理矢理切符(6,800円)を買わされた。

 満席で観客は老婆ばかりだった。「いまどきシャンソンでもあるまいに」と思っているが「異空間には積極的に行く」が私の生活方針だ。飽きずに最後まで聞けた。

 本日思ったこと。人間好きなことをやるのが1番。例え収入が微小でも好きなことをやる姿は格好いい。

山本五十六の教育法

1、やってみせ 

2、言って聞かせて 

3、させてみて 

4、誉めてやらねば人は動かじ

 誠に合理的な教育法だ。大概の先生は1だけ完了したら「教えた」と思ってしまう。教わる方はサッパリ身につかない。

 習得と未習得の境界線は「1人でできるかどうか」である。特に3の「させてくれる」とありがたい。自信につながる。

パッケージは油性印刷で受注できる

パッケージは油性印刷で受注できる

 「パッケージ印刷は速乾性のあるUV印刷機で刷らないと良品ができない」という神話が崩れつつある。これまでは「UV印刷機で印刷しないと品質は保証できない。油性印刷機で刷ってインキの擦れ跡が出たら大変なことになる」と言われてきた。

 この論調の風向きが変わってきた。UV印刷代は油性の3倍だ。これに「高すぎる」と思うお客様が出てきたのだ。油性機でも十分時間を掛けて乾かせば不良は発生しない。印刷仕上がりは油性の方が綺麗だ。

 営業課長(49)は清月堂本店様から8月にサック箱 1,000個 13万円を受注して、9月には更に1,000個リピートが来た。「受注のポイントは印刷代の安さだった」という。印刷課課長は「パッケージは刷了後丸6日乾かさないといけない」という。乾き日数6日のルールを作って加工に回せば品質は何ら問題ない。

これからは「パッケージは油性にした方がメリットは大きい」と営業は堂々と言える時代になった。

仕事はゲーム性を加える

 印刷会社で3営業品目の目標を決めた。

①カレンダー=12/31までの受注累目標 3,000万円(前年2,650万円)

②シール=月売上500万円(前年403)

③手提げ袋=月売上200万円(前年182)

 漫然と「〇〇の売上を増やそう」といっても言われた方はよく分からない。目標額と前年実績を入れると(にわ)かに具体性を帯びてくる。基準の数値が示されたことで、それを「超えるか下回るか」のゲームになってくる。それが面白いのだ。前年を下回っても、目標達成してもしなくてもそれはどちらでもいい。

 マーケットが堅調である限り少し工夫すれば目標は達成できる。ご自身の工夫で今までのやり方を成果に結びつく動作に変えていくと驚くべき結果が出てくる。工夫→実行→成果→確認のサイクルは自分でアイデアを出し、自分で回し、自分で検証できるのだ。

 マネジメントする側はゲーム性を演出する必要がある。実行部隊に現実を分かってもらうための資料開示をしなければならない。ゲームをやって目標達成出来たら実行部隊、マネージャ―ともどもの喜びになる。

修理とは部品交換だ

 「○〇機の修理をする」とよくいう。しかし実際の行動は「○〇機の部品交換をする」と言った方が正確な場合が多い。修理提案する機長は故障個所の①清掃か②部品交換か明言してもらいたい。

 部品交換はお金がかかると思ってしまうが、機械メーカーの技術者が「部品交換が必要」といったら「承知」と即答してもらいたい。

 菊全判オフセット印刷機が部品交換やり続け購入当初の原型をとどめていなくなったら痛快だ。部品代の合計は新機購入の1.8億円はかからない。10年で6分の1の0.3億円ぐらいのものだろう。

 部品交換の利点は、機長の関心が部品にいくことだ。「これが結構大きな機能を果たしている。この部品を順調に動かすにはどうしたらいいか」考え始めるだろう。

iPhone 新機能は2つ

 「米アップル社が2022/9/8発表したiPhone14シリーズの新機能は何か」とスマホアドバイザー嬢(27)に聞いた。答えは「①写真の画素数が増えた②どこかで行倒れになったら近親者に連絡が行くシステムが追加されたーの2点だ」という。

 たいした追加機能じゃないのに価格は20%上がった。それでも「14シリーズへの問い合わせと来店者が殺到した」とアドバイザー嬢。

 私の印刷会社と段ボール製箱会社のビジネスモデルは「古い設備を部品交換で使い続ける」だ。例えば今買えば1.8億円の菊全判油性4色機は部品交換であと25年使える」というお墨付きを設備技術者からもらっている。2台の菊全油性4色機は15年前に購入したものだ。都合40年当社の基幹設備として使える計算だ。しかも刷り上りはUV印刷機より遥かに美しい。

 世の中には「新し物好き」がいる。毎年自家用車を買い替える人が好例だ。私のトヨタクラウンはタクシー仕様で32年前に180万円で買ったものだ。タクシー仕様だから面白いように故障がない。窓はハンドルを回して開ける。しかもエンジンは好調だ。

 2社全社員支給済みのiPhoneは100%最新の機能が組み込まれている。今やるべきことは内蔵されている機能を使い切ることだ。私は現在、機能の80%が分からない。だから1つ1つ習得することに生き甲斐を感じている。

訪問日時を決めようとしない不動産屋

 アパート管理をお願いしたい不動産屋(50)から電話がかかってきて初めて会話した。彼は大家さんからは絶大な信用がある。「いつおいでになりますか」と私。「手帳が無いので改めて電話します」。

 先方から電話を掛けてきて訪問日時の腹案が無いのだ。どの業界でもこのような会話が普通なのだろう。2時間後にまた電話してきてようやく訪問日時が決まった。

 当方のビジネス習慣では「○日14時にお伺いしたいのですがいかがでしょうか」と聞く。1発で面会日時を決めるのがスピード応対なのだ。

 私は不動産屋にイライラしたが、ジッと我慢した。「目黒区鷹番の私所有のアパート管理をやってくれるまで漕ぎ着ければいいのだ。それまでは我慢の連続でもいい」。

 当社の営業がお客様から好感をもって見られる理由はスピード応対にある。問題が完了するまでの時間が他社より遥かに短いのだ。お客様はイライラしなくても済む。「多少高くてもいい。お宅に発注しよう」となる。

 スピード応対によっていくらでも売上を増やすことができる。売上が頭打ちになったら、さらに時間短縮をやればいい。・

月1回六本木に降り立つ

 港区六本木で夕、月1回会合があり界隈を歩く。いいものだ。ゴチャゴチャしたいつもの光景だがその中に立つと妙な安堵感がある。「この街に立てば時代に遅れないだろう」。自宅近くの品川駅高輪口のバス停から40分揺られての時間もいい。東京のど真ん中を突き抜けている。

 9/14 はスーパーホテルの会長(80)の講演だった。気分が良かったせいかいつもはジュースだが本日はビール小瓶2本飲んだ。会場では35歳の女社長と名刺交換した。またバスに揺られて20時前に帰宅した。

ルーターを換えて気分一新

 私の住まいのネットワークはケーブルテレビのJコムの回線に乗っかっている。パソコンが動かなくなるとJコムを呼ぶ。9/13 パソコンがネットワークに繋がらくなってしまった。困った私はJコムを呼んだ。窓際の床に置いておいたルーターが壊れたらしい。

 私の部屋は7階建ての7階にあり広い窓だらけで東西南北に窓があるという不思議な設計だ。おまけに私はカーテンを閉める生活習慣がない。日当たりがよく天気のいい日は窓際は50℃ぐらいになる。この直射日光にさらされ続けた結果の機器故障だ。

 来た気持ちのいいJコム技術者は手際よく2台の機器を交換し場所を日陰に移してくれた。Jコムは設置・修理はすべて外注だという。「外注がやった方が安上がりだし、技術も確かだ」と私は余計な注釈を加えた。「うちの事務所は三田通りの春日旅館の近くです」「春日旅館の近くでうちは印刷業を事務所を借りて商売していたのだよ」と私。

 「これでパソコンは問題なく動きました。ついでにJコムチャンネルを検査したが問題ありません。機器の交換代は無料です」技術者は太鼓判を押してくれた。ネットワーク機器は日陰でしかるべきランプがキチンと点滅している。「これで完璧だ」私は大いなる満足を得た。

新規表に手を加えた

 段ボール製箱会社と印刷会社2社の新規お客様を増やすための(営業)新規(開拓)表を整理整頓した。

 エクセルでの表づくりのポイントは 

①文字数を減らす 

②罫線は目立たない2種に絞る 

③数字中心の見易い表にする

 表が分かりやすくなると社員がメキメキと働くようになる。理由は①自分の成果が分かる ②他社員との比較が明確になるーからだ。

 大声で「もっと真面目にやれ」と叫ばなくてもいい。表をコチョコチョと作り替えるだけで怠け者が勤勉社員になる。

勢力交代する印刷業界

 印刷機メーカーが主催する箱根1泊ゴルフ会に参加した。同社の機械を愛用している全国の印刷会社20社が参加した。

 参加社全体の空気として感じられたのは「これからの印刷マーケットがどうなるか分からない」―という迷いであった。ある中堅老舗会社の会長が「お宅はこれからも印刷業をやって行くつもりか」と聞いてきた。この問い掛けには驚いた。私は「マーケットに合わせて営業品目を変えてやって行く」と応えた。

印刷業界は①②の順で20年単位で流行があった。

① 40年前、オフ輪台数の増加=現在全国で1,400台有るが、500台で適正ともいわれている。一旦設備してしまうと後戻りが難しい。

② 20年前、UVオフセット機が印刷機の主流になった=印刷物の速乾性が魅力で「我も我も」とUVに移行した。 だが材料コストが従来の油性印刷機の3倍かかる。当初は「材料代は油性並みに下がる」と見ていたが、熱照射でゴムローラーの傷みが激しくなるなど必要費用が増えることもあり材料コストは下がらなかった。最近は油性機に戻す動きが出てきている。

 当社は①②双方の流行に乗らなかった。もし一旦設備してしまっていたら、私だったら①オフ輪工場の閉鎖 ②UV機の売却をやる。見切り千両だ。

 てなことで億単位の設備投資をしてしまった会社は元気がなくなり、自己資本比率90%の当社は変わらず元気だ。「リコーのデジタル印刷機を500万円で買った」と言ったら他社は「そんなにデジタルの仕事あるの」と驚いていた。

 マーケットに合わせることに腐心し、最初は外注さんに作ってもらうべきだ。余程のことがない限り億単位の設備購入に耕は行かない。

 業界の集まりで、私の声は年ごとに大きくなっている。

ゴム部品交換は大事

 印刷会社の折り機機長ののミャンマー人が9/8、メーカーのホリゾン技術者を呼んで紙を送る7本のゴムベルトの交換をしていた。ゴムは劣化するので定期交換が必要だ。

 私が通勤用に乗っている自転車は3年ごとにタイヤを交換している。安全のためだ。自動車のタイヤも同様だ。ともかくゴム部品の交換はマメにやることだ。

 ゴム劣化の要素は①オゾン②油③気温④水―があげられているが目視で判断できる。費用を惜しんではいけない。

 ゴム部品が正常に機能すれば人の心も軽快になる。

みずほダイレクトの機能を習得

 ネットバンキングの利用法を板橋区の支店お客さまサービス課の女次長に店頭で教わった。公共料金振込、為替取引など10項の利用法があったが私が使えるのは振込ぐらいだった。それでもみずほがうたうインターネットバンキングの全体像が分かった。

 知ってみると「その程度の機能か」と思うが全体の姿を習得した充実感が湧く。「1つ完了」。これが何とも言えない喜びなのだ。

 些細な項目を「1つ完了」「1つ完了」で生活できれば老後は面白くなる。

会社はビジネスモデルで決まる

 例えば印刷業の当社

①仲間(下請け)仕事はやらない。新規開拓で直請けお客様を増やす。

②優秀外注さんを増やす。支払い=20日締め月末振込

③設備投資は抑える。旧い設備を使い続ける。資金=いらない。

こんなモデルで商売している。結論は「楽だ」。あまり苦労が発生しない。

 ①で仲間仕事をやると単価を決められない。量も同業者次第。自社でコントロールできないから改善の手を打てない。

 一方、直請けであれば「仕事がなくなったら他からとってこい」「伸びるお客様と付き合え」「品質とサービスで勝負しろ」「モタモタするな」と発破をかけていればいい。楽だ。

100円ショップのコードは不電通

 8/30、品川区戸越銀座商店街の100円ショップで330円で買った充電器はソケットに繋いで置くと充電されるどころか電気が減っていく。目黒駅近くのソフトバンクスマホショップで診てもらったら「電気が通らない」という。ソフトバンクショップでコードを4,752円で買い直した。

 100円ショップの製品は自分で選んだのだから自己責任と思っている。当社では「IT投資にはカネを惜しまない」という言葉がある。今回の100円ショップの買物は小さなアクシデントだ。社と私のIT高度化のために私はおカネを使っていく。

印刷機メーカーの新販売法

 新潟市の印刷会社で新しく印刷機を入れたのでそのお披露目見学会に9/2(金)参加した。㈱W社さんは創業74年で70近い女会長が張りきって経営している。つい2日前に長男(32)に社長を譲ったばかりというから面白い。実直そうな新社長で未来は明るい。

 今回の見学会の目玉は、印刷機メーカーが菊全4色機をW社さんとリース契約で機械を納入して、機長のトレーニング、機械のメンテナンスをする一括契約を初めてやった―ということだった。W社さんは速乾性のあるUV4色機を出して昔ながらの油性インキ印刷機に切り替えた。理由は印刷コストを下げるためという。当社の3台の印刷機は全部油性だ。

 驚いたことに27歳の女機長が新印刷機を1.5万回転/時間で回していた。当社のベテラン機長の平均回転数は0.8万だ。「新しい技術を知ると嬉しい」との発言は見学者20人の表情を明るくしていた。

不明確な発言多い全体朝礼

 9/1(木)8:20ー9:00、印刷会社の全体朝礼を開いた、参加者は全社員の51人。全体朝礼とは1ヵ月の営業3課、工場総務6課の成績発表会である。20日で締めて月末発表という段取りだ。

 今回気になったまずい点は1つ。発言者の言葉が不明確なことだ。

 例えばHP(ホームページ)からの新規受注が8月はゼロだったが、HP担当は意味不明の言葉を並べているだけで結論のゼロだったことをはっきり言わなかった。進行上誰も質問をせず次のテーマに移ってしまった。

 形だけの発表で何ら本当の数値を伝達する意思が見えないまま朝礼は終わってしまった。こんな朝礼はやっても意味が無い。そこで改善策を打ち出した。

 1、司会者に大いに発言してもらう。「聞こえない」「結論は何なのか」「理由が分からないから今発表してください」「もう1回言ってください」「やらなかった人の名前を言ってください」。発表の途中に事態を明確にするための司会の発言を多発する。

 2、質問者は発表者に2の矢、3の矢、4の矢の質問を浴びせる。「誰がサボタージュしたのか」「サボは1回だけか」「やらない社員に対する対策はどうするのか」。司会者、質問者共に追及の手を緩めないことだ。私は司会・質問者を支援するための発言をする。。

親からもらったものが1番

 脱毛、プチ整形が流行っている。施術を受ける人が多いから話題になるのだが、私にすればとんでもない行為である。

 脱毛=毛根の機能が根こそぎ無くなってしまう。皮膚呼吸ができなくなる。全身刺青をした人間は皮膚呼吸ができないから年中体調不調のまま早期に死亡する。

 プチ整形=バランスの取れていた表皮を引っ張ったり切り取ったりで無理な状況にしてしまう。年月の経過共に奇妙な顔になっていく。いずれにせよそら恐ろしい行為である。それが本人の意思から実行に行くのだから言いようがない。

 挙句の果てにこれらの施術で儲けた会社が倒産していく。帝国ニュース(8/31)によれば「全身脱毛革命サロン 脱毛ラボ」を謳(うた)って全国47店舗を展開していたS 社が倒産した。負債総額は60億円。患者の体を壊し、自身までもが沈むという惨状だ。

 商売をやるからには周りの人を仕合わせにすることを目指したいものである。

 結論を言えば「親からもらったものに手を加えるな」である。ありがたく頂戴し健康に長く使うことである。

スマホ充電コード330円で購入

 もちろん100円ショップで、である。喫茶店に置いてあった日経Trendyのページをめくっていたらスマホの充電コードが100円ショップで売られている記事があった。「100円ショップなら軽くて小さいだろう」と飛びついた。

 翌8/30、品川区戸越銀座商店街の100円ショップで棚を探していたら横にいた見知らぬサラリーマン風の男が「これがいいんじゃないかな」と推薦してくれたコードを買った。電源ソケットとコードの2点で330円。ソフトバンクのスマホショップで買えば 4,752円だ。何より小さくてコードが短いのがいい。旅行に携帯しても邪魔にならないだろう―と思った。

100円ショップで330円で買ったスマホ充電コードとソケット

 私は日経Trendyが好きじゃない。利殖と新商品の記事ばかりで内容がセコイ。今回は余りの手持ち無沙汰にページをめくっただけだ。これからも日経Trendyを愛読する気はない。

 しかし「1日1善」。1つ新しい局面が生まれると嬉しいものだ。これでホテルのフロントでいちいち充電コードを借りなくても済む。

資材値上げに心は平静

 世界情勢、円安であらゆる業界で値上げラッシュだ。10-12月でその勢いは増すといわれている。私の属する印刷・段ボール業界では8月までに段ボールシートが13%、用紙が15%、製版資材が30%仕入れ単価が上がった。

 でも、特に感慨はない。世の中の価格と並んで進むだけだ。普通の事と思っている。仕入れが10%上がれば売値の単価表は10%上げるだけだ。お客様には「申し訳ありません。仕入れ価格が上がったので見積り単価も10%上げます」と丁重に説明すれば了解をいただける。

 できれば価格以外で当社の価値を見てもらえればありがたい。スピード完了である。「チャッチャチャと仕事が進みお客様想定の工程日数の半分で完了したい」と当社は思っている。

 値上げが1大事業の会社があるが、単価以外の自社の価値をPRしたい。そうなると業顔ぐるみの値上げなどは意中になくなる。

 意中に無いから日頃と同じく私は日中あちこちの商店街をフラフラ歩いている。

ブログの順を新→旧にした

 私のブログ「高齢社長の仕合わせな日々」は、従来は上から下に旧→新に並べていた。これまで58本の記事がある。最新の記事を読むには時間をかけて上から下にスクロールしないといけない。

 「これでは数少ない読者にご不便をかける」と日付順を逆にして新→旧にした。8/26 WEBコンサルの㈱キュード海野豊さんの操作で簡単に完了した。

 私は文章を書いていると妙に心が落ち着く。一方的に書いて羅列しているだけで嬉しい。反響は期待していない。正確な固有名詞を検索したり、数字を再確認するうえで作文は有効だ。頭が整理されていく。

自転車の鍵をなくした

 不覚であった。8/25 大崎駅前の地下駐輪場に置いておいた自転車の鍵を紛失した。ズボン右ポケットに入れて置いたものだ。駐輪場の管理人があまりに馴れ馴れしいので「うるさい」と怒鳴って鍵をかけて2階の改札口に向かった。

 その時に落としたのかもしれない。こんな不覚を繰り返すようでは私はお終いだ。

 年と共に予想もしないことが起きる。発生したらじっとして30秒間善後策を考えることにしている。ともかくその場は何とか切り抜けて再発防止を考える。

 私は常時持ち歩くものは6つだ。スマホ、定期、鍵の束、お金、上顎の入歯、マスクだ。いつもこの6つを確認してから次の行動に入っていた。自転車の鍵も入れよう。確認はこれから7つだ。

手荷物が嫌い

 私は手荷物を持たない。毎日が手ぶらで移動だ。これは2006年 88で亡くなった父親からの遺伝だ。父がカバンを持っているのを見たことがない。父はおしゃれでいつも値段の高そうな背広と靴を身に着けていた。

 札入れには1万円札が80枚ほど入っており、それを銀座のホステスの前で何気なく開ける。札の多さに驚いたホステスは一様に嬌声を上げる。父は札入れから千円札だけを抜き取り1枚ずつチップを渡す。桁が1つ足りないがホステスたちは満面の笑みで受け取る。1980年代銀座華やかなりし頃こんな光景を何回も見せ付けられた。

 74歳の私も手ぶらだ。理由は手荷物を持つ意味が無いからだ。所持品は服のポケットに収まるだけの分量で充分だ。

 手ぶらのポイントは①傘を持たない。雨が降ったら濡れればいい。晴天の下365日傘を持ち歩いている人間の気が知れない。②旅行は宿泊先風呂で衣服は全部洗ってしまう。洗剤は使わない。水洗いで充分だ。1晩吊るしておけば乾く。だから布団の中はノーパンだ。③買い物をしない。2021年10月 96で亡くなった母親の遺品に旅先で買った人形や焼物が山と出てきた。全部廃棄した。それ以来買物に意欲がなくなった。「どうせゴミになる」。

 父と違うのは私は身なりがダメなところだ。①靴はアジア製の2,000円の運動靴。②ズボンは行きつけの御徒町のバッタ屋で1本2,000円。③ワイシャツはユザワヤで採寸済みの1枚4,500円。④チョッキは巣鴨地蔵通り商店街の作業衣屋で買った5Lの3,500円の網目。

 これらの共通点は、ゆるければいい―だ。こんな格好で街中をフラフラ歩いている。快調だ。

文庫本用紙共通化始まる

 王子製紙が開発した「共通文庫用紙」が拡大している。紙需要が減る中で製紙会社が出版社への用紙安定供給のための連携だ。今までは文庫本発行社ごとにお好みで用紙の選定をしていた。発行社もコスト削減のために共通用紙に動いている。

 これに対する私の印象は「どうにでもなれ」だ。対岸の出来事だ。文庫本印刷をやっていないせいもあるが出版印刷には全く興味が湧かない。

 問題はこれからの印刷のマーケットだ。マーケット動向は逆立ちしてでも知りたい。①若い起業家たちの3つの集まりに最高齢で参加 ②業界誌・紙を読み切る ③全社員が毎日書いている伝言板の熟読。これらは面白いから体が動くのだ。74歳で好きなことができることのありがたさをつくづく感じている。

風通しのいい職場で仕合わせ

 港区の虎ノ門ヒルズに行って驚いた。中小鉛筆ビルの集合地だったのが巨大高層ビル群に変貌していた。中に入って「こんなものだろう」と思った。①100%空調で②広いスペース。どこも1パターンだ。

 私はこういう建物に通勤しようとは思わない。良い建物の要件は①風通しがいい②日当たりがいい―だ。モーターで空気を入れ替える必要は無い。窓を開ければいい空気が流れる。室内の温度は電力で作り出すものではない。外気に合わせて窓とカーテンを開け閉めすればいい。自然と和合して働くのが1番だ。

 以前中央区のゼネコン本社を見学に行ったら、どうも暑い。社員は半袖で働いている。大きなビル全体の室温がなんと28度に設定されていた。「こんなところでは働けない」。私だったらサッサと退職届を出して他の職場に転職する。

 印刷会社旧館は築60年、新館は33年。段ボール製箱会社は築28年だ。旧いけれど何の問題もない。不具合が出れば修繕すればいくらでも快適なスペースに再現できる。年中窓・戸を開けてあるからコロナは外から入って外に流れ出てしまう。だから社員は健康だ。

分かりやすかったJBSのビジネスモデル

 8/17、JBS=日本ビジネスシステムズ㈱=社長の牧田幸弘さん(66)の講演を聞いた。JBSは年商750億円のシステム設計・運用の会社だ。牧田さんは新潟県十日町市出身。33歳でIBMから独立して1人でパソコンの販売から始めた。

 話す牧田さんは自分のBM(ビジネスモデル)を説明しようとするからこちらも理解し易かった。JBSのBMとは、米マイクロソフト社の技術に乗っかって設計・運用をやる―だ。

そこから先は応用問題である。JBSの戦略は

1、人材=新卒を採る。

2、マーケット=大手と取引する。

3、 会社方針=技術者中心の会社にする。請求書は技術者が発行している。現在の社員構成は技術80%、営業20%。

 牧田さんは新潟県人特有の素朴さを持っているから他人は警戒しない。更に計算が早いから会社どんどん大きくなる。面白い人だ―と思った。BMを重視する人の経営はうまく行く。楽して余剰資金が増えるからだ。

 評論家みたいなことばかり言っている私は真摯な気持ちで印刷会社と段ボール製箱会社のBM戦略を磨くために研鑽を積まなければいけない。

近藤誠慶大医師(73)が死去

 近藤さんは「医者に殺されない47の心得」の著者である。死因は虚血性心不全だという。早かった。

 知人でも何でもないが、私が信奉する医者は2人いる。近藤さんと安保徹(新潟大学名誉教授)さんだ。お2人の主張は「人間は免疫力でしか病気に勝てない。ならば免疫力を高めろ」だ。免疫力を高めるには心の負担を取り除け。大きな責任を負って仕事をするのが辛ければ、責任から外れろ。転職しろ-とも。私は賛成だ。

 「がんになったら治療するな」とも近藤さんはおっしゃる。「こんな医者に何で慶大は給料払っているのか」「イヤこういう男を抱え込むのは慶大の懐の深さだ」とも。面白い議論だった。

 私は薬を飲まない。緊急治療以外は医者にかからない。

 緊急治療を受けたのは3年前左足首のじん帯を切った時と今年の74歳の私の誕生日(1/7)凍結坂道で滑って出血多量で脳天を12針縫った時だ。それ以外は医者に近づかない。周りの人によく言う。「医者を見たら泥棒と思え」。人の顔を見ると「どこか悪い所はないか」聞いてくる。

 すべて「自分が悪いから病気になったと思え。酒量が多いと思ったら飲むな。野菜不足なら葉っぱを食べろ。女房がストレスだったら離婚しろ」「すべて自分の工夫でどうにでもなる。明るく生活して自力で治せ」というのが私の主張だ。

スマホで免許証更新予約した

 8/14 ソフトバンクスマホアドバイザー(26)にQRコードの撮り方を教わった。来年1/7の免許証更新6ヵ月前から75歳以上は認知機能検査、高齢者講習を受けられるというDMが届いたので早速スマホで鮫洲での試験日を予約した。できた。誰の手助けも受けずに完了した。これで私はスマホの1つのQRコード機能を習得できたのだ。嬉しかった。

 関門は2つあった。①カメラか Lineカメラどちらで撮るのか ②ピントを合わせてどのシャッターを押せばいいか。アドバイザーに教わったので自信をもって進むことができた。

 技術とはこんなものである。分からないことはとんでもなく難解なものに見えるが、手順さえ分かってしまえばあとはルーチンである。繰り返して行くうちに技術が手順になる。手順を知っている人を世間では技術者と言う。

雨が降ると庭を駆け巡る

 表題のような性癖を私は持っている。これを言うとほとんどの人は「犬みたいですね」という。マンション住まいだから庭はないが、私は傘を持ち歩かない。多少の雨なら濡れて歩き回ることは快感だ。濡れても放っておけば乾く。

 いつも傘を持ち歩いている人を見ると「バッカジャナカロカ」と思う。雨は天からの恵みである。ありがたく濡れれば蒸発と共に涼しくさせてくれる。

 8/13(土)は颱風8号の影響で断続的に降る雨の中を小さな折りたたみ傘を持って神奈川県横須賀市の街中を3時間ほど歩いた。私は25歳から1年半毎日新聞横須賀支局に勤務した。今や昔の知人はゼロだが「このビルの4階で美人母娘がスナックをやっていた」と思いながら鉛筆ビルを見上げて歩いている。

 当時は仕事がうまく行かない記憶しかない。他社の記者がスラスラと記事を書いているのに私は文章が書けないのだ。苦しかった思い出も40年経った今や薄らぎ、行く所がないと横須賀をふらふら歩いている。

冷房が嫌い

 連日34度という熱気だが私は冷房を点けない。空けた窓からの風が1番の清涼剤だ。あとは1枚ずつ服を脱いでいく。休日、会社に出ると事務所は私1人だけ。猿股1つになって熱いお茶を飲みアンパンをかじりながら新聞を読む。至福の時である。眠くなったら床に段ボールを敷いて長々と体を伸ばし15分ほど眠る。これまた気持ちいい。

 よくソファーに体を折り曲げて寝ている人を見るがこれはいけません。体は好きなように伸ばして横にならないといけない。だから私はベッドは嫌いだ。自宅10畳の畳の間には特大のせんべい布団を敷いて寝ている。帰宅してこの万年床に両手を伸ばして横になる瞬間私は「生きていて良かった」と思う。

 会社では段ボールが無かったらPタイルの床に紙か布を敷いて横になる。床だから平らだし面積は際限なく広い。どんな体形で寝ようと自由だ。

 私は水を大量に使うのは惜しいとは思わない。水で洗い流して水が蒸発する様は見ていて気持ちがいい。例えば便所の清掃は思いっ切り水を床に流し続ける。床の排水溝から立ち上ってくる悪臭は水が洗い流してくれる。床はデッキブラシで擦れば十分だ。水を流しっ放した床は自然に乾く。

 一方、電力を使うのは「もったいない」と思ってしまう。

 高層ビルが建てば莫大な電力を消費するようになる。「このビルの月間電力使用量は〇〇〇キロワット」と明示すべきだ。広大なフロアーに立つと「冷暖房、空調にどれだけの電力を使っているのか。無駄だ」と思う。「二酸化炭素排出量削減」を唱えても火力で発電しそれを野放図に消費するのはどうもおかしい。

 つまるところ「戦前のような外気を通して涼を取る生活・仕事場」が望ましい。

債務は国1000、企業469、家計357兆円

 各分野借金漬けである。

 金利が1%上がると、国債の元利払いが3.7兆円増加する。

           企業の利払いは2兆円増、

           家計は1.1兆円増。

だから日銀は低金利政策を続けざるを得ない。

 世間が債務漬けだからと言って歩調を同じくするのは危険だ。

2022/5/20の長期借入金

1、印刷会社=1,200万円(前期売上92,200万円) 2022.10で完済

2、段ボール製箱会社=5,300万円(44,300万円) 2024.1で完済の予定だ。

 両社とも安全な我が道を行く。世界はこれから何が発生するか分からない。ただ1つできることは債務(借金)を減らしておくことだ。

知らない入船町を歩いた

 東京駅から南東に向かいどんどん歩いた。昭和の建物が路地には残っているもののほとんどがオフィスビルだ。何の変哲もない街だが地名がいい。八丁堀、入船、明石町。昔の賑わいを想像しつつ歩くのは愉快だ。たとえ目新しいものが無くても、飲食店がパラパラであってもだ。

 この界隈の人は「築地が近い。築地に行けば店はいくらでもある」というが、私は「入船がいい」と言って飲食店を探した。

 夕方、知人と入った居酒屋は1品当たりの量が少ない。中国人ウェイトレスは不愛想だ。そこで水だけ飲んで料理をいっぱい注文した。19:00 店を出ると風が吹き、空は青く気分のいい夏の宵であった。私は酒を飲まなければ頭の中は正常でいられる。

面白い若手経営者交流会

 8/5(金)西新宿のヒルトンホテルで開かれたFV第182回経営者倶楽部に参加した。これは起業間もない若い経営者が集まる会だ。いずれ4,5年で消えるだろう会社の経営者300人が集まって交流する。しかし「経営したい」という意欲に燃える人たちとの会話は面白い。

 その中で珍しい職業のお2人がいた。

①受刑者採用コンサルの女経営者(32)

 受刑者が社会復帰できるよう就職口を紹介している。この世界は受刑者専門の求人誌もありハローワークでも扱っている。例えば受刑者が月給30万円で就職すると15万円は本人に、15万円はコンサルが預かる。2年内に再犯したら没収、しなかったら預り金を渡すという。受刑者の再犯率は48%だ。

 「矯正のお手伝いができ社会貢献という意識はある。これで食べていけるなら更にありがたい。やりがいがある」とおっしゃる。

②女納棺師(32)

 自殺体の修復が多い。5体バラバラになった轢死体などを遺族の希望で縫合することもある。化粧品の販売員をやっていたが納棺師の方が真実味があると思い転職したという。

 「少しでも元の姿に戻したいという遺族の気持ちを思うとやりがいがある」とおっしゃる。

 以上、お2人とも何故かなかなかの美人であった。

連日夕方会合に出席

 8/4(木)は東京駅隣のビルで開かれた大学の全学同窓会に出た。出席者は170人。3教授の短い講演の後、30人ほどが残ってペットボトルのお茶で立ったままの懇親会だった。殺風景だが「なかなか合理的だ」と思った。

 IT会社を転々としたという同年の男(74)と大学の副学長(67)と話した。総長は1人だが副学長は10人ぐらいいるという。副学長「私は来年定年だが、そのあとベンチャーをやりたい」「それはいい話だ。会社は6年続かないと信用されない。ともかくベンチャーをやるなら支出を切り詰めることだ」と私。御2人はいずれもザックバランの性格だったから会話は面白かった。ザックバランとは御自身の得にもならない話を喋ってくれることを言う。

 初対面の人と会話する私の切っ掛けづくりは

  1. 暇そうに1人立っている人にそっと近づく。
  2. 「あたしゃ74歳の印刷業者です。商売が暇だからこうやって出てきました」

 こんな調子に引っかかってこない人はいない。会話は弾み会合が面白くなる。

 このところ印刷機械メーカー、銀行の会合と続いた。出れば言いたい放題だ。つくづく「仕合わせな70代だ」と思った。

規律ある段ボール製箱会社にする

 薄汚れた段ボール製箱会社の雰囲気を改善するため1つを実行する。それは「担当検査者を機能させる」ことだ。

 一方の印刷会社では担当検査者が月1回の検査した結果を全員メールしている。「担当が自分の担当業務を誠実に実行しているか」検査者が検査したものだ。私はこの送信されてきた結果を見る度に安心している。

 担当はその業務の最高の権限者である。権限者が「やれ」と言ったら私を初め全社員がやらなければならない。権限者から指示が来ない限り社員はどう動いていいか分からない。

 段ボール製箱会社の担当検査者は権限放棄の状態であった。これを私が復権させる。

見つけた社員がその場で3S

 7/29(金)当社の段ボール製箱会社に行ったら社内が薄汚れている。「全員が3S(整理、整頓、清掃)から離れている」と感じた。

 積み重ねた丸椅子は埃だらけ。消火器を拭く人はいない。空にしておくべき営業部員の箱は書類の山。ひどい。

 社会保険労務士の柚木徹さんが「汚いところを見つけた人がその場できれいにする社風が必要だ」と言っていた。「会社に1歩入るとその社風が有るか無いか分かる」と。

 その時「正にその通り」と私は思った。当り前のように3Sに磨きをかけていく当2社にならないといけない。見つけた社員がその場で3Sする習慣が身に着けば当2社は更に強い会社になる。

段ボール製箱会社の赤字に目が醒(さ)めた

() まさか段ボール製箱会社が。

 鉄壁の増収増益システムを作ったはずの段ボール製箱会社が7月は117万円の赤字だった。「老後は段ボール製箱業で食っていく」積りでいた私の人生設計が狂った。段ボール製箱会社の手綱を締めていく必要がある。

分かりやすい表で社員1方向にする

 月1回開く全体朝礼の資料に表が20個ほど入っている。各課・係・グループの1ヵ月の結果表だ。

 ①対比は目標比、前年比の2つだ。これを見れば全社員の自分の成果が1目で分かる。

 朝礼終了後、7/26(金)の資料で分かりにくい9個の表の修正をやった。私が赤字を入れて表作成者が修正するという手順だ。

 ②表の書体は明朝だけ=書体の種類が多いと目がちらついてしまう。明朝体だけの新聞は安定した気持ちで読める。

 ③罫線は最細の点線と中太ケイだけ=奇抜な罫線を使うと中味の数字より罫線の方が勝ってしまい見づらくなる。

 ④文字数は減らす=言葉の重複をなくす。

 ①-④のルールの目的は、分かりやすい表づくりだ。当事者である社員が自分の立ち位置を ㋑分かってもらう ㋺改善策を決めてもらえるーような表にしないといけない。

システムを保証するのは検査体制

 AU、みずほ銀の障害の原因はネットワーク検査体制の不備にある。私は自社で数々の事故を起こしてきた。「何故だろう。何故だろう」と自問しているうちに40年経ってしまった。そして行き着いた結論は「検査体制の確立」であった。

確立のポイントは2点だ。

①検査部署に検査に強い社員を配置する。

②社長が検査システムを理解する。

この2つだけやればいい。簡単だ。

 印刷会社には制作課検査係にKさん(61)がいる。「Kさんが検査した」と言えば私は安心する。今月発行した社内報も「下版前の検査をKさんがやった」という報告にその晩私は枕を高くして眠れた。印刷会社従業員は53人だが、5万人の会社でも同じだ。①の検査に強い人の集団を作って片っ端から検査して回ればいい。

 次は②の社長が手を油で汚して検査システムを理解する必要がある。「これで万全だ」と思う段階まで検査システム担当に社長が質問して回線に触って手を汚して理解する。他人任せ、外注任せではいけない。社長が納得する検査体制を作れば障害は発生しない。

学ぶべき舞の海さんの話術

 昨日(7/27)に引き続いて同じ品川プリンスホテルで開かれた銀行の総会と講演会に参加した。参加は74社。さすが銀行、集客力がある。

 余興として大相撲の舞の海秀平さん(54)の1時間20分の講演があった。NHKと契約している解説者は北の富士さん(80)と舞の海さんの2人という。初日と千秋楽に2人で解説する決まりという。

 舞の海さんの講演で1つ優れた点を言うと「理路整然としている」ことだ。大きな受けがあるわけではなくゆっくり喋る中で ①1センテンスの文章がキチンと構成されている ②センテンス間のつながりが分かりやすい―ことだ。「自分はこういう喋り方だったらできそうだ」と思った。

 聴衆の反応が無いことが気になってシドロモドロになるのが私の通例だ。そんなこと気にせず聞く人が分かりやすい文章で話せばいい。20歳年下から学んだ。

歓待してくれる印刷機械メーカー

 7/26品川プリンスホテルで開かれた印刷機メーカーHさんのフォーラムに参加した。出席者は50人ほどだったが講演後の着席の情報交換会の参加は印刷業者20人、H社社員20人という塩梅だった。

 「うちはHさんにたいした支払いはしていないよ。それなのにこんなにご馳走してくれるなんて悪いね」「おいでくださってありがとうございます」話がまるでかみ合わない。「9月に新潟で工場見学会、静岡でゴルフ会をやります」「両方とも行く、行く」。嬉しい提案である。

 「ところでオタクはどこで儲けているの。俺なんかに出費しても機械は買わないよ。俺は枯れ木も山の賑わいか」「そんなことない。大事なお客様です。関西でパッケージの印刷機が結構売れています」「お宅の情報交換会は旨い料理をこんなに出して金の掛け過ぎだよ」と言いながら洋食コースを全部食べた。仕合わせな高齢社長の夕食である。

公庫「1億円貸したい」を辞退

 7/25(月)日本政策金融公庫の職員2人が来て「いろいろな制度を使うと金利はゼロになる。1億円借りないか」という。「ありがとうございます。必要ないので借りません」と即答した。

 カスカスで資金繰りしていた昔であればありがたい申し出だが、印刷会社、段ボール箱製造会社ともにカネ余りの現在は煩わしい提案だ。話題を他に切り替えようとしたが白けた空気だけが残った。

 考えた。これからの金融機関との関係は「借入ゼロでも鷹揚に付き合ってくれる所でないと交流できない」。例えば取引先懇親会に快く私を迎い入れてくれる金融機関だ。懇親会で他社経営者との雑談が私にはこの上なく面白い。

 私の格言に「最上の資金運用は借入金の返済である」というのがある。段ボール箱製造会社の2024年1月の返済を最後に両社の借入残高はゼロになる。その先はどうなる。余剰資金の使い道で決まった予定はない。

最上の飲料は水道水

 7/23(土)目黒駅前の老舗中華料理店「香港園」で昼食をとった。いつもならノンアルコールビールを注文するが「水をピッチでください」と頼み終始水だけで旨い中華を食べた。

 これが実に良かった。ビール、ウイスキーを少々飲むと3日間情緒不安定になる。とても辛い。水ならば終始平静で愉快に食事ができた。新しい発見だ。

 今日から「水道水をピッチで頼み、水道水を飲みながら食事をしよう」。

買う気起きない印刷機器新製品

 「スピード20%UP」などと銘打って印刷機器メーカーが華々しく新製品販売キャンペーンを打つ。とりあえず当社担当は調査するが私は「たいして変わっちゃいねぇえよ」と初めから頭はコチコチだ。担当が各方面から情報収集する動作に価値があると思っているだけで機器を買い替える気は毛頭ない。

 80年前製造のうどん粉撹拌機をいまだに使っている製麺業者を見ると尊敬の念が湧いてくる。うどんも旨そうだ。要は作り手の技術がポイントだ。旧い機械を自主保全する技術こそが良品生産への唯一の道だ。

 当社の油性印刷機3台12胴のローラー交換を7/19完了した。機長は一様に「印刷物の品質が良くなった。ゴミ付き色むらの心配がなくなった」という。自分がローラー交換して自分が刷った製品で効果を確認したのだ。次のロ-ラー交換は2年後だ。その間機長は版が変わるたびに布でローラーを拭き清める動作をやる。

 当社は機長自身の手でローラー交換をしたことがない。ただ「印刷機の調子が悪い」と機長が愚痴を言うだけで終わっていた。解決策が分からないままで創業70年である。会社は倒産もせずよく持ったと思う。

 現在は簡単だ。生産設備は機長が自分の手を汚して自主保全をやる。機械メーカーに保全依存は禁止。

これさえやっていれば①良品を生産できる。②設備を買い替える必要は無くなる。それが自然と社の増収増益に繋がっていっている。

猫も病院で死ぬ時代

 会社近くの平和坂商店街の蕎麦屋・鹿島に昼食に入った。恒例の通り店主の妹(55)に「大ちゃん何所にいる」と聞くと妹は顔を曇らせて「6/20に死んだ。16歳だった」。大ちゃんとは鹿島の黒毛の大きな飼い猫だ。

 妹は長々と説明しだした。「ゼイゼイいいだして動物病院に入院させた。3日入っていた。日に日に悪くなり『肺に水が溜まったせいだ』と先生は言っていた」と肩を落としていた。

 猫が入院か―と妙に可笑しくなった。しかも死因を特定している。動物病院の医者もお客様サービスのため細かく検査、診断している。今はそういう時代なのだ。

貴重な4日間九州旅行

 7/14-17、福岡県内をウロウロして2日間体調不良だった。7/20 やっと回復した。それにしても今回の旅行は面白かった。地元の人3人とジックリ雑談したからだ。

 飯塚市の商店街に柳原白蓮の展示館があった。館長の有松道子さん(79)は呉服屋だった店を改装して各地に散らばった白蓮関連資料を集めて独力で開館した。

 館前に立った時、私は胸が高鳴った。「町を歩いているとこんな貴重な場所に行き着ける」。小さな展示館に入って1時間余り雑談した。「地元の観光資源を開発したい」が有松さんの想いだった。

 おかげで白蓮のこと、25歳年上で白蓮と10年間夫婦生活した炭鉱王・伊藤伝右衛門のことを知ることができた。昔からの印象だが「九州は面白い」。

博多祇園山笠を見物

 7/15(金)5:00 福岡市博多区の承天寺前で3年ぶりに開かれた博多祇園山笠を見物した。櫛田神社を出発した8台の山笠が男たちに引かれ5㌔町内を駆け巡る。それに私たちが拍手、水を掛けた。

 静岡市商工会議所主催のこの旅行会は、1年前会議所の便所を借りるつもりで入ったら「聖一国師の会」のチラシがあり早速入会した。会の最大のイベントが博多祇園山笠の見物訪問だ。

 昔、博多で疫病が流行り苦しみの中にいた人々に、宋帰りで承天寺を開いた聖一国師が聖水を撒くことで疫病を鎮めた―ことが博多祇園山笠発祥とされている。

 聖一国師は静岡県出身でその子孫の米沢家を中心として祈年の会が毎年開かれている。その会に何の縁もない私が飛び入り参加した。

 25人の集団だから筥崎八幡宮では宮司のお祓いを受け、承天寺では住職のお経、話も聞けた。周りは皆知らない人ばかり。こういう未知の会に飛び込んでの行事は神社仏閣の奥まで入れるから面白い。

 祇園山笠が再開されて人々が活気づいているのが分かった。毎年7/15の早朝1日だけの山の引き回しだが人々の気持ちが華やいでいるのだ。隣に立っている老人に「大人に混じって走っている子供たちが可愛い」と言ったら延々20分山笠の説明をしてくれた。

 「女の子は小学生まで参加できる。だけど高学年で締め込みは生々しすぎる。走っているのはせいぜい3年生ぐらいまでだ」「そりゃそうだろう。ワッハッハ」と私。

人脈拡大法はチラシが多い

 公共施設などに行くと催し物のチラシを持ってくる。参加して面白ければその団体に入る。この動作が私が新しい会に入るきっかけとして1番多い。

 私は岐阜県美濃市出身の講談師神田京子のファンだ。5年前JR王子駅前の北区の施設で京子と俗曲師の2人会があり入口に俗曲師が主催する会のチラシがあった。上手い三味線と品のいい芸に早速会に入った。以降年4回開かれる旅行会・公演には皆勤だ。旅行会は俗曲師出身地の倉敷市周辺が多い。面白い会に入ったものだ。

 チラシの効用を知った私は印刷会社と段ボール製箱会社で18種ほど作り、営業が配っている。営業がホントに配っているのか疑わしい。こちらのチラシ効果はダメだ。営業にチラシを提供しても「猫に小判」である。それでも私は「飛び込み新規開拓はチラシ配布数がポイント」と思っている。例え当社の営業が、猫であっても小判を供給し続ける。

 俗曲師は桧山うめ吉という。

使い勝手悪いメガバンク

 200万円を他行に振り込んでもらおうと三菱銀行目黒支店に行った。「窓口は予約制だから、入口でまず予約を取ってくれ」という。驚いた。歯医者じゃあるまいし。

 来店客の要望は千差万別だろうから窓口が聞き取って片っ端から完了させるのが1番効率いいはずだ。更に入口のおばさんが「ご用件は」「ご本人様ですか」などと聞いてくる。応えるのも馬鹿馬鹿しい。メガバンク窓口はすべて予約制という。

 結論は、ATMコーナー以外の用件は、客の少ない○〇信用組合、信用金庫、地銀に行く―だ。予約もないし窓口がサッサとやってくれる。当社の総務課員が大崎駅前の東日本銀行を使っている理由が分かった。東日本銀行は元水戸市の無尽株式会社だ。効率UPのためなら不便さをウダウダ口にするより、次の手を実行した方が問題解決が早い。

早雲寺殿廿一箇条

 歴史番組を見て小田原の北条5代の始祖・北条早雲(1456-1516)の21か条があるのを知った。条文が分かりやすく私の胸に響くものばかりだ。

2条 朝は早く起きろ

14条 嘘をつくな

18条 友は良く選べ

20条 火元は自分で確認せよ

 誰もがやらなければいけないことで、1人の人間が生きていく上での基本中の基本である。早雲は21か条を守って相模の国を取った。中小企業の高齢社長も所詮は自分でやるべきことをやらないと末路は飛んでもないことになる。

 自分で現場に行き、手を汚して学ぶ。アイデアは自分で出して組織を筋肉質にする。これらをやるのが「面白い」と思えば高齢でも中小企業の社長を長いことやって行ける。

 何でもやってくれる家老の三太夫に任せっきりであればその先は奈落の底である。早雲は21か条通り独楽(こま)(ねずみ)のように動き回ったはずだ。

パリ祭を見た

 渋谷Bunkamuraオーチャードホールで開かれた第60回パリ祭を7/7見た。60人のシャンソン歌手が「ようやく開かれた花舞台」とばかりに次々に熱唱した。

 出演した老女歌手が切符を買っておいてくれた指定席は1階22列の真ん中で、満席なのにたまたま両側が空いていてゆったりと座った。「これはいい席だ」と思った。

 主役のゲストは鳳蘭、司会は山本リンダ。菅原洋一がやっと歩いての登場が印象的だった。

 観客は着飾った老女が多く「オーチャードまでパリ祭を見に行こう」という意欲のある人たちだ。その顔を見ていると気持ちがいい。人は意欲で動くものだ。対象は何でもいい。自分の足で歩いてそこまで行けば100%健康である.

毎月の損益表と試算表

 2つの表が当社の締め日(20日)から2週後に出来上がってくる。

損益表=全社・課毎の月と累計の損益を表で表したもの。管理会計の重要なデータである。総務課員が作る。

試算表=会計事務所で作る。貸借対照表(資産の部と負債の部)、損益計算書の累計が出ている。当社ではこれを月次試算表と呼んでいる。

 2つを見ると前月と今期の特徴が分かる。マイナス項目があれば当日中に手を打つ。プラス項目は放っておく。これがスリルとサスペンスで結構面白い。

 3月の損益表で印刷課が赤字すれすれになった。「改善への展望が見えない」という理由で課長が交代した。課長職も命懸けだ。ルールだから仕方がない。

 2表を見ているだけで現実が分かる。高齢社長の精神安定剤だ。

業界誌・紙を取る

 月刊誌「印刷情報」=㈱印刷出版研究所発行=を取っていたが、担当退職と共に回覧は回ってこなくなった。引き継いだ課長が「購読の契約更新をしていない」という。もったいない。再度復活して回覧を再開した。

 物流月刊誌「ロジスティクス・ビジネス」=㈱ライノス・パブリケーションズ発行=は新しく取り始めた。見本誌を読んだトラックドライバーは「お終いの方に共鳴できる記事があった」と言っている。「こんな頭脳明晰なドライバーがいたのか」と思った。他の社員には猫に小判の月刊誌でも明晰な社員だけでも読んでくれれば取る価値がある。

 私は業界誌・紙には興味を持って目を通している。できれば担当社員は業界の親睦会に入るべきだ。基本スタンスは「外に、外に」である。外部に接触することで学べる。面白いことが山ほどある。そこで業界を研究してもらいたい。

蘭州の麺食べた

 新宿駅西口の蘭州ラーメンの店に入った。蘭州は甘粛省にあり海抜1600mにある。中国中央部に位置し店員はイスラム教徒のかぶるような帽子を頭に載せている。

 西遊記の旅の途中に出てくるような地名に心躍った。16:00「異国情緒ある店で間食できるとはラッキーだ」と思いながら麺料理を注文した。旨くない。若い女店員に「蘭州から来たのか」と聞くと、河南省とか大連市からという。

 それでも蘭州という地名に本日、接することができただけでも私は嬉しい。

銀行機能は調達、運用、決済の3つだけ

 銀行の機能は①調達(借入)②運用(預金)③決済(振込・引き落し)だ。これ以外の機能はない。これを知ったのは1997年49歳の時だった。投資コンサルの講演で「あっ、そうか」と思い、それからはお金に対する考えが180度転換した。巨大なバケモノのような金融機関が私たちの「単なるツール(道具)だ」と考えるようになった。

 例えば1000万円の現金を手にしたら「①②③のどれに使おうか」決める。

①調達(借入)=借入金の返済に充てる

 ②運用(預金)=株か債券、不動産を買う

③決済(振込・引き落し)=会社の当座預金に入れて置く

 この考えを進めて行った結論は「②運用はやらない」―だった。

 新聞の株価欄を見ることもなくなったし、金利の動向も興味は無くなった。毎日の金の支出と収入だけを眺めていればいい生活になった。そして効率UPだけやっていると金は自然と手元に貯まっていくことが分かった。

儲かっている所から学べ

 巣鴨地蔵通り商店街で40半ばで鮮魚の食堂を始めた男がいた。そこで昼食をとったが、料理は旨いがどう見ても儲かりそうもない。1つ1つ改善策を指摘しようとしたら「どうしたら儲かるようになるか」と聞いてきた。

 私は「儲かっている食堂で話を聞くといい。話してくれなければ、行って観察するだけでもいい。自分の目で見るといい」といった。

 店主は「食堂を始めて1年半経つが面白い。ただカツカツだ」といっていた。「人間、好きなことをやるのが1番だ。あとは御自分で工夫してください」と言って店を出た。

スマホで銀行出入額分かる

 スマホで何よりも有難かった機能が私の唯1の通帳のみずほ銀行の出入額が一瞬にして見ることができるようになったことだ。印刷会社全社員が集まって毎日開いている「日銭朝会」で営業社員のスマホ操作ワンポイントレッスンで教えてもらった機能だ。

 私は会社・個人ともに決済行は1行と決めている。出入金が1行で分かれば効率がいい。経理社員は夕方、決済行から送られてくる出入額と残高の紙1枚を見るだけで経理日報を締められる。15行と取引している会社があった。この中10行で決済していたらもう滅茶苦茶だ。「取引先別に通帳を分けた」というが、毎夕10行の出入金表の足し算をしないと残高は出てこない。恐ろしいほどの効率の悪さだ。

 私個人の通帳の入り金は①給料②年金③家賃ぐらいだが、出の方は水道-光熱ほか年会費、JR・ホテルの自動引き落とし分、なかでも税金が複雑だ。

 私には節税という意識は余りない。「お(かみ)が請求してきたら一刻も早く払ってしまう」という主義だ。

今の目標はすべての個人決済を自動入金・引き落としにすることだ。支払先がまだそうなっていないものはないか調査中だ。それがスマホで確認できるようになったのだ。ありがたい。

私の頭の中は効率UPだけ

 高齢社長が仕合わせに過ごすには会社が利益を出していないといけない。売上の大きい小さいは問題ではない。印刷会社の5/20決算の売上は前年比7.2%減だ。経常利益は売上の8%ほど出ているから胸をなでおろしている。社員数、売上が減っても利益さえ出ていればいい。

 利益を出すには効率UPだけやっていればいい。60分でやっているのを30分でできないか。3人でやっている部署を2人にできないか。そんなことばかり考えている。

 要は ①良品を作る ②お客様サービスの品質をほんの少しUPさせて行けばいいーのだ。やるべきことが単純に決まっているので私は迷う必要は無い。

 効率UPになる→すぐやる

  〃  にならない→やらない

 最近のヒットは、段ボール製箱会社の方で、製函機のフレキソインキの噴出ノズルが詰まってどんな洗浄液でもインキカスが取れなかった。アイデアマンの機長(39)がシンナー液に1晩浸けておいたら見事にインキカスは溶けて無くなっていた。

 これでノズルは1晩放っとくだけで綺麗になるし、段ボールフレキソ印刷の品質も大幅に向上した。物凄い効率UPである。

 こんなニュースに接すると高齢社長の寿命は粛々と延びる。

賞与、前年より2週早く支給完了

 6/23夏季賞与支給を完了した。払うものはサッサと払ってしまえーの当社方針に則って今年2022から始めた「公務員より1週早く支給する」という新しい会社習慣だ。

 公務員賞与は、夏は6/30、冬は12/10に支給だ。当社はその1週前だから夏は6/23、冬は12/3支給するルールだ。

 翌6/24私の気分はスッキリしたものである。賞与の件は頭から消えた。次の課題に向かっていく。次は社内報発行だ。私がモタモタしていたので編集作業が1週遅れている。

ひつまぶし食べ放題

 6/21夕、名古屋産業人クラブの講演・懇親会がありその晩、名古屋駅前の三井ガーデンホテル名古屋プレミアム(宿泊代=16,000円、朝食代2,350円)に泊まった。

 朝食にひつまぶしコーナーがあり大きな皿に幅7mmに切られた蒲焼が山と積まれていた。感動した。宿泊施設はその土地の名産を食卓に添えるのが気の利いたサービスだ。滋賀県のホテルでは琵琶湖の小鮎の甘露煮が山と出たことがあった。旨かった。

 小丼にご飯を少々、蒲焼を山と盛って小葱を振掛け、だし汁を小丼すれすれまで入れて一気にかっ込んだ。これを3回やってチェックアウトした。外は雨だったが高齢社長は傘も差さずに元気に市内を歩き回った。

 念のため。当ホテルでは朝食だけでもOK。近くの安ホテルに泊まってここで朝食をとるのも手だ。

夏至より冬至の方が未来ある

 2022.6.21 今日は夏至。昼が1番長い日だ。自転車通勤の私にとって朝夕が明るいと助かる。安全に運転できるからだ。しかし、私は夏至より冬至の方が好きだ。「これから日1日と陽が短くなるより、長くなる方が未来があるから」だ。

 人間なんて言うものは未来が描ければなんとかなる。苦境で水とカップラーメンだけでも生きていける。

 高齢社長にとっての未来とは何か。ビジネスモデルだ。

 従来の印刷営業品目では未来はない。①出版印刷 ②カタログ・パンフレットはダメだろう。未来の無い営業品目ならいくらでも思い付く。

 一方、未来ある品目はなかなか出てこない。今まで「パッケージ、カレンダーをやろう」と意気込んだことがあったが売上は何年経っても増えない。「アッセンブル・梱包発送はいいかもしれない」と今進行中だ。ダメ元でやってみるだけでも価値はある。マーケットが必要としている営業品目は何か。青い鳥を探していれば高齢社長は生きていける。

次々に再開される行事

 小旅行好きの私にとって行事が次々に再開されてきて益々生活が充実してきた。例えば聖一国師顕彰会主催の博多祇園山笠視察会7/14-15、サトウキカク主催のうめ吉と行く宮島・尾道の旅10/21-23。白紙の手帳が予定で埋まっていくのは快感だ。

 手帳を埋めていくコツは ①新しい会に入る ②連絡が来た行事にダボハゼのように食いつき参加する―だ。行った先に初対面の人がいる。その人たちと雑談を交わすのが何よりの御馳走なのだ。

 ある会で70代の老婦人が「私はアメリカのLOWスクールを出て、現地米企業の法律担当を長年やってきた。企業だから違法スレスレの所で戦っていかないといけない。弁護士資格などかえって邪魔だ。イタリア人弁護士は「私は資格を持っていない」と言って仕事をしていた。ともかく勝つことに全力を挙げてきた。40年やってきたが充実したビジネス生活だった」と。私はいつしかその婦人を尊敬の目で見ていた。

 こんな話はめったに聞けるものではない。感動のあまり婦人の名前も聞けず、私の名刺を渡すのも忘れてしまった。

自分から動く組織はありがたい

 埼京線の遅れで足立区の段ボール製箱会社に着いたのは8:40。①8:10課長朝会 ②8:20 3S ③8:30日銭朝会の朝の3行事は終わっていた。

 結局私はどの行事にも参加できず昼前に製箱会社を退出した。1つの組織が自らルールを決めて整然と動いているのに何ら口を挟むべきものはない。高齢社長はますます楽になる。

 私は近くのバス停「環7新田」から都バスで池袋駅手前の大正大学前の「掘割」まで行き、巣鴨地蔵通り商店街を北から南に歩いて下った。途中氷イチゴを食べ、巣鴨庚申塚、とげぬき地蔵尊・高岩寺にお参りして巣鴨駅前の中華料理店でワンタンラーメンを食べ、満腹。

 無料で乗れるシルバーパスで内幸町に出て喫茶店で30分。更に有楽町駅前の洋品店で40分。いずれも1人だけの孤独な散歩で帰宅は19:00。

夏はスイカ

 品川区の北品川本通り商店街の八百福でスイカ2個買った。5L熊本産と4L新潟産だ。計6,000円。八百福のお婆さんは近所に住む富裕層の高額な買い物にとても喜んでリンゴ1個おまけにくれた。

 私はスイカを食べないと夏を越せない体質なのだ。スイカの水が五臓六腑にしみ渡ると、清純な水が体の隅々の汚物を洗い流してくれるような気になる。「ひと夏スイカを思いっ切り食べると風邪ひかない」「スイカを食べた健全な体に健全な精神が宿る」。スイカにまつわる言葉はいくらでも出てくる。

 4Lは4日で食べ終わる。

創業70年のベンチャー

 当社(品川区、印刷業)は2022.6.19で創業70年だ。だからと言って記念行事も何もやらない。古い社歴などは「糞食らえ」だ。何の役にも立たない。役員・社員が古い歴史に縛られてしまう弊害の方が大きい。

 2021.9.1「当社はベンチャーである」宣言をした。ベンチャーとは「新しい技術、新しいアイデアを提案し、お客様の期待を超える感動サービスを提供する会社」だ。一例が、見積り提出時にお客様から指示の無い形状見本を自発的に作って持参するといったプラスαの行動だ。

 よく「老舗の会」「100年企業の集まり」、面白い所では「県市指定文化財所有者の会」がある。集まりがあることはとてもいいことだが、私が本腰を入れて加わる気はない。

 むしろ創業して5年未満のベンチャー若者社長の集まりの方が面白い。そこで「会社は6年続かないと信用されないよ」と私は偉そうなことを言っている。若者ベンチャーが丁と出るか、半と出るか。そんなことはどうでもいい。自己責任だ。ただ「自分で会社をやりたい」という意欲は尊敬する。

 ちなみに1948.3.1生まれのもう1社の足立区の段ボール箱製造会社は創業74年だ。

書体(フォント)は大事

 社名、店名などで読めない文字を見かける。フランス料理店で何語だか分からない店名では2度目が行けない。これは商売として初めから×だ。相手に分かってもらいたい社名、店名が崩し文字、デザイナーの作った奇抜な表記で読めないのでは機能を全く果たしていないことになる。

 社名、店名は相手に読めればいいのだ。これでいつも感心するのは家具の「ニトリ」だ。あの店名は私でも読める。

 当社は1950年代に書家に書いてもらった隷書体の文字を後生大事に名刺の社名に70年間使っていた。要領の悪い会社だ。やっと2年前の2020年、フォント貸与会社の㈱モリサワの新ゴRを選んで社名、HPの文字に使い始めた。線がくっきり出て読み易い書体だからだ。

 モリサワには1,500種のフォントがある。全部を使える38,880円×マッキントシュ10台=388,800円をライセンス料として当社は毎年モリサワに払っている。デザイナーは「モリサワを使わないとデザインできない」という。書体の費用は惜しくはない。デザイナー需要のほかに分かりやすい書体は当社が皆さんに分かってもらえるための大事なツールだからだ。

安ベルトは心を引き締める

 赤羽駅北改札口通路で革製品の出張販売をやっていた。爺さん売子が「これは縫いがしっかりしているチドリだよ」「チドリがどうした」「ベルトメーカーじゃブランドだよ。お客さんならロングサイズじゃなくてもいい」と言って胴回り95㎝のズボンの上にベルトを巻き付けて採寸した。丁度いい。

 ベルトは穴あきを使っていたがどうも微妙な調節が効かない。20本すべて廃棄。穴無しスーツベルトに替えている。出張販売品はいかにも安そうな気がする。イメージがいい。5本買った。計6,400円。

 そのうち婆さん売子も加わって「これで首を吊らなくて済んだ。良かった、良かった」「俺はあんたがたの命を助けるためにベルトを買ったんじゃないよ。必要だからだ」。

 見ると2人はすでに次の客に行っていた。

 自分に合ったベルトを持てて「高齢の俺はますます快調になる」と思った。

店員に馴(な)れ馴(な)れしくされると嬉しい

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 6/9 昼食に自転車で五反田に行き朝鮮焼肉屋に入った。元は老舗フグ料理屋で焼肉屋が居抜きで営業している。初めて入って中の広さに驚いた。1,000円のホルモンビビンバランチを食べた。味は大したことない。

 暇らしく40ぐらいの男の店員がしきりに私にまとわりついてくる。「どちらからですか」「会社は西品川1丁目だよ」「ご自宅は」「高輪だよ」。高輪と聞いて少し(ひる)んだ。「この店は間借りしているのか」「イヤ、使わせてもらっている」「間借りと同じことだ。間借りと言われるのがイヤか」「そんなことない」。

 支払い後、店の前に止めておいた私の自転車に来て「さすがドイツ製ですね」「中国製だよ」「乗っている人を見れば高価車に見える」「うるせーな。放っておいてくれ」。

 私はニヤニヤしながら焼肉屋を離れた。

借金の心の負担は金利より元金返済

 ゼロゼロ(無利子・無担保=限度6,000万円)融資の返済が2022年6月から本格化するという。金利が1%以下の現在、利子支払いの負担は軽減されている。問題は元金返済だ。

 6,000万円借りて5年返済とすると、月の元金返済は6,000万円÷5年÷12か月=100万円となる。これが津波のように毎月やってくる。高齢社長にとって元金返済がボディブロウのように効いてくる。辛い。

 高額元金返済から逃れる方法はただ1つ。借りないことだ。高齢社長が仕合わせに過ごす方法は旧いものを使い続けることだ。

 当社の平べったい小さな5階建てビルは40年前、築20年の中古物件を買ったものだ。修理・修理で使っているが不便はない。大事な印刷機3台は15年前に買ったものだ。自主保全を毎週機長がやってくれているからいずれも高品質の印刷物を生産している。

同業者との雑談に目輝かす

 6/7 印刷機械メーカー主催のゴルフ会(参加20社)に出た。指折り数えて楽しみにしていた会だ。目当ては同業の印刷業者と雑談することだ。

 雑談の手法は

①自分の悪い情報を話す。例えば「売上が3%下がった」「営業求人を出しているが応募がない」。「転ぶことが多くなった。階段では必ず手摺りに掴まっている」。すべて事実だ。

②相手の会社・自宅住所、主な営業品目、基幹設備など聞く。これは自分のことを開示してからの質問だ。根掘り葉掘り聞くので嫌がられることもあるが、ポイントは深く追及しないことだ。

 多くの人は正直に応えてくれる。これがまた私の快感なのだ。

罰金を隠そうとする報奨担当

 当社21人の営業部員のうち3人が下期(2021.11.21-2022.5.20)お客様新規獲得ゼロだった。規定通り半期新規ゼロ罰金1万円を払うことになる。

 ところが報奨金集計表に罰金の項がない。報奨担当は「表には載せなかったが、給料から1万円は差し引く」と言っている。これはいけません。賞を明示しているので罰も明らかにしなければいけない。「信賞必罰」と「開示」は企業が大事にしなければいけない原理原則だ。企業集計の公明正大さはスポーツの世界の単純明快さと同質のものだ。

 ちなみに5月の営業・工場の報奨金総額は803,655円、罰金は30,000円だった。報奨金の集計表に計30,000円の罰金の項を入れて報奨担当は全社員にメール再配信した。