「耕王が無借金会社であることを何気なく表現したい。どうしたらいいか」と同級生に尋ねた。同級の老人曰く
- キョンシーのように黄色い札をおでこに貼ったらどうか。もちろんお札には「無借金」と書く。
- 立候補者のように「無借金」と大書した襷をかけて歩いたらどうか。
いずれも名案だが私は実行に移す勇気がない。
同級生のアイデアもいい加減なものだ。かくなるうえは無借金を心の中で連呼して生活しよう。他人には分からないよう1人悦に入ろう。内向きに無借金でいよう。
渡辺
高齢社長の仕合わせな日々 701 | 2025年8月28日
「耕王が無借金会社であることを何気なく表現したい。どうしたらいいか」と同級生に尋ねた。同級の老人曰く
いずれも名案だが私は実行に移す勇気がない。
同級生のアイデアもいい加減なものだ。かくなるうえは無借金を心の中で連呼して生活しよう。他人には分からないよう1人悦に入ろう。内向きに無借金でいよう。
高齢社長の仕合わせな日々 700 | 2025年8月28日
「耕王が無借金会社であることを何気なく表現したい。どうしたらいいか」と同級生に尋ねた。同級の老人曰く
いずれも名案だが私は実行に移す勇気がない。
同級生のアイデアもいい加減なものだ。かくなるうえは無借金を心の中で連呼して生活しよう。他人には分からないよう1人悦に入ろう。内向きに無借金を唱えよう。
高齢社長の仕合わせな日々 699 | 2025年8月27日
浜松町の駅北口から増上寺山門への大通りに面した更科蕎麦屋の話である。
場所はいいし繁盛店だから息子も早くから継ぐことを表明している。あるいは息子が頑張っているから繁盛店になったのか。兎も角、店が順調に続くいい話である。私はそこでエビスビールの中瓶を飲みながら大もりを食べた。
更科蕎麦は季節によってそば粉の産地を変えている。一貫して蕎麦がいい。モリ蕎麦にしても蕎麦に甘味がある。真ん中に12人掛けの相席の大きなテーブルがある。私は相席で見ず知らずの人と食べるのが好きだ。
孝行息子8代目には満3歳の9代目がいるという。
高齢社長の仕合わせな日々 698 | 2025年8月26日
私は夏、クーラーを掛けない。網戸の着いた戸を4カ所開けて風が通るようにしている。一寸虫に刺されたと思ったら金鳥蚊取り線香を点けてなんともいい香りを嗅ぐ。それが夏の夜の手続きだった。
ところがその金鳥蚊取り線香が薬局に置いていない。電気の蚊よけ器に置き換えられた。古い薬局にはまだ有りそうだが線香を燃やす方式は完全に主役の座を降りた。
「何時かはそうなる」と踏んでいたがやはり寂しい。古い薬局に在庫として残っている金鳥蚊取り線香を2缶ほど買い占めておくつもりだ。
高齢社長の仕合わせな日々 697 | 2025年8月26日
私はコーヒーがあまり好きではない。持ち出し用の紙製のコーヒーカップを持って歩いている人間を見ると「あの馬鹿」と思う。コーヒーを飲むくらいならスーパーでトマトジュースの紙パックを買った方がいい。安いし栄養もある。
夏は何といっても氷イチゴだ。氷と書いた旗がひらめいていれば、私は飛び込む。「水村山郭酒旗の風」(杜牧の詩・江南春)である。「酒」を「氷」に入れ替える。
新橋駅のSL広場裏の路地に入ると3軒目の店名は「WINE BARマイアミパティオ」。氷の旗がひらめいている店に勇んで入る。広い店内の客もまばらだ。そこでアイスクリームの乗った氷イチゴ(750円)を注文。これで暑さ除けの体制は十分にできた。マイアミパティオで1人、良い午後を過ごせそうだ。
と思いきや、14時過ぎには60代70代の男たち20人が集まって来て何やら情報交換をしている。彼らで店中が一杯になる。「あの連中は何なんだ。不動産屋か」と聞いても店員は目を伏せるだけ。
新橋は昔、総会屋くずれのような男たちがゴロゴロしていた。怪しい男たちが生息している新橋は面白い街だった。
当社のお客様に新橋の小さな出版社があった。夕方5時になるとそこの社員たちは事務所でサバの缶詰を開けて1杯始まる。当社の営業は夕方5時までに用を済ませなければなかった。
「ここも安住の休憩場所ではなさそうだ。他の『氷』の旗目指して又新橋を彷徨おう」。
高齢社長の仕合わせな日々 696 | 2025年8月22日
前年が177万円だから40万円減った。棚卸目標額は195万円だった。年売上9億8000万円の会社としては異様に少ない数字である。棚卸額は年売上の550分の1だ。
私はスリムな会社ほど優良だと思っている。筋肉質という表現にもなる。今まで買った不動産は中古物件ばかりだ。
だから金融機関からの借金も2年前に無くなってしまった。
私が乗っている車は平成2年(1990)に180万円で買ったクラウンだ。もちろん新車だった。タクシー仕様だから前はベンチシートで窓はハンドルを回して開ける。運転席で後部席の窓の開閉はできない。トヨタ車だから壊れない。
35年前の新車に乗っていれば私の気持ちは平静でいられる。
高齢社長の仕合わせな日々 695 | 2025年8月21日
驚くべきことである。耕文社73年の歴史の中で2桁の営業部員全員が売上目標達成したのは初めてだ。
2025.8 目標 6,070万円
実績 6,579万円
これは伊野課長、稲嶺課長、森屋部長がプレイングマネージャーとして売上を積上げてくれたことと、課員の努力の結果である。
達成と未達は紙一重であるが、その人にとっては重大な分岐点である。達成すれば自分の上には青い空が広がり、次の自由な構想が湧いてくる。
未達であれば原因究明に忙しく、次のアイデアどころではなくなる。
前に進むには達成の地面に足を踏ん張り、次を考える方が健康的だ。
高齢社長の仕合わせな日々 694 | 2025年8月20日
耕王では毎朝全員参加で日銭朝会を開いている。前日の①受注 ②売上を各課が30分内に発表する。
特に従来のカタログ・パンフレットなどの主要営業品目が激減しているマーケット情勢の中では、他の営業品目に移行する重宝な時間である。
例えば1、オフセット印刷➡オンデマンド印刷
2、シール受注の増強
3、パッケージ売上を増やす―などの戦略目標を立てているが、その変化を加速して行かねばならない。
日によってプラスの情報もあればマイナスの事実もある。すべてを全社員に知ってもらい、そこからアイデアを出してもらおうとしているのだ。
所詮、私たちの力で状況を変えていかねばならない。社員の力を引き出すには、あらゆる事実を社員にお知らせして行くのが一番だ。
最近の話題では、70万円で作っていた業界名簿がデータ納品になり、仕事はデータ編集だけで売上は4万円に下がったーには朝会会場の空気は沈んだ。
オンデマンド印刷機のシール印刷で40万円納品した話には拍手が起こった。だから商売は面白い。
高齢社長の仕合わせな日々 693 | 2025年8月19日
8/15、大崎駅の改札口を入ろうとしたら前を行く40位の男の黒いTシャツの背中に「模範囚」とプリントされていた。一瞬戸惑ったがジョークと理解した。物好きな男が面白半分に着ているのだろう。
どうせ大きくプリントするなら目につく文句がいい。昔、沖縄県那覇市の商店街でやけにチョコマカ動き回る3歳ぐらいの男の子がいた。そこら辺を走り回る姿は尋常ではなく異常なほど活発だった。
その男の子のTシャツに背中に「将来大物」とプリントされていた。商店街を走り回る極端な動作から私は「この子は将来大物になりそうだ」と思った。
どうせ背中に大きくプリントするなら面白い方がいい。月並み文句では何の感興も呼び起こさない。しかし模範囚のTシャツを毎日着るのは大変だ。気分が高揚した日に着用する手はある。
高齢社長の仕合わせな日々 692 | 2025年8月18日
銀座中央通りの北半分に当たる。神田駅を降りて東口の広い道を東京駅に向かって歩く。道路はやや下り坂のせいか歩き易い。
①日本橋千疋屋 ②三越 ③新潟・富山・長崎県のアンテナショップ ④喫茶店の老舗・東洋 ⑤どら焼きのうさぎや ⑥日本橋 ⑦高島屋 ⑧丸善 ⑨東京駅で電車に乗る。
こんな具合だ。一流の店が並び、なんとも贅沢な商店街道路だ。私はこの道を歩き続けて40年になる。
午後になると趣味の「商店街歩き」に出るが、どうしても神田駅に降り立ってしまう。其処から日本橋に向かう。日本橋への道は私にとって獣道のようなものだ。明るい陽の光を浴びて歩いていると「俺は生きている」と感じる。何故ならば私は日本一の商店街を歩いているのだ。
高齢社長の仕合わせな日々 691 | 2025年8月15日
4層吹き抜けの蒲田と芝大門のビルエントランスに驚いた私だが、地元のゲートシティ大崎は5層吹き抜けだった。
いつも乗り降りする大崎駅がこんなにデカいビルと直結しているとは意外であった。ゲートシティ大崎は25年前に竣工していたが、耕文社は東口に出るため私は西口の施設には関心がなかった。
余裕あるスペースで若者たちがパソコン、スマホをいじっている。良い環境で冷房の温度もマイルドだ。多くの大手企業もここに本社を構えている。絶好のお客様がゴロゴロある。山手線を半周して東京・神田駅に足を延ばす必要はない。
ゲートシティ大崎をいじってみるのもアイデアだ。
8/14はカレーを食べたが旨くなかった。スパゲティー屋があったので次はあそこで試食だ。ゲートシティ大崎で夢は広がる。
高齢社長の仕合わせな日々 690 | 2025年8月14日
蕎麦屋に入るたびに「気の毒」と思う。メニューの値段を上げられないからだ。上げる方法は天婦羅を付けるぐらいだ。それでも高が知れている。やはりモリソバの値段を上げて、入れる具によって順番にプラスαの値段をつけて行くのが正当な高額化の道だ。
モリソバ1枚1,000円からが高額蕎麦屋の出発点として、其処ではいろいろな物語が付加されている。①蕎麦粉の産地を明確にする ②蕎麦粉は店で引いている。群馬県の温泉地の蕎麦屋は「石臼を手で引いている」を売り物にしていた。手打ちではなくて手引きだ。これには笑った。石臼を手で回しても電気で回しても同じだ。③蕎麦は手打ち ④ワサビは本物
細かな所で店主の工夫がみられるが、結局のところ、麺つゆと蕎麦に香りが有るか無いかに行き着く。つゆはカツオ風味、麺は蕎麦の実の香りを感じられるかがポイントだ。
8/12、モリソバ1,200円の港区の蕎麦屋に入った。味は今一つであった。つゆからも麺からも風味が感じられなかった。新しい店に入るのはちょっとした挑戦である。しかし9割方はだめだ。
業界には「蕎麦職人」と呼ばれる人たちがいる。彼らの何が職人技なのかよく分からないが、香りを醸し出す技術者であれば私は大歓迎だ。
高齢社長の仕合わせな日々 688 | 2025年8月12日
自分の持っているやり方などは何時でも変更可能だ。より良いやり方を知ったら何の衒いもなくそちらに移動する。ポイントは効率UP だ。
「自分の沽券に係わる。自分を否定することになる」などと考える余裕はない。例えば単価表、20項の単価で実際の見積りが100%できるなら20項単価表に差替える。従来の80項の単価表を廃棄する。
特異な事態を想定して80項を使い続けるのは馬鹿だ。1つの単価を探し出すのに80項を見なければならない。目がちらつくと同時に時間を掛けて探すのが当たり前になっていては効率が悪い。
現場で20項の単価表でお客様に多数の見積りを出している営業に聞けばいい。20項の単価で全社員が計算し始めたら人数分の効率がUPしたことになる。
まず現場の社員に聞くことで簡単に回答を得られる。社歴・年齢は関係ない 。
高齢社長の仕合わせな日々 687 | 2025年8月8日
すべてを新しくする必要はない。見た目は悪いが機能は十二分に果たしてくれている設備がある。それにまで手を入れる必要はない。そのままで使い続ければいい。
ヨーロッパの建物は200年使い続けているところがザラという。
耕文社旧館は40年前、機械部品工場だった築20年の中古ビルを買ったものだ。化粧直しをして印刷工場として使い続けている。60年になるが特に不足はない。
40代の頃、お客様の出版社の老社長に挨拶に行ったら会社案内を見て「立派な建物だな」。「奥行きがないので狭いです」と言ったら「平べったいんだな」と言われてズッコケたことがあった。老社長は20年ほど前に亡くなったが、味のある方だった。
工場とは整理整頓が行き届いていればいいのだ。それ以上の望みはない。雨風を凌げればいいので直角長方体のスペースさえあればいくらでも使い道は応用できる。
最近の豪華オフィスビルには反発を覚える。ジュータンが敷いてあり給湯室など余計な個室が多い。質素な雰囲気を醸し出して使い勝手のいいスペースさえあれば人々は快適に仕事ができる。
高齢社長の仕合わせな日々 686 | 2025年8月7日
井の頭線渋谷駅改札口はす向かいにある鳥竹総本店は涙が出てくるほどの焼き鳥のプロの店である。1階は8人しか座れない。
私はべニア板に向かって1人カウンターに座る。隙間から見るとベニヤの向こうでは料理人3人が鶏肉を切っている。包丁は研ぎに研いできたせいか長さ5センチほどの半分に減っている。包丁の減り具合で料理人の心意気が伝わってくる。
サッポロ大瓶ビールを注文、つまみのレバーと皮の焼き鳥は2本ずつ頼んだが1本で充分だ。それほど鳥肉がでかい。豊かな気分で更にウナギの肝櫛1本、もつ煮、枝豆を追加.取り過ぎでフーフー言いながら完食、食べ過ぎた。
鳥竹は創業64年と言っているが「俺の所は創業72年の印刷業者だ」と言ったら若い店員はポカンとしていた。
高齢社長の仕合わせな日々 685 | 2025年8月6日
スマホかパソコンで何でもできちゃうAI。「AIと友達になる90分」セミナーに参加した。講師は栃木在住の星野ミントさん。
例えば「大聖堂の中にいる猫の絵」を希望すると2分ほどで画面に出てくる。AIで曲を作る。動画を作り喋らせる。自由自在だ。一旦出てきた画面を修正できるが、そこからはAIとの格闘になる。
AIに関する法律がないーというが当然だ。魑魅魍魎の物ができてくるのだ。規制の仕様がない。
「AI、AI」と言うが、どう活用するかが問題だ。目的もなくAIにのめり込むのも無駄だ。AIの迷宮入りは中止して、適度に間を開けて研究しよう。
兎も角恐ろしい技術が出てきたものだ。
高齢社長の仕合わせな日々 684 | 2025年8月5日
25年前、江東区有明にある未来館に行って驚いた。科学の先端部分がどれも分かり易く解説されている。「こういう説明なら誰でも分かるだろう」。分かるから面白い。
中でも目を引いたのが「終始揺れている日本の国土」だ。大きな日本地図に極小の豆電球が埋め込まれ、大地が微動すれば青くなり、震度1以上になると赤くなる。どこかが青になり時々赤くなる。
これを見ると日本の国土は絶えず揺れ続けており、大地は揺れているのが普通なのだ。ホトホト感心させられた。以来地震に対する見方が変わった。「地震は四六時中起きている。それが大きいか小さいかの違いだけだ。慌てることはない」。
私は地震があるたびに未来館の大きな日本地図を思い出す。「あそこの豆電球は今、光っているだろうな」。
科学の1歩先を説明してくれるのが日本科学未来館だ。行って損はない。
高齢社長の仕合わせな日々 683 | 2025年8月4日
大衆中華の日高屋に昼時入ると満席。奥の席で80過ぎの老婆4人がこちらを向いて笑顔で並んで座っていた。テーブルの上にはニラレバ炒めランチ(680円)。
日高屋は注文の半分はコスパ(コストパーフォンマンス=値段の割に中身がしっかりしている)のいいニラレバ炒めランチ。私も負けじとニラレバ炒めランチを頼んだ。
カウンターの私の横では老人が生ビールをあたかも日本酒を飲むようにチビリチビリと飲んでいた。
食を楽しむ人たちの顔はとてもいい。仕合せが満面に出ているのだ。1人壁に向かって食べている私の顔も仕合せに満ちていただろう。
人の話によると「生活保護が月初めに出たせいだろう。月に1度の贅沢な外食だ」という。カネの出所よりも今現在の仕合わせの方が大事だ。1人身の年寄りがニコニコしながらお昼を過ごす。私もニコニコのお供をさせてもらった。
高齢社長の仕合わせな日々 682 | 2025年8月2日
「当り障りのない質問は禁止」と注意した7/31の耕全体朝礼でも結論の出ないやり取りが2つあった。
①管理課の差益率目標が前年より下がっている。
②印刷課の売上目標が前年より下がっている。
これらの問題指摘にもかかわらず課長のあやふやな回答でそれぞれの月目標改定には至らなかった。職位が上の圧力で改善されなかったーと言うことだ。
これでは駄目だ。「何が正しいのか」職位の上下に関係なく判断できなければ管理職(課長)として失格だ。
毎年効率UPして生産性を挙げている。翌年にはその成果として目標値が上がらないといけない。この道理に従って自分の課をレベルUP するのが課長の役割だ。同じ目標値で行こうとするのは許されない。
本日(8/1)、管理課と印刷課に目標を上げさせた。
高齢社長の仕合わせな日々 681 | 2025年8月1日
決算発表会で1人3回質問が順調に行ったことにあじをしめ月1回の全体朝礼で1人1回質問をやった。
「目標を達成した理由は何か」「前月より改善したところは何か」とか当たり障りのない質問ばかりで急所を突くような質問は皆無。こんなやり取りをしても問題点は浮彫にはならない。呆れてしまった。
司会者の問題だ。1つの質問に問題点を掘下げる司会者が居ないと上っ面を撫でたぐらいで終わってしまう。
王子の問題点は5つである。5点の目標値があるのに達成しなくてもOKを出しているのでは何ら検証にならない。未達を攻めるぐらいでないと問題解決に繋がらない。
次回から未達の原因を徹底的に追及する。
高齢社長の仕合わせな日々 680 | 2025年7月30日
㈱耕王ともに営業の支給総額UP率が2桁になった。
営業優遇は昔からで、耕王には「営業は全員新規開拓をやる」という決まりがある。
「ルートセールスは営業ではない。運搬人である」。「自分の職業は営業であるというなら新規開拓をやれ」と私はいう。
新規開拓をやっていれば大口お客様と取引中断になっても「他から取ればいい」と考える。これが営業の気持ちを強くする。
耕王営業部員は自然、新規開拓をやるようになった。こちらが一方的に言うだけでは不公平だ。そこで昇給だ。会社・営業双方が豊かにになればいい。
高齢社長の仕合わせな日々 679 | 2025年7月29日
社員の希望に沿って月刊誌を取っている。印刷情報、日経パソコンなどすべて14の部署での回覧を前提にしている。
最後の私の所に来る頃は本がグチャグチャになって居なければならないが、本は綺麗なままだ。新品同様だ。回覧で少なくとも10人は目を通していなければならないが、誰も本を開いていないのだ。「専門の月刊誌を取っている」で安心し切っているのだ。これじゃだめだ。
「20の記事があったらせめて1つ面白い記事を見つけ、ラインを引け」と言うことにした。私は専門月刊誌は「お宝の山」と思っている。1誌に1つは面白い記事がある。
これをア~でもない.コーでもないと捏ね繰り回していくと具体的アイデアが湧いてくるものだ。出費は定期購読代だけだから費用は安い。そこから月100万円儲かるアイデアが生まれるかもしれない。
「安いコストで莫大な儲け」。これが商売をしている私の最大の喜びである。
高齢社長の仕合わせな日々 678 | 2025年7月28日
世の中には贅沢なデザインのビルがあるものである。①品川区南大井の大森ベルポートA-D館 ②芝大門の自動車会館ビル
いずれも建設されてから大分経つが、入った所にあるエントランスホールが凄い。4階吹抜けで廊下も耕文社の前の公道ぐらいある。ホールにはパラパラと座れる所がある。何せ天井が高い広い空間を冷房が入っているから温度はマイルドだ。
建築設計の構造計算専門家を私は信用できる。しかしデザインは建築家に任せるものではない。彼らは自らの個性を出す意匠が優先してしまいコストは2の次だ。
私であれば自分でラフデザインして構造計算は専門家にガチガチに計算してもらいたい。建物は堅牢であればいいのだ。皆が驚くような新奇性はいらない。
しかし涼む段になると広い所がいい。これらのエントランスホールのような思いっきり無駄だらけのところで涼みたい。散歩途中寄ってみたい。
勝手なものである。
高齢社長の仕合わせな日々 677 | 2025年7月25日
7/24王子段ボール㈱で決算発表会を開いた。事前の約束として「1人3つ質問する」を義務付けた。参加者21人全員3つ質問した。2人が4つ質問した。会は1時間10分で終わった。
貸借対照表、損益計算書は前年数字と並べて記入されている。1項目ごとの質問で「支払手数料が前期と比べ112万円増えた理由は何か」「経常利益が65%減った理由は何か」には総務課女係長・役員総出で答えた。
決算書を見てのやり取りだから双方が臨場感をもってできる。質疑応答に飽きる社員は1人もいない。
例えば減価償却費の意味を説明しなければならない。ちょうどいい機会だ。
①新規お客様開拓をやらないと売上は落ちる。②社員のアイデアで修繕費が50万円減ったーなど教訓染みた言葉も折込める。
全員参加の王決算発表会は大熱狂のうちに幕を閉じた。
高齢社長の仕合わせな日々 676 | 2025年7月24日
最近YOU CYUBUを見ることでまるっきり新しい情報に接することが多い。驚くばかりだ。その1つが「習近平退陣の噂」。政治家の誰がどうしたという話は面白いが根拠が分からない。上海では会社員の給与が半分になるという。財政収入の激減で公務員給与半減の通知が出ている。
私などは「中国人は何でもできる強い民族」と思っているが好不況の波は他国と同じように国民が被る。結果一気に緊縮に入る。
中国のYOU CYUBU精英論壇によると日本の「失われた30年」同様、中国も長い停滞に入る可能性もある。中国人の日本での爆買いも夢のまた夢になるかもしれない。それが「習近平退陣の噂」へと繋がっていく―という。それで最近の中国の政治状況を私でもようやく理解できる。
資金繰りのかじ取りは「緊縮」が大原則だ。投資、投資と追掛けるのは危ない。投資は一見華やかに見えるが「回収の手順は見通しがついているのか」を1つ1つ確認しながら進めないと危険が大きくなるだけだ。放漫経済はいつかつぶれる。
耕王が無借金であることは「緊縮」してきた結果である。
高齢社長の仕合わせな日々 675 | 2025年7月23日
めまいで苦しんでいる私はハーブ健康本舗の「ヒザこし」サプリメント(2,000円台)を試験的に飲んでみようと購入した。3か月後に定期購入用のサプリメントが大量に入った袋が送られてきた。その請求額は13,440円。放っておくと再請求が来た。
「お試しで頼んだので定期購入は申し込んでいない」と言うと「袋に『1回申し込んだら定期購入になる』と書いてある」とハーブ側。大量に入った袋は送り返すことになった。
私はハーブに宅配便で返送した。サプリメントは効かないし請求額も大きい。「だいたいサプリメント販売会社はこんなものだろう。ハナから信用する方がいけないのだ」と反省した。
高齢社長の仕合わせな日々 674 | 2025年7月18日
今年の決算は両社ともにパッとしなかった。おびただしい減益だった。
㈱耕文社 売上 前年比100.2% 経常利益 前年比27.6%
王子段ボール㈱ 〃 99.4% 〃 34.5%
惨憺たる結果であった。数字が悪かったからせめて決算報告会を面白くしようと思った。
1人3つの質問をするようにしよう。王の実際の姿を社員の質問でほじくり返してもらおう。
7/16(水)開いた耕の報告会は準備不足もあってなおざりの質問しか出なかった。盛り上がらなかった。決算は確定しているので会では質問の嵐になれば面白い。
「期末の棚卸額は来年の決算にどう影響するのか」「渡辺の交際費が前年比40万円減った理由は何か」。どぎつい質問ほど面白いものだ。
決算書をわが身の物にしてもらうには参加者全員がアクティビスト(モノ言う株主)になってもらえばいい。
王の報告会は7/24(水)開かれる。社員は22人いる。1人3つの質問で質問は66出るはずだ。社員は株主ではないが「口うるさい参加者」になってもらうように私は演出する。
高齢社長の仕合わせな日々 673 | 2025年7月16日
とてもいい傾向だ。元々売買は現金決済で済ますものだ。耕文社では31年前の1994年3月から支払いは銀行振り込みだ。
当方は「払うものはなるべく早く」を基本方針にしている。現在は
①20日締めで当月末銀行振り込み (王子段ボール)
② 〃 翌月1日 〃 (耕文社)
でお支払いをしている。
両社とも10日の検収期間で現金化するから外注さん・仕入れ会社さんから好感をもって見られている。
問題は回収だが、回収手形・電債は耕王合わせて6枚ほどだ。ずいぶん減ったものだ。その他の入金はすべて振込だ。10年前は回収手形30枚を落ち日順に並べて右往左往したものだ。
これも「2026年度末までに手形・小切手の交換廃止」が手形交換所で決まって、いよいよ現金決済が普通のことになる。気持ちの良いことだ。現金化というスピード応対、スピード決着ほど商売の効率を上げるものはない。
高齢社長の仕合わせな日々 672 | 2025年7月15日
㈱フジダン(本社:中央区)さんが有力段ボールメーカー㈱八木段ボールさんら3社を100%子会社化すると同時に従来の取引先14社を集めて「㈱プロパックスホールディングス」を設立した。
どのように機能していくかは不明だ。いずれにしてもここ3年に渡たる段ボール需要の低迷は各社に大きなダメージを与えている。
当社を含めて段ボール需要の頭打ちは悩みの種だ。「拡大し続けるだろう」と楽観していた段ボールマーケットが縮小しているのだ。
2024.5.21-2025.5.20王子段ボール㈱の決算がでた。
売上 経常利益
603百万円 15百万円
と減収減益となった。予想よりはるかに悪い。
原因は①低価格
②値上げの不徹底
③配送コストの上昇―が挙げられる。
1年間を振り返って低迷をマーケットのせいにはできない。「全部自分が悪い」と思っている。
小さなことでも改善して行こう。社内から出てきたアイデア実行の背中を押そう。
高齢社長の仕合わせな日々 671 | 2025年7月14日
7/12東京駅北側のビルで開かれた大学同窓会に出た。いつものことながら懇親会は面白い。
「おい君、学部はどこだ。私は経済だ。77歳だ」。暇そうに立っているおじさん、おばさんに声を掛けると誰もが喜んで話に乗ってくる。ロクに知人もなく皆、孤独なのだ。
堰を切ったように自分の経歴や苦労した仕事の話をしてくる。私はニヤニヤしながら合図知を打っていればいいのだ。
腰の曲がった中央官庁の元役人が私が新聞社に居たことを話すと「道理で態度がデカいと思った」と絡んできた。
「こんな美人が居たのかよ」と思った理学部出身の50がらみの女は「長いこと会社の研究室に居たが一念発起して都議選に出た」と言う。今都議。私は「あれだけの美人なら都議になってもいい」と思った。
持病のめまいを抑えながら電車で20:00過ぎ帰宅した。いつものことながら愉快な同窓会であった。同窓会のお陰で日頃溜まっていたモヤモヤ感が無くなっていた。私の気持ちに一陣の涼風が吹き抜けていった。
高齢社長の仕合わせな日々 670 | 2025年7月11日
喫茶店に入って最初に飲む冷水は旨い。続けて2杯。落ち着いたところでさらに3杯。今度は少しずつ。
大衆中華の日高屋ではテーブルに置いてある酢の瓶から大量に酢を注ぐ。酢の香りが口に広がり冷水は快い夏の飲み物になる。全部タダだ。
どんな形にせよ店を出るまでにはコップ6杯の水を飲む。77歳の老人が路上で倒れたら大騒ぎになるだろう。そのみっともない姿を晒したくない。
「○○やれば絶対安全」と言うお札が欲しい。それが「コップ6杯の水だ」。冷水でなくてもいい。「飲んだばかりだ」という自己暗示があれば足腰もしっかりしてくるだろう。どんなに陽にあたろうと、どんなに風がなくてもコップ6杯の水さえ体に入れておけばトンデモナイことにはならない。
そうしていれば夏は過ぎていく。
高齢社長の仕合わせな日々 669 | 2025年7月10日
オフセット印刷物激減に耕はオンデマンド印刷物増強と言う手で何とか売上落込みを防いでいる。増えた商品は①POP ②シールだ。これはこのままにして第3の柱が欲しい。
それがパッケージだ。長く生産できる営業品目としてパッケージは最有力だ。「印刷する製造業」としてパッケージは息の長い商品なのだ。パッケージの売上構成を急激に増やす必要がある。パッケージならば何でもいい。たとえ少量でも有難く受注して良品を納める。
お客様の大小は問題ではない。マーケットが縮小している今の段ボール業界の受注戦略だ。段ボール業界に13年前に参入したことで多くの「学び」があった。
お客様を選んでいるよりも滅多矢鱈とお客様件数を増やす方が得策である。営業に迷いがなくなる。今小さくともどう変化するか分からないのがお客様だ。その浮沈を眺めているのも営業の興味深いところだ。
マーケットの変化により段ボールは着実に増える。それと並行してパッケージも伸びる。この2本の柱で耕王は安定した成長の道を歩む。
高齢社長の仕合わせな日々 668 | 2025年7月9日
ヨコハマ文芸と言う同人誌の3頁のエッセイ「銀ブラ」を読んで驚いた。
幼馴染の聖子ちゃんが持病が良くなって、2人でうな重を食べに銀座に出てきた。はしゃぐ2人の様がさもありなんと繰広げられる。その筆致を1語1語噛みしめて読んだ。「地方の同人誌にこんな見事な文章を書く投稿者がいたのか」。
後ろのページをめくってみると同人誌世話人代表交代の記事が載っていた。高齢のため役を下りたいと言っている人がなんと「銀ブラ」の投稿者・桐本美智子さんだった。
桐本さんはガラス絵の作家であり作品は同誌の表紙を飾っていた。「桐本さんが6年に渡って年2回発行のヨコハマ文芸を作ってきたのだ」と分かった。
文章とはその人の全人格を表す。良き人が運営する同人誌はこれまで健全に発行されてきたのではないだろうか。知人が持って来てくれた初めて見る同人誌で私は気持ちの良い感動を得た。
高齢社長の仕合わせな日々 667 | 2025年7月8日
体温を下げるには水をかぶるのが1番。暑くてどうしようもない時は風呂場で水をかぶる。シャワーヘッドから出る水は体の隅々までいきわたり、気化熱として熱気を吸い上げてくれる。これ以上の防暑はない。
1回やってダメならすぐ寝て、しばらく経って2回、3回と。流石に3回水をかぶったのは数回しかない。と言うことは2回被れば十分と言うことだ。
体が乾くまでパソコンでも見ていればいい。折角濡れた体をタオルで拭き取ってはいけない。自然気化に任せておけばいい。
私は冷房を付けない。網戸から入ってくる風で涼んでいる。その風を「極楽の余り風」と言う。
高齢社長の仕合わせな日々 666 | 2025年7月7日
奈良駅周辺は奈良漬けの店ばかりだが、東日本では途端に手に入りづらくなる。(酒)蔵で作っているところがあるが東では貴重な漬物だ。
うな重に奈良漬けが大量についていると、嬉しくなってしまう。本当にありがたいと思う。1つ1つをかみしめるように食べる。
巣鴨地蔵通り商店街で漬物屋に入ったらマイナーな商品棚の隅にあった。奈良漬けは瓜(うり)を漬けたもので奈良では木箱に入った形のいい高級品が並んでいる。
沢庵、奈良漬けは日本の文化である。例えば「これを主菜にして御飯3杯食べろ」と言われたら私は食べられる。
東日本でも奈良漬けを復権させたい。それには私が奈良漬けを大量に食べ続けることだ。
高齢社長の仕合わせな日々 665 | 2025年7月4日
7月に入り私は「マスクは禁止」を強硬に言っている。耕に男女1人ずつ、王に女2人男1人の計5人が1日中マスクを着けている。
コロナが終息した今、マスクをつける理由がない。「風邪予防のためだ」「のどが痛いので」とか言っているが、病気が怖ければ会社を休めばいい。
私の常套科白は「これから自宅に帰りなさい。家でマスクをしていればいい」。
そもそも私は首から上に付けるものが嫌いだ。帽子、眼鏡、着けまつ毛、マスク、マフラー。目が悪いのに眼鏡をかけるなとは言わないが最近はファッションでかける人が多い。
マスクもそうだ。会社で仕事をしながらマスクで顔を隠されたら会話で相手の気持ちを読み取れない。ましてファッションでマスクをつけるなど言語道断だ。会社全員がマスクをしていたら将に「異様な会社」である。
顔面を丸出しにして生活するのが1番だ。健康にいい。皆さんは素顔が1番美しい。
高齢社長の仕合わせな日々 664 | 2025年7月3日
7/1半蔵門で開かれたグルメ会で主催者が「初めての人も多いと思います。名刺の交換を全員とやってください」と言う。
30人の参加者のうち6人が2種の名刺を出してきた。「これは副業です」「子会社です」「ボランティアでやっています」。挙句は「主人が自民党の市議をやっています」といって亭主の名刺を出してくる。
その人の主業を言えば自己紹介は終わりだ。そんなに覚えきれるものではない。ご飯を食べている主業しか私の興味のあるものはない。
こういう会で交換した名刺は、私は翌日ゴミ箱に捨ててしまう。私の商売に関係ないからだ。
2種以上の名刺を出すことで焦点がぼやけてしまう。初対面で焦点をぼやかそうとする人と会話しても得るものは無い。
高齢社長の仕合わせな日々 663 | 2025年7月2日
役員改選の時期で各社から丁寧な株主総会後の新人事のお知らせが来ている。最小でも6人の役員がいる。驚くことに多いところは20人の所も。中小企業で多くの役員体制にするのは無駄だ。
日産自動車の役員数63人は話題になったが、役員となれば相応の年収を約束しなければならない。耕文社の役員は4人、王子段ボールは3人である。いずれも最低限の人数だ。
しかも長い間、耕は内部留保に資金が残るような決算を組んできた。①役員には賞与を支給しない。②株主への配当は一貫してゼロ。
これも同族会社だからできることで、①②を実行してきたのは中小企業の中でも極端な例だろう。おかげで今は金融機関からの借入はゼロになった。
「会社経営の決定は3人いればできる」と言われている。人数が少ないほど決定のスピードは速くなる。
多くの役員を抱える会社は、私は効率が悪いと思う。役員を減らし権限を実権者に集中して、その人の決定を自由に認めて行く方が経営者にとっても楽ではないか。
いずれにせよ会社の役員は会社の大小に拘わらず6人未満でいいのではないか。
高齢社長の仕合わせな日々 662 | 2025年7月1日
量産終了後の金型の平均保管期間20年超が13.2%。最近の下請け(外注さん)会社の金型保管期間データだ。
板紙・段ボールを切る我々業界と違って金属を切ったり鋳込んだりする金型は長期保管を要するが、それでも20年超はひど過ぎる。
金型を作る費用は発注者が持ち、保管するのが下請け(外注)さんの費用になっている。そこが問題なのだ。
耕王では「2年超リピートのない型は廃棄する」ことにしている。型保管は外注さん負担なので知らないうちに2年超外注さんの倉庫に置かれたままになることがある。保管代は無料だ。
これを予防するには「外注さん別 型保管表」をこちらで作って置く必要がある。定期的にチェックを入れ、2年経ってリピートの無かった型は耕王に引上げて廃棄をする。
金型と比べ板紙・段ボールを打ち抜くための型は安価だが、ともかく外注さんに迷惑を掛けないようにしなければ耕王は「身勝手な発注者」になってしまう。
高齢社長の仕合わせな日々 661 | 2025年7月1日
6/28千葉県八千代市市民会館で開かれたシャンソンフェスティバルに行った。知り合いの歌手が出るので遠路はるばる電車を乗り継いでだ。
今時シャンソンでもないが、小ホールは8割がた埋まって盛況だった。出る歌手は平均70歳超え、客は80歳に近い人達だった。
しかし始まると舞台の雰囲気はパリだった。歌手は「ここ1番の披露の場」とばかりに目一杯の声量を披露する。着飾って来た客も昔を思い出すように聞きいっていた。私も「悪くないな」と思いながら聞き惚れた。
このシャンソンの会は40回になるという。今でこそ高層マンションが立ち並ぶ住宅街だが、昔は山林・畑しかなかった八千代市で何故シャンソンの灯が営々と続いてきたか。想像するに地元に古くあるシャンソン教室、ライブハウスがその灯を点し続けてきたのではないか。
西船橋―八千代中央駅を結ぶ東葉高速鉄道の通過駅4駅の運賃580円には驚いた。
高齢社長の仕合わせな日々 660 | 2025年6月29日
3年目に突入する段ボール需要の低迷だ。週刊ニュース社によると大手段ボールメーカーの稼働日数は前年より微減している。
低迷の理由は①食料品の値上げだ。値上げが長期にわたって続くと②食料品の売れる量低迷➡③段ボール箱を使わなくなり➡④段ボール業界低迷だ。
世の中の動きがもろに反映している。
王子段ボールとして何をやるべきか。それは新規開拓だ。今のような状況は好機である。
お客様を選ばず片っ端から営業をかける。一旦、王のお客様になったら王のスピード応対が普通のことになる。
スピード応対の中味は
①返電は1分内
②見積り提出は当日中
③見本提出は翌日中
スピード応対以上の時間を要する業者ではお客様が満足いかなくなる。そこで「やっぱり王子段ボールにしよう」ということになる。
お客様満足度が上がっていけば、当社はさらに新しいサービスを開発していく。
高齢社長の仕合わせな日々 659 | 2025年6月26日
こんな広告が日経MJ の6段で載った日本政策金融公庫(日本公庫)は長い間耕王ともに融資をお願いし助けてもらってきた。
「預金をしなくてもお金を貸してくれる銀行」と言うのが第1の特徴だ。2008年に①国民生活金融公庫②農林漁業金融公庫③中小企業金融公庫が統合して㈱日本政策金融公庫を設立した。耕王ともに③の中小企業金融公庫のお世話になってきた。
今は耕王ともに借入ゼロになり接点が無くなったが、勉強会・懇親会には参加したいと思っていた。ところが、借入ゼロの会社が参加するのはイヤミに思え、足が遠のいている。いずれ資金需要が出てきたらお願いに上がるつもりだ。
公庫は企業にとっては資金調達の「最後の砦」と言われているだけに当社としても軽々に離れるわけにはいかない。
なお、前身が日本開発銀行の㈱日本政策投資銀行は別の法人である。融資対象企業の売上規模が日本公庫の取引先のおよそ100倍である。
高齢社長の仕合わせな日々 658 | 2025年6月25日
同人誌の発刊が盛んだ。私の手元に香川県の「四国作家」(年1回)、横浜市の「ヨコハマ文芸」(年2回)なる同人誌がある。いずれも素人が健筆をふるっている。
読むと相当ひどい文章もあるが、74歳の老婦人の友との交流を書いた随筆は、その文章の巧みさに感服した。落ち着いてゆっくり読めるもので恐ろしいことに1語たりとも余計な言葉はなかった。
こういう人が同人誌の常連になって行けば誌自体が高級なものになって行く。それに「同人誌出身の74歳老婆が直木賞受賞」なんてことが起きるかもしれない。こんな事態になれば嬉しいことだ。
音楽・絵画・文章の3つの芸術に共通の接頭語がある。「美しい」と言う言葉だ。美しい文章とは無駄な言葉がなくてテンポよく読める文章である。世の中に美しい文章が氾濫すれば、人々の文章への美感覚は大幅にStepUPするのではないか。
なお、良い文章とは「分かり易い文章」を言う。は不変である。
高齢社長の仕合わせな日々 657 | 2025年6月25日
昼間が1番長い日。私が1番好きな日だ。今日を境に日1日と昼間の時間は減って行く。それを考えると寂しくなって行く。
ちなみに今年の冬至は12/22(月)である。私は毎年夏至と冬至とにらめっこしながら過ごしている。
転輪の運行には逆らえない。
高齢社長の仕合わせな日々 656 | 2025年6月23日
6/20品川法人会の情報交換会(懇親会)に参加した。私は法人会の料理が美味しいから毎年参加している。量も多い。昼抜きで行ったが食べ切れない。刺身、野菜の煮物、サザエ、焼き鳥。ありとあらゆるものが並べられている。夢中で食べたが間に合わない。
参加者は昨年より20%ほどすくない。
法人会は地元の商工業者の納税意識を高めるための集まりだ。いわば国税庁の御用団体だ。私はきちんと納税することに異論はない。企業は納税をきちんとやるのが社会的義務だ。前年より多く法人税を納めれば私は嬉しい。
よく節税と言われる行為は納税の繰り伸ばしに過ぎない。今期3千万円支払わなければならないところ、うち2千万円を2-4年先に払うという風にするだけだ。
架空の支払先・領収書を使うことを脱税という。企業の経営者にとって脱税ほど恥ずべき行為はない。
私が脱税で摘発されたら会社を清算する。
情報交換会の料理はかなり余った。量は半分で良かった。国税庁はサステナブルを実行し食材を捨てることを避けなければならない。サステナブルの食の第1目標は廃棄食料を無くすことだ。
高齢社長の仕合わせな日々 655 | 2025年6月20日
6/13前の職場(毎日新聞社)の同僚ら8人で昼食会を開いた。千代田区一ツ橋の一橋大学同窓会会館の如水会館15階の立派な部屋だったが、出された弁当がひどかった。
会費は4,500円、薄い肉の揚げ物にキャベツが少々、コンビニの弁当の方がよっぽど益(ま)しだった。
道路挟んで向かいの学士会館が建て替え中のため如水会館は大繁盛。
如水会館の調理は東京会館と同じだそうだ。私は東京会館の洋食堂プル二エによく行く。プルにエの料理は旨いと思っている。如水会館の弁当との落差はどうして生じるのか。
今度如水会館の弁当を頼むときは、調理はどこでやるのか確認する。
高齢社長の仕合わせな日々 654 | 2025年6月19日
鶯谷駅近くで食事するためその前に近辺の銭湯に入ることにした。駅前交番で教えてくれたのが「萩の湯」。駅北口から2分ほどの所にある近代的銭湯だった。あいにく月1回の定休日にぶつかってダメ。
タクシーを拾い日暮里駅繊維問屋街入口にある「斉藤湯」に入った。ここも中は綺麗に改装され1部の隙も無かった。「改装を進める」とは店主の跡継ぎがしっかりいるということだ。
重労働の銭湯経営に太田、品川区の銭湯では後継者が決まっていないようだ。若い後継者は20年、30年先を見越して順次改装を進める。それが「清潔な銭湯」に繋がり店はますます繁盛する。
今後銭湯に入りたくなったら鶯谷に行く。
高齢社長の仕合わせな日々 653 | 2025年6月19日
現在耕文社では微微ながらも不動産収入があり、それで息をついている。
一覧で示すと
耕文社不動産収入 万円 | |||
年収入 | 固定資産税 | ||
1 | 大井町駐車場 | 480 | 182 |
2 | 相模原駐車場 | 130 | 60 |
3 | スマホアンテナ | 150 | |
計 | 760 | 242 |
金額はわずかだが私にとって心の拠り所だ。昔、不動産は上がると見込んで買った土地もほとんど値上がりしなかった。
ここで値上がりする不動産の特徴を言うと
1、まず場所だ。借地権の土地は止めるべきだ。
2、私道のある所もダメ。前面道路が6メートル以下もダメ。
3、商業地域がいい。
昔は貧乏だったから質のいい土地は買えなかった。でも値上がりしない残った土地は私の大事な財産だ。愛情さえ感じている。
2カ所とも野天の駐車場だ。「生き物に不動産は貸すな」と言う言い伝えを守っている。鋼鉄製の車に場所を貸しているのだ。
高齢社長の仕合わせな日々 652 | 2025年6月17日
神田駅北口の江戸っ子寿司の回転コーナーで画面で注文しているうちに前後左右が分からなくなり大量注文してしまった。個数にして40。
1つ1つ食べているうちに「まだある。まだある。何とかしよう」としながら2つを残して席を立った。体が突っ張って何もできない。ほうほうの手で品川駅にたどり着き自宅の煎餅布団に倒れこんだ。
そこで意識が途切れ、目を開けたら夜の7時。3時間眠った。なんと非生産的な午後だろうか。
何もする気はしない。それからまた眠った。
私にとって昼飯は1日のピーク。なにを食べるかが1日の最重要課題だ。1番穏当なのが立ち食いの小諸蕎麦の「モリ・親子丼ランチセット820円」。
この日の回転すし代は5,000円だった。
高齢社長の仕合わせな日々 651 | 2025年6月16日
6/13(金)の役員会で今後パッケージ売上増に集中することが決まった。
今まで①シール②パッケージ③手提げ袋④カレンダーの4商品に力点を置いて受注増を図る方針であったが、ここに来てマーケットの大きさ、技術の深さからいってパッケージの研究開発の重要性が出てきた。
例えばパッケージ資材の板紙にしても
㋑コートボール
㋺特殊板紙(特板)
㋩高級白板紙(高板)がある。
パッケージで営業を掛ける際この3種の見本提示が必要だろう。
幸い耕にはパッケージデザイナーの富吉孝洋さんがいる。お客様の漠然としたパッケージ形状デザインを瞬時に白の形状見本として提示できる。これには担当者様は喜ぶ。お客様社内・その先のクライアント様に説得力を持つからだ。
また王子段ボール㈱という段ボール箱製造の専門子会社があり、管理部長の菅原功さんは外注発注に精通している。
これらの強味を結集していけばかなり具体的提案がお客様にできる。
高齢社長の仕合わせな日々 650 | 2025年6月13日
㈱耕文社管理課は来訪した外注さんと懇談することが多くなった。6/12も来訪した卓上カレンダー・リング製本の外注さん2人を囲んで4人の管理課員全員が40分ほど懇談していた。管理課は用紙・外注発注の部署である。
私の経験から専門家の話を聞けば大概のことは分かってしまう。PP加工の外注さんに①乾く時間②PP濃度の加減③PP液の種類―を聞けば外注さんは自分の専門領域だから熱心に教えてくれる。
一連の話で専門家と同じレベルのことをタダで習得できる。こんなチャンスはめったにない。折角来てくれた外注さんを離す手はない。
私は前々から「話を聞いたらどうか」と管理課員に声を掛けていたが最近になって自分から聞こうという雰囲気になった。
私の印刷知識はほとんどが機械メーカー、資材販売店、外注さんから教わったものだ。強烈な印象として残っている。それが今までどれだけ役に立ってきたことだろう。
所詮、専門家にならなければ良品は作れないし、利益も出ない。
高齢社長の仕合わせな日々 649 | 2025年6月12日
新規開拓をやらないのは営業ではない。物を運ぶただの配達人である。「私営業やってます」と胸を張って言う人はほとんどがルート営業だ。
私は印刷業に転職した29歳の時から飛び込み営業をやってきた。多く飛び込んだ割には成果が上がらなかった。深刻さが足りなかったのかもしれない。
印刷業に止まらずあらゆる業界で新規開拓は重要だ。建設、流通、機械部品製造など。三菱UFJ銀行では新宿に新規開拓専門の部隊がある。当社にもやって来た。
私は70歳の時若い営業と2人で荒川区で段ボールの飛込み営業をやっていた。「足立区の段ボール会社の者です。段ボール箱の注文はありませんでしょうか」。店に居た老夫婦が歓待してくれて濃い麦茶を出してくれた。その時の極端に濃い麦茶の美味しかったのには感激した。今でも忘れられない。
「おいくつですか」「70歳です」と私。「大変ですねえ」と笑いながら私を見ていた。こんな1コマも忘れられない。
新規開拓が平気になると怖いものが無くなる。「今の仕事が無くなったら新規開拓で補填すればいい」と考えるからだ。
高齢社長の仕合わせな日々 648 | 2025年6月11日
部下から休暇届けが出てきたら上司は黙って受け取る。休暇の理由を聞いてはいけない。
または理由を言ってから休暇申請する部下には「黙って休暇届を出せ」と言う。
上司が「理由は何だ」と聞けば「体調不良です」と言うにきまっている。あえて部下にウソをつかせる必要はない。部下の私的都合を聞いてはいけない。淡々とやり取りしていけばいい。
他社の例で、20人のアルバイトを使っている職場があった。職場長の所に「夫が癌に罹った」「息子が失業した」などと家庭内の困ったことを相談しに来るアルバイトがいて、職場長は誠意をもって話を聞いてきた。
そのうち職場長は頭が混乱してきて「彼女はこんな問題を抱えているんだ」と私に言う。
この時「部下の家庭内のことは一切耳を貸すな」と忠告した。「部下に付け込まれているんだぞ」。仕事と家庭は別である。「会社ではあくまで仕事の話だけにしろ」と私は言った。
高齢社長の仕合わせな日々 647 | 2025年6月10日
6/6(金)岐阜県長良川の鵜飼い見物をした。昔は30人いた鵜匠は現在6人。鵜舟は上流に行き1列になって下流に鮎を追い込む。観光客を乗せた船の目の前で鵜飼いが始まる。
鵜飼いは全国で11カ所行われているが、鵜匠は世襲制で、宮内庁職員であるのは長良川だけ。鵜には飲み込んだ鮎をすぐ殺す仕掛けがあり、鵜がとった鮎は新鮮であり特別な人にしか行き渡らない。我々の口には入らない。
観覧船には幇間(たいこもち)、舞妓が乗り込み、芸を見せてくれ華やかな観覧であった。
幇間は浅草に6人いるのは知っていたが、岐阜にも2人いて全国で8人いる。
同乗した鳳川(ほうせん)喜久治さんは浅草幇間と違って、茶道、書道や三味線を弾くなどその一挙手一投足が幇間芸に徹した芸人だった。
浅草の若手幇間は喜久治さんの所に修行に来るという。私は三味線を分解して箱に詰める動作などその手際の良さを隣で惚れ惚れと見ていた。
おもしろうて やがてかなしき 鵜舟かな
松尾芭蕉
高齢社長の仕合わせな日々 646 | 2025年6月9日
2025年5/20決算の見通し数字が出た。王子段ボール㈱が2500万円、㈱耕文社が8000万円の経常利益。売上は両社とも前年並みであった。
売上増は期待していなかったが、利益が思ったほど出なかった。社員のアイデアを毎月積上げて行けば王が5000万円、耕が1.2億円の利益が出ると見込んでいた。ところが蓋(ふた)を開ければ見込みの半分であった。
その原因は「利益への集中」が足りなかったことにある。
両社では原価計算は表立ってはやっていない。月の損益表から課ごとの反省点を挙げて改善していくやり方だ。
例えば営業の利益は個人の付加率で見て行く。2%しかない営業には「目標は10%だが、とりあえず5%にしろ」と言う。
利益の出ない工場の課・係には1人当たりの1日売上目標を1.2倍にするが「○〇までに△△の売上にしろ」とは言わない。「課・係の月の損益を改善しろ」と言う表現だ。これだと社員1人1人に対するプレッシャーが曖昧になる。社員の気持ちは楽になる。
そこが付け目でやっているが、長の改善点指示の言葉が不明確だと効果が出ない。今期の問題はそこにあった。
決算の反省点から「月次損益が出たら翌日には長が課・係の改善点を発表する」をやる。
高齢社長の仕合わせな日々 645 | 2025年6月9日
昨年(2024)7月から定期購読(週2回発行)している。私は50年前の20代の頃新聞業界に居たせいもあるが新聞各社の動向を上から眺めている業界紙「新聞之新聞」(本社、文京区千駄木)を興味深く読んでいる。
若い頃は下っ端で上を眺めて新聞社の経営を想像していたが、今では新聞之新聞を読んで鳥瞰的に業界を眺めている。
例えば八重山毎日新聞社創刊75周年を祝う記事は沖縄県石垣市で開かれた会のあいさつの詳報では「75年前は数紙の新聞が創刊されたが1番政治色の薄かった当紙が残った。これは創刊時の社長の公平無私の報道が市民に支持された結果だ」地域紙の当紙が生き残った理由が述べられていた。八重山毎日新聞発行部数は公称16,000部。
新聞之新聞社が一声かければ在京各紙の○○部長、社長が駆けつけてくる。そこで新聞業界の動向が侃々諤々(かんかんがくがく)述べられる。
印刷と同じで新聞業界の環境は厳しいだろうが、とりあえず現経営層が方針を述べている。この年(77歳)になって各紙経営陣の意見を拝読できるとは嬉しいことだ。
高齢社長の仕合わせな日々 644 | 2025年6月4日
6/2王製函課員が指に怪我して近くの敬仁病院で3針縫ったと報告があった。私のその時の応えは「ふざけるな。指に怪我して勲章でも取った気でいるんだろう。また怪我するようだったら辞めてもらう」だ。
耕印刷課でも前月(2025.5)機長が怪我した指にぎょうぎょうしく包帯をして報告に来た。その時も同じようなことを言った。
腕1本失くしたなら別だ。今の機械は安全装置がついている。ほとんどが本人の「不注意による切り傷」だ。
「痛くないか」と言って包帯の上をさすってやったら逆効果だ。猫のように甘えてくる。こんなことに付き合っていられない。すべて自己責任である。
緊張して機械装置に付いていれば、事故は起きないし良品が生産できる。
高齢社長の仕合わせな日々 643 | 2025年6月3日
5/30(金)西新井法人会(足立区)の総会後の祝賀会に参加した。王が法人会に入っているための例年の参加である。
料理は西新井大師門前で330年料理店をやっている清水屋。毎年のことながら出される料理が旨い。今年はもつ煮の品のいい味付けには感心した。
寿司、天ぷらは定番のメニューだがどれも水準以上だ。清水屋の料理を食べられるだけで法人会に入っている意味がある。
12代女将の清水洋子さん(80前)は上等な洋服で挨拶に回っていた。西新井門前には大きな料理店が2軒あったが、1軒は老人介護施設に代わり残っているのは清水屋だけだ。時代の流れで仕方ないことだが西新井大師=清水屋。これからも私たちに伝統の味を提供してもらいたい。
13代目の清水篤さんは調理場にいるとのこと。
高齢社長の仕合わせな日々 642 | 2025年5月30日
売上を上げるため目標を上げるだけが能ではない。下げるのも売上UPの技術である。
耕印刷課では菊全4色機の月売上を200万円と決めていた。ところが200万円に届く月はなく課に絶望感が漂っていた。「いくらやっても駄目だ」。
そこで出てきたのが月目標を200→185万円に切下げ案だ。翌月から1日目標は10→9.25万円になったとたん「達成、達成」の声。課員の表情が明るくなった。
達成すれば大威張りだ。実績売上は前月比10%上がった。機長・補佐・印刷課課長全員が万歳三唱。
王配送係は1日12回本社⇔お客様を往復する目標だ。これがなかなか達成しない。
そこで5/30から目標を12→9回にした。耕印刷課と同じような「目標を下げて売上を増やす」結果になるだろう。
高齢社長の仕合わせな日々 641 | 2025年5月29日
私の冷蔵庫には①スーパーライフで買ったヨーグルト飲料②カゴメのトマトジュース③長野県のリンゴジュース・しぼりっぱなしの900-1,000CC紙パックが入っている。
旨いからつい飲んでしまうが、味が濃過ぎてどれも後味が悪い。飲んだあと後悔する。
水道水が当り障りなくて1番後味がいい。1杯の水。これがその後の1日にどれほど体調を良くするか。最近は出社前に大カップ1杯水を飲む。「あとはスムーズにいく」という確信のようなものが生まれる。
自販機には実に多くの飲料が並んでいる。どれもが不要だ。最終的には水とお茶に集約されることになるだろう。
耕では半年前から天然水を買い始めた。女デザイナーの提案だった。水道水が1番と思い込んでいる私は天然水よりも都の水道水で十分だ。
高齢社長の仕合わせな日々 640 | 2025年5月27日
1、ベンチャー(和製英語)起業 スタートアップ(英語)
2、パイオニア(独語) 先駆者 ピオニエ(仏語)
上記のように同じ意味の言葉が複数で言われることがある。私は左の言葉で言うようにしている。右の言葉は使わない。それぞれの言葉の意味が違うように使うのは無駄な混乱を招くだけだ。いろいろな言葉が出てきたら自分の中で1語に決める。
例えば、
「業績が悪かったのは日々の赤字要因を明確迅速に机上に載せて、的を射た文章にして改善策を正確的確に決めていなかったせいだ」とは書かない。
「業績が悪かったのは日々の改善事項を明確に机上に載せて、改善策を正確に決めていなかったせいだ」と書く。
文学作品を創作しているのではない。なるべく短い文章で分かってもらえればいいのだ。そのためにはどうしたらよいのか。私はそればかり考えている。
高齢社長の仕合わせな日々 639 | 2025年5月26日
5/19(月)都立広尾高校14期D組のクラス会が四谷4丁目の蕎麦屋で開かれた。参加は11人。酒を飲まないのは足の悪い私だけ。
皆さんグビリグビリ酒を飲んで大はしゃぎ。「何が楽しいのか分からない」。体の調子が悪いと顔つきまで険悪になってくる。1人沈んでいた。
兎も角この連中は仲がいい。1966年の卒業以来56年間折に触れ集まっていた。クラス会という名目なら参加するが仲良しグループの集まりだから私は敬遠してきた。1人ずつ死んで人数が減ったため私にも声が掛かってきた。
高校当時私は目黒区に住んでいた。連中は新宿区、渋谷区の人間で性格がシャカシャカした人当たりのいい生徒だった。コマッシャクレタ人間の集まりでそれが気に入らなかった。
年を取るとそれも気にならなくなった。呼んでくれるだけでありがたい。話がなければ仏頂面で座っていればいい。それだけで暇がつぶれる。
高齢社長の仕合わせな日々 638 | 2025年5月24日
高齢社長の仕合わせな日々 637 | 2025年5月22日
禁忌品とはリサイクル回収不可品を言う。リサイク率94%の段ボールの禁忌品は次の4品目だ。
①昇華転写紙
②感熱紙
③ロウ引き段ボール
④臭いのついた紙。
これらの古紙を除外すればすべての段ボールは新たなシートとして再生できる。優良素材である。
1、当社は、段ボール箱を作ってお客様に納品する。
2、お客様は使い終わった段ボール古紙を回収業者に渡す。
3、古紙は大手原紙メーカーに集められ、溶かされて新品の原紙として再生される。
高齢社長の仕合わせな日々 636 | 2025年5月21日
㈱耕文社は2日内に見本を提出する。
お客様が知りたいのは①値段 ②見本だ。
①の値段は当日中にお知らせする。
②の見本は翌日中にお持ちする。
5/21(水)から㈱耕文社は64期がスタートする。64期の戦略は「見本戦略」である。
見本とは
1、白見本(カティングマシンで作った形状見本)
2、用紙見本(素材の特殊紙、化成品を持参)
3、実績見本(当社で作った過去の完成品)
の3種類だ。
担当者様が判断しやすいように見本持参はプラスαの営業活動である。
高齢社長の仕合わせな日々 635 | 2025年5月20日
期末棚卸で企業は簡単に利益操作できる。期末の棚卸を増やすことでいくらでもその年の決算利益を増やすことができる。
例えば
1、1億円棚卸を増やせば、当期の製造原価が1億円減る→当期の経常利益が1億円増える。
2、棚卸で当期増えた利益1億円は、翌期の経費になる。翌期の経費が1億円増えるから→翌期の利益は1億円減る。
3、棚卸を増やすことは損失の先送りに過ぎない。
4、結論 毎年ありのままに棚卸する―のが1番効率のいい経営である。
高齢社長の仕合わせな日々 634 | 2025年5月19日
3つも重なった。困った。何処に行こうか。
日頃土日は予定がなく1人会社に出てアンパンを食べながら新聞4紙を読んでいる。5時間ほどつぶれる。これはこれで快適な時間だが、行こうと思っている予定が3つも重なるとは困った。
コロナ終息、初夏。会合は一斉に始まった。岐路に立つと私は難局に強い。
ここはすっぱりシャンソン演奏会に行くとしよう。理由は切符(5,000円)を買っちゃってあるから。
高齢社長の仕合わせな日々 633 | 2025年5月16日
5/14(水)静岡市で開かれた京都・東福寺の開山であるある聖一国師(1202ー1280)顕彰会の懇親会に出た。静岡出身の国師を顕彰する会は毎年100人ほど集めて開かれている。今年は料理の旨い中島屋グランドホテルだ。
正式な会のため私は新調した夏用背広を着て行ったがどうも上着が邪魔だ。翌15日は気温24度、結局上着を持って移動した。ちっとも楽しくない。やはり薄い袖なしジャンパーがいい。
私は父親譲りでモノを持つのが嫌いだ。新幹線でどんなに遠方に旅行するときも手ぶらだ。下着はホテルで自分で洗う。高価な背広でも上着は邪魔な荷物でしかない。結論としては懇親会は軽く見られても袖なしジャンパーで通そう。
ゆったりとした身なりでフラフラ歩き回れればそれだけで私は仕合せなのだ。
高齢社長の仕合わせな日々 632 | 2025年5月14日
王子の鈴木崇さんの長男が中学に進学した。喜びのあまり「進学祝金」が欲しいと言ってきた。
王耕の就業規則では①小学校 ②中学校の進学時に祝金1万円を出す。③高校は2万円を出すことになっている。ところが父母から祝金申請が今まで小学入学時だけしか来ないため実際には小学入学祝金しか支給していなかった。
5/9の役員会で中・高入学祝金の漏れない支給のため父母が入学時に自分で全員メールすることになった。その第1弾が鈴木さんの全員メールだ。
祝事はそうめったにあるものではない。まして子供の進学は未来がある。拍手で1万円を送ろう
高齢社長の仕合わせな日々 631 | 2025年5月13日
最近所々で「文章を紡ぐ」という表現を見ることが多くなった。作文者の自己陶酔的言い回しに私はウンザリしている。「文章を書く」と言えばいいのだ。
「良い文章とは分かり易い文章である」と私は思っている。人には文章の上手い人と下手な人がいる。歌が上手いか音痴かの違いと同じ話だ。作文の上手い人を特別上等な人間と言わんばかりの「紡ぐ」には辟易している。
しかも文章は教育で上手くなれる代物なのだ。歌は教育しても上達しない。
私自身60歳まで文章が書けなかった。そこでたどり着いた結論は
①良い文章とは分かり易い文章を言う。
②結論―理由―事例の順で書く。
この2つを守るだけで分かり易い文章になる。読んでくれる人を思い浮かべて「どう書けば分かってもらえるだろうか」を考え続ければいいのだ。
「どう書けば分かってもらえるだろうか」を考えるだけで楽しいひと時になる。
高齢社長の仕合わせな日々 630 | 2025年5月13日
品川区の北品川本通り商店街の八百屋やお福で買った沢庵だ。沢庵というと安い漬物の代表格だが、これがなかなか旨い。
こんなに旨い漬物を軽く見ていた。握り飯を大きな海苔で包んで沢庵を摘まみながら食べる。これほど優雅な食事はない。1本240円の沢庵の大根の産地は新潟県。
私は大根の漬物を安直なおかずとして甘く見ていた。しかし塩分控えめなら何の漬物でもいい。秋田県のいぶりがっこなどはいい食材だ。
ネット通販に比べ値段は10分の1.地元商店街で買うとはるかに安い。
高齢社長の仕合わせな日々 629 | 2025年5月10日
背広は持っているがほとんど着ない。冬はジャンパー、夏はモノがいっぱい入るポケットの付いたユルユルのチョッキ状の袖なしのジャンパーを着ている。下には白のYシャツ。夏は半そで、冬は長そでだ。
なんとも威厳のない出で立ちだが、本人は「肩が凝らない楽なのが1番」とうそぶいている。背中に重いものを背負っているような身だしなみは御免だ。銀行の懇親会でジャンパー姿を白い目で見られたことも何度かある。
昨年(2014)日暮里の生地問屋街で型紙(1万円)をとって半袖ジャンパーを2着(6万円)作った。型紙に取ったのは大井町のイトーヨーカド―で1着5千円で買ったものだ。
できたジャンパーはペラペラで1着の縫製代が3万円とはかなり割高な印象を持ったが、楽な通勤のためなら惜しくはない。毎日元気に着用している。
高齢社長の仕合わせな日々 628 | 2025年5月10日
最近の論調で「分断」という言葉がよく使われる。Aという意見があればそれに真っ向から反対するBという意見が有るのは当然である。それを「AとBで国民が分断されている」という表現になる。
これはおかしい。意見の対立はあってしかるものだ。それを「世論を分断するものである」と決めつけると評論家が対立ばかり煽っている構図しか見えない。
百家争鳴の中で「あれもある。これもある」という意見があるというのが分かればいい。それを一方の旗頭のように分断の象徴のように扱われたら意見を述べた人も迷惑だろう。
アメリカの選挙で共和党と民主党員がいるのは当然のことで、アメリカが分断されている訳ではない。一旦選挙で勝敗が決まったら勝者の決断ですべてが実行される。それがルールである。分断などという言葉が入る余地はない。
高齢社長の仕合わせな日々 627 | 2025年5月8日
人間には3種ある。①絵を描きたい人、②音楽をやりたい人、③文章を書きたい人。人はやむに已まれずそれぞれのことをやり出すのだ。
私は駄文を書いていれば心の平安は保たれる。1日の私の仕事はブログを書くことだ。それが終わればあとは私の義務的仕事は何もない。1日に社員8人ほどにスマホを掛けてと雑談を交わす。相手をくさしているのか持ち上げているのか分からない会話だ。喋っていると楽しいからスマホを掛けているだけだ。
もしブログを書く動作が無かったら私は虚脱状態になってしまうだろう。ブログの中味は数字と固有名詞を必ず入れることを建前にしている。抽象的内容では読者に分かってもらえないからだ。
「昨年2024年の倒産件数は前年を大幅に超えた」ではよく分からない。パソコンで検索して「2024年の企業倒産は10,070件となった。 前年度2023年8,881件を13.4%と大きく上回った」と数字を入れる。
読者に「分かり易い文章だ」と思ってもらえれば私は満足だからだ。
高齢社長の仕合わせな日々 626 | 2025年5月4日
商売をするのに何を扱えばいいか。食料品だ。片っ端から人間は食べて消費していく。ドンドン供給しないと足りなくなる。このサイクルには最多量の物が動く。この大きな流れにどう携わって行くか。商売発想の出発点だ。
段ボール箱の消費はここ数年マイナスが続き業界は低迷している。食料品の値上げが続いているからモノの動きが鈍ってきた。それに伴って段ボール箱の消費も落ちてきている。
理由がハッキリしているから気が楽だ。その積りで業界を眺めていると「いつ回復するか」までが予想できる。じっくり腰を落ち着けていればいいのだ。慌てる必要はない。
発想の原点は食料品の比重の大きさである。食料品と関連付けて自らが扱っている商品の動向を占っていけばいいのだ。①食料品と印刷物、②食料品と段ボール箱。と見て行けば1つ1つの問題の回答は出やすい。
例えば文房具と印刷物の関連はあれこれ考える必要はない。態勢に影響はないのだ。思考の外である。考えなければいいのだ。
高齢社長の仕合わせな日々 625 | 2025年5月1日
1、買収を繰り返す 2、全国に広大な拠点をもって生産量を増やす―の2つだ。
1の代表例がレンゴー㈱は過去15年で25社を買収してきた。これに続くのが㈱トーモクの4社だがそれ以下の大手、中堅会社はせいぜい1,2社の買収止まりだ。
2の代表例が王子コンテナー㈱で全国に26の段ボール工場をもって拠点ごとの生産量を増やしている。さすが日本一の大地主・王子製紙㈱を親会社に持っているだけのことはある。
では王子段ボール㈱はどの道を目指すか。結論を言えば、買収はしない。東京都足立区新田2-16-3の1,260㎡の本社工場1カ所でやって行く。
ここでの生産量は段ボールシート面積にして5万㎡/日が限界だが、全国の外注さん(2025.5月現在150社)があふれた分を引き受けてくれる。
売上は4月が5,286万円だった。生産した段ボールシート面積は2.2万㎡/日。生産キャパシティは5万㎡/日だからまだ2.3倍の売上にして月12,120万円の生産能力が有る。まだまだである。
大企業の1、2に当てはまらない第3の道を行くつもりだ。
高齢社長の仕合わせな日々 624 | 2025年5月1日
県境を越えての銀行の再編がニュース紙上でにぎわしているが実際の所、我々中小企業とあまり関係ない。あくまでお金を貸してくれるかどうかの問題で、個別具体的な問題でしか感想は述べられない。
1千万円の融資が直前でキャンセルになれば企業側は恨み骨髄だ。そんな思い出が途切れ途切れで中小企業にはトラウマのように残っている。
14年前段ボール製箱会社買収で4,000万円必要になった。この時みずほ銀行五反田支店に融資をお願いしたら800万円を保証協会に払うように言ってきた。金利の上乗せ分だ。
結局お支払いしたがこの時800万円は担保も十分にあり支払う必要はなかった。他行に頼む手はあった。銀行とは少しでも利息を多くとる商売だ。油断も隙もあったものではない。1点も気を抜いては付け込まれる。
みずほとは耕文社が港区三田に本社があった時からの付き合いだ。前身は勧業銀行三田支店→第一勧業→みずほと変遷した。今もみずほ五反田支店には決済をお願いしている。
高齢社長の仕合わせな日々 623 | 2025年4月25日
「前年比30%利益が減った」という決算結果が出ても私は屁でもない。これも30歳から引き継いで2代目社長を47年をやっているからだろう。
経済新聞に「大幅減益-30%」などと出ていても「それがどうした」と思うだけだ。長期的には何ら影響はない。
問題は大きな流れだ。何もしないで自滅の道を行くのは恐ろしい。みすみす分かって居ながら滅亡へ進むのは嫌だ。ではどうすべきか。
結論を言えば「新聞を読む」ことだ。私は新聞が好きだ。ベタ記事の小さなニュースも見逃さない。それで大きな流れを感知することがある。
先日亡くなったローマ教皇がゼレンスキィ・ウクライナ大統領に1年ほど前「ロシアに白旗を掲げよ」と言った。国民の命を守るには最善の道かもしれない。ここからの判断は当事者がすることだ。
新聞を読んでいれば判断材料はそろう。あとは個人で方向を決断するだけだ。
高齢社長の仕合わせな日々 622 | 2025年4月24日
かつて演歌歌手の三波春夫が舞台の真ん中で両手を広げて言った。「お客様は神様でございます」。これを私なりに解釈すると(入場料を前金で払ってくれた)お客様は神様ですーとなる。
過去、手形の支払いで何度焦げ付きが発生したことだろうか。40万円、250万円、800万円。その度にびっくりして「手形の回収は慎重に」と叫んできたが、仕事が欲しいからついつい手形の支払いを受けちゃう。そして焦げ付きである。
最近になって紙の手形廃止の動きが出てきて電債化が進んできたたが、これも支払い先延ばしに変わりない。現在、王耕では〆後90日以上の現金化支払いは受けないことにしている。おかげで毎月の手形残は200万円を切ってきた。昔は2,600万円ほどあった。
最近、王は前金が増えている。「段ボール箱の代金なんざ前金で払ってもらいなさい」と私は言っている。
焦げ付きはみるみる減少してきた。帝国データバンクによる760円のお客様信用度の簡易データ出力も頻繁にやられるようになった。データバンクの日報を読むのも1日のルーチンになってきている。
これを1連の与信管理というが、これこそが営業の基本技術となるものである。前金による与信管理は痛快だ。
高齢社長の仕合わせな日々 621 | 2025年4月23日
日本最多の1479の島を持つ長崎県は魅力的な県だ。私は長崎というと夢が広がる。ではどこで夢見るのか。東京駅の八重洲口北側にある長崎県アンテナショップでである。
ごちゃごちゃ置いてある県産品を眺めていると「こんなものがあるのか」と感心する。県産の「そのぎ茶」は知らなかった。濃くて旨い。
また私はカステラが好きだ。切れ端を集めたものを安いから買って食べると旨い。カステラの味が製造元によって微妙に違うのがまたいい。
ランチに出しているサバのづけ丼は見た目は貧相だが味がいい。飲み放題のアゴの出しつゆを飲みながらご飯を頂く。
50年前、字の上手かった母が長崎県選出の自民党代議士の郵送物の封筒の宛名書きをしていたことがある。相当年上の代議士の奥さんとは表千家のお茶仲間だった。当時は封筒書きをさせてもらうだけで名誉のことだった。その時は長崎県がこれほど面白い県とは知らなかった。
アンテナショップのランチを食べるカウンターは「なんでこんな座りにくい椅子を並べてあるのか」。腰掛けると横に滑りそうな椅子だ。「こんな椅子捨てちまえ」。ブーブー言いながら食事をしている。
高齢社長の仕合わせな日々 620 | 2025年4月22日
当社は印刷会社が品川区、段ボール製箱会社が足立区にある。これほど効率のいい立地はない。この条件を生かして生産性を更に高めることは可能だ。
➀の労働力の確保 ②運搬費用で無駄な支出がない。この2点に絞るだけでそれぞれ5点ずつのアイデアが湧いてくる。
➀の労働力でも
イ、社員の他60歳を過ぎた契約社員
ロ、時間で多様な勤務を希望するアルバイト・パート・内職などの区分別の採用を意識してやる。
②の運搬の合理化は可能だ。ただ私たちが王耕の強味を意識しないでいると何もアイデアは浮かばない。近ければガソリンの消費が少なくて済む。ここから出発して新たな効率UPは可能だろう。
例えば現在6台ある営業の軽ダイハツハイジェット車を8台に増やす。
高齢社長の仕合わせな日々 619 | 2025年4月21日
中央線荻窪駅から歩いて10分の住宅街にあるミニコンサートホールに4/20行った。折りたたみいすが100ほどありグランドピアノの横で演者がフラメンコギターを弾いたり歌曲を歌ったりする会だ。
出演者は皆素人だが向上心は人一倍だ。会に出ると後の反省が物凄い。「高音の伸ばし方が今一だった。次の課題だ」と意気盛んである。
私は中央線文化圏という言葉をよく使う。育ちが世田谷、目黒だったせいか中野、杉並、練馬には別な文化圏があるように感じていた。その1つの例がこのホールだ。
50代の女大家がホールを作って愛好家の集まる場所にしている。入場無料。1時間半の演奏はカラオケと同じだが、それをちょっと高級にした感じだ。単なる趣味で作ったホールか。私には到底できそうにない出費だ。
高齢社長の仕合わせな日々 618 | 2025年4月19日
簡単に言えば①人をマネジメントしたい人 ②専業で1人でコツコツやって行きたい人―の2つである。比率で行けば➀が1だと②が5の割合だ。
私が➀の部類に属するから皆➀かそれに近い人間だと思ってしまう。「君に将来マネジメント的仕事をやってもらいたい」というと2人から2日内に退職届が出てきた。
これには参った。②の人がいかに多いか、②の人を尊重しないと会社は成立しない。ではどうするか。
本人の意思を確認することだ。直近の上司に第1声で出たことを尊重する。それを説得で折り曲げないようにする。私が介入しない。
高齢社長の仕合わせな日々 617 | 2025年4月16日
私は株式会社とは書かない。㈱と書く。社名を強調するには㈱の方が分かりやすいからだ。会社の玄関の看板にも㈱耕文社と書体メーカー・モリサワの「Rゴジ」の小さな看板にしてある。王子段ボール㈱も同様の書体である。文字は分かり易ければいいのだ。正確に伝われば合格である。
よく老舗の和食店や洋食店の店名で何と書いてあるのか分からないのがある。お客様に来てもらわなければ商売がスタートしないはずなのにまず入口で✖である。
耕文社は1963年に設立されたときに父が世田谷区等々力の書家に書いてもらったものだ。隷書体で決して読みにくいものではなかったが、2022にモリサワ書体に切換えた。
法人名以外の事業名でも共済(共済組合)、健保(健康保険組合)、生協(生活協同組合)などは略称だと分からないのでフルネームで表現した方がいい。ただ㈱と(有)有限会社は簡略を徹底すべきだ。
高齢社長の仕合わせな日々 616 | 2025年4月15日
大阪万博で新機軸製品の「空飛ぶ自動車」が出るという。「なんで自動車が空を飛ぶ必要があるのか」と思ってしまう。
昔、手塚治虫の漫画に自動車が空中を飛び交っている未来図があった。これはこれで楽しい空想の世界だったが、実際に1トンもあろう鋼鉄製の自動車を個人の趣味で空を飛ばす必要があるのか疑問だ。
私はエネルギーを最小限に使う乗り物が好きだ。バス、電車のたぐいだ。1人当たりの移動エネルギーは乗車人数で割るとかなり低くなる。人間は自然の中で最小限のエネルギーを使って生きて行けばいいのだ。
最近の車は個人の趣味を反映させて大型化している。なんでこんな大きな車で移動しなければいけないのか。20年前、ボロボロのスズキの軽トラックの助手席に乗った時、その乗り心地の良さに感動したことがある。
炭を燃やして暖をとり、網戸で風を通して涼をとればいい。私の最終的理想の生活は「起きて半畳、寝て1畳」である。広い豪邸を見ると「掃除が大変だな」と思う。
古くからの自然環境を残しながら人類が生きて行けば、人類絶滅の危機は更に先に延びるのではないか。
高齢社長の仕合わせな日々 615 | 2025年4月11日
初対面の人と話を切り出すコツは簡単だ。
1、自分のことをしゃべる。(私は品川区の印刷業者です。年は77歳です)
2、自分のマイナス情報を話す。(印刷業界が「落ち目の三度笠」なので大変苦労しています。先月は社員が2人辞めました)
これだけ言えば充分だ。相手はいくらでも話に乗ってくる。ポイントは本当のことを言うことだ。架空の話をしても話題が上滑りするだけだ。話しているうちにウソがバレてきたら信用を失う。
そのうち相手も自身のマイナス情報を言ってくる。相手の弱みと見て、私はそこを突っ込むから話は盛り上がる。
自身のことは一切語らない人に遭遇する。話題と言えば他人のことばかり。「○○さんは今癌にかかって大変だそうですよ」。こんなくだらない奴からは一刻も早く離れることだ。
立食懇親会の時は孤独に立っている人が多い。「あなたのお仕事はナーニ。私は品川区の印刷業者」と声を掛ければ100発100中。笑顔で全員が話に乗ってくる。
昔からの知り合いと話をしても新しい情報はゼロだ。面白くない。初対面の人こそ興味を持って臨める。
高齢社長の仕合わせな日々 614 | 2025年4月10日
左足の付け根の内側が痛くてまともに歩けない。ヨチヨチ歩きをここ3年ほど続けている。どこに行っても壁にへばりつく様に隅っこを歩いている。
「いずれ回復するだろう」と思ってなるべく歩くようにしているが一向に良くならない。
「接骨院がいいだろう」と思い五反田の院の戸を叩いてみるが、どうも集金を優先しているようで患部の説明をしてくれない。症状の推測もない、触診もやろうとしない。
「これは駄目だ」と思い会社近くの鍼灸整骨院に行った。驚いたことに➀予約なし到着順の診察 ②健康保険適用 ③初めての私に院長が付きっきりで触診してくれた。これにはありがたいと思った。
診断では「左足の付け根の筋肉が固くなっている。これを右足の付け根ぐらいまで柔らかくしないといけない」。クタクタになって院を出た。「ここに通えば少しは良くなりそうだ」希望を持てた。
鍼灸院の名前はあみ鍼灸整骨院。
高齢社長の仕合わせな日々 613 | 2025年4月9日
4/8 五反田の小諸そばでもりソバと親子丼の「満腹セット」820円を食べた。実に旨い。つゆはちょうどいい辛さである、ネギは入れ放題、ソバはいい味だ。親子丼の鶏肉と卵は結構量がある。
セット物にしては豪華な組み合わせだ。遅い仕合せな昼食だった。
私は「立ち食いは小諸が1番」と思っている。他の立ち食いには入らない。
静岡に行くと「戸隠そば」に入る。駅ビルと市役所前の店によく行く。ここで「ネギ多め」と注文する。「もりソバでこういう楽しみ方があったのか」と思う。ともかく東京で食べているもりソバとまるで違うのだ。そばが「つるっ」としてつゆは文句なしに旨い。静岡に行けば必ず2回戸隠のもりそばを食べる。
小諸、戸隠と長野県の地名だが、現地で食べて旨いと思ったことはない。
東京でもりの旨いのは1、神田のまつや 2、浜松町の更科だ。蕎麦屋に新しく入ったなら、まずもりで味見している。
高齢社長の仕合わせな日々 612 | 2025年4月8日
1990年代後半には6千万件あった固定電話が今年2025年度末には1千万件を切るという。時代の流れではあるが私自身スマホの恩恵をかなり受けている。
王耕の特徴は「スピード応対」である。
スピード応対の中味は
中でも重要なのが1の「返電は1分内」である。お客様との直の会話が1分内に実現すれば話は早い。
「段ボール箱100枚を明日中に本社に持って来てくれ」「承知しました。図面は2時間内にメールします。料金は2.8万円です。ありがとうございました」。こんな調子で商談は2分で終わる。
王耕ではすべての連絡はスマホでやる。名刺にはスマホ番号と顔写真がデカデカと載っている。電話交換手は居ない。社員に電話取次の仕事はない。直接本人同士で取引を完了する。だから会社は儲かるのだ。
私の携帯電話の歴史はいずれも会社で実施だ
61歳 初めて携帯を持つ
71歳 ガラケーをスマホに交換
77歳 第2世代のiphon seに交換
「通信手段の変遷にうまく乗ってきた」と我ながら思っている。
「最盛期の1962年18万人いた暴力団員が1万人を切った」というニュースと同様に、固定電話1千万件割れなどは私にとってどうでもいいニュースだ。
高齢社長の仕合わせな日々 611 | 2025年4月7日
4/5 埼玉県熊谷駅から秩父鉄道で長瀞に行った。私は長瀞が好きだ。こじんまりとした観光地で北の山に登れば宝登山神社、南は渓谷の長瀞岩畳だ。
6年前神社の前の広場で「小遣い稼ぎでやっている」と言うお婆さんがドラム缶に炭を入れて鮎を焼いていた。横に座り込んで40分ほど話し込んだ。この間私が来客の邪魔をしていたのか1本も売れなかった。
私は1本(500円)だけ買って美味しく食べた。「なんであの時4本買って好きなだけ食べなかったのか。カネを惜しんで婆さんの売上に貢献しなかったのか」と長い間悔やんでいた。
今回は足が悪いために山には登らず南側の渓谷に行く途中の食堂で鮎3本食べた。観光案内所に行って「神社の前で今日はお婆さんが鮎を焼いていないか」聞いたけど「分からない」という。時が過ぎれば状況も変わる。
6年前は「鮎を焼いていると嬉しい」という婆さんとの会話が楽しかった。その思い出だけで充分と思うべきかもしれない。
長瀞は焼きだけの加工業者の集まりだ。滋賀・琵琶湖、岐阜、高知・四万十川、宮崎など全国から鮎を仕入れて食堂で出したり、甘辛に煮てパック販売している。
高齢社長の仕合わせな日々 610 | 2025年4月4日
「オフセット印刷業だけでは未来はない」と思い出したのは今から30年前の47歳の時だ。かといって次にやることは分からない。ともかく銀行、M&A仲介会社に「包装資材の製造会社に売物がないか」注文を出した。
最初に来た物件は地銀紹介の静岡県の段ボールシートメーカーだった。早速現地に行って工場の周りを歩いた。平屋の屋根の高さが10㍍ほどの大きな工場に「自分には手に負えない」と思った。その後30カ所ほど物件を見て回った。
検分の手口は「紹介を受けて2日内に現地で外観を見る」だ。これが結構面白い。工場の壁の汚れ具合からその会社の歴史を読み取れたり、通勤交通手段で実際に歩いて行く。
王子段ボール㈱は13年前に買った会社で黒字に持って行くためにえらい苦労をした。売り物件紹介は相変わらずボチボチ来ている。77歳だが売り物件1周外観観察を再開しようと思う。
高齢社長の仕合わせな日々 609 | 2025年4月4日
35年前、新宿西口の高層ビルの上まで登り階段を1階ずつ降りる飛び込み営業をやっていたとき地震があった。
32階に居たが床がゆっくりと2㍍ぐらい水平に動いている。初めはよく分からなかったが若い女子社員がエレベータ横の太い柱にしがみついているのを見て「これは大きな地震だ」と分かった。俄かに恐怖に包まれ一刻も早く1階に下りた。長周期地震の初体験だった。
考えられるのは①高層がポキット折れる ②下層階が崩れる―の状況だ。今回のミャンマー地震で高層階の住民は住めなくなったという。
当社の経理監査をしている西沢先生は3年前に区分所有で得た高層階の部屋を売って低層階に引越しした。流石先見の明をお持ちだ。
私の住んでいる東京オリンピック(1960年)に立ったボロマンションは鉄筋コンクリート7階建てだ。私はその7階に住んでいる。部屋はゴミ屋敷だが窓が大きく快適だ。地震が来たら分厚い鉄筋コンクリート壁に身を任せていればいい。
高齢社長の仕合わせな日々 608 | 2025年4月2日
(自民党)幹事長は何回やってもいい」と言ったのは田中角栄元首相だ。あの田中先生にして首相は1回で充分らしい。
これを聞いて私は「なるほど」と思った。やはり拘束される時間の量が違うからだろう。特に議会・委員会に縛られる時間は大変な量だ。
中小企業の社長業の魅力の1位は時間が自由になることだ。2位金持ちになれる。3位決め事を自分で決められるーなど魅力満載だが、やはり何といっても1位の時間が自由になるーが最大の魅力だろう。
私の場合は
6:00 出勤 誰もいない事務所で、おにぎり、菓子パン、牛乳で朝飯。新聞を4紙(毎日、日刊工業、日経、日経MJ)読む。社員とキャッチボールしてフォーマットづくりをしている書類は赤字を入れて返球する。
12:00 外出 神田駅・大井町駅近辺で1人昼食
この間 散髪、喫茶、会合参加
16:00 王管理課幡野早織さんに電話を入れ
本日の目標 1、段ボール発注㎡数=1.8万㎡
2、受注件数=60件
3、新版件数=14件
達成度合いを聞く。大体1-3の数値は連日クリアー。
16:30 帰宅
高齢社長の仕合わせな日々 607 | 2025年4月1日
日刊工業新聞を購読して30年になる。昔、大日本印刷市谷工場長をされた山辺巌先生(2015に90歳で死去)に経営指導を受けていた時「日刊工業ぐらい読まないとだめだよ」と言われたのが購読のきっかけだった。
製造業者を主要購読者として個別具体的ニュースが大量に載っている。毎日32ページの紙面は読むのが億劫になることもあるが、注目すべきニュースを見つけ出すこともある。日刊の記者は日本経済新聞の記者の3倍の行数を毎日書いているのではないか。
地味な業界紙がじわじわ力をつけて来て発行部数でトップを交代することもある。
最近はマツダ自動車の動きが面白い。トヨタ、ホンダに似た新車をどんどん発売している。マークを見ないとどっちの車か分からない。この臆面もなく他社に似た車を出す姿勢に感心している。
私はいいことだと思う。損益さえバランスさせていれば3番、4番手が車体デザインを流用して上に這い上がるチャンスである。
高齢社長の仕合わせな日々 606 | 2025年3月31日
命名の仕方で新しい形をすべて表現できることがある。表題が1例だ。日経MJ(3/24)に載っていた東急ストアの新しい売場の形だ。
➀外食より安い昼食構成 ②お魚相談員を置く―などが劇場型の具体例だが。「劇場型」という言葉をぶつけるだけでその職場の店員から思いもしないアイデアが出てくるだろう。
スーパー、コンビニは私たちにとって生活に欠かせないスペースになっている。行ってみたら新しい工夫がされていたら客は喜ぶだろう。価格競争を超えて高い商品を買うだろう。
「劇場型」は印刷・段ボール受注でも応用できる。私の得意の流用で1工夫加えた劇場型営業を開発してみよう。
高齢社長の仕合わせな日々 605 | 2025年3月28日
シジミと浅利でいずれも180円。貝料理はなかなか食べられないから私は毎回この2つを注文する。
シジミはこれ以上小さいのはないだろうと思う稚貝を1つ1つ箸でつまんで食べる。天から授かった貴重な食糧だ。1粒たりとも無駄にはできない。食べるのに面倒な所がいい。
吉野家は王子段ボールに行くバス乗り場のある赤羽駅東口店ばかりに行く。メニューはどこの店も同じなのに不思議なものだ。
高齢社長の仕合わせな日々 604 | 2025年3月27日
3/26 検査結果を聞きに高輪病院に行ったら白人の老人がエントランスの壁際で倒れていた。奥さんが横でオロオロしていた。太った看護師が飛び出してきて大声で言った言葉だ。
「倒れているのですか、寝ているのですか」
私は横で見ていて「実に適切な問い掛けだ」と思った。私は立っているのが億劫になると目立たない所で床に寝てしまうことがある。見付けた人が「大丈夫ですか」と言ってきたら「ウルセイナ、あっち行け」。
白人がどっちの理由で床に寝ているのか私には分からなかった。まずそれを確かめなくてはいけない。看護師の問いかけは適切だった。相手は白人老夫婦だから「言葉が通じないだろう」と思いながら私はニヤニヤしながら通り過ぎた。
MRI 検査結果では「腰と背骨は異常なし。歩行困難の原因は分からない」と40代の整形外科医は言う。「このやぶが。見当違いのMRI検査などやりやがって」と思ったが私はグッとこらえて診察室を出た。
高齢社長の仕合わせな日々 603 | 2025年3月27日
白のY シャツを着続けている。スーパーに買い物に、休日も出勤日も。2日着て洗濯機に放り込む。2カ所窓が開いた室内干しでハンガーに掛けておけば1日で乾く。アイロンはかけない。クリーニングに出すなどはもっての外。
高齢者は「清潔」だけをアピールしていればいい。Yシャツは襟があるので上着の襟が汚れない。
8年前に御徒町駅北口前にある吉池7Fのユザワヤで作った。採寸してあつらえて1着5,000円と安かったからだ。
ユザワヤは青森県の縫製会社に頼んでいる。何よりも縫製がしっかりしているのがありがたい。洗濯機でいくら洗っても糸がほずれない。この安心感がなんともいい気分だ。
長袖8枚、半袖10枚ある。特に夏の半袖は大きめに作ってあるから快適だ。下着は着ない。わきの下をすりぬける風は極楽の余り風だ。
ユザワヤの弱点は採寸票がアナログなのだ。いちいち複写紙に手書きしている。過去のデータもなかなか出てこない。紙の束をひっくり返して探しているのを見るとイライラしてくる。縫製が良いのに比べたらアナログ管理などは些末なことである。
高齢社長の仕合わせな日々 602 | 2025年3月26日
地方のビジネスホテルの楽しみは朝食で最初に飲むコップ1杯のトマトジュースだ。ゴクゴク行くと胃や腸が洗われる思いだ。それからパンに豆類を煮たサラダ、コーンスープの順だ。
最近の発見はスーパーで買う900㎖紙パック入りのカゴメのトマトジュースがとてもいい。ホテルと同じだ。以前はペットボトル入りを買っていたがこちらは紙パックと中身は同じだろうがどうも味が重い気がしていた。
私は2025.1.1以来体質に合わない酒は止めた。飲酒に伴う後遺症の情緒不安定・自己嫌悪に陥ることがなくなった。平常心でいられるうえに紙パック入りトマトジュースで胃と腸が洗浄されれば体調は悪いはずはない。
試しに紙パック入りイオン製のリンゴジュースを買った。旨くない。ダメだ。
リンゴは寿高原食品の「しぼりっぱなし」紙パック入り1000mlがいい。ジュースは濃過ぎるきらいはあるがこちらは純正リンゴジュースだ。